エロ同人RPG系勇者ちゃんVSヒロピン好きの俺VSダークライ   作:らっきー(16代目)

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総評1万ですって。みんなありがとうね…!


RPGのクソデカ神殿とかどうやって建ててるの?

 とりあえず今回のゴブリン討伐は無事に終わった(勇者ちゃんの服を除く)

 

 ただ回収した魔石の数が流石に多すぎたので、浄化作業中の今俺は暇を持て余している。流石に邪魔すると怒られるし。

 

「この世界、娯楽が少ないからなぁ……」

 

 でっかい街なら話は変わってくるのだが、一般的な村や小さい街だと本当に何もない。ドパガキには耐えられないぜ。一時期は魔物退治を暇つぶしとして請け負っていたが、勇者ちゃんとパーティを組んでからはそれも出来ない。

 

 こんな時は教会に行くに限るね。全ての村……という訳では無いが、小さい村でも大体ある。セーブポイントぐらいの感覚。王様にわざわざふっかつのじゅもん聞きに行かなきゃいけなかった時代もあったらしいね。今は中断セーブで何時でもやめられる時代です。もうゲームやめなさい! に対してセーブできるようになるまで待って〜! って会話も今時は失われてしまったのだろうか。

 

 教会が暇つぶしになる理由……当然だが懺悔を聞いてもらうとか女神様にお祈りするとかで時間を使うわけではない。というかこの世界の女神的に懺悔とかそういうシステムはあるのか? 

 

 そんな信仰心が無い俺が何故教会で暇を潰せるのか……それはもちろん、シスターの衣装がえっちだからである。

 

 流石に勇者ちゃんほど露出は多く無いが、大きく入ったスリットから見える太ももが眩しい。やっぱ女神様の教えか何かで女性は肌を見せるべしとかあるのか? 男の格好? 俺が勇者ちゃんに神官が居るかどうか聞かないとわからなかった時点で察して欲しい。つまり、興味が無いから分からん。

 

 とはいえ流石にジロジロとシスターのスリットを眺めて過ごしている訳にも行かない。時間つぶし第2弾、教会にある本を読んで暇潰しだ。

 

 子供への読み聞かせ用だからまあ内容もそのレベルなのだが、とりあえずの暇つぶしにはなる。女神の教えとか多分そこらの子供より知らないしな俺は。

 

 初代勇者の伝説とかはラノベチックで結構面白い……ラノベチックって言うよりコピペチックかも。

 圧倒的な数の魔物の大群に対して、初代勇者に率いられた軍は士気が向上し1人が10人分の強さを発揮したので数の強さを覆して勝ちました。みたいな事が平気で書いてある。勇者ちゃんには無理そう。違う意味で士気は上がりそうだけど。

 

 初代勇者の伝説……というか、英雄譚? は魔王と相打って終わる。じゃあ今残ってる勇者の血……というか王族はなんなの? って思ったら最終決戦の前にやることやってたんだって。女神様ってなんか多産も奨励してそうだね。産めよ増やせよ地に満ちよ。

 

 そこから先は歴史の分野になってくるからなのか語られていない。凄く強い勇者が凄く悪い魔王を倒してくれました。めでたしめでたしって感じ。どっちかって言うとめでたしめでたしの後が気になるんだけど……教導都市とかで聞いとけば良かったか? でもあそこは女神の教えがメインだから……勇者の血筋に聞いたらわかるのか? 勇者ちゃんは知らないだろうけど、王様とか。

 

 今まで何人の勇者が居たのかとか、なんでこのタイミングで勇者ちゃんが神託を受けたのかとか、女神様の目的ってなんなの? とか。歴代勇者を調べたらちょっとは分かる気がするんだけど……

 

「王様に聞いてみるか……?」

 

 少なくともここで考えていても仕方ない。腕力で解決出来ない問題は苦手分野なのである。なんならこの世界の常識もまだよく分かってない部分がある。結構長いこと過ごしてるはずなんだけどね……

 

 

 

「ただいま勇者ちゃん」

 

「あ、お帰りなさい。こっちはもう終わりましたよ」

 

 スリットから覗く太もものチラリズムに良さはあるが、惜しげも無く見せてくれる鼠径部からのラインにも良さはある。勇者ちゃんには気付かされることが多いな……

 

「なんか変なこと考えてる顔」

 

「どんな顔?」

 

 最近内心を読まれることが増えてきているような気がする。そんなに分かりやすいつもりは無いのだが。

 

「まあとりあえず。勇者ちゃんのやること終わったならアレ見てみるか」

 

「アレ? ……ああ、あの封筒」

 

 てるてる坊主から投げ渡された封筒である。中身は一緒に見ようということでまだ未開封なのだ。多分勇者ちゃん宛に用意してたっぽいし、呪いとか仕込まれてても俺なら平気だからね。

 

 杖に巻き付いた蛇……ではなく、蛇が杭で打ち付けられているマークの付いた封筒。女神に喧嘩売ってるシンボルとかなのかね。でも別に蛇が神聖視されてるわけでも無いから作った人の趣味なのかも。

 

 さて、何が出てくるかと警戒しつつ開けてみれば……短い文章と魔法陣。少なくとも開けた瞬間に発動するような何かではなかったらしい。

 

「なんて書いてあるんです?」

 

「『この手紙を破れば私の拠点に飛べます』みたいなこと」

 

「雑ですね……」

 

 そう言われても本当にそのぐらいしか書いて無いのだから仕方がない。ここまでくると罠かどうか疑うのも馬鹿らしくなってくる。騙すつもりならもっとこちらにとって魅力的な文面を考えるだろうから。

 

「……もうめんどくさいし飛んでから考えるか?」

 

「それでもいいですけど……ちょっとだけ準備するので待ってください」

 

 鎧を身に付けて、軽い手荷物を持って……準備なんてそれぐらい。いきなり取り囲まれでもしていたら……まあ殺す気でかかればどうとでもできるだろう。

 

「よし、行くか」

 

「どこなんでしょう……なんて今考えても仕方ないですね」

 

 手紙を破ると転移の魔法が発動する。あらかじめ刻み込まれた座標に全自動で飛ばされるというのは新感覚だった……というか酔いそうだった。車を運転するのと助手席に座るのとの違いみたいな感じ。落ち着いたところで目を開けてみれば……

 

「……神殿? いや、秘密結社……?」

 

「なんか前見た聖堂に似てますね。あれほど大きくは無いですけど」

 

 女神の像みたいな分かりやすい物は無い。ただ何となくの印象と、蛇が杭で打ち付けられているシンボルが入り口と思しき所に刻んであったことからそう思っただけ。

 

「ああ、ようこそ。これほど早く来てくれるとは思いませんでしたよ」

 

「お、てるてる坊主」

 

 多分手紙を渡してきた奴だろう。顔が隠れていて判断材料が声だけだから自信は無いが。

 

「……そのてるてる坊主という呼び方は……」

 

「じゃあなんて呼べば?」

 

「……カマエルと、名乗る時はその名を使っています」

 

 厄ネタそう。女神の一神教の世界で、天使の名前を冠する人類の敵対者とかロクなシナリオじゃないよこれ。信じてた神に裏切られるパターンのやつだよ。頼むから名前の響きだけで決まっててくれ。こんなことならもっと女神の教えについて……というか、創世神話とか、そういうの調べときゃよかったかな? 

 

「ああ、でカマエルさんとやら。俺達をここに呼んだ目的は? あんたらの信じてる神にでも会わせてくれるのか?」

 

「用があるのはどちらかと言えば女神の使徒なのですがね。まあ一人多くても構わないでしょう。こちらへ」

 

 そう言って神殿(でいいんだよな?)の中へとてるてる坊主──改めカマエルは入っていく。当然後を追うしかないわけなのだが。

 

(勇者ちゃん、勇者ちゃん)

 

(なんです? そんな小声で)

 

(今のうちに後ろからアイツぶち殺しちゃわない?)

 

(流石に人としてどうなんですかそれ!?)

 

 小声で叫ぶなんて器用なことをするもんだ。まあ少なくとも正義の味方は絶対にやっちゃいけない行動だろうけど……嫌な予感しかしないんだよな。

 

(馬鹿なこと言ってないで行きましょうよ)

 

(うーん……まあいいか)

 

 何を企んでるのか知ってからでも遅くは無いだろう。多分。

 

 

 

 案内に従って着いた先は、一言で表すなら集会所、だろうか。老若男女問わず大きな部屋に集まって好きなように過ごしていた。談笑している者から壁に向かってブツブツ呟いている者まで、本当に好きなように。率直な感想としては精神病棟みたいだなというもの。

 

「おい、ここは……もう居ねぇ」

 

 カマエルは問いただす前に姿を消していた。せめて何の場所なのかぐらい教えてくれてもいいだろうに。

 

「兄さん達も奇跡を求めて来たのかい?」

 

 戸惑っていたのが周りにも分かったのだろう。いかにも親切そうな一人がそう話しかけてきた。

 

「……も、ということは貴方も?」

 

「ああ。昔は冒険者をやってたんだが……ヘマしちまってな。それでこのザマって訳よ」

 

 そう言いながら示してくれた袖の中身は空っぽだった。魔物に負けて隻腕で生き延びられたのなら運がいい……なんていうのは慰めにはならないか。

 

「私達は──むぐ!?」

 

「俺達もまあそんなところだ。厄介なお家騒動に巻き込まれて、気づいたら地位も財産も無くなってな」

 

 俺達(勇者ちゃんのお母さん)のことだから嘘じゃないよ。

 

「そうか……あんたらも大変だったろう。でももう大丈夫だ。ここではどんな願いも叶う。俺も腕を治してもらうつもりさ」

 

「ふぅん?」

 

「分かるよ。俺も最初は半信半疑だった。でもアレを見せられちゃなぁ……」

 

「……ぷはっ。アレってなんです?」

 

「時期が来たら見れるさ。楽しみにしておくといい」

 

「なんだ、気になるな」

 

「百聞は一見にしかずってな。俺も聞かされるだけじゃアレは信じられなかったろうしな」

 

 少し辺りを見て回りたいと言うと、何か困ったらなんでも聞いてくれと解放してくれた。単なる善人っぽいな、あの人は。名前ぐらい聞いとくべきだったか? 

 

「ウーさん、ここってなんなんです?」

 

「分からん……と言うつもりだったが多分アレだ。カルト宗教施設」

 

「かるとしゅうきょう?」

 

「あー……」

 

 女神以外に神様なんて居ないんだよなこの世界。え、カルト宗教ってどういう概念に当たるの? 詐欺師と被害者の会って言っちゃっていいのかな。ちょっと違う気もするけど。

 

「皆様、ご注目を」

 

「お、てるてる坊主」

 

「カマエルさんですよ」

 

「さん付けする必要あるか?」

 

 集会所の奥にある高くなっているところ。分かりやすく例えるなら朝礼台に立っている校長先生のようにてるてる坊主がよく通る声で喋り出した。消えたと思ったらそこに移動してたのね。

 

「──彼女は、流行病で夫を亡くしました。それから我等の元へ奇跡を求めに来……今、その我等への献身が報われる時が来たのです」

 

 壇上にはてるてる坊主と取り立てて特徴の無い女性が1人。村人Aと言われれば納得できる、そんな女性。それとついでに棺桶。死んだ夫とやらが入っているのだろうか? 

 

「さあ、皆さん目を閉じて……我等が主よ。哀れな魂を呼び戻したまえ。悲劇によって裂かれた2人に今一度の祝福を──」

 

 いつまで目を閉じてればいいんだ? なんて疑問は周りの歓声で打ち消された。多分もう奇跡とやらが起きたのだろうと思い目を開けると──

 

「ああ──貴方! 嘘じゃ無いのよね!? 夢じゃないのよね!?」

 

 感極まっている女性の姿。

 

「ウーさん……アレ、出来ます……? 死者の蘇生なんて……御伽噺の中だけの魔法を……」

 

 周囲も歓声を上げるか、勇者ちゃんのように信じられないという驚愕の顔を浮かべるか。多分前者は奇跡を何度か見た者で、後者は初めて見る者なのだろうけれど。

 

 死者蘇生の奇跡──俺には、壇上の女性は、骸骨を抱き締めて感極まっているようにしか見えないのだが。

 

 




風邪引いてダウンしてました。1日投稿遅れてすまぬ
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