はがね使いの青年は世界最強を夢に見る   作:しゅー。

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完全な見切り発車×自己満小説だったのにたった一夜でお気に入り登録増えててめっちゃ驚いたのはここだけの話。

お気に入り登録、評価などありがとうございます。
それでは本編へGO↓



耐熱雨乞いドータクン

「それで初めての配信をした後にDMが来まして、差出人が去年のジムチャレンジでカブさんにボコボコにされた人らしくって」

『成程、それで僕の対策を教えてくれって連絡が来た訳だね』

 

先日、アザミの元にとあるダイレクトメッセージが届いた。大まかな内容としては、来月から始まるジムチャレンジで鬼門となるであろうエンジンシティジムリーダーのカブの対策を教えてくれ、とのことだった。

 

「別に俺カブさんとやる時の戦績が特別良いって訳でもないんすよ、そもそも炎タイプに対して鋼タイプって超不利なんですからね?現に今季俺カブさんに一回しか勝ててないですし」

『ははは……アザミ君落ち着いて……』

 

そもそもポケモンバトルとは自分の力でジムリーダーから勝利をもぎ取ってこそと言う物だとアザミは考えている。前世ではレベルをちょっと上げるだけで勝てていたのだが、こっちの世界ではそうもいかない。ゲームの世界のようなシステム式ではなく、トレーナーの技量は勿論、動体視力や予想外のことが起きた時の臨機応変な対応も求められる。

 

「そもそも一匹のポケモン育てて使うだけで対策になるなら戦術なんていらねえんだよ、そもそもそんなポケモン存在しねえし……まあいるんだけど」

『キャラが……キャラが壊れてるから……ってかいるんだね対策になる鋼ポケモン』

「この前一回勝った時に使ったアイツは一応対策になるんじゃないですかね、ってかカブさんは良いんすか?勝手に対策発表しちゃって」

『対策ひとつ程度で負けるならガラルの名門スタジアムのジムリーダーやっていけないよ』

「流石ぁ」

 

 

 

 

 

「全世界のポケモントレーナーの諸君、ボンジュール。ということでキルクスタウンジムリーダー、鋼タイプ大好き人間のアザミです、本日はどうぞよろしくお願いします」

 

 

 

・よっすよっす

・楽しみにしてましたー

・順当なアタッカーの紹介してください

・今回こそジバコイルをお願いします

・ジバコイルスキーがいます

 

 

 

「はい、ジバコイルは今度考えておきますね。今回はとあるリクエストがありましたので、そちらの紹介をしていきます。と言う訳で今回紹介するのはこちらのポケモンです」

 

アザミがモンスターボールを放る。青い光の中から現れたのは、銅鐸のような形をした、不思議な雰囲気を纏うポケモンだった。……それ以外になんと言えと?

 

「ドォ〜タ」

「はい、ドータクンです」

 

 

 

・おぉっドータクンだ!!

・シンオウの伝説のポケモンと一緒に

 スクールで習うドータクンじゃないかッ!!

・そうなの?

・いやなんでだよって思ったのが懐かしい

 

 

 

「そうですね、歴史の授業で習ったって人も多いんじゃないでしょうか。工事現場で発掘されたってニュースで話題になったこともありましたね」

 

 

 

・2000年前から休眠してたっていうアレか

・それだけ聞いたらやばいんだよな

・なんでご飯食べないで平気なんかな

・そこかいwww確かにそうだけど

 

 

 

「ドータクンは雨を降らす能力を持っています、これは雨乞いとかペリッパーの雨降らしとは訳が違って、別世界への穴を開け、そこから雨を降らせているとされています。だから歴史の授業とかで時間を操るディアルガ、空間を操るパルキアと並んで教科書に載っていると言われています。まああくまでもそう言われてるってだけですけど」

 

 

 

・なんでこいつ伝説ポケモンじゃないん?

・手のひらドリルライナーで草

・ドータクンの雨は純度が高いとも言われてるよな

・有害物質が少ないとかってこと?

・らしい

 

 

 

「そんなドータクンの特性は全部で三つ発見されています。一つは浮遊、これは地面タイプの技を受けないという特性です。ドータクンのタイプは鋼とエスパーの複合、普通なら地面タイプの技を効果抜群で受けてしまうので、ひとつ弱点を消せるということになります。シンプルに強いです」

 

 

 

・強っ

・弱点一個消せるんかよ

・ネンドール持ってるので重力からの

 大地の力で大丈夫だと思います

・うぉい確殺コンボwww

・ヒートロトム相棒のワイとしてはとてつもなく

 恐ろしい戦法なんですけどどうすればいいですか

 

 

 

「申し訳ないけど諦めてください、大人しく引きましょう。もう一つの特性は耐熱、炎タイプの技によるダメージを半減するという物です。本来ならドータクンは炎タイプが弱点なのでこれも弱点消せるんですよね。稀にヘヴィメタルという体重が2倍になる特性がありますが、なかなか見つかりません。俺も見たことないですね」

 

 

 

・うぉい!?

・ドンマイwww

・浮遊か耐熱か選択できるってことか

・炎技が一貫してるし耐熱個体採用しよっかな

・俺浮遊派

・地面技怖いし、無効にできるのはデカいしな

・地面タイプの技って半減以下に出来るタイプ

 草・虫・無効の飛行の3つしかないんだよな

 

 

 

「今回のリクエストは炎ジムが突破できない、という相談でしたので、耐熱をオススメします。ってかなんで鋼タイプで炎タイプの対策しようとしてんだよ、お世辞にも炎に強いとは言えねえからな鋼タイプ。現に俺今季カブさんに負け越してるし」

 

 

 

・キャラぶっ壊れたwww

・戻って来い戻って来いwww

・でもなんで鋼で炎対策しようとしてんだろ?

 

 

 

「炎タイプを相手取った時の立ち回りとしては、相手が一瞬浮遊か耐熱かで悩んでいる間に雨乞いで炎技の火力を抑え込み、重力で命中率を上げつつ動きを阻害、パワージェムや岩雪崩、メテオビームなどで殴っていくのが良いでしょう。耐熱は火傷のダメージを抑え込む性能があります、しかし攻撃力の低下を無効にすることはできないので、特殊技で攻めていくのがベターです」

 

 

 

・そっかコイツ雨乞いとか覚えるんだった

・火傷ダメージ軽減はデカいな

・ドータクン、面白いかもな……

 

 

 

「まあこれは炎タイプに限った場合の戦法です、ドータクンの本来の強みは高水準の耐久力と素早さが遅いからこそ可能なコンボです」

「ドォォォン」

 

 

 

・ドヤ顔ドータクンおもろwww

・ああまだあるんや

・遅いからこその、コンボ……?

・どういうことだ?

・早いとできないの?

 

 

 

「まず用意するのは鋼タイプの物理技ジャイロボール。それからエスパータイプの変化技トリックルームです」

 

 

 

・ジャイロボール?……トリックルーム?

・知らん技だな

・いやトリルは先週クレッフィでやってた

・トリックルームしか知らん

・どっちも凶悪すぎない?え?

・知ってる人の方が少ないのか……

 

 

 

 

「ジャイロボールは自分の素早さが遅ければ遅い程、威力が上がる物理技です。そしてトリックルームは素早さ関係を逆転させる技になります。この意味、あなたに分かりますか……?」

 

 

 

・えっと……やばくね?

・……あーそーゆーことか

・エグいぞこれ

・クレッフィに比べたら、って感じはあるけど

 

 

 

「はい、ドータクンの素早さは全ポケモンの中でも下から数えた方が早いほどには遅い部類です。これより下となるとセキタンザンとかヤドランとかのラインになりますね。そんな遅いポケモンはトリックルーム下で殆どのポケモンより早く行動することができます。まあ先制技などは例外になるので、サイコフィールドなどでケアしましょう。とまあ火力の高いタイプ一致技がほぼ確実に上から飛んできます」

 

 

 

・怖い

・待って採用してみたい

・絶対強いよねコイツ

 

 

 

「なんか若干コメントが減ったけど気にしない気にしない。ところで先程先制技ケアとしてサイコフィールドを紹介しましたが、浮遊ドータクンはこのサイコフィールドの恩恵を受けることができません。ですが耐熱個体は受け取ることが可能です。先制技は受けないし、エスパー技の火力も上がります。その上サイコフィールド下での火力上昇が著しい特殊技のワイドフォースも覚えるので、考えれば考える程戦術が広がっていくポケモンです」

 

 

 

・うーわ、相手にしたくないかも……

・対策になるのは悪とゴーストの一致技かな?

・そっか炎と地面は特性でカバーできるのか

・クレッフィ対策と合わせてシャンデラ育てよっと

 

 

 

「という訳で今回はここまで。チャンネル登録と高評価、是非是非お願いします。それではまた来週、オ・ルボワール」

 

 

 

配信を切り、ドータクンにバンジの実を渡し、協力のお礼を言う。来月に開幕を控えたジムチャレンジ、恐らく彼に頼る場面が多々あるだろう。

 

「ダンデさん、今年推薦したい人がいるって言ってたな……。やっぱホップと原作主人公か……?」

 

その場合はマサルとユウリどちらなのだろう。どっちも、という線もなくはないだろうが、個人的にはユウリに来てほしかったりする。

 

「ドォォ」

 

我の主人は時々面白いことを言う。主人公、だとかあのキャラ、だとか。まるで神の視点から我々を観察しているような……。なんとも面白い感覚だ。主人の秘密を知りたい、そのために我は強くなっていく。どこまでも、どこまでもだ。





『黒髪スーツの高身長クールメガネイケメン』とか
いう属性モリモリな主人公像を勝手に描いてます。
ガラルで女性人気がキバナと分かれてそう。
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