TS転生憑依ロリ人造人間16号   作:政田正彦

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く、クククッ……か、感謝するぜ……感想や評価、そして誤字脱字報告……
だ、だが……俺様は正直者だからな…… クククッ……
う、うっかり口を滑らせてしまわねーよう、感想には返信しねえ事にしてるんだ……
ち、ちゃんと全部読んでるからよお、安心して感想を送ってくれよなあ……クククッ……ヒャーハハハッ!!




歩く超破壊兵器美少女、そして思惑(3)

「あ、あの」

 

「ん?」

 

「ど、どうして急に……そんごくうを探すのは止めるだなんて……」

 

「……別に、理由なんて無い。ただ飽きただけさ。……なあに! 相手が本当に世界最強の武闘家だっていうなら、俺達の存在を無視出来る訳無い。いちいち探さなくたって向こうからやってくるだろ? ……まあ、俺達がどこに居るかなんて分かりっこ無いと思うが……」

 

 ええ~……? マジでなんなのこの手のひらの返しようは……? 17号、さっき私の身体をスキャンし終わってからずっとこんな感じなんだよな……18号も様子がなんかおかしいし……。

 

「うん……ダメだね、やっぱりこんなんじゃ全然ダメ。ダサくって話にならないよ。……まあ、こんな小さな街じゃこの程度が関の山か」

 

 ようやっと町について服屋に突撃したと思ったら、ず~っとこの調子だもんなあ。

 

「素材は良いのに、服がこれじゃ勿体ないったらないよ! もう! ()()()にしたって、こんな見るからにガキって感じじゃ16号も嫌だろ!?」

 

「い、いや、私は別に……なんなら、さっきのみたいな奴とか」

 

 何故か自分のボロはそっちのけで()()()ばっか見るんだもん……これがアレか、着せ替え人形って奴ですか。それにしたってちょっと熱意っつーか執念っつーか……なんか目が怖いんだよなあ……。

 

「……さっきのやつは絶対ダメ。あんなん二度と着せないよ」

 

「ええ……」

 

 私が目を覚ましてからずっと着てた妙なデザインのジャケット、別に汚れてもないし破れても無いってのに……なんか、胸のとこにあった、RRって書かれた赤いリボンみたいなマークを見るや、急にひん剥いてエネルギー弾で焼き払っちゃうんだもんな。

 

 マジで意味が分からん……17号も特に止めないし、あのマークがさっきから様子がおかしいのと関係してんのかな……? 聞こうとしても教えてくれそうにないしな~?

 

「あっ、これとかどう? ちょっと合わせてみなさいよ……ねえ、17号はどう思う?」

 

「はあ? 俺に聞いてどうするんだよ……でも、そうだなあ……髪がオレンジ色なんだし、そっちの青いのより、同じ系統の赤とかピンクの方が、統一感があっていいと思う」

 

「やっぱそうかな~? でも、これはこれで……」

 

 ……子供を持つ夫婦かな? それだと私、この二人の子供って事になっちゃうなあ……まあ面が良いから別に吝かではないんだけど……法っていう一文字を知らない超無法者で最強の人造人間って事を除けば……。

 

 

『緊急速報です!! 例の化け物について、続報が入りました!!』

 

「……?」

 

『奴は依然として神出鬼没で、各所の街の人々を襲い、消していってしまう、謎の怪物です!! 皆さん、外にお出かけになる際は、十分に注意して……』

 

「おいおい、物騒なニュースだなあ……街に服だけ残して、人を消してしまう怪物、だとさ?」

 

「なにそれ? 宇宙人とか?」

 

「さあな……そうだ、もしその怪物を見つけて国に売っぱらったら、大金が得られるんじゃないか?」

 

「大金ねえ……今まさに、使わずに買い物してるのに?」

 

「その事にさっきから眉を顰めている奴が目の前にいるじゃないか」

 

 そりゃ顰めるでしょ……真っ当な感性があるからね私には……。

 

 うーん、でも、そうか……多分、この人を消してしまう怪物が、巨大な二つのエネルギーの片割れなんだろうな。人を消してしまう事にどんな理由や目的があるのかはイマイチ掴めないけど……。

 

「もしかしたら……この怪物を追えば、そんごくうにも会えるのかな?」

 

「……!?」

 

「えっ、えっ……? 今なんか変な事言いました??」

 

 急にものすごい表情でこっち見るじゃん、なに、なんなの……怖いよお!

 

「そう、か……確かに、奴ら……こういう怪物が居たら真っ先に止めに飛んできそうだし……そこに孫悟空が居たって何ら不自然じゃないよな……俺達の件とは、無関係なんだし……」

 

 なんでさっきから二人とも急にシリアス顔? そんなにおかしい事言ったかな??

 

「ねえ、17号……今のってやっぱり……」

 

「ああ……なあ16号、人を消してしまうという怪物、お前は怖くないのか?」

 

「え、いや……そりゃ、怖いですけど……」

 

「そうだよなあ? うん、じゃあこの怪物をぶっ倒して国に売っぱらうって案は無しにしよう! それがいい、大体なんで俺達が怪物退治なんて面倒な事しなきゃいけないんだ? もっと自由に楽しんで生きようじゃないか。な? 18号?」

 

「そうだよ、関わらなくて良い面倒事には関わらないのが一番さ、触らぬ神に祟りなしとか言うしね?」

 

 な、なに~~~??? ホントに怖いよ……?? 手のひらにドリルでもついてんの? マジでついてそうなのやめてね?? なんだろ、そんごくうって存在がもうアウトなんだろうか……ちょっと前まで会いたがってたのに、むしろ今は避けてるまであるよね? どういうこと……??

 

 世界最強の武闘家っていうのが怖くなった訳じゃなさそうだし……。

 

 な、謎だ~~~!! わから~ん!! 自分で自分の身体をスキャン出来たらいいのにな……目の前の鏡を通じて出来ないかな? ……ダメだ、鏡って事しか分かんねえや。

 

 

「さ、()()()の続きしよっか。私の服もまだ見れてないしね」

 

「おいおい……一体何時間かけるつもりだよ。女の買い物ってのはこれだから……」

 

「何か言った?」

 

「いや、別に?」

 

 あの~……い、一体私はいつまで着せ替え人形してなきゃいけないんでしょうか……??

 

 

 それからしばらく、そんごくうを抹殺するという目的を失った私達は、彼が居るかもしれないパオズ山の家や……彼の仲間が集まっているかもしれない亀ハウスへは、終ぞ行くことはなかった。

 

 私としては、二人の様子が急に変わってしまった事も気になるが……そんごくうが今どこで何をしているのか……そして、この街を襲う怪物とやらの正体も気になるところだ。

 

 念のため、常にパワーレーダーに気を配っているが……どうも、意図的にパワーを操作しているのか、普段はレーダーでは探知出来ず、街を襲っている時なんかは微妙に反応を拾う事が出来る他、街とかで人の反応が急に消滅したら、多分そこにこの怪物が居るんだと推察出来る。

 

 あんな巨大なパワーを持つのに、神出鬼没でなかなか行動パターンが読みづらい。

 

 ……もしかすると、私が持つパワーレーダーのようなものを、彼らも持っているのだろうか? 

 

 そう考えると、この怪物のこうした行動は、誰かの……多分、そんごくう達の目を搔い潜る為のものかもしれない……そう思うと、辻褄が合う。

 

 掻い潜って、街の人を襲って、消して、一体何をしたいんだろう……それこそ、この世界をとにかくめちゃくちゃにしたい……にしては、どうにも計画性のようなものと、薄ら寒い、何か悪い予感がする。

 

 そうして、丸一日が経過しただろうか……事件は起こった。

 

 

『え~、ご覧ください、またしても謎の怪物による被害が報告され……の街が、ご覧の有様となってしまいました。一体、この世界はどうなって……』

 

「……またこのニュースかあ? 孫悟空達はなにしてんだか……もう丸一日ずっと同じ話題で飽きてきてしまった……アニメとかバラエティ番組とかが観たいのにな」

 

「よほど手を焼いてるみたいだねえ、あいつら。……16号、この怪物やあいつらに何か動きは無いの?」

 

「い、言われた通り、ずっとパワーレーダーで逐一近くに大きな反応が無いか確認してるけど……うん……あんまり大きな反応は無い、と思う」

 

「そっかあ……近くにデカいのが来たらすぐ知らせるんだよ、孫悟空かもしれないからね」

 

 たまたま通りがかった電化製品を取り扱っている店で、車の運転中に聞くラジオやラジカセ、そして、持ち運びが出来る小型のテレビを物色していると、またこの怪物のニュースが流れていた。

 

 まだそこに怪物が居るかもしれないのに、勇気があるアナウンサーだなあ……。

 

 ちなみに、動きというか、進展としてはあまり無いけど……どうにも、この怪物……街を襲うスピードが速くなっているような気がする。けれどその割に、()()()()も目立つようになってきた。てっきり、住人達を消すのが目的だと思っていたけど……なんだろうな、そうじゃないとすると……。

 

『それでは皆さん、引き続き、外に出る際には注意、を……!?』

 

 ザザッ! とTVからノイズが響く。

 

 ほとんど興味を失っていた二人だったが、その音で視線をテレビの方へ向ける。

 すると、そこに映っていたのは……。

 

『あ……が……だす、け……ぉご……ぉぉ……』

 

 倒れ伏す男性キャスターが、どんどん瘦せ細り、萎びて、乾き、縮み、そして……服だけが残される。

 

 ……怪物が、人を、尻尾の先の注射器のような器官で吸収する、その瞬間、一部始終だった。

 

 体表が斑点模様の緑色で、真っ黒な昆虫を思わせる羽根、セミを、巨大化して人の姿に近づけたような……一本の太い尻尾を持つ、異形の化け物。

 

『……私の名はセル』

 

『人造人間17号、そして18号……観ているんだろう?』

 

「なっ……!?」

 

「俺たちの事を、知ってるのか……!?」

 

『私の目的は、全宇宙最強の戦士となる事……その為に、姉弟(おまえ)達の力が必要だ……これはお願いじゃあない、命令だ……私の元に来い……さもなくば、この星のあらゆる島を、大陸を、そして最後にはこの星そのものを破壊する』

 

 

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