HG ガンダムビルド⋯ビビッドアーミー・悠久の地大戦編・ 作:星龜
進攻部隊に合流する
「す…すごい…」
と、空を圧する進攻部隊の大集団を見て驚愕するケイ。
その一方で
「あの…発電所を破壊するのに、こんなにもたくさんの人数が必要なんですか…?」
と訊く。
《発電所には防衛部隊もおるけん、むしろ、これでも足りないくらいじゃけん。〉
と答えるクレア。
《おぅ、話に夢中になって、警戒を怠るなよ。
迎撃部隊に注意しろ!
切り崩されるなよッ!!〉
と、チュージに指摘されてしまう。
「すみません!!」
と謝るケイ。
それから、まもなく
《10時方向より敵接近!!
数8!!〉
と、スオミが報せてきた―。
◇
チュージのグフ・コーチのレーダーも、10時方向から接近してくる敵の編隊を捉えた。
《10時方向より敵接近!!
数8!!〉
と、スオミが報せてきた。
数からして、リリィ陣営の
「無視しろ!!」
と指示するチュージだったが…
「コラッ!!
撃つなッ!!」
と怒るチュージ。
しかし…
(な…なんだと…?
と、正面モニターに
敵の編隊は3機と4機の二手に別れた。
二手に分かれた敵編隊に、進攻部隊から分離した味方が攻撃をしかける。
3機編隊の方はあっという間に全滅したが、4機編隊の方は強敵だった。
4機編隊に攻撃をしかけたのは6機だったが、2機が撃墜された。
そして、4対4の戦闘になったが、敵が1機撃墜されたのに対し、ヴェリィ陣営側は2機撃墜された。
生き残った2機は逃走していった…。
生き残った3機の敵に対し、またしても
生き残った敵の2機は逃走していった…。
「スオミ…。
今回は上手くいったが…
もう勝手な事はするな!!」
と、スオミの技量は認めつつも、指示を聞かなかったことを叱責するチュージ。
《すみませんでした⋯。〉
と、謝るスオミ。
《先生。
スオミの判断は間違っとらんけん。〉
と、スオミを擁護するクレアを
「お前も煽るんじゃないッ!!」
と叱責するチュージ。
(しかし…
スオミって、とんでもねぇヤツだな⋯。
ヒロが絶賛するわけだ☆)
と、チュージも内心では、スオミの技量を絶賛していた―。
5分後―。
ついに正面からリリィ陣営のハイモックの大集団が迫ってきた。
ヴェリィ陣営の進攻部隊の迎撃部隊だ。
《先生。
さすがにあれは無視できんけん。〉
と言ってくるクレア。
「しゃあねぇな…。
しかし、マジになることねぇぞ。
ある程度削ったら、トンズラこくぞ!!」
と言うチュージ。
そして
「ケイ!!
お前からしかけろ!!
オレとクレアは後に続く!!
スオミは後方から援護だ!!」
と指示するチュージ―。
◇
先陣を任されたケイは、ハイモックの大集団に向かっていく―。
『ニュータイプ』であるケイには、ハイモックの動きは止まって見える。
「えぇいっ!!」
と、右手に持つMMI-M7S 76ミリ重突撃機銃
と
左腕に装備しているM7070 28ミリバルカンシステム内装防盾の28ミリバルカン砲
そして、背中のブレイズウィザードのAGM138【ファイヤビー】誘導ミサイル
を一斉発射する。
またたく間に、十数機のハイモックが爆散する。
そこに、
ハイモックの攻撃をかわして、ラピッドショットでハイモックを撃墜する
ビーム兵器に設定している左手の5連装75ミリ機関砲との併用で、ハイモックを撃墜する。
(スオミ…すごいけん…☆)
と、クレアもスオミの正確無比な射撃を絶賛する。
しかし、一方で
(でも…あれは
スオミの本来の戦い方ではないはず
じゃけん…。)
とも思った。
スオミの愛機のガンイージダッシュの背中の改造されているオーバーハングキャノン…
そして、カウンターウェイトとして両足に装備されている増加装甲板―。
クレアには、両足の装甲板が、たんなるカウンターウェイトとは思えなかった。
また、スオミの鍛えあげられた太い指は、
《よし!!
なんとか切り崩せたぞ!!
発電所に向かうぞ!!〉
と、チュージからの通信が入った…
その直後―
1機のトールギスが突進してきた…!!
「ジャマじゃけん!!」
と、ラピッドショットを撃つ
しかし、トールギスはする
そして、そのまま
クレアは、あえて、トールギスを見逃した。
スオミの本性を知ることができる
と思ったからだ―。