HG ガンダムビルド⋯ビビッドアーミー・悠久の地大戦編・   作:星龜

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11月11日午後11時


 

控室の中は、中央にテーブルとソファがあるだけの、青い壁の広い部屋で、奥には3つの扉があった。

 

「よし。

寝室の部屋割りを発表するぞ。

とりあえず、ここにはオレと

シン

ヒロ

カツ

ミッツ

タツヤ

の男6人と

クレア

ケイ

スオミ

の女3人の、合計9人がいるわけだが…

 

まずは、一番左の部屋は

クレア

ケイ

スオミ

の女3人。

 

真ん中の部屋はオレと

シン

ミッツ

 

一番右の部屋は

ヒロ

タツヤ

カツ

だ。」

と、寝室の部屋割りを発表するチュージ。

 

続いて

 

「次は、進攻部隊のメンバーだが…

オレと

シン

クレア

ケイ

そしてタツヤだ。

残りのメンバーは、発電所の防衛だ。」

と言うチュージ。

 

「「わかりました!!」」

と答える部員達。

 

「出撃は、明日の朝6時30分だ。

じゃ、解散!!」

と言うチュージ。

 

 

「なんで、オレが先生と同じ部屋なんだ…。」

と嘆くシンに

 

「チュージのイビキはうるせぇぞ☆」

と、からかうタツヤ。

 

「オレ、帰りてぇ…★」

「まったくだ…★」

と、ミッツとシンはチュージとともに中央の寝室に入っていった…。

 

 

割り当てられた、一番左の寝室に入るクレア、ケイ、スオミの女子部員トリオ―。

 

 

「あらためて…

私は1年2組のクレア。」

「1年1組のケイよ。」

とスオミに、あらためて自己紹介するクレアとケイ。

 

「スオミさんとショウとは、どういう関係じゃけん?」

と訊くクレア。

 

「どう…と訊かれても…

よく、ガンプラバトルをする関係としか…。」

と言うスオミ。

 

「ショウは何をしとるんじょ?」

と訊くクレア。

 

彼氏と一緒に出る

と言っていました…。」

と言うスオミ。

 

「あのバカ女が…ッ!!」

と憤るクレア。

 

「どうして、ショウが代役としてスオミさんを派遣したの?」

と訊くケイに

 

「それは…。」

と、答えに窮するスオミ。

 

「いや、私にはわかるけん。

スオミさんは

只者じゃない

けん。」

と言うクレア。

 

「どうして、わかるの?」

と訊くケイに

 

指を見ればわかる

けん。

操縦桿のコントローラーを駆使するから、指の筋肉が鍛えられて太くなっとる

けん。」

と言って、クレアはケイに指を見せた。

 

(⋯!!)

 

クレアの指を見たケイが息を呑む。

 

クレアの指は、まるで男性のように太かった―。

 

 

ガンプラバトルのコクピットルームの球状操縦桿(アームレイカー)は、動かすだけでも愛機(ガンプラ)を操作できるが、内蔵されている指先で操作するコントローラーを駆使することで、愛機(ガンプラ)の挙動が細かくなる。

 

コントローラーの扱い方の優劣は、勝敗すらも左右する―。

 

 

ケイには、操縦桿のコントローラーを使いこなせるだけの技量は無い。

 

だから、指は細いままだ。

 

こんなところにまで、ガンプラバトルを始めて1年たらずのケイと、11年も続けているクレアとの技量の差があることを、ケイは思い知った…。

 

 

ふと、スオミの指を見るケイ。

 

クレアほどではないが、それでも、自分と比べたら、かなり太い。

 

しかも、スオミはガンプラバトルの実力ならクレアに次ぐ技量をほこるショウとガンプラバトルをするような人物だ。

 

それ相応の技量がなければ、ショウの相手はもちろん、肩を並べることもできないはずだ。

 

ケイはスオミを畏敬するしかなかった。

 

ケイが【ブルーノア】最強のガンプラファイターなのは

ひとえに『ニュータイプ』であるから

ガンプラファイターとしての技量は【ブルーノア】最弱

なのだ…。

 

 

「ところで…」

と、寝室内を見渡すケイ。

 

広間と同じく、青い壁に、部屋の中央にテーブルとソファがあり、奥には3つのベッドがある。

 

さらに奥には3つの扉があり、部屋の右側に扉が1つある。

 

「あの、奥の扉はコクピットルームね。

じゃ、右側の扉は?」

と訊くケイに

 

「お風呂とトイレじゃけん。」

と教えるクレア。

 

「トイレはともかく、お風呂まであるのね…。

でも、何のためにあるの?」

と訊くケイ。

 

「これから私達は

ここで最長4日間生活する

ことになるけん。」

というクレアの発言を聞いて

 

4日間

ですって!?

冗談じゃないわよ!!

そんな話、聞いてないわよ!?」

と驚愕するケイ。

 

「心配いらんけん。

たとえ

ここに4日間いても、元の世界に戻れば、ほんの数時間しか経っとらん

けん。」

と、ケイをなだめるクレア。

 

「そ…そうなの…?」

と、まだ怪訝な顔をするケイに

 

「6月のガンプラバトル大会を思い出すけん。」

と言うクレア。

 

「あ…」

と、6月に行われたビビッ島南区ガンプラバトル大会を思い出すケイ。

 

たしかにあの時、悠久の地から戻ってきたら、ほんの数分しか経っていなかった。

 

「でも…何で4日間もなの?」

と訊くケイに

 

「1回戦(11月11日午後11時〜11月12日午後10時59分)

準決勝(11月12日午後11時〜11月13日午後10時59分)

決勝(11月13日午後11時〜11月14日午後10時59分)

悠久の城攻略戦(11月14日午後11時〜11月15日午後10時59分)

となっとるけん。」

と、悠久の地大戦の概要を教えるクレア。

 

「なるほどね…。

なんだか、ゴルフの試合みたいね。」

と言うケイ。

 

 

「ふふっ」

と、ふいに笑いだすスオミ。

 

「どうしたの?」

と訊くケイ。

 

「ショウが言ってたの。

クレアさんは凄い人だって…。」

と言うスオミ。

 

「どういうことじゃけん?」

と、怪訝な顔をするクレア。

 

「ショウが言ってたの…。

クレアさんは凄く強くて…

かなわないって言ってた…。」

と言うスオミ。

 

「な…何言っとるけん…ッ★」

と、恥ずかしさのあまり、顔を赤くするクレア。

 

「あ…あんなヤツの言うことなんか、真に受けたらアカんけんッ★

もう、夜も遅いけんッ★

みんな寝るけんッ★

明日の朝は早いけんッ★」

と、クレアは右のベッドに潜り込む。

 

「なんなのよ、まったく…。

素直じゃないんだから…。」

と、布団に潜り込んだクレアを見て、あきれるケイ。

 

「私達も寝ましょうか…。」

と言うスオミ。

 

「そうね。」

と言ったケイは、動きを止める。

 

「どうしたんですか…?」

と訊くスオミ。

 

「いや…

4日間もするなんて知らなかったから、寝間着とか持ってきてないのよ…。」

と言うケイ。

 

「シン君から、何も聞かされていなかったんけん?」

と、起き上がるクレア。

 

「シンは何も教えてくれなかったわ…。」

と言うケイ。

 

「ケイさんの彼氏ですか…?」

と訊くスオミ。

 

「うん。

ここのキャプテン。」

と言うケイ。

 

「困りましたね…。

私も、寝間着は自分の分しか持ってきてなくて…。」

と言うスオミ。

 

「私もじゃけん。」

と言うクレア。

 

「仕方がないわ…。

下着で寝るわ…。」

と、制服を脱ぎ、淡いピンクの下着姿になるケイ。

 

「ほほぅ☆

それでシン君を誘惑してるんけん?」

と、珍しくニヤけた顔で言うクレア。

 

「失礼ね!!

そこまでしてないわよ!!」

とキレるケイ。

 

「意外ですね…。

てっきり、しているものかと…。」

と、制服を脱いで、黒の下着姿になったスオミ。

 

「スオミさん…。

出会って間もないのに、言ってくれるわね?」

と、スオミにキレるケイ。

 

「私は

すでに経験済み

ですので…。」

というスオミの発言を聞いて、呆然となるクレアとケイ…。

 

「彼氏…おるんけん?」

と訊く、寝間着に着替えたクレアに

 

「はい…。」

と即答する、寝間着に着替えたスオミ。

 

「クレアは、いつ彼氏をつくるの?

彼氏いないの、クレアだけだよ★」

と言うケイ。

 

「クレアさん、彼氏いないんですか…?」

と訊くスオミ。

 

「大きなお世話じゃけんッ★」

と、布団に潜り込むクレア。

 

「クレアは年下好みなのよ☆」

と言うケイ。

 

「そうなんですか…?

年下彼氏は面倒ですよ…?」

と言うスオミ。

 

「ほっといてほしいけんッ★

くだらない話ばかりしてないで、とっとと寝ぇじょッ★」

と、布団の中から怒鳴るクレア。

 

「そうね。

寝ようか。」

と言うケイ。

 

そして、周囲を見渡す。

 

「どうしたんですか…?」

と訊くスオミ。

 

「いや…

部屋の照明のスイッチはどこかなって…。」

と言うケイ。

 

すると、クレアが

「消灯」

と言うと…

 

照明が消えた。

 

「え?」

と驚くケイに

 

「音声スイッチじゃけん。」

と言うクレア。

 

「ありがとう。

それと…ごめんね。」

と、照明を切ってくれた礼と、彼氏がいないことをからかったことを謝るケイ。

 

「それは許さんけん★」

と言うクレア。

 

「ごめん。」

と謝って、ケイは中央のベッドに潜り込んだ―。

 

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