この物語は僕が書いている『GT悟空はヒーローガールの片割れとして転生するようです』から4年後の話ですが、ネタバレになるような描写は入れないようにします。
プロローグ
『孫悟空なのは心だけですがね…』
これはあの日の忌まわしい光景…目の前にいるのは少年の父親の顔をした誰かだ。
その男は姿が変わった少年の父親を手にかけ、少年と一緒にいた彼の母親に目を向けた。
少年は母親を連れて逃げようとするが、父親の姿をしている男はあっという間に少年と母親に追いついてしまった。
次の瞬間、その二人は…
「うわぁぁぁぁぁぁぁ----------------!!」
ある家の一室で眠っていた少女は大声で叫び目を覚ます。少女は茶髪のショートヘアという容姿だ。少女はひどく汗をかいているようだった。
「…嫌な夢、見ちゃったな…」
「そらな!どうしたの!?」
少女の部屋に入って来たのは彼女によく似た少女だった。
「び、ビックリしたじゃん、あんな姉ちゃん…」
「ご、ごめんね…じゃなくて!どうしたの、急に大声出して?」
「…ちょっと、悪い夢見ちゃってさ」
少女は苦笑しながら自身の姉にそう告げる。
「そうだったんだ…大丈夫?」
「うん!平気平気!」
「それなら良いんだけど…ねぇそらな、今日何の日か…もちろん知ってるよね?」
「えっと…今日なんかあったっけ?」
「も~!今日は私とそらなの14歳の誕生日でしょ!」
「あっ…そういえば今日だったね」
「もう、自分の大切な誕生日を忘れるのは世界中探してもそらなしかいないよ…」
「アハハ、ごめんね…」
「それじゃあ、早速バースデーケーキを買いに行くよ!」
「じゃあ僕、今から着替えるから、姉ちゃんは母さんと待っててね」
「わかった!」
少女の姉、あんなが部屋を出てから少女はパジャマから普段着に着替え始める。
(そっか…もう14年も経つんだよね。僕がこの世界に転生してから…)
この少女、明智そらなには前世の記憶がある。
前世のそらなはやんちゃな少年で、少年には父親と母親、年の離れた兄がいた。一見するとよく見る普通の家族ではあるが、少年の父親はサイヤ人と呼ばれる戦闘民族…簡単に言えば宇宙人だった。もちろん少年もサイヤ人の血を受け継いでおり、その気になれば世界最強と評されている兄にいつか自分は追い越されるんじゃないかと思わせる程の才能の塊であった。
しかし、魔人ブウと呼ばれる敵との闘い以降、少年はあまり修行をせずに親友と遊んでばかりいた。それにより父親との力の差はどんどん離れていったが、闘いに意欲的ではない少年は特に気にせず平穏に過ごしていた。
だが、突如としてその平穏は崩れ去った。
ある巨悪が自身の肉体と父親の肉体を入れ替え、身体を入れ替えられた父親を殺害し、少年とその母親もこの巨悪によって命を落としたのだった…
その少年の名は、孫悟天だ…
明智そらな
イメージCV:千賀光莉
備考:そらなは漢字で