(仮)購買意欲が勝った転生者   作:Celtmyth

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 誤字報告ありがとうございます。付け加えると感想の際、返信するのは作中のネタバレにならないとアビリティ・コミュ(りょく)下級冒険者並な私には出来る限りの対応力で返信させていただいております。

 作中、カロンのSF兵器をマスタースレーブユニットと評し、例えを〇Sとしてましたがピクシブ百科事典だと代表的なのは『機〇武闘伝G〇ンダム』や『〇幹線変〇ロボ シ〇カ〇オン』と紹介されてます。I〇みたいのは作中の固有名詞みたいなもので共通認識になるワードはないようで、同じピクシブ百科事典ではその見た目から「エッチなやつ」と纏められてます。さすがにその名前で機体を紹介するのは憚れまして近いシステムのマスタースレーヴの名称を使いました。

 作中の現在は2日目の夕方~夜頃です。


『Full Metal Overkill → Casual Talk』

 

 

 

 

 

「うぅぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 

 

 

 

 

 アリーゼは走っていた。全力疾走と言えるほどに。

 【アストレア・ファミリア】の眷属として走る能力は必須と言える。万事すぐに駆け付ける事、逃げる相手に追いつける事、そして団員数が少ない派閥故に広範囲をカバーする事を求められるからだ。その鍛錬の結実を発揮していた。なぜここまで全力疾走なのか? 背後から迫る()()()()()()()()()()()()()から逃げるためである。

 

「ぬぅぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 しかし彼女は今の場からは離れず、狭い町の中で速度も落とさず曲がる。勢い余って滑り転んだりしないように無理をした動きだった為、僅かな痛みがアリーゼの足に残る。

 だが実の所、このまま真っすぐ逃げても問題はなかった。マシンガンの連射など距離を取れば届かなくなるし、射手もアリーゼが去るなら追わなかった。

 方向を変え、射線がアリーゼの視界に入るまで回り込むことが出来ると更に加速して射手、強欲な老人(パンタロン)であるカロンへ真っすぐ向かう。

 

「【花開け(アルガ)ァア】!! 【アガリス・アルヴェシンスゥ】!!!」

 

 短文詠唱を唱え、魔法を発動する。剣と、両足に炎が宿る。特に足の炎は更なる加速を齎し、一気に距離を詰めた。

 

「……はぁ」

 

 対してカロンは呆れたため息をしてマシンガンの連射を止め、銃口を左のアームの内部に収納し、右のアームから四爪フックの形状をしたものが現れ、バチバチと音と光を発生させる。更に両足からキュィイインと音が鳴り始め、その直後に滑るようにカロンが、足裏のローターを全開にして動く。ただしアリーゼと違ってその両足は全く体勢を変えずにだ。

 

「セイッ!!」

 

 フックを出した腕を振ると、その動きに合わせてワイヤーが更に伸びていく。更に動かしていく腕に合わせてまるで蛇のように複雑に動いていく。ソレが襲い掛かるのはカロンより若干速く移動しているアリーゼだった。

 

(あのビリビリが来る!)

 

 そのワイヤーはすでに知っていた。触れれば【白妖の魔杖(ヒルドスレイヴ)】の魔法のような雷撃の痺れが全身を襲う。幸い、体感したのは触れてその部分が一時的に痺れるだけだったが尚の事、長時間の触れ続ける事はもちろん、そんな物に縛られる訳にはいかなかった。

 

「ほっ! トゥ! たぁ!!」

 

 複雑に動くそれを器用に避ける。何度も近づこうとし、しかし届かずにリトライ。距離が開きすぎたらマシンガンの雨に晒される事を繰り返した結実がここになった。

 

「懐、やっと入ったぁ!!」

「そうか」

 

 ワイヤーの脅威を抜け、マシンガンの雨からも全力疾走で対応したアリーゼはこの戦闘中、自身の剣が届く間合いとなった。

 すでにワイヤーの間合いの懐に入られているので素早く収納し、アリーゼを迎え撃つ体勢へと入った。滑走していた足は音とともに止まり、武骨な片腕がアリーゼへと襲い掛かる。魔法で燃える炎の剣と、遥か遠き兵器の腕がぶつかる。

 まず一合。力の押し合いは、アリーゼがさせなかった。上手く力を流してカロンを弾く。しかしもう片腕が襲い掛かる。それをアリーゼは叩きつけるようにグリップの柄頭でまた弾く。

 

「チッ!」

 

 カロンが舌打ちし、両足のローターが激しい回転音を鳴らす。それが後ろへ下がらせ、アリーゼの一太刀を躱す。そしてすぐに片足の回転を逆にして体を縦軸に回すと片足を上げ、上級冒険者にも匹敵する蹴りをアリーゼに放つ。

 

「クッ!?」

 

 直撃、をアリーゼはさせなかった。剣が空振りになった時点で退避する事を視野に入れて、そして持ち前の直感でギリギリ剣を盾にすることで蹴りの衝撃を緩和した。それでも鉄の足による蹴りは彼女を押し出し、その体を転がす。

 そんな彼女にカロンは静止して再び銃口を向け、()()()()様子を伺う。

 

「クッ……!!」

 

 すぐに立ち上がったアリーゼだが、僅かに両足が震えている。それはすぐに収まったが走り続けた所に流したとはいえ強い一撃を受けたのだ。ダメージより誤魔化していた疲労が一気に来たのだろう。

 そして戦闘は一時の静寂に包まれる。カロンが動かなかったことでアリーゼもすぐには攻めなかったのだ。つまり、主導権はカロンが握っている。

 

「考えは?」

「変わらない!!」

「正義であるのに欲張り、いや正義なら欲深い方がいいな。お前、確かに正義の徒だな」

「褒めてくれたと受け取っておくわ!!」

 

 満面の笑顔で返され、カロンは深くため息をつく。この二人が戦っている理由は、アリーゼが逃がさないと決めたからだ。

 一つ目。元々、ここへ駆け付けた理由はディース姉妹と強欲な老人(パンタロン)の戦闘。ディース姉妹は気絶して脅威そのものは沈静しているがここで逃す理由はない。捕縛できればこれからの戦闘もオラリオ側に傾くからだ。しかしその彼女たちは目の前のカロンが()()()()()。正面からは見えなかったが腰のあたり、背中の長い箱の陰に隠れていた円盤状の物が外れて宙を浮かんだと思えば気絶する姉妹を守るように透明な結界が展開した。2人が周囲を気にすることなく戦えているのはこの結界のお陰だ。

 そして二つ目。アリーゼがカロンを、強欲な老人(パンタロン)を逃がしたくはなかった。未知の敵、道化師(ジェスター)ことアルの敵対者になりえる脅威、何より一度でも面識があった子だった。その理由を、その武装を、その正体を。強欲な老人(パンタロン)と言う名乗り(ヴェール)の奥を明かしたくなった。アリーゼの直感が彼は悪い子じゃないと訴えていたからだ。

 しかしたった二つで大きいその二つは強欲な老人(パンタロン)が阻む。もう魔法なんかじゃないかと思うほどの武装とそれを使いこなす技量。そもそも最初に会った時から見た目よりも生意気な程に大人びた感じ。戦えば戦うほど、同じ場で同じ時間を過ごす度に強欲な老人(パンタロン)と言う存在がわからなくなる。ただその『未知』はダンジョンの恐怖とは違う、別のナニカであったが。

 その中で分かる事は、なぜか強欲な老人(パンタロン)は自分を殺そうとしてこない事。

 

「……どうしてひと思いにやらないの? キミ、手加減してるでしょ」

「どうしてそう思う?」

「最初に私が聞いた()()()()()()()()()使()()()()()()()()() それに背中の箱みたいなナニか。()()()()()使()()()()()()

 

 アリーゼが指さすのはカロンの背中から伸びる長い箱状の装備。神々なら情報と見た目で興奮気味に考察してくれただろうが今ここで詳細を知るのはカロンのみ。そして彼もそれについて語る気はない。

 

「まぁ使っても私には問題ない!!」

「自信家だな。いや、()()()

「……え?」

 

 その発言に違和感があった。ただ聞けばアリーゼの人柄を察した言葉だった。しかし当の本人である彼女の耳には、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「キミ、もしかして昔、私と会った事がある?」

「ない。そもそも俺はまだ11歳だ。いったいいつ頃で、そしてお互い幾つだよ。と言うか俺の生家は人里離れての一軒家だからまず会うことはない」

「めっちゃ教えてくれた!?」

 

 カマ、ではなく素直に尋ねたら明後日の方向から情報が飛んできた。現状ではいらない情報だったが、強欲な老人(パンタロン)の正体を探る意味では手掛かりになるだろう。とは言え、アリーゼの知りたかった事ではない。ただの誤魔化しで語ったかもしないし、これ以上は探りと見られて話してくれないと判断する。

 結局は勝つしかない。改めてアリーゼは剣を構え、それにカロンはわずかに動く。どちらも戦闘を再開するのに迷いはない。アリーゼは足掻きで、カロンは折り合いをつけるために。

 

 

 

 

 

 しかしそこに水が差された。

 

 

 

 

 

 二人の間に落下物。それも大きな物が割って入ってきた。地はカロンが撃ち続けたマシンガンの銃痕によって砂煙が舞い上がり、その落ちた物の確認ができない。アリーゼは警戒を強め、カロンは動いた。

 

「5秒間、動きを止めてくれ!!」

 

 その叫びと同時、アリーゼは鋭い殺気に恐怖と冷や汗が出て咄嗟の判断と反応が封じられた。更に連続して空気が抜けるような、もしくは彼女の魔法のような火を燃やし続けるような音が聞こえる。

 そして5秒。体に自由が戻りアリーゼは顔を上げた。

 

「――なんか飛んできたぁああああああ!!」

 

 正体はわからない。ただ火を噴いて煙を置いて行く()()がコケ脅しの物じゃないのは察した。ソレらは真正面から飛んで来ており、速度もそれなり。逃げるのは後ろしかなかったアリーゼはすぐさま背を向けて走り出す。そしてその後すぐに聞こえたのは爆発音。走りながら振り返れば飛んできたソレは地面に当たった瞬間に爆発していた。

 

「あの時の音はこれかぁああああああああああああ!!」

 

 来た時に聞いた音の正体がわかったが今はただ走って逃げ出すしかなかったアリーゼ。

 戻ってきた頃には、もう誰もいなかった。あの乱入者も、強欲な老人(パンタロン)も、気絶したディース姉妹すらも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうも、助かった」

「特にやることがなかったからな。気まぐれでエレボスの頼みを聞いただけだ」

 

 顔を向かい合わせているのは降機したM(マスター)S(スレーブ)U(ユニット)を背にしたカロンと大剣と鎧を装備したザルドだった。

 

「しかし面白い物だな異世界の鎧は。俺のような大男でも着れるのか?」

「サイズはあるが、アンタならこういうのを纏うより重く大きな武器の方がいいと思うぞ。例えばその大剣より数倍大きく頑丈なものとかな」

「興味はある、が遠慮しよう。今更新しい武器には興味がない。まぁ正面からやり合ってみたい気持ちはある」

「さすがにやめてくれ。アンタを満足させるとなるとこっちの武装はいくらあっても足りないさ」

「フッ、冗談だ」

 

 興奮が隠しきれてないぞ、と言う本音は言わなかったカロンであった。

 あの時の乱入者はこのザルドであり、それをMSUのセンサーで見抜いたカロンが咄嗟に逃走を判断して最後の武器、背のマイクロミサイルによる一斉発射を使った。ここまで使わなかったのはアリーゼがカロンの間合いを詰める動きをしていた為に使っても懐に入られる可能性が高かった。背中の武装である以上、弧を描くようになってしまうからだ。本当ならスタンガンならぬスタンワイヤーで動きを一時止め、距離をとってマイクロミサイルを発射する流れを理想としていたが勘がいいのか初見で直撃を避け、その後は対応して当たらなくなった。団長の肩書きは伊達ではないと証明された。

 

「ま、手が空いていたとはいえ手間と迷惑を掛けられた身としては詫びが欲しい。また異世界の食材をくれ」

「あの女王様に『作れ』とでも言われた?」

「それもある。が、別の用に使いたい。無理ならあの良質なオリーブオイルだけでもいい。アレは気に入った」

「いや、アンタの言う通り迷惑をかけたんだ。無理とは言わないさ。他に希望は?」

「そうか。なら鮮度が落ちづらいのを頼む。前のような海鮮とは別にだ」

「いや、『お前だけ食って私は食えないのか?』と言いそうだから海鮮も入れとく。リクエストに応える物ならハムやソーセージ、ベーコンだな。チーズもいるか? 焼いてオリーブオイルかけるのもありだ」

「ぜひ頼む」

 

 カロンは能力を使い、貯蓄を使って食材を購入する。そして箱詰めでザルドの目の前で出現させる。

 

「こっちが迷惑を被った訳だが、アルフィアのフォローをしてくれるなら礼がしたい」

「いや、別にいらないが……。待て、そこまでの事か?」

「ああ、そこまでの事だ」

 

 遠慮しようとしたがザルドの安堵した表情を見て思わずそんな事を聞けば、彼は一気に沈下した表情へ変わった。

 

「……酒もつけよう。エレボスにはワインしか出さなかったがお前には他の種類も用意してやる。アルフィアが癇癪でも起こしたら俺も宥めるのに協力してやるから」

「ホント、なんでお前みたいな奴が俺のファミリアにいなかったんだ……!!」

 

 ザルドは泣いた。かつて騒動しか起こさない主神と眷属。そして双璧だった女神の眷属のわがまま。その尻ぬぐいばかりしていた彼にとってここまで優しくされる上に手を貸してくれると言ってくれた人物は、いないとは言わないがとても少なかった。だからここまで気遣ってくれる優しさは沁みた。

 カロンは気遣ってそれ以上は言わない。とりあえず泣くほどなら礼は貰った方がいいと考える。とは言え時間はない。自分の利になり、この短期間で十二分になる価値。まだ泣いているザルドを見上げるとその歴戦の戦士と言う風貌から、一つ益になる物を思いついた。その為に必要なものを能力から取り出した。

 

「ザルド。もし礼がしたいならお前の空き時間、これを付けてくれないか?」

「ん、なんだそれは? 兜にしては貧相だな」

「VR、は伝わらないな。言わば起きながら夢を見る道具だ。その夢の中でお前は戦ってほしい」

「戦う? 夢の中で戦うのか? まぁ待機中の暇つぶしにはなるか」

「その程度で大丈夫さ。決戦の前には回収しに来るから壊さないでくれよ」

「分かった」

 

 食料と共にその道具を受け取る。

 

「で、そっちは本当にお前が預かるのか? 俺が闇派閥(イヴィルス)の隠れ家に連れて行っていいんだぞ?」

「治療が終わって、意識が目覚めたなら返すさ。結果的には俺が怪我をさせたからな」

 

 そしてザルドの言葉で、そして2人の視線はMSUの方へ、その肩が担ぐディース姉妹へ向く。彼女たちはMSUのワイヤーで縛られ、肩に担ぐようにぶら下がっている。意識が戻っていないのはそれだけカロンが追い詰めたと言う事。殺す気はなかったがアリーゼと違い、敵意と怒りに満ちた攻撃は第一級の2人をこうして打ちのめした。が、カロンはエレボスの私兵とは言え闇派閥(イヴィルス)とは外部の戦力。幹部二人の襲撃を乗り越えた事実はどうあっても波紋を齎す。なのでザルドが乱入してディース姉妹を制圧した、と言うのがカバーストーリーとなった。そしてザルドが【アレクト・ファミリア】まで連れていく、と言う所でカロンが治療すると待ったをかけた。

 

「問題はない。だがいいのか? お前、エルフは嫌いだろ?」

「嫌いだな。嫌いだが、襲撃したバカ相手とは言え怪我人を見逃すのは前世で闇医者をやってた身としては心に()()()が残る」

「医者か。だが嫌いな相手にそこまでするか?」

「ザルド、お前はいけ好かない相手に飯を奢ると約束して、トラブルがあったからまた今度と言うタイプか?」

「……いや、言わないな。引き摺ってでも食わせる。ならしっかりやると良い」

「ああ」

 

 話は以上だ、と2人は言わんばかりに背を向けて。

 

「――そう言えばお前を助けに行かせたエレボスがアルフィアにボコボコにされたが、心当たりはないか?」

「――あっ、あるわ」

 

 ザルドのファインプレーでカロンは更に詫びの品をギリギリで渡せた。渡せてなかったらザルドは八つ当たりでボコボコにされていた。

 それをアルフィア本人に聞かされてカロンに深く感謝するザルドだった。

 

 

 




カロン・グリマルキン
 SF兵器でディース姉妹を圧勝した11歳。アリーゼには『怪我させず逃亡』と考えていた為、蹴りを当てた時は内心『ヤベッ』と焦っていた。
 MSUは購入して日が浅い物なので個別名称はなし。装備は右腕に制圧用スタンワイヤー、左腕に内蔵型マシンガン、背中にマイクロミサイルに腰のバリア装置。これでも殺傷力は低め。殺す気ならグレネードランチャーなりビームカッターなりあった。それに両手があるのは武器を持つ為であり、前世の世界においては『武器を持ってない、ほぼ機体スペックのみ』状態である。
 アリーゼをディース姉妹のようにしなかったのは上記の理由もあったがもう二つ存在する。一つはエレボスの許可なしにオラリオの主戦力になりえる冒険者を戦闘不能にする訳にはいかなかった事。もう一つは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の事を内心好ましく思っていたから。
 この後、ディース姉妹と話すこととなる。
 エレボスがアルフィアにエロ本の事がバレたと察し、彼女へ本を詫びとしてザルドに渡す。ジャンルとして少年・青年系は避け、少女系のTLは『男はこんな女がいいのか?』と思われそうだったので不憫な令嬢が逆転するストーリーはあえて避けた。結果、チョイスは『〇後にひ〇つだけお〇いしてもよ〇しいでしょ〇か』『悪〇令嬢の〇の人』。ついでに思い切った逆方面で『自〇悪役〇嬢な婚約者の〇察日〇』(※続編含む)を小説版とコミカライズ版を渡した。BL系は激昂させそうだから最初から除外。
 ……タイトルが長いと伏字が難しいネ。


アリーゼ・ローヴェル
 SF兵器の洗礼を走って逃れた全力少女。誰もいなくなった戦地で何かないかと探して、破壊されたイサカm37の残骸を回収する。これ自体はもう使えないが構造はギリギリ想像出来る程に残っている。
 ディース姉妹とカロン、どちらの天秤が大きかったと言うとカロンの方。『大抗争』前に会った子供が敵側にいる事実と、そんなに悪い子に見えなかった直感が戦闘を決意させた。しかし結果は終始カロンのペースであり、寧ろ意味深な一言でより謎の子供と認定する。あとカロンのSF兵器をどう抜けるか仲間たちに相談するが、そんな物を想像できない彼女たちは「魔法じゃね?」と返される。唯一女神のアストレアが理解したが「懐に入って一太刀」とチート剣士のような返しをされる。仲間たちには「違う! こうバババッ、ギュィイイインって、そしてビリビリ! 最後にドドドドドーン!! って感じで魔法じゃない!」なんて返し、アストレアには「もうしました」と返した。


ザルド
 登場だけで戦況を変えた強者、と言うより手が足りなかったカロンをフォローした感じの活躍。ただ彼の体調を慮るなら戦闘は少ない方がいいかもしれない。
 なぜかアルフィアにボコボコにされたエレボスの指示でカロンを助けに入り、来た瞬間に指示を貰ってすぐに対応した。戦う事はなかったが、戦えなかったのはそれはそれで残念だった。
 そしてディース姉妹を回収したカロンの別れ際、食材とアルフィアへの詫びの品を受け取り別れる。食材の一部はアルフィアの食事となり、詫びの本も何も言われずに事が収まった。そして二度目の涙を流す最強の苦労人。ほんとに苦労してます。オラリオでは最強の偉丈夫になると苦労するのだろうか?
 カロンから預かった機械を被り、VR体験をする。内容はザルドの記憶から再現されたモンスターとのアクションゲーム(解説サポーター付き)である。


ディース姉妹。
 姉のディナが地雷を踏んだため気絶中。


アルフィア
 ザルドの料理とカロンの本で急降下した機嫌が持ち直す。一応、コミカライズと言うのが小説の内容を絵で表現した物と教えられ小説を読み、その後にコミカライズを読んだ。
 結果、スカー〇ット嬢の鋲付きグローブを気に入り、レ〇リア嬢の復讐劇を気に入り、〇ーティア嬢を妹と重ねて気に入る。カロンのチョイスは正解だった。


エレボス
 アルフィアにボコボコにされたがエロ本を守り切った。闇派閥(イヴィルス)には『ちょっとアルフィアにセクハラ発言をしちまった』とお茶目をしたらこうなったと伝えた。全員、それは仕方がないと納得した。


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