(仮)購買意欲が勝った転生者   作:Celtmyth

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 ここから原作の本筋に関わってくるので反映と整理に時間がかかると思います。そして私見解になりますが『死の七日間』の何日目かをここに記してきます。
 襲撃が1日目として、今は2日目。


『ーSync and Analyzeー』

 エレボスと別れ、この世界では奇抜、しかし前世と前々世では在り来たりなミリタリージャケットの姿から革鎧姿に着替えてから寝床へ戻って就寝した。

 そして翌日、支度を終えてカロンは別の部屋の前に立ち、ノックをする。

 

「カロンだ。入って大丈夫か?」

『―――いかがいたしますか?』

『だ、大丈夫です』

 

 一人はカロンが助けたリリルカの声。もう一つはカロンにとって馴染み深い声であり、懐かしい物だった。

 入室の許可がもらえたカロンは挨拶なしにドアノブに手をかけて扉を開ける。その場で動かずに部屋の様子を見てみればベッドには猫を抱いたリリルカと、その傍で椅子に座る、薄い青と白のメッシュの色合いを持つ髪をサイド編みにして胸の真下まで伸ばした女性がいた。普通ならリリルカに用事があり、カロンも彼女に話があってやってきた。だがそれ以上に傍らの女性が異質だった。

 髪の色もそうだが衣装はこの世界に見ないものであり、上はスクラブジャケットと言う看護師が着る上着で下はタクリカルパンツのスリム型。あと目立たなかったが靴もまたスニーカーに似たものを履いていた。何より、瞳が人の物ではなかった。遠目では気づかれないが近づいてよく見れがそれがガラスに小さな筒状の物になっている事が確認できる。

 

「問題はなかったか()()()()?」

「喧騒は聞こえましたがここまで被害は及びませんでした」

「エレボスもここはダイダロス通りでも施設的にも戦況の位置的にも空白地帯だからな。襲撃もなければ人も少ない。まぁ冒険者なり闇派閥(イヴィルス)なり、戦闘から逃亡した奴らが来る可能性があったからお前を護衛に置いたわけだ」

「はい。ですがこの世界の神の恩恵(ファルナ)と言う物があり、それを持って成長してゆけば()()()()()()()()()すら単身で打ち倒すのでしょう? 結果として危機はありませんでしたが私程度で対処できたのでしょうか?」

「上澄みになるがスラッグ弾2発で転倒させることが出来た。それ以上の一撃を放てるお前なら大丈夫だろう」

「なるほど」

 

 カロンの説明にラフィアと呼ばれた女性は静かに片腕を上げ、それが膨らむように皮膚が割れた。

 

「ひっ!?」

「ニャッ!?」

 

 思ってもいない光景にリリルカは思わず驚いて猫を強く抱きしめてしまう。猫も猫で強く抱きしめられた事よりラフィアの腕に驚いて固まった。

 

「では初手から必殺で構いませんね?」

「殺してもいいって言ったわけじゃないぞ。さすがに()()は冒険者でも体に穴が開くから止めろ」

「わかりました」

 

 カロンの注意を受け、あっさりと聞き入れると腕を元のカタチへと戻した。

 

「えっ? ええっ!?」

「お前、自分が()()()()()()だって伝えてなかったのか?」

「必要ないと思いましたので」

「その子は護衛対象だ。ちゃんと伝えとけ、と言いたいがそれは後にしておこう」

 

 猫を抱きしめたまま動揺するリリルカを気にかけているようでかけていない2人が軽く会話のキャッチボールを繰り返す。

 ラフィア。正式名称:『RASA-F 1A04』。カロンが呼ぶ名は『RA』『F』『A』を抜き取ったものだ。そして彼女はカロンの前世の世界のアンドロイドであり、カロンの能力の一つである倉庫の中に保管されていたことでこの世界へ()()()()されたのだ。

 そんな彼女に軽くサインを送って椅子から立たせてその後ろに控えさせたカロンは変わって自分が椅子に座る。

 

「改めて初めましてと、先に言いたい事や聞きたい事があるならどうぞ。俺はまず患者に先手を譲るからな」

「……あっ、はい。リリは、リリルカ・アーデと言います。助けて下さりありがとうございます」

「俺は情報を貰った対価に、今お前が抱きしめてる猫の願いを叶えただけだ。俺にも伝えてもいいが、その猫が一番の功労者だ」

「にゃあ~」

「そう、ですね」

 

 リリルカの腕の中に納まったままの猫は誇らしげに鳴き声を上げ、それに感謝の気持ちを込めて撫でてあげる。対してカロンは恩を返す行動と言い、強く抱きしめられても逃げたりしないこの猫を『野良にしては賢いな』と思っていたりしていた。

 

「ですが、貴方にも感謝させて下さい。ただ、同胞に助けて頂けるとは思ってもいませんでしたが」

「同胞? 誰が?」

「え?」

 

 カロンが質問で返すとリリルカは『何を言ってるの?』と言う顔をしていた。その間、カロンの頭の中は助けるまでの経緯からリリルカに状態、特に医者としての経験から怪我や意識の状態を顧みて自分ほどの背丈の人間があそこまで行動したことで子供ではなく小人族(パルゥム)と勘違いしたのだろうと。

 誤解は解いてもいいが、自分の複雑な事情を話す羽目になる。その事が一番に頭に過ったカロンはその上で何を話すかを決めた。

 

「アーデ。今からこのオラリオの状況から闇派閥(イヴィルス)の協力者である俺から伝えられる情報を伝える。これを聞かせて俺はお前を引き込む気はないし、この情報を持って冒険者たちに合流してもいい。そして俺はお前の事を話さないし、戦闘でもお前を狙わない。ただし、お前が戦場に巻き込まれても積極的には助ける事は出来ない。せいぜい、死なせないようにフォローするだけだ」

「……それはリリに得が大きすぎませんか」

「俺は助けた命に対しては最大限の助力をするのが信条だ。まぁ後は、もし冒険者に俺からの情報を伝えない、俺の許しがあるまで口を閉ざす事を約束してくれるならアーデの同胞って言った事の勘違いを訂正する。――俺からは以上だ。どうする?」

 

 子供相手に大人でも正しく選択できるか難しい話題を告げたカロン。しかし彼はこの年端もいかない少女は自分にこそ最善の選択をする確信があった。なぜなら彼女の目は自分が弱者だと自覚した上で、成り上がりの道ではなく生存の道を進んできた人間だと初見で察していた。

 

「……貴方様の事はオラリオの冒険者にはお伝えしませんし、貴方様の指示なしには何も語りません。どうかリリに、命の恩人である貴方様の事を教えてください」

 

 リリルカがそう告げるとカロンは黙ってヘルムを脱ぐために留め具へと手を掛けた。

 

 

 

 

 

 カロンが無事に寝床へ戻った。それはオラリオの戦闘が一時的に止まった。終わった、と表現しないのは未だエレボスが宣言した『大抗争』の最中であるからだ。何よりこの日の戦闘はこれまで以上の被害が発生し、加えて都市の一部が闇派閥(イヴィルス)の勢力下に落ちてしまった。影響で外へ出る市壁の門は閉ざされ、オラリオは戦火が燃える陸の孤島と化した。

 

「【静寂】のアルフィアも敵に回ったか。こっちはオッタルがザルドに負けた事でオラリオの士気が下がっているのに才禍の怪物まで」

「ああ、もし道化師(ジェスター)が先に遭遇してなければ私とガレスは負けていただろう」

「ふーん。道化師(ジェスター)はそんだけ強かったわけかいな?」

「いや違う。闇派閥(イヴィルス)の迎撃に共闘したがLv.5かLv.4を極めた程度だ。アルフィアのレベルには届いていない。戦闘が終わった頃に道化師(ジェスター)から聞いたが本気で相手をされていなかったそうだ」

「あのアルフィアが手加減を?」

 

 黄昏の館、【ロキ・ファミリア】の首脳陣はガレスがいない状態でこの危機的状況の対策の為、これまでの情報を交換・整理を行っていた。フィンは指揮を執っていた事によるオラリオ全域の事柄を、リヴェリアは駆けまわった事で見た・感じた事の報告を。そしてロキはそれらを深く読み取っていく。

 

道化師(ジェスター)とは情報交換はしたかい?」

「アルフィアの件以外はしていない。ここに招いて話し合いたかったが、アストレアとヘルメスと先に合流したいと去ったよ」

「いや、それでええ。道化師(ジェスター)は味方やけど運用はあの2()に任せた方が一番や。なにより正体を明かさんからウチらじゃ大々的には運用できん。前と一緒で利用するぐらいがええ」

「僕もロキの意見に賛成だ。それにヘルメスの経由で闇派閥(イヴィルス)の隠れ家への鍵を受け取っている。状況によるが今の状況じゃ()()()()()()()

 

 フィンが思い浮かべるのは眼のような魔道具(マジックアイテム)。ダイダロス・オーブと言う名前から名工ダイダロス所縁の品であるのは明白であり、考えられる理由は子孫か弟子と言う技術の後継者。偉業を成した人物の後釜が闇派閥(イヴィルス)の陣営にいるのは、何といえばいいのか。

 

「あの魔道具(マジックアイテム)を持ち出される可能性があるのか?」

「彼の意思であれ、ヘルメスの思惑であれこの事態の解決に使われる可能性がある。僕としては所持している事で向こうに牽制を続けたい。鍵があっても向こうのテリトリーだ。暗黒期じゃなければじっくりと対策を終えておきたいのさ」

「ヘルメスはないやろ。あいつもフィンと同じ事を考えるはずや。多分、道化師(ジェスター)が鍵を使わせてと言ってもあいつが制するやろう。だったらウチらの戦力と運用は把握しておるモンで大丈夫や」

「なら話し合うのはリヴェリアたちが遭遇したパンタロンか」

 

 オラリオ、闇派閥(イヴィルス)最強と最凶(ゼウスとヘラ)の眷属はフィンにとって既知である。道化師(ジェスター)も以前の活躍で善性ある事は明白でオラリオの戦力として含めている。

 未知であるのはこの『大抗争』を計画し実行したエレボス、そして彼が連れてきた強欲な老人(パンタロン)の存在だった。

 

「パンタロンはそのままやとズボンの種類やけど、今回の場合は強欲な老人って意味やろ。演劇の役割でな、道化師に対する悪役の事や。つまり道化師(ジェスター)の当てつけか対抗馬や。実際、道化師(ジェスター)が無力化し捕まえとった闇派閥(イヴィルス)の構成員やを解放しとる」

「全員が全員、脱獄したわけじゃないけど幹部級は逃げられたそうだ。その後も見つかってないから合流したと思う」

「つまり敵は指揮できる人材を取り戻したわけや。烏合の衆よりまとまった組織の方が面倒やなぁ」

「そうだね。で、リヴェリア。その強欲な老人(パンタロン)の手掛かりは持って来たんだろ」

「ああ。と言っても奴が置いて行ったのは小さな斧とよくわからない物だ。斧は武器のメンテを含めてガレスに持たせてヘファイストスと椿の見解を聞きに行かせたから、もう一方の()()だけしかない」

 

 リヴェリアは二人が確認しやすいように近づき、あの戦闘で破棄されていた()()をポケットから取り出し、手のひらの上に見せた。

 

「―――ブフォオ!?」

 

 それを見るやロキが驚いて吹いた。それどころかズッコケた。

 

「ロ、ロキ!?」

 

 まさかのリアクションにリヴェリアは思わず手のひらの回収品を落としそうになった。フィンはロキの反応には驚いたが冷静を保ち、リヴェリアの手のひらからそれを一つ取ってみる。多くの小さな筒と僅かに混ざった大きな筒。その小さい方を眺めてじっくり観察する。

 金色に輝いているが薄さや重さを顧みるに金ではなくまた別の金属で出来ている。少し黒ずんでいる部分があり、匂いを嗅いでみれば火薬の匂いがした。しかしここまでで正体はわからない。火薬の匂いがすると言う事は爆発して使う事なのだが、それ以上の見当が付かない。

 

「ななななっ、なんで()()があるんやぁあ!?」

 

 しかし正体そのものはこの主神から聞けそうであった。

 

 

 

 

 

「エレボスはいったい何を連れてきたのかしら……」

 

 ベルと情報を共有する中で、彼が遭遇した強欲な老人(パンタロン)が回収せずにいた物、使用済みである空薬莢を見下ろしてアストレアは混乱を隠しきれなかった。すでにベルはここから退室しており、今は神同士で未知の解析と対策を話し合っていた。

 

「ヘルメス、この下界中を旅をしてきた貴方でも()()に至った人物はいないのよね?」

「ああ、もちろん。そもそも火薬の運用はせいぜい、うちのアスフィやキミの所のライラちゃんのように道具を使う冒険者。闇派閥(イヴィルス)が自爆に使ったものの火炎石そのものだ。だがこれには雷管は在るし、回収もされなかったのは完全な消耗品、大量生産の目途が付いているってことだ」

「銃の製造が確立されてる、訳じゃないよね」

「あり得ないと断言する。そもそも、こんなものを作るくらいなら冒険者が剣や斧を振ってる方が確実でいい。何より資金面の問題もある。製造されていたとしても使い手は少ないと思っていいだろう」

「でも【重傑(エルガルム)】が転倒し、武器に痕が残る威力なのでしょう?」

「そこを考えちゃあ堂々巡りだ」

 

 ベルが置いて行った空薬莢の一つを手の中で遊ばせながら、言葉とは正反対にどうするべきか考えを巡らせていた。

 

「……案外、この世界の住人じゃないのかもしれない」

「それは、心当たりがあるって事?」

「まだ下界に降りたばかりの神、つまり最近まで天界にいた神から聞いた話だ。なんでも『外なる神の痕跡があった』と言っていた。痕跡だけで何をしたのかはわからなかったそうだが、それでも世界と世界が繋がった事は確かなんだ」

「つまり、異世界転移者がエレボスに、闇派閥(イヴィルス)についたって事?」

「銃を使ったと言う事は製造する者ではなく使い手と言う事。それなら弾切れも期待できるんだが、外なる神が関わっているならそれを解消できる能力を与えられている可能性がある。まぁ俺が会った事のある、這い寄る混沌しか参考はないけど」

「えっ? よりによってかの神に?」

「ああ、同じトリックスターと呼ばれているがアレは正真正銘の邪神だ。俺のような道化じみた狂言をしつつも自分の享楽のためにすべてを引っ掻き回す。とは言え、今回限りはかの神じゃないだろう。関わっていたならもっと悲惨な事になるはずだ」

 

 その名、異名になるがそれを口にしたヘルメスは帽子を持って目元を伏せる。その隙間から冷汗を流している事にアストレアは気づいていた。噂でしか聞かない外なる神の名だったが、彼がここまでの反応を見せると言う事がどれだけ危険なのかを物語っていた。

 

「だから状況が劇的に変わる事はないはずだ。それに俺たちがよく知るエレボスの下で制御されている事実が証明になる」

「そう、ね」

 

 エレボスはアストレアとヘルメスの同郷に当たる。とは言えヘスティアに匹敵するほどの引きこもりであったためにアストレアはその思想は詳しくない。なんだかんだで交友関係が広いヘルメスすらも同じく。もう少しわかっていればザルドとアルフィアの真意がわかっていただろう。ただ確実なのは自分が秩序であり、彼が混沌として対峙している事実。その答えはこの【大抗争】の終わりにわかる事だと、彼女には確信があった。

 

「それにしても……」

 

 するとヘルメスが空薬莢を眺めながら、そして一言。

 

「俺も銃を撃ってみたい……! だって男だもん!!」

「……貴方の格好じゃ銃より弓の方がいいんじゃないかしら?」

「それを言っちゃほとんどの神が似合わないよぉ!!」

 

 エレボスはスーツのような格好だったから俺より似合うかもけど! なんて叫ぶヘルメスにアストレアは呆れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

『なぁカロン。暇つぶしに別のゲームか漫画を貸してくれない?』

「通信機使って頼みがそれか。ワインを何種類か都合してやるから漫画だけにしとけ。どうせゲームは時間がない」

『神か』

「それはお前だろう」

 

 そんな二柱に警戒されているエレボスは眷属にそんな頼みをしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ聞いた?エレボス様が連れてきた子が貴きお方を奇襲したそうよ」

「あらそれは、面白そうね。確か強欲な老人(パンタロン)って名乗ったのかしら?」

「ええそう。なんでも道化師(ジェスター)と敵対する役の名だそうよ」

「だったら見ておかないとね。道化師(ジェスター)は私たちのなんだから」

 

 

 そして深い闇の中でも、そんな会話がされていた。

 

 

 




 カロン・グリマルキン
 今回はリリルカとゆっくりと話し合った元・闇医者。その間、治療云々を聞かれて正直に答えたがリリルカは悶々としただけで王道展開のよくある平手打ちはされなかった。寝るときは流石に防具を脱いでいる。
 この『大抗争』後におけるリリルカの将来は気にしており、彼女の意思を尊重してサポートをする予定。加えて『許可なく他人に自分の正体を話さない』と誓ってくれた事で猫人とハイエルフの混血児の姿を伝えている。
 エレボスの仮拠点にワインとつまみを置き、コミックも置いている。チョイスは『ゴー〇デン〇ムイ』『〇の錬金〇師』『呪〇廻戦』などとそこまで長編ではなくバトル要素が強い作品が中心。
 この場で明かす事になるが彼を転生させた外なる神の名は『ノーデンス』。大いなる深淵の主とも大帝とも呼ばれる旧神。どういった能力か詳細は少ないが他の神々と同じで人間を神隠しもしくは廃人にしている。それでも善性より。救出した相手をどこか適当な、例えば銀河の最果てとかに放り出されてしまうらしいが多くの作品で善として登場する。多分比較対象が悪いか元々が狂ってる。這い寄る混沌ことニャルラトホテプの敵対しており、事実彼の魂をニャルラトホテプが目を掛けていた事で先に介入して転生させている。ノリがよかったのはダンまちの神々に近い思考に合わせただけ。



RASA-F 1A04(愛称ラフィア)
 カロンの能力の中にいた女性型アンドロイド。数字4桁は28進法なので約120万体の製造を想定されていた。
 前世においてまだ親が生きていたころに与えられた幼少期のカロンの世話役。購入時に容姿や用途のカスタムが出来るため、そこはカロン自身が設定していた。性能についてはパーツの互換性が高くAIとして処理の高い物になっている。両親の死後はそれが幸いして闇医者としてのカロンをサポートする医療の助手と患者の看護、そして外敵や護衛の戦闘力を有している。老齢に差し掛かった程の付き合いの為AIの自我はほぼ人間と変わらない。この世界で再起動する際、パスワード起動だったので最初は別の人間が起こしたのかと思った。
 とある1幕より。
 ラフィア「私の容姿に参考対象はいますか?」
 前世のカロン「……ノーコメントで」
 前々世の住人であれば椎〇ひ〇りとか〇木〇那とかサブカルチャーのキャラを連想する。とは言え彼女のシリーズは『(俺/私)の(嫁/推し)を3次元に!!』と言われるほどの再現度と著作権所有者への許可が取れる体制が整っていた超人気シリーズ。



リリルカ・アーデ
 未だにベルのヒロインフラグが健在の小人族(パルゥム)。異性に治療を受けた事実に羞恥心が湧いたがこれまで治療してくれる相手もいなかった事から恩への気持ちを高めて平手打ちなどはしなかった。
 カロンの種族を含め、『大抗争』や道化師(ジェスター)の出現と初日に起きた事はすべて聞かされており、特に道化師(ジェスター)は恩人である為、再会したい気持ちもあったが数か月前のように事が終われば彼の存在は再び記憶から消える可能性も聞かされている。さらにこの『大抗争』が残り6日間しかない事も聞かされており、その後についてどうするかよく考えている最中である。



野良猫
 オラリオ生まれでオラリオ育ちのメス猫である。名前はまだない。毛並みは灰白。この生涯で9回の死地を超えている。9回目が餓死寸前にリリルカから食料を恵んでもらった時である。
 窓の外から離れない所をラフィアによって招かれた。ついでに汚れていたので体を洗って挙げたがその時、尻尾が二本分ほどの平たかったが異世界だからそういう品種だとそのままであり、だれにも気付かれていない。



【ロキ・ファミリア】陣営
 二大派閥として全体的な指揮を執る立場。一応、眷属が敗北していない事から派閥の士気はそこまで下がっていない。
 情報整理の中で薬莢の存在が強欲な老人(パンタロン)を未知の存在へ格上されている。のちにスラッグ弾を防いだガレスの見解も聞かされるので危険度は跳ね上がる。タクティカル・トマホークは椿に奪われそうになる所を何とか確保し、サイズからフィンがスペア武器として預かる事となる。ついでに踏みつけたとはいえ弾倉(マガジン)を見せてロキを再びズッコケさえている。この時、リヴェリアは強欲な老人(パンタロン)が自分を優先的に狙った事は魔導士だったからだろうと言ってしまった。



アストレア・ヘルメス
 ベルにより七年後までの情報から上手く戦況を操作した神々。とは言えエレボスの意図はわからず、その上で油断も出来ない。
 薬莢の存在はヘルメスの心当たりを呼び起こして遠からずとも違う答えを形作る。現状がまだ誘導できる程の混乱でない事を喜ぶ所か、外なる神の存在がチラつく事態に警戒を強めるべきか揺れていたがヘルメスが感じた気配がなかった事から後者の可能性は消えている。
 それはそれとしてハードボイルドに銃を構えたいヘルメス様。どうにか強欲な老人(パンタロン)を捕まえられないかなと考えているが、同時に外なる神の関係をハッキリさせたい所である。アストレアもその好奇心には呆れるが良くも悪くもオラリオを守るために動くと諫める口は閉じた。



エレボス
 文末の登場。空き時間にゲームかマンガがあったら良いなとカロンに無茶ぶりをし、それを叶えて貰ったのでウキウキ。
 受け取った漫画は決戦で読み終わる予定。その中で気に入ったのは『寄〇獣』。ワインもおつまみも嬉々として飲食している。この神、恐らく決戦まで心残りも下界での楽しみも十二分に満足して行くだろう。




 Ifの話、と言うより考えていた場面。
 もしこの本筋が『アストレア・コード』だった場合、アーディが敵の自爆をモロに受けてしまう事になるが死亡する前にカロンが未来技術で延命し、さらにサイボーグ技術や細胞再生治療で助かる設定を考えていました。そしたらカロン陣営になり、ヒロインの一人になりました。とは言え本作におけるカロンのヒロインになる原作キャラは決まってます。
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