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何時もの廃教会、その地下でベルは目を覚ます。普段と変わらない日常と普段と変わらない生活、しかし普段通りとは行かない記憶。
バーサーカー討伐から既に3日
あの日、バーサーカーを打ち倒した彼らの前に現れたアーチャーとそのマスター、アーチャーはセイバー達に同盟を持ちかけアイズはそれに
何故かアーチャーはアイズと自身のマスターに何かを耳打ちした後ベル達の命は取らず退散した。きっとアサシンの宝具を警戒しての事だろう。
「おかあさん」
「ん?どうしたのアサシン?」
「何か考え事?」
「いや、何でも無いよ、行こう」
アサシンと手を繋ぎ赴いたのは服屋、漸くある程度金の貯まったベルは今日やっとアサシンにまともな服を買ってやる。
店員の進める服を何着か買い機嫌良く街を歩いていた時、それは仕掛けてきた。
「人通りの多い通りなら襲われないと思ったか?」
「なっ!?セイバー!?」
人混みの中から突然セイバーが飛び出しベルを襲うが、それより早くアサシンがナイフを投げセイバーを妨害する。
突然の刃傷沙汰に人々は逃げ惑い、あっという間に人通りは無くなる。
「な、何で…………」
「何だ?まさか同盟を結んでいたから襲われないとでも思っていたのか?貴様らとの同盟は既にマスターの手によって破棄されている」
ベルはセイバーを警戒しながらキョロキョロと周りを見るが、アイズの姿は見えない。
「私のマスターを警戒しているなら無意味だ。ここには私用で来たからな」
アサシンに守られながらも迎撃するベルにセイバーはそんな事を言い、1度距離を取る。
「ハァ……ハァ……ハァ……し、私用って」
「貴様だ、ベル・クラネル」
「僕?」
「そうだ、全ては貴様が元凶だ。貴様さえ居なくなれば」
「何してるのセイバー?」
セイバーの言葉の先はいつの間にかそこに立っていたアイズによって遮られる。
「時間切れの様だ」
「もう一度聞くよ?何してたの?」
「なに、敵対するサーヴァント一行が呑気に買い物に興じているのが見えてね、隙をついて襲ってみた訳だがこうして失敗に終わっただけさ」
「そう、ごめんね」
アイズはベル達に謝意を述べベル達もそれを受け取りその場は解散となった。
「何故邪魔をした?私達の目的は合致している筈だ」
ベル達が居なくなった後、セイバーはアイズにそう尋ねる。
「……………………分からない。でも、ソレは違うと思った」
「違わないとも。奴が夢に向かって邁進するほど多くの不幸が周りを襲う。君も知らない訳じゃないだろう」
「………………………………うん」
それは数多の経験の一部、その人物を先頭に時代を築き上げた英雄達がその背を追い1頭の厄災に挑んだ。
その成果もあってその厄災は倒れた、1人の英雄を残して。
「それが
「ああ、ベル・クラネルが辿る末路だ」