「ふぁ~…」
「ポチ~…」
「あっ、おはよう姉ちゃん、ポチタン!」
そらな達が1999年にタイムスリップしてから1日が経った。起床したあんなの目に入ったのは携帯ゲーム機を持って何かのゲームをしているそらなだった。
「それって、ポ〇モン?」
「うん!しかも初代だよこれ!一度で良いからやってみたかったんだ~!」
「わぁ~、私達の時代と画面が全然違うね…最初のポ〇モンは何を選んだの?」
「ほのおタイプのヒ〇カゲだよ。アニメを見てリ〇ードンが大好きになったからね!…あっ、勿論サ〇シのリ〇ードンの事だよ?」
「わかってるって」
「ふぁ~…朝から騒がしいな…」
すると部屋に如何にも寝不足状態のジェットが入ってきた。
「あっ、おはようジェット君!」
「ああ…あっ!それ僕が仕舞ったゲーム機じゃないか!勝手に出すなよ!」
「別に良いじゃん!だってあのビッグコンテンツポ〇モンのカセットが入ってたんだよ?ファンとして一作目はやっておかないと!」
「ポ〇モンがビッグコンテンツ?…ないな。確かにポ〇モンは大人気だが、そういう流行ってる物はいつかは廃れていくものだ。ずっと続いていくなんてありえない」
「ホントだって!僕の時代でもずっとゲームが出てるし、アニメも続いてるし、毎年世界大会だって開かれてるんだからね!」
「どうだか…僕はこの目で見たものしか信じないからな」
頑なにポ〇モンが未来でも大人気だという事を信じないジェット。だがそらなの言っている事は事実だ。現に2027年には待望の10世代目が発売されようとしているのだ。
だがそらなは反論する事もなく、ジェットをジッと見つめていた。
「な、なんだよ?」
「…そういえば、ジェット君と似た声のキャラがアニメのポ〇モンに出てたよ」
「はぁ?」
「あっ、出てた出てた!確かサ〇シと一緒に旅をしてたキャラだよね!確かにジェットさんと声が似てたかも!」
「姉ちゃんもそう思う!?」
「何訳の分からない事を…」
そう言いながらジト目でそらなとあんなを見るジェット。
「ポ、ポチーー!!」
「わわっ!?」
するとポチタンが昨日の様にポーチの様な姿になってあんなを引っ張っていった。
「おはよう!今からプリキュアだっていう証拠をわっ!?」
そこへジェットにプリキュアだという証拠を見せに来たみくるがやって来て、引っ張られていくあんなにぶつかる前に避けた。
「ど、どうしたの?」
「なんかポチタンが姉ちゃんを引っ張っていったんだよ。そういえば昨日もこんな事があったよね?」
「…もしかしたら、またどこかで事件があったのかも!」
「確かにそうかも!ひとまず姉ちゃんとポチタンを追いかけてみよ!」
「うん!…とりあえずそらな、いったんゲームはやめよっか?」
「あ、ちょっと待って!ピ〇チュウ出てきたからゲットしないと!」
「もう!今はあんな達を追いかけないとでしょ!?」
みくるはそらなからゲーム機を取り上げ、電源を切った。
「あーーっ!ピ〇チュウがぁ~~~!!苦労してやっと見つけたのに~…もうダメだぁ、おしまいだぁ…」
「落ち込んでないで、早く行くよ!」
「僕は何を見せられてるんだ…」
それからそらな達はあんなとポチタンを追いかけていった。やがてあんなとポチタンは『パティスリーチュチュ』という店の前で止まった。見たところケーキ屋の様だ。
「姉ちゃん、大丈夫?」
「な、なんとか…そらなは疲れてないの…?」
「僕?全然疲れてないよ?っていうかみくるもジェット君も疲れすぎじゃない?」
「「そらな(お前)が体力あり過ぎるんだよ!!」」
「…ない…どこに行ったの…?」
店の方を見てみると、女性客と店の人間と思われる二人が何かを探している様子だった。
「どうしたのかな?」
「たちゅけて…」
「ポチタン…あの!」
それからそらな達は二人に何があったかを聴く事にした。女性客は来栖エリザという高校生作家らしく、コンクールの時に貰ったペンを失くしてしまったそうだ。
「ペンが失くなった時、エリザさんの周りで何かありませんでしたか?」
「えっと…そうだ!ついさっきお婆さんが話しかけられて、気がついたらいなくなってたの。そしたらペンが失くなってて…」
「じゃあそのお婆さんが犯人だね!パターン的に間違いないよ!」
「えぇっ!あのお婆さんが!?」
「ちょ、ちょっとそらな!」
「ん?なに慌ててるの?」
「そんなにハッキリ言ったら大事になっちゃうでしょ!?」
「まったく、何やってるんだよ…」
「でもでも、それしか考えられないでしょ?」
「と、とにかく警察に…繋がらない!?」
「通信障害みたいです」
エリザが警察に通報しようとするが全く繋がらなかった。店の中から出てきた帆羽というパティシエが言うには現在通信障害が起きているらしく、携帯電話での通話が出来なくなっているらしい。
「私がお婆さんを見つけてきます!」
「あっ、待ってよ姉ちゃん!」
「待て!」
老婆を探しに行こうとするそらなとあんなをジェットが呼び止める。
「どうしたの?」
「これを持っていけ。僕が開発したプリキットだ」
そう言ってジェットはプリキットという物をあんなに渡した。
「プリキット?」
「探偵道具だよ。このプリキットボイスメモがあれば連絡し合うことが出来る。今は二つしかないが、お前に一つ渡しておく」
「すっご!ジェット君マジで天才じゃん!」
「ま、まぁな!…じゃなくて!良いから言ってこい!」
「うん!」
「ありがとうジェットさん!」
それからそらなとあんなはカギを握っているであろう老婆を探していた。すると先程ジェットから貰ったプリキットから音が聞こえてきた。
『そらな、あんな、聞こえる?』
「あ、みくる!」
『今からペンが失くなった時の事をエリザさんから詳しく聴くから、通信を入れたままにしておいて』
「うん!」
プリキット越しからペンを紛失した時の事を聴くそらなとあんな。何でも件の老婆からファンだと言われて握手を求められ、それからサインをしようとしたら机に置いていたペンが失くなっており、老婆もいなくなっていたようだ。
『そのお婆さんの特徴とか、覚えていませんか?』
『えっと…緑の着物を着てて、髪型はお団子だったかな?』
「緑の着物を着た、お団子頭のお婆さん…あ、そらな!あそこ!」
あんなが指差した先には特徴と一致した老婆の姿があった。
「ヤッホー!」
「えっ、そらな?」
なんとそらなは老婆に軽々しい態度で話しかけていった。
「…はて、どちらさんですかな?」
「やだなぁ、昨日会ったばかりでしょ?…
そらなは老婆をニジーと呼んだ。
「に、ニジーって、怪盗団ファントムの…?」
『怪盗団ファントムだと!?』
するとプリキット越しからジェットの驚きの声が聞こえてきた。
「ジェット君、知ってるの?」
『まぁな!』
「フッ…じゃあね、ベイビー達」
そう言って老婆に変装したニジーは煙幕を出してこの場から逃げていった。
「逃げられた!?」
「大丈夫だよ」
そう言ってそらなは目を瞑った。
「…よし!ニジーがいる場所がわかったよ!」
「えっ!?…もしかして、昨日話してた気の探知?」
「うん!みくる、ジェット君!話は聞いてたよね?ひとまず合流しようよ!」
『そ、そうだね!行くよ!』
『ああ!』
それからそらなとあんなは二人と合流するまでこの場に留まったのだった。
―1999年と2027年の違い―
みくる「そういえばそらな、コ○ンと金〇一少年を読んでるって言ってたよね?未来でもまだ続いてるの?」
そらな「うん!どっちも僕の時代で人気でさ、コ〇ンなんて毎年映画をやって興行収入100億円を超えるんだよ」
みくる「わぁ~、凄いね!コ〇ンも金〇一も大好きだから嬉しいな~!何か変化とかしてたりするの?」
そらな「えっと…コ〇ンはキャラが増えたくらいでそこまで変わってないけど…あ、金〇一は大人になっててさ、6歳くらいの息子もいるんだよ!凄いでしょ!?」
みくる「金〇一が…パパ…?( ゚д゚)」