「君は…無個性だね」
「…え?」
5歳で知った初めて感じた感情
それは絶望そして怒り
「むーくんごめんね個性をあげられなくて」
母さんが俺に抱きつきながら泣いている
「母さん、俺は許せないんだ
無個性なだけでヒーローになる夢を諦めた自分の事が」
俺は努力した
柔道、ボクシング、空手、総合格闘技、etcとにかくできる事は
やれるだけやったでも…
『何しても無駄無駄だってお前は』
『いちいち反論してくんなよ!うぜーんだよ!ただの』
『ヒーロー?お前なれるわけねぇじゃん笑だってお前』
『『『無個性だろ』』』
「クソが!」
俺は中学の下校中悪態を吐いていた
「何が無個性だからヒーローになれない?努力は無駄?知るかバーカ!」
周りの奴らは何度も何度も否定してきやがる
でも母さんや父さんは違う
「お帰りなさいむーくん!」
「無一!今日も一緒に筋トレ頑張るぞ!」
「うん!」
絶対にヒーローになって、二人の自慢の息子になる!
でもその日、母さんと父さんは死んだ
近くでヒーローがヴィランと戦闘になりヒーローの攻撃で家が消し飛び
母さんと父さんが死んでしまった
俺は何故か生き残った
ヴィランと戦闘になったのなら仕方がない
ヒーローにも考えがあった
母さんと父さんの犠牲は無駄じゃない
母さん達が死んだ理由を考え、悲しさを紛らわそうとした
俺は病院で入院していた
するとヒーローが謝罪に来た
母さんと父さんが死んだのは自分の不注意
すまなかった
喋るのは当たり前の謝罪
「わかりました」それだけ返事をして帰ってもらった
その後トイレに行くと
話し声が聞こえてきた
「いちいちガキに謝りに行くの面倒くせぇな!」
「しゃーねーだろ両親殺しちゃったんだから」
「まぁな」
「ちなみになんであんな技でヴィラン倒そうとしたんだよ
お前なら被害出さずに倒せたろ」
その時、俺は胸が苦しくなった
「被害が出たほうが俺の個性の凄さが世間に知れるだろ!」
頭が真っ白になった
母さん達が死んだはあいつの個性の為?
死んだのはあいつの、ヒーローが人気になるためにやった不注意?
「まぁ人が死んでも俺が有名になるための犠牲だったんだろう!
このことはマスコミにバレないようにしたしOKOK」
ふざけるなよ
ロクに反省もせずに、母さん達は人気になるための犠牲?
バレなきゃOK?
「それにあいつ」
「無個性だろ」
「あんな奴の両親が死んだ所で罪悪感ねぇー笑」
そうかこいつも
無個性だから個性がないから
僕を見ない
『むーくんがやりたいなら何でも手伝うよ!』
『無一が鍛えたいなら俺も一緒に鍛えてやる!なんでってそりゃあ一人より二人の方が頑張れるだろ?』
『母さんや父さんはあなたがどんなに無謀な事をやろうとしていても手伝ってやる』
あんなに優しかった両親のことすら見ない
僕は病院は病院の屋上に来ていた
「なにが個性だ!」
「個性がなけりゃ人としても見ないのかヒーローは!この社会は!」
「個性じゃなくて人を見ろよ!俺を見ろよ!」
「俺を見ないこんな世界ぶっ壊れちまえ!」
「だよなぁぶっ壊したいよなぁ」
「誰だ!ッ!」
後ろには体中に手をつけた白髪の男が立っていた
「俺もお前と同じで世界を壊してやりたい」
「一緒にやらないか?」
男は俺にそんな提案をしてきた
この提案に乗ってもいい
俺だってぶっ壊したい
でも…
「さっきの話聞いてなかったのか
俺は無個性だ!個性のない俺なんてヒーローにもヴィランにもいらないだろ!」
あぁ自分で改めて言うと悲しくなるな
どうせ俺なんて誰も必要となんて…
「俺にはお前が必要だ」
俺は泣いている顔を上げた
そこには無個性の物ではなく俺を見ている男がいた
「…ありがとう」
俺は膝を床につけ泣きながら言った
「お前、名前は?」
「杉本、杉本無一、個性 無個性」
「俺は死柄木弔、個性 崩壊」
弔くんは笑いながら僕の手をつかんでくれた
人差し指を上げながら
俺にとって彼はヴィランよりヒーローに見えた
弔くんは怒るかもしれないけど俺にとって
弔くんはヒーローだった
俺にとって
彼はヴィランでヒーロー
杉本無一
個性 無個性
身長165センチ
体重55キロ
髪型 ポニテ 髪色はピンク
顔 美少女
体型 腹筋割れてないし、華奢なのに
身体能力は幕之内一歩とかと同じ(その身体のどこにそんな力が)
性別 男
自認 男(当たり前だろ?)