「おい!!何してる荷物持ち!!さっさとしろ!!」
「はい、ただいま」
リリルカは生まれてから常に絶望の中に居た。悪魔も羨む絶望の中に、希望は無く、奇跡は無く、理想など生まれた頃から死んでいた。
そんな絶望の中で一筋の光明が差した。何時もの様に虐げられ痛め付けられた体を引きずっていたある日、薄暗い路地裏の片隅で誰かが落とした本を拾った。
金になるかと内容を確認すれば【聖杯戦争】なる儀式の手順が書かれていた。彼女は最初信じるつもりは毛頭無かったが試しに本に記された時間に指定の場所に足を運んだ。
「おや、これは珍しい事もあるものだ」
協会の真ん中で淡く光る魔法陣と神の降臨で絶滅したと思っていた神父が彼女を迎え入れる。
「さぁ、君の願いを叶える手助けをしよう」
神父はそう言うとリリルカに道を譲り魔法陣の中に立つと詠唱を唱える。
現れたのは漆黒の体躯を持つ大男、ピクリとも動かずリリルカを見下ろしている。
「素晴らしい、とても良いサーヴァントを召喚したようだな、彼はバーサーカー、サーヴァント最強の戦士だ」
その言葉にリリルカの今まで燻っていた何かに火がつく。それは怒りか恐怖か或いは狂気か、虐げられるだけの少女は奇しくも力を手に入れた、ならば今までそこに無かった引かれた道の名は【復讐】
「うわああああああああああああ!?」
「やめろやめろやめろやめろやめろやめろ!?」
「何をしている!!早くヤツを止めろ!!殺しても構わん!!ヤツを殺せば好きなだけ神酒を飲ませてやるぞ!!」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」
「そうですね♪、やっちゃえバーサーカー♪」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」
「「「「うわああああああああああああああああ!?」」」」
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ♪」
その日の夜、リリルカが所属していたファミリアは彼女を残し壊滅し建物すらも崩れ落ちた。
「貴方がいれば、私は大丈夫です。これからも一緒に居ましょうね、バーサーカー」
リリルカを肩に乗せ最強のサーヴァントは闇夜に消えた。
うっか凛ならぬうっかリリって事で