HG ガンダムビルド⋯ビビッドアーミー・悠久の地大戦編・   作:星龜

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11月12日午前6時30分(6)


 

紫色に塗られたメビウス・ゼロが、ガンバレルを射出した。

 

射出されたガンバレルは、地上にいる、マゼラトップ砲を持ったガルマ専用ザクⅡを撃つ。

 

ガルマ専用ザクⅡはガンバレルに四方から撃たれ、メビウス・ゼロ本体のリニアガンにとどめをさされた。

 

その光景を見て、驚愕するヒロ。

 

どうやら、紫色のメビウス・ゼロのファイターは、地上にいる敵にもオールレンジ攻撃をしかけられるほどの技量を持つ者のようだ。

 

すると…

 

(!?)

 

紫色のメビウス・ゼロは、グレ([ヒロ])イテスイージスガンダムに狙いを定めた。

 

グレ([ヒロ])イテスイージスガンダムに向けて、ガンバレルを射出する紫色のメビウス・ゼロ。

 

だが!!

 

「させないよ☆」

と、ヒロはコンソールのキーボードを操作する。

 

すると…

 

射出されたガンバレルがメビウス・ゼロの本体を攻撃

したのだ―!!

 

自分が射出したガンバレルからの攻撃をうけ、爆散する紫色のメビウス・ゼロ―。

 

 

《ヒロ先輩…あれ…どうなってんスか?〉

と、紫色のメビウス・ゼロが自ら射出したガンバレルからの攻撃をうけ、爆散した光景を見たミッツが訊く。

 

ガンバレルのシステムをハッキングして、本体を攻撃するよう、偽情報を送信した

んだ☆」

と言うヒロ。

 

「えげつないっスねぇ…★」

と畏怖するミッツ…。

 

「オールレンジ攻撃をしかけてくる敵に、最も有効な手段さ☆」

と言うヒロ。

 

そして

「それよりも…

新入り(スオミ)はどうかな?」

と、正面モニターのサブモニターにスオミの様子を表示してみた。

 

「これは…☆」

と、スオミの戦いぶりに目を輝かせるヒロ―。

 

 

スオミの愛機(ガンプラ)・ガンイージダッシュは、全身をスカイブルーに塗った1/144ガンイージの背中にVダッシュガンダムのバックパックを装備し、両足の前面には、重量が増大した上半身のカウンターウェイトを兼ねた装甲板が装備されている。

 

バックパックのオーバーハングキャノンは3ミリ軸接続にしているため、基本的に3ミリ軸や3ミリ穴の開いた武器ならば何でも装備できる、無限の拡張性を秘めた機体(ガンプラ)だ。

 

もっとも、ガンイージ自体が普通のガンプラよりも一回り小さい*1ため

大き過ぎる

長過ぎる

重過ぎる

武器は装備できないという制限はある*2―。

 

 

空に飛び上がったガンイ([スオミ])ージダッシュが、メビウス・ゼロの、やや上に位置取る。

 

メビウス・ゼロ本体のリニアガンは、機体下部に装備されているため、砲身を左右に向けることはできても、上下に動かすことはできない

 

しかも、メビウス・ゼロ本体の上面には、武器は何も装備されていない

 

だから、メビウス・ゼロ本体よりも高い位置に来れば、メビウス・ゼロは何もできなくなる

のだ。

 

そこ!!

と、バックパックに装備されているオーバーハングキャノンを撃つガンイ([スオミ])ージダッシュ。

 

オーバーハングキャノンで撃たれたメビウス・ゼロは爆発したものの、本体前半分の大気圏突入ポッドが分離して逃亡していった。

 

実際には、この

大気圏突入ポッドも破壊しないと、メビウス・ゼロは撃墜とは見做されない

のだが、逃走する者を追いかけまわすほど、スオミも執念深くなかった―。

 

 

コア([カツ])トップライザーは、メビウス・ゼロとドッグファイトをしていた。

 

メビウス・ゼロの背後にピッタリとつくコア([カツ])トップライザー。

 

メビウス・ゼロは背後に張り付いているコア([カツ])トップライザーに向けてガンバレルを射出したが、ただでさえ扱いが難しいガンバレルで、背後から追跡してくる敵を攻撃するなど、できるものではない。

 

案の定、ガンバレルからの攻撃は、コア([カツ])トップライザーには1発も当たらなかった。

 

「さらばだッ☆」

と、ダブルビームライフルを発射するコア([カツ])トップライザー。

 

コア([カツ])トップライザーのダブルビームライフルで撃たれたメビウス・ゼロは爆発したが、大気圏突入ポッドが分離して逃亡していった―。

 

 

しかし…

 

防衛部隊の必死の奮戦にもかかわらず、発電所は1基、また1基と破壊されていく…。

 

右手の方に、爆炎があがった。

 

発電所が破壊されたのだ。

 

《ちくしょうッ★

またやられたッ★〉

と叫ぶミッツ。

 

「これで27基目か…。

これ以上、破壊されるのは、まずいな…。」

と、顔をしかめるヒロ。

 

その時、グレ([ヒロ])イテストイージスガンダムが、命中しなかったが、何者かに撃たれた。

 

「敵は空だけじゃなくて、地上にもいたんだったな★」

と、苦笑するヒロ。

 

だが…

 

敵機のデータを見たヒロは驚愕した。

 



 

【機体名】

ブーステッドガンダムヴァーチェ

 

【ファイター】

ケンタ

 

【ベースキット】

1/144 HG ガンダムヴァーチェ

 

【種別】

汎用型太陽炉搭載モビルスーツ

 

【属性】

 

【アビリティ】

TRANS-AM

 

【戦場適応】

宇宙戦 ◎

空中戦 ◎

地上戦 ◎

水中戦 ◯

 

【得意戦術】

射撃戦 ◎

接近戦 ◯

 



 

「ケ…ケンタ…?

ケンタなのか…!?」

と訊くヒロ。

 

〈えっ?

ヒ…ヒロ先輩…!?》

と、通信機から聞こえる声は、まさしく、ケンタの声だった―。

 

 

(ど…どうしよう…。

ここに【ブルーノア】のみんながいるなんて…。)

と苦悩するケンタ。

 

《何をしている、新入りッ!!

目の前に敵がいるんだぞッ!!〉

という通信が入った。

 

「えっ!?

そ…その…」

と、答えに困窮するケンタ。

 

ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェの右隣に、ガンダムヘビーアームズの改造機が来た。

 

《できねぇなら引っ込んでろ、新入りッ!!〉

と言ってくるガンダムヘビーアームズの改造機のファイター。

 

「う…うん…。

お願いします、先輩…。」

と言うケンタ。

 

《わかった…

ヤツの相手はオレにまかせろッ!!

おめぇは発電所を破壊しろッ!!》

と言うガンダムヘビーアームズの改造機のファイター。

 

「は…はい…。」

と、ブース([ケンタ])テッドガンダムヴァーチェは発電所の攻撃に向かった―。

 

 

ヒロのコクピットルームの正面モニターに、ガンダムヘビーアームズの改造機のデータが表示される―。

 



 

【機体名】

ガンダムヘビーアームズ・グラディエーター

 

【ファイター】

バートン

 

【ベースキット】

1/144 ガンダムヘビーアームズ

 

【種別】

汎用型モビルスーツ

 

【属性】

 

【戦場適応】

宇宙戦 ◎

空中戦 ✕

地上戦 ◎

水中戦 △

 

【得意戦術】

射撃戦 △

接近戦 ◯

 



 

〈てめぇの相手は、このオレだッ!!》

と、右手に持つガンダムエクシアのGNロングソードをかまえるガンダム([バートン])ヘビーアームズ・グラディエーター―。

 

 

バートンの愛機(ガンプラ)・ガンダムヘビーアームズ・グラディエーターは、接近戦仕様に改造した、旧キットのガンダムヘビーアームズだ。

 

右手にガンダムエクシアのGNロングソードを持ち、左腕に装備しているビームガトリングガンはドリルになっていた。

 

見たところ、ガンダムヘビーアームズ・グラディエーターに太陽炉のパーツは無いため、右手に持つGNロングソードにGNフィールドを展開できないので、GNロングソードといっても普通の剣にすぎない。

 

だが、左腕に装備されている、ビームガトリングガンを改造したドリルは脅威だ。

 

しかも、ベースキットであるガンダムヘビーアームズの武器である

胸部ガトリング砲

両肩両足のマイクロミサイル

も残っている。

 

それらの武器で牽制しつつ、敵の懐に飛び込んで、右手に持つGNロングソードで斬りつけたり、左腕のドリルで攻撃するのだろう。

 

なるほど、射撃主体の機体(ガンプラ)に強力な接近戦用の武器を持たせるというのは荒唐無稽なようで、じつは理に適った改造だ―。

 

 

一方、ヒロの愛機(ガンプラ)・グレイテストイージスガンダムは接近戦が苦手だし、ヒロ自身も接近戦は苦手だ…。

 

ガンダム([バートン])ヘビーアームズ・グラディエーターは、ヒロにとって相性最悪の敵だ…。

 

しかし…

 

ヒロは自信に満ちた笑みを浮かべていた―。

 

*1
1/144スケールのガンプラは全高12センチ強だが、Vガンダムシリーズは全高11センチほど。

*2
装備はできるが自立できない。

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