バーサーカーが光となって消え、残るのは少女の亡骸が1つ、その亡骸にベルは近づきその目をそっと閉じさせる。
「君は、何者だったんだろう?」
不意に浮かんだ疑問が口を付く、少女は永遠に何も答えない。変わらぬ事実がそこにありベルは次第に沈む。
「お楽しみの所悪いが、お客さんだ」
セイバーの抑揚の無い不躾な言葉にベルは怒りが沸いてくるが掴みかかる間も無く何かが飛来するのをアサシンが弾く。
「あそこ!!」
アイズが指差す方を見るとそこには人影があった。
「バレたか、まぁ良い、良く反応したな、流石はアサシンと言った所か」
そこに居たのは色黒の肌に白い髪を丸めた両手に未知の武器を持った男。その人物の正体にいち早く気付いたのはセイバーだった。
「敵を倒し安心している所を狙うとは随分非道じゃないか、アーチャー」
「この戦争中に隙を見せる君たちが悪い、バーサーカーを殺してくれた礼に苦しまずに殺してやるつもりだったのだがな」その時、スパーン!!とアーチャーの頭を叩く者が現れる。
「馬鹿なんですか貴方!?アイズさんに万が一当たったらどうするつもりだったんですか!?」
現れたのは山吹色の長髪を持つエルフ、アイズはその人物に心当たりがあった。
「レフィーヤ?」
「はう!?あ、アイズさん!!こ、今夜は、つ、月が綺麗な夜ですね~」
「マスター、君はその意味が分かって言っているのか?」
「貴方は黙ってて下さい!!」
状況に完全に置いて行かれているベルはアイズとアーチャー達をキョロキョロと見回す。
「そっか、レフィーヤも敵、なんだね」
「へ!?いやあの敵というかですね、私は完全に騙されただけと言うか…………」
しどろもどろに言い訳を並べるレフィーヤにアイズは毒気を抜かれ場は誰も動かずどうするべきかと皆考える。
「セイバー、提案がある」
「聞くだけ聞こう」
最初に口を開いたのはアーチャー、そして次いでセイバー。どうやらアーチャーは交渉をするつもりの様だ。
「そこの小僧を切り私と手を組まないか?そこのアサシンとは比べ物にならない働きをして見せよう」
「あ、アイズさん!!私、そこのヒューマンより頑張ります!!役に立てます!!だから、だから私と行きましょう!!」
「私としては非常に魅力的な提案だと思うが…………」
セイバーはそう言いながらアイズを見る。
「…………………………………………」
アイズは黙ってアーチャー達とベルを交互に見る。
「……………………ごめんね」
アイズはそう言い決断を下した。