HG ガンダムビルド⋯ビビッドアーミー・悠久の地大戦編・   作:星龜

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07:00〜08:00


 

控室からロビーに出ると、殺伐とした空気に満ちており、方々から怒鳴り声が響き渡っていた。

 

「第97戦区、応答せよ!!」

 

「第103発電所に戦力を回せ!!」

 

「第68戦区、突破しました!!」

 

 

「何なんですか、あの人達?」

と、戦況を報せる怒号に顔をしかめるケイ。

 

「ま…

限りなく戦争に近い戦争ゴッコ

だからな…。

悠久の地大戦は…。」

と、青い迷彩服を着た男達が走りまわる廊下を歩くチュージ。

 

ケイははぐれないよう、しっかりとチュージの左腕の袖をつかむ。

 

前から走ってきた青い迷彩服を着た30代と思われる男性が、チュージの前で止まった。

 

「おい、お前っ!!

手が空いているのなら、第73戦区に向かえっ!!」

と怒鳴る青い迷彩服を着た男性に

 

「今、休憩中だよ!!」

と答えるチュージ。

 

「なら、終わってからだっ!!」

と怒鳴って走り去る、青い迷彩服を着た男性。

 

「アイツに命令される筋合いは無いんだがな…★」

と、青い迷彩服を着た男が走っていった方を見るチュージ。

 

そして、ケイとともにヴェリィの部屋に向かう―。

 

 

ヴェリィの部屋の扉の前に来たチュージとケイ。

 

「ここがヴェリィ様の部屋?」

と訊くケイに

 

「そうだ。」

と答えるチュージ。

 

チュージは、扉の右端にあるインターホンを鳴らす―。

 

 

ヴェリィの部屋の中央にある円形のベッドの上で、全裸になったヴェリィが、同じく全裸のヒューマノイドエンジェルのマミエルと抱き合っていた…。

 

「マミエル…

戦況報告、頼める?」

と、背中からマミエルを抱くヴェリィが、マミエルの胸を揉みながら訊く。

 

ヒューマノイドエンジェルといっても、その体表の感触は、人間と全く同じである。

 

唯一にして最大の違いは、快感が無いこと

だ。

 

だから、ヴェリィに胸を揉まれても

「はい…。

現在までに我が陣営は、138基あったリリィ陣営の発電所を38基破壊し…

我が陣営は147基中45基破壊されています…。」

と、淡々と言うマミエル。

 

「領土の進攻状況は?」

と、マミエルの右耳の耳朶を甘噛みするヴェリィ。

 

「リリィ陣営が、我が陣営の領土の2パーセントを奪取しています…。」

と言うマミエル。

 

「それは、よくないね…。」

と、ヴェリィはマミエルの前にまわり、マミエルの乳房に顔をうずめる。

 

「こちらのハイモックのアップデートが急務かと…。」

と言うマミエル。

 

「頼めるかい?」

と訊くヴェリィに

 

「必要最低限の実戦データはそろっているので…。」

と言うマミエル。

 

「なら、頼むよ。

で、それができるのは?」

と訊くヴェリィに

 

「2分ほどあれば…。」

と答えるマミエル。

 

「なら、さっそく作業に取り掛かってくれ。」

と、ヴェリィはマミエルにキスをした。

 

マミエルはベッドの上に立ち、目の前にマジックキーボードを出現させ、ハイモックのアップデートのプログラミングを始めた。

 

その時、インターホンの音が鳴り響いた。

 

「まったく…

誰だよ…★」

と文句を言いながら、ベッドの脇にあるコンソールを操作してインターホンに出るヴェリィ。

 

「誰だい?」

と訊くヴェリィ。

 

《【ブルーノア】の顧問のチュージという者です。〉

と答えるチュージ。

 

「用件は何だい?」

と訊くヴェリィ。

 

《ウチの女子部員が生活用品を持ってくるのを忘れて…。

お手数ですが、4日分の生活用品を用意していただけませんか?〉

と言うチュージ。

 

「4日分?

なるほどね…

いい心がけだ☆」

と、笑みを浮かべるヴェリィ。

 

「そっちの部屋のクローゼットに必要だと思う物を転送しておく。」

と言うヴェリィ。

 

《ありがとうございます☆〉

と、礼を述べるチュージ。

 

「用が済んだら帰ってくれ★

私は忙しいんだ★」

と、インターホンを切るヴェリィ…。

 

その直後―

 

「ハイモックのアップデートが終わりました。

これより、反撃を開始します。」

と言うマミエル。

 

「よくやった☆

ご褒美をあげよう☆」

と、マミエルを押し倒し…

 

キスをして…

 

マミエルの体を愛撫する…。

 

 

「どうやら、部屋のクローゼットに転送してくれるみたいだ。」

と言うチュージ。

 

「ありがとうございます、先生!!」

と、礼を述べるケイ。

 

そして、控室に戻っていく―。

 

 

控室に戻る途中―

 

「あの…先生…。

部屋に戻ったら、何をすれば…?」

と訊くケイ。

 

「悠久の地大戦は、30分戦って、1時間休憩する。

だから、次の出撃は8時からだ。

それまで、みんなと駄弁ってろよ。」

と言うチュージ。

 

「そこがわからないんです…。

ここって、時が止まっているんですよね?

それなのに、時間があるっているのが…?」

と訊くケイ。

 

「たとえ、時は止まっていても、時間の概念は存在するんだ。」

と言うチュージ。

 

 

控室に戻ってくると、男子メンバーが駄弁っていた。

 

どうやら、クレアとスオミは寝室にいるようだ。

 

寝室に入ると

「ケイ、どうなんじょ?」

とクレアが訊いてきた。

 

「ヴェリィ様がクローゼットの中に用意してくれているみたい。」

と答えるケイ。

 

「どれ…」

と、クローゼットを開けるクレア。

 

しかし…

 

「何も無いけん…★」

と言うクレア。

 

「え?

うそ!?」

と、クローゼットの中を見るケイ。

 

「そんな…!?」

 

たしかにクレアの言う通り、クローゼットの中には何も無かった。

 

「先生は4日分を用意してくれって頼んでいたから、時間がかかるのかも…?」

と言うケイ。

 

「なら、しばらく待ちましょう。

次の出撃から帰ってきたら、あるかもしれませんし…。」

と言うスオミ。

 

「今、何時?」

と訊くケイ。

 

「7時26分。

8時まで30分ほどじゃけんど、駄弁っていたら、30分なんてあっという間じゃけん。」

と、時計を見るクレア。

 

そして、クレアの言う通り、駄弁っていたら、あっという間に8時前になった―。

 

 

7時50分―。

 

控室に集まる【ブルーノア】のメンバー達。

 

「出撃部隊のメンバーに変更は無い。」

と言うチュージに

 

「先生。

タツヤ先輩に変えてスオミを入れてほしいけん。」

と言うクレア。

 

「おい、クレア。

それはどういう意味だ!?」

と、クレアに問いただすタツヤ。

 

「ヒロ先輩があれほど絶賛したスオミの力を、この目で見てみたいけん!!」

と言うクレア。

 

「タツヤだけでは、スオミの抜けた穴は埋まらないな。

シンも欲しいね。」

と言うヒロ。

 

「え?

オレも?」

と、困惑するシン。

 

「おいおい?

スオミって、そんなにスゴいヤツなのか?」

と驚くチュージ。

 

「もはや、ショウなんて必要無いくらいですよ☆」

とまで言うヒロ。

 

 

こうして、進攻部隊のメンバーは

チュージ

クレア

ケイ

スオミ

の4人となった―。

 

 

午前8時―。

 

 

寝室からコクピットルームに入る

クレア

ケイ

スオミ

 

 

『GUN-PLA Battel, Stand up.』

 

システムが起動し始めた。

 

 

『Please set your GP base.』

 

GPベースを、スロットにセットする。

 

 

『Please set your GUN-PLA.』

 

ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。

 

 

コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。

 

球体操縦桿を握り、そして―

 

 

『Battel start!!』

 

バトルスタートの合図が鳴り響く―!!

 

 

「クレアッ!!

ガンダムアルフェルグ、出るけんッ!!」

 

「ケイ!!

ブレイズシグー、出ます!!」

 

「スオミ…

ガンイージダッシュ、出ます。」

 

 

クレア、ケイ、スオミの愛機(ガンプラ)が発進した―。

 

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