エロ同人RPG系勇者ちゃんVSヒロピン好きの俺VSダークライ 作:らっきー(16代目)
宿屋で1泊したあと約束通りお金を貰って、あんまり大金を持ち歩くのも面倒だということで王都でちょっとした贅沢をした。やたら高い割に量の少ない料理に二人で微妙な顔をしたり、結局食べ慣れている物が一番美味しいと結論付けたり。そのまま遊び歩いていたら暗くなってきたのでしょうがないと言い訳をしてお高い宿を使ってみたり。結構な料金を取られた割に昨日の宿の方が豪華だった気がする。王家御用達か何かだったのか?
添い寝をしなくて大丈夫か尋ねて顔を赤くした勇者ちゃんに『忘れてください!』と怒られたりなんかもした翌日。
「ウーさんウーさん、来ましたよお告げが」
「朝から元気だねぇ……」
というかどういう基準で女神様とやらはお告げを送っているんだ。あれか。魔石を一つ回収したら次を教えてくれるのか。時代は攻略順を自由に選べるオープンワールドだというのに、遅れていることだ。……いや、単純に勇者ちゃんの強さで選んでくれているだけかもしれない。女神様も神様ならレベルとか見えるのかもしれないし。異世界転生したらまずはステータスオープン! みたいなやつ、昔流行ったよね。
「次はどこの街だ? 王都だったら楽で助かるんだが」
「えっとですね……」
勇者ちゃんから聞いて転移と馬車と徒歩を組み合わせて辿り着いたのは……なんて名前だったかな? 特に特徴もなく街を名乗るには少し小さい、そんなところだった。入り口にここは○○の村だよって教えてくれる住人でも居てくれれば助かるんだが。
冒険者ギルドも無ぇ。名物も無ぇ。お巡り毎日ぐーるぐる……かは知らないが、何もない。おらこんな村嫌だ。ゲームだったら一回来たらもう来ないタイプの村だろ。
そんな村でも人が集まる場所……要は酒場はあるようで、昼間から飲んだくれているおっさんが何人か。纏っているのはどことなく陰鬱な雰囲気で、この村に厄ネタがある事を直感させてくれる。
「へいおっちゃん! そんなしょぼくれてどうした! 悩みがあるならこの冒険者さんに聞かせてみなさい!」
「すみませんすみません! 頭と態度と性格が悪いだけで悪い人じゃないんです……!」
俺の完璧な落ち込んでいる人へのコミュケーションに勇者ちゃんがケチをつけてくる。まだまだ子供だな……
「……やけに元気な奴と思えば旅人さんか。運が悪かったな。よりによってこんな時期に来ちまうなんて」
「こんな時期?」
魔物の繁殖期とかか? それならこんな飲んだくれてる場合じゃないか。変な因習村だったらどうしよう。その手のやつは大体余所者が歓迎されるところから始まる気がするし違うな。
「元々この辺は賊が多くてな。この村はその中でもデカい規模の山賊に上納して護ってもらっていたんだが……」
「うーん治安機構の敗北」
ヤクザにシマ代払ってる店みたいなもんかな? ロクな目に合わなそう。やっぱ必要な暴力は国家が首輪をつけて管理しとかないと。
「やつら調子に乗って上納金をどんどん引き上げてきやがって……! 最初は食い物、次に金、とうとう若い女まで攫って行きやがった。だが手を切るにはもう、遅すぎてなぁ」
「搾り取られてんなぁ……」
「酷い話ですね……」
インフラとか治安維持を外部委託したら終わりだよね。生殺与奪の権を握られるから後になって取り消すことも出来なくなるし。
「あの、その山賊ってどこにいるんです?」
「向こうの山が根城だ。……流石に詳しくは知らん。奴らに貢ぐ時も指示された場所に置くだけだしな」
まあ山賊だし山に住んでるかあ。よくある洞窟暮らしとかなのかな。他には使われなくなった坑道に住み着いてたりとか? 砦とか作り上げてたら……流石に勇者ちゃんと二人じゃ厳しそう。攫われた人達ごと殺していいなら俺一人で城一つだろうと落とす自信はあるんだが。
(ウーさん、ウーさん)
(ウーティス、な)
(それはどうでもいいんですけど、これ……首突っ込んでもいいです?)
(その心は? 単純な善意?)
(いえ、魔石絡みかなって)
実際その可能性は高いと思う。女神の神託というのもそうだし、そもそも山賊がどんどん要求を吊り上げてきているのも怪しい。搾り取るならもっとじっくり少しずつやらないと。女を攫うとかもう魔石の影響で欲がコントロール出来ないぐらい膨らんだせいだろうし。
(とりあえず手に負えるかどうか見るか。無理そうなら1回退くぞ?)
(了解です)
「あの、お兄さん。その山賊について、もう少しばかり詳しく──」
そうして俺たちは山へと向かうことになった。とはいえ防衛拠点にしてるわけでもなし、根城は精々麓のどこかだろう。山のてっぺんに布陣して水源を断たれる登山家みたいなやつが山賊の頭だったら分からんが。
ついでになんの手掛かりも無い、というわけでもない。貢ぎ物を置く場所をわざわざ指定しているぐらいだ。恐らく根城もそこからそう遠い所では無いだろう。その場所の近くに洞窟でもあれば恐らくはそこだ。
そんな訳で今俺と勇者ちゃんは麓の森の中へと入って行っているのだが……
「あ、ウーさん見てください。なんか可愛いの居ますよ」
「ウーさん言うなって。……魔物だぞあれ。まあオークとかに比べれば可愛いだろうが」
2.5頭身ぐらいの小さな魔物。丸っこい頭と小さい手足はそういうマスコットキャラクターに見えなくもない。
「でも弱そうですねぇ……群れてたりもしないですし」
「ゴブリンとかなぁ。アレは見た目からしてキモイけど」
小さくて弱い魔物も数が多いとそれだけで脅威になる。それについてこの魔物……アルラウネはどうかと言うと。
「あ、逃げてっちゃいましたね」
「追いかけるか?」
「まあ今回は魔物討伐に来てる訳でもないですし、放っておきましょうか」
「森の中で追いかけ回すのも手間だしな」
アルラウネはゴブリンと違って積極的に群れで人里に降りてきたりはしない。……しないのだが、それはそれとして森の中では単純に数が多い。しかも森には木に擬態する魔物とかもいるから出来れば見敵必殺するべきである。何故なら──
「ん? ひゃあっ!?」
何故ならこうして、後ろから蔦とか伸ばして脚を絡めとったりしてくるからである。
「このっ!」
スパッと勇者ちゃんの脚を絡めとっていた蔦が切り落とされる……が、さっき見逃した奴であろうアルラウネが戻ってきて今度は勇者ちゃんの腕を拘束する。
「にゃっ!?」
アルラウネはゴブリンと違って群れで襲いかかってきたりはしない……が、集団で嫌がらせはしてくる。フェアリーとかと似た生態かもしれんね。最悪でも虫系の魔物とのコンビネーションで苗床にされるだけで殺されはしないからまあマシな方の魔物だ。
「『セイクリッドランス』!」
空中から放たれる光の槍が一匹を刺し貫く。しかしその間に周りの木からヒョコヒョコとアルラウネ達が姿を現している。俺? 俺に蔦を絡ませてきたヤツを逆に蔦を手繰って引き寄せて纏めて握り潰したら全員近寄ってこなくなった。やっぱ暴力だね。
「ちょ、ちょっと! 多くないですか!? どこから……!」
「木の影だぞ。コイツら隠れんの上手いんだよ」
「なんでそんな落ち着いてるんです!?」
「焦ってるヨ〜早く勇者ちゃんをたすけなきゃ〜」
「ぶっ飛ばしますよ!?」
両手どっちも絡め取られてるのにどうやって?
「とりあえず早く拘束解いた方がいいと思うぞ」
「──『ライトニ──』むぐぅ!?」
「あーあ」
口を塞がれると魔法使いは無力で、手足を拘束されたら戦士は無力。両方使える勇者ちゃんもこうなったらどうしようもないね。ちなみに早い段階で自分に炎の魔法をぶっぱなせば蔦ごと焼却処分出来るゾ。転生者の知恵袋その2だ。
「勇者ちゃーん、大丈夫ー?」
「ゔぅー!」(大丈夫に見えます!?)
アルラウネは拘束の仕方を果たしてどこから学んでいるのだろうか。今の勇者ちゃんの格好を説明すると、両手は後ろで組まされて、尻もちをつかされM字開脚。そんなポーズハイレグアーマーでしちゃダメだよ。見えちゃいけないものが見えそう。
「む、むぅー!」(見ないで! 見ないで助けて!)
「うーん目に毒な格好」
「むぅ──!?」
「お、樹液出されてる」
口に突っ込まれた蔦から液体が滴っている。媚薬だったり、麻痺毒だったり、利尿薬だったりただの甘い樹液だったり。アルラウネの気分で何が出るかは変わるらしい。今回は……白い液体だから多分甘いヤツ。やったねデザートだよ。
「虫系の魔物が居なくて良かったなぁ……俺虫はホントにダメなんだよ」
「むぐぅ! む──ー!!!」(言ってる場合かー!!)
さて、アルラウネは人間への嫌がらせを楽しむタイプの結構カスな魔物なのだが、生態としては植物に近い。つまり液体を栄養として必要とするのだが……
「───!?」
コイツらの好物は人間の体液。口に蔦を突っ込むのももしかしたら唾液を吸収する為なのかもな。まあそれぐらいなら大したことは無いのだが、問題は1番好んで吸おうとする体液が性的な物だということで。
「っ!! ふぅーふぁん!!」(ウーさんほんとに早く助けてよぉ!!)
蔦が股間に伸びていく。ちなみにこれは男女平等である。精液もきちんと摂取してくれるぞアルラウネは。やっぱり魔物ってカスだね。早く絶滅させた方がいいよ。
「『エクスプロージョン』」
上空に爆破魔法を放つ。幾つか一緒に吹き飛んだ木は多分トレントとかだろう。魔法は不思議と地形破壊出来ないし。それ用の魔法は別だけど。
衝撃で木の上に居たアルラウネ共がポトポト落ちてくる。勇者ちゃんの拘束も当然緩むが、それをやり直すより逃げる事を選んだらしい。まあ命の危険と娯楽じゃあ選択肢なんてないわな。それにしても。
「やっぱ逃げ足早──」
「『セイクリッドランス──ガトリング』!!」
「うわ、そんなん出来たんだ」
空から槍を数十本同時に射出してアルラウネ共を皆殺しにしてる。一本一本がアルラウネの背丈ぐらいある極太の槍……そんなんを連射するとは。アレみたいだね。名剣名槍を使い捨てるように投げるやつ。
「うう……口の中気持ち悪い……変に甘いよぉ……」
べぇ……と口から白い液体を吐き出してる勇者ちゃん。なんか凄いえっちだね。そうだよ。俺が求めてた可哀想はこういうのなんだよ。これに比べたら山岡はんの鮎はカスや。
「よしよし。ほら、お水飲んで口洗いな? 災難だったねぇ……」
「うわぁぁん……あんな可愛い見た目だったのにぃ……」
「見た目に騙されちゃダメだよ……」
「身に染みまし……最初からもっとちゃんと教えてくれたら良かったんじゃ……? というか、途中面白がって観戦に回ってませんでした……?」
「やべ」
「……ウーさんも酷い目にあったらバランスが取れる、そう思いません?」
「よし! 早く山賊を探そう! 村人さん達困ってたもんな!」
「そうですね! 早く助けてあげないと──なんて言うと思ったかぁ!」
「ちょ……その関節は……そっちには曲がらな……!」
腕ひしぎ十字固めなんて何処で習ったの!? あ、でもおっぱいの感触……!
天国と地獄は、表裏一体だったんだ──
tips:主人公がウーさん呼びを嫌がってるのは某怪獣が頭をよぎるから
お気に入り、高評価引き続きよろしくお願いします。次の目標はひとまず総評7500とか…?