エロ同人RPG系勇者ちゃんVSヒロピン好きの俺VSダークライ   作:らっきー(16代目)

13 / 21
ギミックを踏まないと倒せないボス、最近は減ってきる気がする。光の玉も勝手に飛んでくるし


ギミック系のボスは単純にダルい

 特定の条件を踏まないと倒せない、ないしは苦戦するというボスのはしりって誰なんだろう。個人的には某国民的RPGの三作目の闇の衣のアイツ。最近はキーアイテムも自動使用出来るようになったらしいね。

 

 ともあれあの手のギミックボスには2パターンある。簡単に言えば、それをしないと絶対に倒せない敵と、ゴリ押しでどうにかなる敵だ。

 

 後者はよくやり込み動画なんかで見かけるヤツ。ギミックに必要なアイテムを手に入れるのが時間がかかるとか、縛りプレイの一環とかでやるやつ。個人的にはこっちの方がありがたい。インターネット全盛期ならいざ知らず、情報を手に入れる手段が精々魔法を介した通信のこの世界で、試行回数を要求されるのは単なるクソゲーだ。プレイ時間短めがウリになる時代だぞ令和は。

 

 何が言いたいのかというと単純な話で、闇のオーラ(笑)で攻撃を弾いてくる魔人とやらがもし前者だったら、勇者ちゃんが多勢に無勢で負けていただろうなという話。

 

「物理完全無効……ってわけでは無いのね」

 

 確かに武器での攻撃は弾かれた。とはいえ物理干渉が完全に無効化されるというなら向こうからもこっちに触れられなくなるだろう……と思って素手で殴りかかってみたのが正解だった。致命傷になりそうな攻撃を弾くのか、武器での攻撃を弾くのか。そこまでは分からないが触れられればどうとでもなる。

 

「■■■■■■■──!?」

 

 ゆっくりと触れた後思い切り力を込めて魔人の両肩を握り潰す。そのまま身体を思い切り蹴り飛ばしてやれば、魔人は掴んだ両肩をそのままに後方へと吹き飛んでいく。要は腕二本を引き千切ったということだ。

 

「次、出てこい」

 

 魔人にも恐怖とかはあるのかね?まあ向こうから来ないならこっちから行くだけだ。この要領で行けば少なくとも無力化は出来るだろう。首でやれば殺せるかな? 弾かれないぐらい重い武器……は流石に洞窟じゃ振り回せない。

 

 勇者ちゃんの方はと言えば、普通に剣で戦っている。闇のオーラ(笑)が無意味なのは女神の加護か何かなのかね。聖属性の攻撃は防げない、みたいな。いや女神の加護が属性付与なのかは知らんけど。

 

「■■■■■!!」

 

「すまん、その程度無駄なんだわ」

 

 殴りかかってきた棍棒を正面から拳で迎え撃つ。頑丈に作ってくれてありがとう俺を転生させてくれたカミサマ。勇者ちゃんの女神様より有能じゃない? でも闇のオーラ突破できないからそうでもないかも。得意分野が違うのかな? 

 

「勇者ちゃーん! そっち平気ー!?」

 

「な、なんとか!」

 

 勇者ちゃんの剣をよく見てみると白く輝いているような気がする。やっぱり聖属性エンチャント? 

 

「ま、なんでもいいか。とにかく向こうが問題ないって分かれば。……てことでお前ら、ちょっと実験に付き合ってくれ」

 

 魔法は効くのか。知能はどの程度あるのか。どの程度の損傷で死ぬのか。強さに個体差はあるのか。確かめたいことは幾つもある。

 

 

 

「ウーティスさん大丈夫で……なんで落ち込んでるんですか?」

 

「ああ、そっちも終わったか。……聞いてくれ勇者ちゃん。俺はこの魔人共がどのぐらいで消滅するのか確かめるべく身体の端から徐々に握り潰していたんだが……」

 

「え、こわ……」

 

「途中で全員自害しやがった。根性無しどもめ……」

 

「ひ、人の心が無い……」

 

 失礼な。人の心があるから落ち込んでいるというのに。結局耐久性も個体差も調べられていない。サンプルが足りないね。……なんて言ってる場合じゃないんだった。

 

「勇者ちゃん、攫われた人達の相手任せていい? 男が近寄るのもアレでしょ」

 

「あー……そうですね……じゃあウーさんは移動の準備だけお願いします」

 

「あいよー」

 

 一人運ぶだけなら手でも握ればいいのだが、複数人村まで運ぶとなると前やったみたいに大掛かりになってくる。ということで勇者ちゃんのお言葉に甘えて魔法陣を描く作業へ。ついでだから山賊が溜め込んでいた物資もまとめて転送するべく、倉庫……なんて言えるほど上等な物じゃないな。乱雑に積み上げられているだけの荷物置き場へと向かう。まあ村から徴収したものばかりだろう……と思っていたのだけど。

 

「……なんだこれ。レポート用紙か? 読めねぇ」

 

 なんだろう。チート転生者にも読めない文字とか存在するのやめてもらっていいですか? それって神様の力も及ばないってことですよね? 

 

 なんて冗談はさておき、王国公用語でないことは確か。転生した時から外国の文字だろうと問題なく読めていたのだが……暗号とかか? 今の俺の感覚を説明するなら日本語しか言語の存在を知らないやつにヒエログリフを見せた感じ。模様にしか見えないね。ほんとに文字か? 

 

「ウーさん、そっち大きい布とかあります?」

 

「……ちょっとばっちぃのなら」

 

「ええ……でも無いよりはいいですかね……?」

 

「全裸で帰ってくるのは村の人達も困るだろ」

 

 それか山賊の死体から服を剝ぎ取ってきても……ちょっとばっちぃ布と死体が着てた毛皮鎧はどっちがマシなのだろうか。意見が分かれそう。

 

 この世界、人を孕ませて繁殖する魔物やら性的に弄んで苗床にする魔物やらがいるからこういう目に遭う人間は珍しくない。大体冒険者に依頼が来るのも被害者が出てからだしな。命があるだけマシな方と言ってもいい。

 

 ──とはいえ、被害に遭う人間からしたらそんなものはなんの慰めにもならない。願わくば時間が癒してくれますように……なんて祈るのはキャラじゃないな。

 

「ウーさん、こっちは準備できました……って言っても集めて布渡しただけですけど」

 

「ありがと勇者ちゃん。じゃあちょっと物運ぶの手伝ってくれ」

 

「なんか持ち帰るものありましたっけ?」

 

「色々あるぞ? 貴金属とか保存食とか」

 

「もしかしてそれ略奪品なんじゃ……? 元の持ち主に返した方が……」

 

「善意の第三者だから大丈夫」

 

「なんですそれ」

 

 盗品を知らずに買い取った人の事。盗まれた物かどうかを知らなければ返す義務は発生しないのである。別に善人かどうかは関係ないぞ。ここ、テストに出ません。

 

「まあまあ、あの村の人達だって先立つものは必要でしょ。山賊に搾られてたわけだし。というか、あの村の物も混じってるんじゃない?」

 

「確かに……というかよく考えたら、ここに残しててもしょうがないですもんね」

 

「そうそう」

 

 ついでにあの読めない文字の書かれたものが他に無いか探してみたが、あれ一枚っぽい。なんなんだろうな。暗号でやり取りするような相手、山賊に居るか? 

 

 ……戦利品ヨシ、攫われてた人達ヨシ、魔石ヨシ、勇者ちゃんヨシ! 指さし確認問題なし! 

 

「飛ぶぞ勇者ちゃん」

 

「了解です。……皆さん、少しだけ目を閉じててくださいね。酔っちゃうので」

 

 

 

 

 

 攫われた人達のメンタルケアだとか、略奪品を略奪してきた諸々だとかは村の人にお任せする。そんな後始末までやってらんないからね。魔石が回収できればそれで十分。正確に言うとこの後魔石を勇者ちゃんに浄化してもらうんだけど、まあそこは割愛。やってるところ見せてもらったけどよく分かんなかったし。

 

 そんで今はひとまず村に一泊させてもらっている。浄化にも時間がかかるし、せめてそのぐらいは礼としてさせてくれと言われると断る方が面倒だったから。

 

「とりあえずお疲れ勇者ちゃん。あんま気分のいい仕事じゃなかったけど」

 

「……助けられただけ良しとしましょう。もっと早く来てれば、とか考えちゃいますけどね……」

 

「責任感強いねぇ……」

 

 魔人を殺したことまで気にしてないだろうな。あんなんもう人じゃなくて魔物だよ。よしんば人間扱いするにしても悪いのは魔石だよ。具体的にはあのてるてる坊主。絶対なんか邪神を信仰する教団の教徒とかだよアイツ。ああでも、女神曰く魔石は魔王がバラまいてるらしいから魔王の配下か? 人間じゃ無いかも分からんね。

 

「あ、そういえば勇者ちゃん。この文字読める? 文字かも分からんけど」

 

「なんです? 異国の文字だったら私わかんないですけど……」

 

 山賊の根城で見つけた紙を見せてみる。これで『文字じゃなくて模様ですよ?』って言われたら大分恥ずかしいかも。そしたら紙に紛らわしい物書いた奴が悪いことにしよう。

 

「ああ、教会で使われてるやつじゃないですか。古代文字ですよ。ウーティスさんどこでこんなもの拾ったんです?」

 

「ん、ちょっとな。内容分かる?」

 

「私も知ってるだけで読めるわけじゃないですからねぇ……多分、実験記録、かな?」

 

「実験?」

 

「手順とか考察って書いてあるので。……まあ、ほんの少しの単語が分かるだけなので全然的外れかもしれませんけど」

 

 あれか、アルファベットは知ってても英文は読めないみたいな感じか。

 

「誰なら読めるかね」

 

「教会の人なら? ……女神の聖典の解釈とかやってるような人もいますし」

 

「ふーん……ありがと勇者ちゃん」

 

「いえいえ。それじゃあちょっと、魔石の後始末始めますね」

 

 今回は魔石の数も多いから浄化するのも大変そう。まあそこは勇者ちゃん任せだ。特に手伝えることも無いし。

 

 それにしても、教会の古代文字か。なんでそんなもの扱える奴が山賊に紛れてたのかね。物凄くありがちで単純に考えるなら魔石をバラまいているのが教会の実験というオチなのだが。それだとわざわざ勇者ちゃんに回収させる理由が無いんだよな。教会と女神が別だったりする? 

 

「……ウーさん? 何してるんですか?」

 

「考えすぎて疲れたから膝借りて寝ようかなって」

 

「はぁ……まあいいですけど。邪魔はしないでくださいね?」

 

「これは邪魔じゃないんだ……」

 

 肘をみぞおちに叩き込まれるぐらいはされるかと思ったのだが。嬉しい誤算ってやつだね。

 

 こうしてむにむにしていると、悩みとかどうでも良くなる。魔石とかもうどうでもいいんじゃない? 

 

「良くないですよ?」

 

「声出てた?」

 

 次の目的地は大きめの教会がある街かな……神託があればそっち優先だろうけど……

 

 




tips:勇者ちゃんの攻撃は聖属性がエンチャントされる。別に武器が聖剣とかって訳ではない。

tips:魔人は強いけどエロ攻撃を持っていないので勇者ちゃんの敵じゃない。魔石の力使って催眠とかした方が勝ち目ある。



お気に入り、高評価よろしくお願いします…!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。