主人公たちのサイドは大幅カット。
なら書くのはイリヤが関わる部分の内容。
ならばもう終盤に言ってもいいよね?
それに、以下の内容の次回から、無印でやりたいこともついにやりますし。
なのでお許し願います。
東京スカイタワー。
そこに大型にして飛行型のノイズが四体出現し、地上へ向けノイズを無数に生み出し降下してさせていく。例えそれが陽動だとしても、ノイズに対抗できるはシンフォギアのみ。
故に響と翼は急行し対処している。
そして今ではクリスとも和解、手を繋ぎ、共にノイズの対処をしていた。
だがそこに主犯である巫女も未知の敵である魔術師の末裔もいなかい。
そこは偽りの戦場。
本当の戦場は別である。
※ ※ ※
私立リディアン音楽院高等科。
そこはシンフォギア装者の選出、ならびに音楽と生体から得られる様々な実験データの計測も秘密裏に行なうための施設。
いわば聖遺物適合者の選別をするがための施設。
故に地下にはトッキブツの拠点である大規模施設が造られている。
だがそれも先までの話であり、現在は――
「撃て! 撃てェ!!」
戦場という名の地獄となっていた。
リディアンに現れた無数にして大きさから種類まで多種多様なノイズの大群。
その現地に到着並びに待機していた軍隊は応戦するが、通常兵器では話にならないのは明白。
「こっちです!! 速く避難を!!」
「攻撃を続けろ!! 少しでもノイズから生徒たちを守れ!!」
故にこれはただの陽動…囮に過ぎない。
その隙に生徒らを避難させることに集中する。
それしか彼らに勝算はないからだ。
元々リディアンは施設である。
故に生徒らを守るための地下シェルターも搭載されている。
外への脱出などが出来ていない生徒は軍人の指示のもと、校舎内の地下シェルターへと向かっていた。
そんな校舎の中を、未来は一人走っていた。
それは自身が協力者として、残された他の生徒を探すため。
しかしノイズの激しい襲撃によって崩壊していく校舎を見て青ざめる。
瞬間――天井が突如として崩れ、そこから一人の影が落ちた。
まさかノイズではと未来は数歩下がるが、煙の中から現れたのは、瓦礫に埋もれる一人の白髪の髪に暗殺者の姿をした少女だと気付く。。
その正体の名を未来は呟いた。
「イリヤ、ちゃん…?」
何故ここに?あの姿はなんだ?と疑問が抱き、あの日のことを思い出す。
だがそれも束の間、イリヤの直上から
「カハッ!!」
大量の血を吐血し、そのまま地に倒れる。
一瞬、何が起きたのか分からなかった未来は唖然とする中、その
黄金色に変異し、纏い主と融合した蛇であり過去の亡霊の巫女――フィーネが。
「ん? お前は――ッ!」
フィーネは一瞬、未来へと視線を向けるが、次の瞬間、フィーネの背後に影が現れ刃を振るう。
咄嗟にフィーネは振り返り、
「チィ…! また分身による囮だったかアインツベルン!!」
「あなたならとっくに気づいていてもおかしくないと思うけどね、亡霊」
先ほど殺されたはずのイリヤは
陰の剣と
弾き離れ、地着地後再度駆け出すイリヤ。
フィーネも
すれば二人は外野、素人からは残像すら見えないほどの攻撃を互いに繰り出す。
それは激しく、周囲の壁を衝撃波で壊し、斬撃で切り刻みと崩していく。
まさに別世界、超人の戦いは、もはや割り込むのも許さない。
やがて周囲や足元の建造物は耐えられなくなり、亀裂が広がり、未来の下へも広がる。
「――未来さん!!」
「へっ!? キャア!!」
そんな未来の下に一人の男性が駆け寄って手を掴み、そこから離れた。
「お、緒川さん!?」
「無事ですね? なら急ぎましょう! 幸か不幸か、イリヤスフィールさんが相手してくれてるうちに!!」
その正体は黒いスーツに身を包んだ物腰の柔らかい男性。
若いながらも風鳴弦十郎の右腕とも称され二課の裏方を担う実力者――『緒川慎次』
彼はイリヤとフィーネがやり合ってる間にも、未来を連れて本部へ続くエレベーターシャフトへ向かった。
※ ※ ※
あぁもう!鞭でのリーチとラッシュは向こうが少し上なのムカつかく!!体格差もあるんだろうけど!!
黒鍵を投影してアサシンのナイフを投擲するように投擲する。
黒鍵はフィーネの身体に突き刺さって、互いのラッシュは終わるけど、フィーネは手も使わずに黒鍵をすべて抜く。
そして傷は自然のように治癒、修復されていく。
完全なる融合……けど、あの宝具ならそれすら消せるはずだ。
なんせ、この身にも刻まれた呪いをも消し去ったんだから。
でもやっぱアサシン状態じゃあ後手に回るか…!
「どうした? もう終いか?」
「いいえまだよ。むしろそっちこそ、焦ってるんじゃないのかしら? 想定外の邪魔ものによって今も目的地に行けてないんだから」
「はっ、どうか――ッ!?」
「ッ!? やばっ…!?」
次の攻撃が来ると身構えた瞬間、足元が一気に崩れた。私もフィーネも落下していき、周辺は建物ではなく、印象に残る歴史遺産のような紋章や壁画が描かれた、縦長の大空間となった。
地下にあるからどちらかというと洞窟壁画が合ってるかもだけど……よく見ればエレベーターが一つ動いてる。
けど今は目の前に集中。
「
瞬間、赤い魔法陣が足元に出現し、私を包み込む。
すれば姿がアサシンから、二本の串で止めたシニヨンの髪型となり、全体的に露出度が高い黒プロテクターに赤い外套を纏った、へそ出しルックとも言える衣服――アーチャーと成った。
「チッ…!」
フィーネはソロモンの杖を取り出し、ノイズを落下しながらに召喚しようとしてる。
「先史文明の巫女も、
「何を言っている!」
ノイズが召喚されて、飛行型が飛来してくるけどずっと握ってる莫耶でそれらを一掃する。
けどこのままじゃ底に落ちるだけ。
「さらばだアインツベルン!」
「ッ!」
そうか!さっきのは目くらましで…!
フィーネはもう鞭を壁に振るって打ち込み、落下の遠心力も利用して壁へと向かってトッキブツの内部へ…なら!!
「――
脳裏に映るはギリシャ神話に登場する三姉妹の三女であり末妹にして反英雄。
――
――
――
魔力回路から魔力が流れ、聖杯が動き、真に形を成して顕現させる。
釘剣と鎖が繋がった、
対象に刺されば抜くことは困難とも言われるもの――ライダーダガー。
投影し終えれば振るい、壁へと釘剣を撃ち込む。
そのまま二人そろって遠心力を利用して壁へと迫り、突撃して内部へと入った。
「キャア!!」
「ッ!」
だけど入った途端聞き覚えしかない悲鳴が聞こえて振り返れば、未来と緒川がいた。
そうか、本編だったらフィーネもエレベーターで一緒に来たんだっけ…もう関係ない――
「余所見とは余裕だなアインツベルン」
瞬間、私の身体は貫かれた。
下を見れば、胸辺りに鞭が刃となって貫いていた。
「ゴホッ…!」
やらかした…アサシンだったら
すぐに抗おうと鎖を振るうも、それをフィーネは軽々と止め、もう一本の鞭を腸に向けて突き刺した。それを見た未来は悲鳴を上げている…うるさいよ……。
「その錬金術とも異なる力には少々苦戦を強いられたが、所詮殺せば変わりない。貴様も結局は人だな」
「ご指摘…どう、も……」
ヤバい……結構いい所に刺さってる。
引き抜かれたらそれこそ……あ、待って…!
「カハッ!!」
引き抜かれて一気に血が……やばい。
アレだけ互角に渡り合ってたのに、こうもあっさりやられるとかカッコ悪いし内容にも悪いでしょ普通に……。
「貴様の所持する聖遺物もはや不要。故に邪魔だ。だが脅威なのも確かだからな。念いは念をだ!」
最後には今一度鞭が貫いた。
だけどそこは、私の心臓の部分……つまり――そこで私の意識は途切れた。
※ ※ ※
「チィ…予定よりも遅れたがデュランダルはもうすぐそこ。誰にも私の計画は止められやしない」
心臓を貫かれ、もたれるだけになったイリヤを見ながらフィーネは吐き捨て、先ほど入って来た壁の穴へと投げ捨てる。
彼女はそのままデュランダルを保管しているエリアへ向かおうと二課専用の端末を手にするが、それは後方からの弾丸に撃たれ破壊された。
「デュランダルの元には行かせません! この命に代えても!」
振り返れば銃を構える緒川がおり、自身の足止めをしようとしている。
フィーネはそれをつまらなそうに見つめ、先の末裔ならまだしも、今更こんな小物に時間を稼がれるのは不快で仕方ないのだろう。
故に肉体を動かさずして、完全に身体の一部のように
「――待ちな、了子」
「……?」
そこに第三者の声が響く。
すればフィーネと緒川の間の天井が砕け、土煙が辺りに撒き散らされる。
晴れればそこには風鳴弦十郎が降りて来ていた。
「私をまだ、その名で呼ぶか……」
「女に手を上げるのは気が引けるが――部下に手を出すならお前をぶっ倒す!」
弦十郎は立ち上がり、無駄のない戦闘の構えを取る。
「調査部だって無能じゃあない、米国政府のご丁寧な道案内でお前の行動にはとっくに気づいていた。後はいぶり出すため、あえてお前の策に乗り、シンフォギア装者を動かして見せたのさ!」
「陽動に陽動をぶつけたか、食えない男だ…………だがまぁあっちの末裔は例外だったみたいだな。それで? この私を止められるとでも思っているのか?」
「応とも! 一汗かいた後で話を聞かせてもらおうか!!」
してフィーネと弦十郎の戦いが始まった。
※ ※ ※
カ・ディンギル最深部。
そこはデュランダルの保管された最深部よりも深く、カ・ディンギルを発射する為だけの機械仕掛けのエリア。
そこに思わぬ油断故に負傷し、落とされた半人形に憑依せし者が血をばら撒きながら倒れていた。
「カハッ…ケホッ……」
偶然か、必然か、否、意図的か、辛うじて息をしている。ありえない、ありえない、ありえない。
だが現実に今
その身は並外れた魔術師であり短命のホムンクルス。天の盃を模造し第三魔法を求める末裔であり魂はただの憑依者。
過去と未来で繋がった二つの世界に生きるそれは何を持って動くのだろう。
愉悦か?生への執着か?欲を満たす為か?
――否、その全て。
動かぬ身体に命ずる。
消えかける魂を叩く。
記憶を呼び起こし突き立てる。
――
――この身は
瞬間その肉体周りに白光に光る無数の文字、太古の文字――
それは蘇生のルーン。
だがルーン文字すら覚えていない憑依者が何故出来た?それは培ったかつての生での記憶。
それはアイヌ、フィンランド、北欧の神話の三柱の女神。
その依り代と成った肉体は同じアインツベルンであり、半人間であり半分は人形。
されど憑依者は己が肉体を触媒で置換できなくとも、投影や奇跡を行使し真似ることは出来るのでは?
もしくは聖杯を通し、座に繋がりを得ることが出来れば可能なのでは?
故に彼女は一か八かと、あらかじめかけておいた。
それはまさに異なる世界線のイリヤスフィール・フォン・アインツベルンを基にした疑似サーヴァントにしてハイ・サーヴァント。
三女神(及び女性の英霊)が一つの器に密集した存在――シトナイの真似事。
聖杯を通し、彼女たちの記憶を見て、ルーン文字を、蘇生のルーンを投影という巫山戯た行いをやってのけた。
それは聖杯がその身にあってこそできる行い。
前世の知識があったからこそできた行い。
そんな愚か過ぎる行い。
「
それが人を捨て、獣となり、生命でなくなり、全てを殺さんとする殺戮に成り果てようとも――
「
――イリヤスフィール・フォン・アインツベルンを依り代とする紛い者にしてサーヴァントだ。
「
Q.なぜルーン文字使えた?
A.シトナイを調べる時の出典先の神話を見て使えるのでは?と思ったのと、バゼットが使えてたから使えてもいんじゃね?って思った結果。
後最後の展開を作るがための必要なこと。
Q.あんだけ互角に渡り合ってたのにあんな簡単にやれる?
A.どんだけ強者でも一瞬の油断でやられる時はありますよ。
次回 本格的にフィーネを追い詰めるつもりです。
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