HG ガンダムビルド⋯ビビッドアーミー・悠久の地大戦編・   作:星龜

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11月11日午後11時(5)

 


 

ヒルダの愛機(ガンプラ)・エリダヌスを見据えるセレスト。

 

エリダ([ヒルダ])ヌスの動きが止まって見える

ということは、どうやら、ヒルダは普通のガンプラファイター(オールドタイプ)か『カテゴリーF』のようだ。

 

普通のガンプラファイター(オールドタイプ)が『ニュータイプ』に勝てるとでも思っているのか?」

と言うセレストに

 

勝てますよ☆》

と言うヒルダ。

 

おもしろいことを言うな…★」

と、アルカデ([セレスト])ィアガンダムはバックパックのサブアームに装備されているビームサーベルを発振させる。

 

〈戦う前に、言っておきたいことがあります。》

と言うヒルダ。

 

「何だ?」

と訊くセレストに

 

10秒後、貴女は敗れています。》

と言うヒルダ。

 

「つまらない冗談は、それくらいにしておけ…ッ★」

と、キレるセレスト。

 

〈残念ながら、真実です。

ただ…

本当は、こんな勝ち方はしたくない

のですが…。》

と言うヒルダ。

 

ふざけるなぁッ!!

アルカデ([セレスト])ィアガンダムは、バックパックのサブアームに装備されているビームサーベルでエリダ([ヒルダ])ヌスに斬りかかる―。

 

 

「仕方がありませんね…。

本当は、やりたくないのですが…

一番、手っ取り早い方法

ですからね…。」

と、ため息をつくヒルダ。

 

そして…

 

左腕を斬り落としなさい。」

と言うヒルダ。

 

すると…!?

 

 

なんと!!

 

アルカデ([セレスト])ィアガンダムが、バックパックのサブアームに装備されているビームサーベルで、自分の左腕を斬り落とした

のだ…!!

 

 

ななななな

なんだとぉおぉ…ッ!?

と絶叫するセレスト。

 

続いて

〈両足を斬り落としなさい。》

というヒルダの声が、通信機から聞こえた。

 

すると、今度は

バックパックのサブアームに装備されているビームサーベルで、自分の両足を斬り落とした

のだ…!!

 

そのまま、仰向けに倒れるアルカデ([セレスト])ィアガンダム。

 

「な…何が…

何がどうなっているんだぁあぁ…ッ!?

と、何が起きているのか理解できず、恐怖にかられて絶叫するセレスト。

 

最後に

〈コクピットを刺しなさい。》

というヒルダの声が、通信機から聞こえた。

 

すると、バックパックのサブアームが、コクピットめがけて、サブアームの先端に装備されているビームサーベルを振り下ろす。

 

正面モニターに映る、ピンク色のビームサーベルが迫ってくるのを見て

や…やめろぉおぉ…ッ!!

というセレストの絶叫とともに…

 

アルカデ([セレスト])ィアガンダムは、バックパックのサブアームに装備されているビームサーベルで、自分のコクピットを刺し貫いた…。

 

 

アルカデ([セレスト])ィアガンダムが爆散したのを見たヒルダは

 

「これだから嫌なんですよ…。

後味悪い

から…。」

と、ため息をついた…。

 

 

「な…

なな…

なななな…ッ!?

ゼー([ミカ])・ズール

ガンダム([トービィ])ヘビーアームズカスタム

だけでなく

ジェノアス([コーデリア])カスタム

イフリ([アンカ])ート・アンカー

アルカデ([セレスト])ィアガンダム

が撃墜されたのを見て、怖気づくフーカ…。

 

とくに、アルカデ([セレスト])ィアガンダムの自爆は、フーカ達【サメ軍】だけでなく、その場にいた全員を凍りつかせた…。

 

《どうやら、ここまでのようだな…。〉

という、レベッカからの通信が入った。

 

「たしかに…

今回ばかりは、負けを認めるしかなさそうね…。」

と、素直に負けを認めるフーカ。

 

こちら(【サメ軍】)

ゼー([ミカ])・ズール

ガンダム([トービィ])ヘビーアームズカスタム

アルカデ([セレスト])ィアガンダム

撃墜と、『ニュータイプ』が全滅したのに対し、向こう(【ブルーノア】)は『ニュータイプ』であるケイが健在だ…。

 

普通のガンプラファイター(オールドタイプ)しかいないのであれば、勝てる可能性は無い…。

 

「悔しいけど、今夜はこれで勘弁してあげるわ★」

と、撤退していくフーカ達…。

 

 

しかし…!?

 

 

「もうしわけありませんが、すんなりと逃がしてあげるほど、私は優しくないんです。」

と、ヒルダはロックオンカーソルをザク・ハ([マディ])ッカーに合わせる。

 

そして

「スラスター機能停止。」

と言った。

 

すると…

 

 

なな…何だ…ッ!?

突然、ザク・ハッカーのスラスターが停止した

ため、焦るマディ。

 

〈そのまま、その場を動かないでください。》

というヒルダの声が通信機から響いた。

 

「さっきから何言って…

…って…

あ…あれ…ッ!?

おいッ!!

どうしたッ!!

動けッ!!

とマディは操縦桿を動かすが、ザク・ハッカーは動かない…。

 

はっ!?

と、正面モニターを見ると、リアカメラが捉えた、エリダ([ヒルダ])ヌスがMA-M20【ルプス】ビームライフルをかまえている映像が映し出されていた。

 

や…やめろぉッ!!

テメェッ!!

動けない者を撃つつもりかぁッ!!

と叫ぶマディ。

 

マディは操縦桿を動かし続けるが、ザク・ハッカーは、まったく動かない…。

 

〈そうですよ☆

世の中、私みたいに、動けない者を撃つ者もいる

んですよ☆」

と、MA-M20【ルプス】ビームライフルを撃つエリダ([ヒルダ])ヌス。

 

ぅうぎゃあぁあぁ…ッ!!

 

エリダ([ヒルダ])ヌスのMA-M20【ルプス】ビームライフルで撃たれたザク・ハ([マディ])ッカーは耐久値がゼロになり、爆散した…。

 

 

マディがヒルダに撃墜されたのを見たフーカ達は、一目散に逃げ出すのだった…。

 

 

「助かったよ…。

けど、おめぇ、何者だ?」

と訊くチュージ。

 

《大洋高校1年4組のヒルダといいます。

以後、見知りおきを…。》

と言うヒルダ。

 

チュージも一応、1年4組の教室にヒルダという生徒がいることは憶えている。

 

しかし、ガンプラバトルをしているとは思わなかった。

 

普通のガンプラファイター(オールドタイプ)なのに『ニュータイプ』を撃墜するなんて、スゴいじゃないか☆」

と言うチュージ。

 

《私は『カテゴリーF』です。

私の能力(ちから)

対戦相手をコントロールする

んです。〉

と言うヒルダ。

 

「そ…そんなことができるのか…!?」

と、驚くチュージ。

 

《だから、『ニュータイプ』に勝てたんです。〉

と言うヒルダ。

 

対戦相手をコントロールする

なんて

反則としか言えない能力

だろう。

 

ヒルダが普段ガンプラバトルをしないのは、その能力のためだろう。

 

しかし、ガンプラバトルのルールに準拠しつつも、実質ルール無用な悠久の地大戦では、気兼ねなく能力を使える。

 

幸い、ヒルダはソロのようなので、仲間に誘おうとするチュージ。

 

しかし…

 

《お気遣いなく…。

先生と私が敵でなかったことが、おたがいにとって幸運だったと思います。

同じヴェリィの陣営に所属しているわけですし、今後、今回のように助け合う時もあるでしょう。

それでは…。〉

と、チュージの誘いを断り、エリダ[ヒルダ]ヌスは飛び去っていった…。

 

 

《何じょ、あいつは?〉

と、愚痴るクレア。

 

「さあな…。

強すぎる能力を持ったが故に孤独

になっちまったんだろうな…。」

と言うチュージ。

 

そして、時計を見た。

 

出撃してから、25分経過していた。

 

悠久の地でも、ガンプラが活動できるのは30分だ。

 

「タイムアップだな…。

帰還するぞ!!」

と言うチュージ―。

 

 

結果的に、チュージ達侵攻部隊は、リリィ陣営に所属した【サメ軍】によって進行を阻まれてしまったものの、ヒルダの協力もあり、【サメ軍】を敗走させる戦術的勝利を獲た。

 

戦略的敗北とはなったが

味方が誰一人として撃墜されなかった

のが、一番の幸運だった―。

 

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