――触るな18号、触るなよ!
――16号かぁ、コイツもアタシと同じ永久式タイプなんだよね? でも、アタシ達とは種類が違うんでしょう? ちょっと
――面白そうだな、動かして見ろよ18号。
――イカン! やめろ!
外から、何やら揉めてる声がする。
喧嘩かな? やだなあ 今何時だ?
明日の仕事に支障が出たらどうしてくれる。
――き、貴様……! 17号……!! わ、ワシは貴様を、つ、作った……!!
金属と金属がぶつかり合うような、重く鋭い音が立て続けに鳴り響く。
おいおい、いつからここはバトル漫画の世界になったってんだ……。
鉄パイプかなんかか? そんなもんまで持ち出して喧嘩するようなヤンキーが現れる程治安が悪いとこだっけか、ここ。
――させるか……! これ以上お前らのような人造人間を増やしてたまるものか!! デリャアーッ!!
次いで、鼓膜が破裂するかと思うほどの大きな爆発音が、まるで至近距離にミサイルでも打たれたかのように鳴り響き、一瞬、身体を浮遊感が襲う。
ずしん、と……乱暴に自分の家ごとぶん投げられたような衝撃が身体を襲う。
だが不思議と痛みはない。
――早く出してやった方が良いぞ。パイプやコードが焼き切れてしまったからな。
ピコッと蒸気か何かが噴き出る音、機械的な扉の開閉音、昔のSFアニメとかで、聞いた事があるような、でも実際にはあまり聞いた事が無いような音を目覚まし時計代わりに、
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ぴょこ、と……人造人間16号が眠っている、とされていたカプセルから飛び出た腕はあまりにも小さく、細く、か弱そうな腕だった。
むくり、と……それは、世界を滅ぼしうる危険性を孕んだ、危険な人造人間、その内の一体とはとても思えないほど……言葉を選ばすに言うなら、そう。
「プフッ、随分と
「ドクター・ゲロはコイツのどこがそんなに怖かったんだか……なあ、16号?」
目をぱちくりさせながら……ぼんやりと、何を考えているのやら、はたまた、何も考えていないのか……しばし17号と18号、二人の間に視線を彷徨わせた後、18号が“可愛らしい”と称した、何も知らなければ、ただの少女にさえ見えるその娘。
ボブカットのオレンジ色の髪を風で揺らし、上半身だけ起こした状態で彼女が目を覚まして発した第一声は……。
「
後に「目が覚めた時に急に目の前に美男美女が居るもんだから、反射でつい”まぶしい”と口にしてしまった」という。
緊張感の欠片も無い物であった。