やはり皆さんもエレキシュガルと言われればFGOのエレちゃんがイメージですよね。私も名前を入力する度に一生懸命に頑張るエレちゃんの姿が出ます。そこがちょっと大変。同じくFGOに登場しているケルヌンノスはトラウマ級バトルが印象深いので内心裏ボス感が抜けないです。
「無理よ」
改めてヤマの口からカロンたちの目的を知った4柱の内、それに対しエレシュキガルがいの一番で拒絶した。
「カロンと言ったわね。貴方がこのベルゲンで主神を探すのはエレボスの眷属だった事も関係しているでしょう?」
「はい」
「
「酷い言いようだねエレシュキガル」
「この子の主神だったエレボスが精力的、―――あっ、ごめんなさい」
「気にしないでよ。うん、気にしないで」
タルタロスの言葉を返そうとしたが言い切る前に申し訳なさそうに謝罪し、その先は言わなかった。対しタルタロスは笑みで返したがそこには寂しさが感じられた。
「別に1柱、テキトーでいいんじゃない?」
「だったらヘル、貴女もしくは貴女の推薦でもいいわよ?」
「ウーン。さっき徒手格闘大会をやったからスグには無理かなぁ~」
「……聞いてないぞ」
「昨晩、やろうと思ったから。だから死傷者の事ヨロシクね、
「……ヤマよ、念の為に物資を頼みたい」
「承知した。梓、闘技場の聞き込みとその情報から医療物資の量を提出しておけ」
「了解しました。すぐに行かせてもらいます」
現れてから気だるげなヘルにエレシュキガルが提案するがあっさり拒絶した。加えて徒手格闘大会なんてものを、医療系ファミリアらしきケルヌンノスが咎める。返事も気だるげで勝手だったが彼は責めず、と言うより無意味と諦めてヤマへ物資の申請を告げる。そこからはスムーズに指示と行動に移った為、今回ばかりの事ではなさそうだ。
こうして梓が退出してしまったが代わりに4柱を連れてきた女性が入れ替わるように入ってきた。見るからに獣人だが頭には歪曲した二本角が生えており、原作知識でも見た事がないヤギの獣人である。ピンク色の髪色でより目立っているがそれを除いたとしても端正な顔立ちの女性であった。
「話がズレたが、結論と指示を伝える。ワシは主神探しを認める事でコヤツらのベルゲン滞在を認める。お前たち4柱はそれぞれの従属神と交流のある神々の周知を任せる」
「それ、しでかしたら俺達に責任取らされる?」
「当たり前じゃ」
ズバリと言い切った。普通ならここで反論でも起きそうな場面だが誰もそれをしない。ヘルの不始末が日常的か、ヤマの権威が強いかの二通が思い浮かぶがカロンはその両方があると考える。
「……委細承知したヤマよ。しかし都合は我らにあるか?」
「そこは
その発言にカロンはピクリと反応した。
「ワシからは以上じゃ。もしここで用があるなら済ませてから帰ってよい。あと呼び出した詫びに希望があれば融通してやる。そしてカロン達はこの遮那閻魔宮殿の客人として一室を貸し与える。案内はそこの
「わかりました」
初めて声を発したが、どこかまだ未成熟な声色と感じたので見た目ほどの年齢ではなくまだ少女なのかもしれない。
「じゃ、帰ろっか」
「いや、軽く脱線させたのは貴女でしょうに」
「ケルヌンノスが大変でしょ? パンクするようなら暴れる奴を俺んところに送っていいから」
「……承知した」
そして4柱はヤマたちに背を向けてそれぞれの
「待った」
それをカロンが止めた。4柱が振り返ると彼はその中の1柱、タルタロスの前まで近づいてきた。
「俺に用?」
「ああ、まさか初日でアンタと会えるとは思ってなかった。だからここでエレボスからの紹介状を渡しておく」
カロンは何もない空間からヤマに渡した物とは別の封筒を出現させた。それに誰もが目を見張り、何か思考するようにしたがカロンは気にせず紹介状をタルタロスに差し出す。
「………」
タルタロスはその紹介状をジッと見つめ、受け取ろうとも振り払おうとしない。ただ『面倒くさそう』と『受け取りたい』と言う気持ちが眼差しからあり、
「この異世界の漫画作品の一つ、『進〇の巨〇』全巻とアニメ全編を収録したディスクとモニター付きポータブルをつけるぞ」
「今は帰るがお前たちが来るなら眷属たち全員にノーチェックで迎えるよう周知しておく。いつでも来ていいぞ」
「「「「あっ、ズルい!!」」」」
カロンが
あの後、真っ先に正気を取り戻したヤマにより解散となった。ヘルが駄々を捏ねたが『カロンが来る時にでも頼め』の一言とカロンがそれに追従したので渋々と引き下がった。そしてカロンたちも話が終わり、イディアの案内で貸し与えられる部屋へ向かっていた。
「ヤマ様があそこまで取り乱すのは初めて見たよ。あれってそんなに珍しい物なの?」
そこへ梓と同じようにイディアからカロンへと声を掛けてきた。既に彼が代表であるのは知られているので一行の先頭は彼であり、リリルカはラフィアの手を掴みながら周囲を警戒している。
「一応は。ところでアンタは副団長か何かか? あの場で4柱も連れてきたし、梓の代わりに役目を引き継いでいたからそうなのか?」
「そう思われるのはわかるけど、違うわ。そもそも私、【ヤマ・ファミリア】の眷属じゃないわ」
「え?」
「へ?」
イディアの言葉にカロンだけではなくリリルカも反応した。
「私は都市外の眷属でね。ヤマ様に交渉してここで働らく代わりに、後ろ盾を貰ってるの」
「改宗はしてないのか?」
「私の主神はまだ健在なの。その主神がベルゲンの外にいる邪神」
ベルゲンの邪神でないのであれば、それは人々に危害を齎している神である。その所属であるのならば、彼女もまた犯罪じみた行いをしてきたのだろう。
「……この話はやめておこう。お互い、そこまで親密になる必要はないからな」
「そうだね。キミたちも主神になってくれる神を見つけたなら出ていくし。ああ、そしたら私の主神を送還してくれたならありがたいね」
「意外とあっさりしてるな。虐げられていたのか」
「ううん。寧ろ恩はあるよ。ただ、
最後の一言が少し、妙な含みを感じた。しかしラフィアはともかくリリルカも気付いていなかったようなのでカロンもそこを聞くことはしなかった。なのでここは話題を逸らす事にした。
「大事な物か。そう言えば大事な物と聞いて思い出したんだが、ベルゲンには子供の数が少ないように見えたんだがどうなってる?」
「ああ、そこに気づいたのね。数年前からベルゲンの子供は【ヤマ・ファミリア】でまとめて保護しているの。ここも都市だからね。住人の数が減ると都市機能が滞っちゃうからね」
「数年前からか? それこそ都市が出来た頃に出来ても不思議じゃないが」
「私が来る前だけど。子供でこのベルゲンを脱出した子がいるらしいの。そのせいで自分もって短慮に走ろうとした子供が出てき始めたから、梓さんの提案で【ヤマ・ファミリア】で保護する事になったの。ただし、どこかのファミリアの眷属だった場合は良し悪し関係なく養育に問題がなければ、そのままって条件でね」
育児保護法を犯罪都市で推奨しているのか? なんて事をカロンは思った。目で見て確認したわけじゃないが案外、冒険者で死亡して孤児率が高いオラリオより子供の数が多いかもしれない。
「ちなみに俺とリリが間違って保護される可能性は?」
「あっ、確かに。見回り組に伝えておくね。――と、着いたよ」
目的の部屋に着いたようでイディアは扉の鍵を開錠し、そのカギをカロンに手渡した。
「一応、調度品は壊さないようにね。ヤマ様に客人と認められているけど、心象を悪くしちゃ何を言われるかわからないからね」
「了解」
「それじゃあ主神探し、頑張ってね」
小さい子供(実際に子供であるが)を応援するように言ってイディアは立ち去っていた。
残されたカロンたちはとりあえず用意された部屋に入っていく。広さは大人一人と子供二人、そして猫一匹に対して十分な広さがあるベッドが3つあるから三人部屋なのは間違いなく、これは得したなとカロンは思う。そのカロンは扉の所で立ち止まり、他二人と一匹が奥へ入っていくのを見てから扉を閉めて、鍵もカチャリと閉めた。
「――――ぷはぁああああああああぁ」
その直後、空気が抜けたようにリリルカが腰を落とした。
「お疲れ。よくもまぁここまで警戒を続けられたな」
「当たり前ですよ。誰も彼も何を仕出かすかわからない気配だったんですから」
「1人も例外がいなかったのか?」
「いません。あの梓様もイディア様もリリ達に対して警戒を解きませんでしたし、ヤマ様たち神々もどこか奥底を覗くような感じでした。寧ろカロン様は気にならなかったのですか?」
「あったがそこまで、とは思わなかったな。すまない、これは経験の差だな」
「
リリルカの膝にコルフが前足でポンポンと労っている。カロンから見てもここまでの道中で彼女が精神的に参ってるのは間違いなく、今日の残りはこの部屋で過ごすことにする。食事は、とりあえず向こうからの反応から自前にするかは決める。
さて、時間を潰すとなると何がいいかとカロンは考え。
「リリ、俺の前世の世界の太古には神々の言い伝えがあるって話したよな」
「えっ? ええ、はい。実際にアニメや遊〇王のカードにもリリがオラリオで聞いた事のある名前がありました」
「じゃあその上で――」
カロンはリリルカに近づいて膝を曲げると、彼女の視線に合わせてBDのパッケージを取り出し、
「ここに顔しか出てないオッサン、ヤマをモデルにしてるんだぜ」
「―――ブフゥッ!!」
そしてそのまま鬼〇の冷〇の視聴をしてリリルカの精神的負担はだいぶ軽くなるのだった。
カロンたちが安全を確保された【ヤマ・ファミリア】の中とはいえ、犯罪都市ベルゲンという気を抜けない場所でもいつも通りに過ごしながら夜を迎える。都市の監視が役割である【ヤマ・ファミリア】も、日没から夜明けまで全員が全員、働きづめと言う訳ではない。職務を全うすれば夜間当番も平等となり、それはヤマの眷属ではないイディアもその権利を享受出来る。
そのイディアだが、カロンの質問に対して一つ内容を隠していた。ベルゲンの子供を保護した後は、この
「ただいまー」
「
であるからして、帰宅したイディアを迎える子供がいるのはそれに外れていた。
子供は幼いヒューマンの女の子であり、種族的に見ても近い血縁とは違う。そんな近付いてくる女の子をイディアは膝を下ろして受け止めて抱きしめる。
「良い子にしてたフロール? 宿題はやった?」
「ウン! ディーちゃんに褒めて貰いたかったから!!」
「良い子ね。で、何をやったの?」
「えっと、お菓子を言われてたより多く食べちゃった……」
「もう、お菓子ばっかり食べてちゃ晩御飯が入らなくなっちゃうでしょ?」
「はい、ごめんなさい……」
抱き着いた謝罪をしているのでイディアにフロールの顔は見えないが、
「じゃあ罰として明日の宿題は難しくするね」
「え~」
「でも、もし完璧に出来たら明後日のお菓子は多く食べていいよ」
「ホント! じゃあ頑張る!」
「うん、頑張ろうね」
フロールの頭を愛おしく撫でてからイディアは手を繋いで家の奥へと進む。
そんな彼女たちが横切った部屋の隅にポツンと武器の杖が置かれており、使えば消えてしまいそうなインクでこう書かれていた。
『――止まない女神よ、私はここで終着と致す――』
カロン・グリマルキン
会話は少なかったが久々のサブカルチャー作品のネタをやった。タルタロスに『〇撃の〇人』をチョイスしたのはエレボスである。
とりあえず拠点は【ヤマ・ファミリア】の一室を借りて、現地調査で使える場所がないかへ変更。あそこで提案するとすぐに要求されると考え、焦らす方向へ変更。一室に籠ってアニメを堪能した後はラフィアと地理の把握と武器の選定を行っていた。
とりあえず一番に向かう先はタルタロスの
リリルカ&ラフィア&コルフ
神々の話し合いには沈黙を保っていた女性陣。コルフ? メスだから問題なし。
ベルゲンの中と邪神たち集まる場に最後まで緊張と警戒を解かなかったリリルカだったがコメディアニメに当たる鬼〇の冷〇を視聴して精神的に安定した。
この夜で話し合い、リリルカとコルフはこの部屋に留まり現地調査はカロンのラフィアの交代で行う事となった。
ヤマと4柱の邪神
最後の最後でダンまちのモブ神みたいな反応をした。だって知識がある上でこの世界に漫画とかアニメとかあるって知ったら反応しちゃうじゃん。
とりあえずカロンたちの来訪には好意的になり、それぞれで迎える為の準備を始める。しかしそれでも自分たちが行こうとは感上げていない。現時点では。
その後、ヤマは梓の報告で物資の手続きを行い、タルタロスは素早く眷属に周知して作品を堪能し、エレシュキガルはその日の仕事を堅実に行い、ヘルは興味を惹かれ、ケルヌンノスはコルフの事を思い出していた。
イディアとフロール
イディアは事務系の仕事を中心にしているがLv.3の