百合の間に挟まりたくない男はどうしたらいい   作:かぐいろ大好き侍

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ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。
私は雨で何処にも行けません。折角バイクを納車したのにツーリングに行けないとかどんな拷問だよ。


翁の弱音と本音

 

「2人ともそろそろ、引っ越しを考えた方がいいぞ」

 

 ある日の朝、尊は2人に対して引っ越しを提案する。

 

「引っ越し?どうして?」

 

 彩葉は突然の提案に疑問を持つ。

 それに対して、部屋を見渡し告げる。

 

「この現状を見ろ。かぐやの私物で部屋が埋まってきている。何なら俺の部屋にも侵食している程にな」

「確かに~、これじゃあ今日のライブも踊るのが難しいかもね」

 

 尊の提案に同意するかぐや。だが、部屋を圧迫しているのはかぐや本人である。

 

「いや、散らかってるのはかぐやが沢山物を買うからだし、どっかの誰かさんもかぐやに物買い与えすぎだし」

「全く、困ったさんも居たもんだな〜」

 

 困ったさんは明後日の方向を向き、目線を外す。

 

「じゃあ、お部屋屋さんに行こうよ!かぐや、この前良いとこ見つけたんだ〜」

「良いとこ?」

「うん!4LDKで、オートロック付きの最上階!眺めが良さそうな高級マンション!」

 

 条件に合う物件を即座に調べ、家賃を確認する。都内ではその条件に一致するマンションは所謂タワマン。広さからして、家族向けの賃貸だろう。スマホに表示される家賃はピンキリだが、最低でも25万から高い所だと50万にも登る。

 配信業で稼いでいるから、払えなくはないが未成年しかいない現状保証人は必須。

 

「いやいや、こんな所に住むなんで出来るわけないでしょ」

「てか、4LDKって一人一部屋と配信用としても、一部屋余るじゃん。かぐやまだ物増やす気かよ」

「え?尊も住むでしょ?」

「……ん?」

「ん〜?」

 

(えっ?かぐやさん何言ってんの?)

 

 かぐやの何気ない一言に疑問を産む。

 

「だいたい、かぐやが片付けと断捨離をすれば別に引っ越す必要はないんだけど」

「えぇ〜、片付けとかめんどくさいし〜、捨てるなんて勿体ないじゃん。どれもコレも思い出の品なんだし」

 

 尊が疑問を投げかける前に彩葉は改善策を提案する。

 しかし、かぐやにそれは通じない。元々、面倒くさがり屋でやりたくない事はやらないワガママガール。オマケに欲しいと思えば自分で稼いだお金でどんどん物を増やし、時には尊にオネダリする始末。

 

「はあ〜、じゃあ今日は夏期講習が終わったら物件の内見行くから、午後は空けといて」

「は〜い!」

「あ、天野も来てよ」

「なんで?」

「なんでって、天野も選ぶの手伝ってよ。私たち二人だけの意見じゃ好みが偏るでしょ?」

「……ん?」

「ん?」

 

(えっ?酒寄さん何言ってんの?)

 

 彩葉の何気ない一言にまたしても疑問を産む。

 

「…いや、それh「ヤバッ!もう行かなきゃ!」……」

「彩葉〜、いってら〜」

 

 尊が何かを言う前に夏期講習に向かう彩葉。

 

「いってきます!戸締りお願いね!」

 

 かぐやも、今日は芦花と真実の3人でショッピングに行く様ですぐに身支度を整え、家を出る。不動産屋に行くので昼前には帰ってくるだろう。

 

「……っえ?3人で暮らす気?俺たち別に付き合ってるわけでもないのに?赤の他人ぞ?」

 

 誰も居ない部屋で尊の言葉が静かに響く。

 

 俺がおかしいのか?確かに、夏休みが始まる1週間前から殆ど酒寄の部屋で過ごしてるし、飯はいつも3人。就寝も最近はかぐやの我儘で3人川の字で寝てるが。それでも、別に一緒に住んでる訳ではないだろ。

 もしかして、2人の中では俺は家族のカテゴリに登録されてる?告白して恋人関係になる前に同棲からスタート?それとも既にこの関係が恋人関係で友達だと思ってるのは俺だけで、一人相撲してる?

 だ、誰か〜俺に恋愛のイロハを教えてください!

 

 天野尊

 備考:恋愛経験、無し。彼女がいた事どころか、初恋すら彩葉とかぐやが初めてである。

 

 


 

「ただいま〜!」

 

 かぐや、芦花真実とのショッピングを終え、両手に大量の戦利品を持って帰ってくる。彩葉の部屋にはもう置けないので直で尊の部屋に突撃。

 

「尊〜、開けて〜?」

 

 手が塞がってるので尊に開けてもらおうとするが返事がない。

 

「あれ〜?今日って尊出かけてるっけ?」

 

 仕方なく、荷物を片手に持って鍵を開ける。

 

「ただいまぁ〜。あっ、お昼寝中か」

 

 尊は珍しく昼寝。

 

 

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「へぇー、尊の寝てる時の顔初めて見た」

 

 眠っている、尊の顔を見るのが初めで、覆い被さるように覗き込む。

 

「……ちょっとだけなら、いいよね〜」

 

 何を思ったか、かぐやはそのまま尊の脇に入り込み、尊の胸を枕に身体を預ける。

 

「んん、いい匂い。なんか、これ懐かしいな〜」

 

 赤ん坊だった頃を思い出す。あの頃はよく尊が寝転び、その上にかぐやを乗せ寝かせていた。

 当時は赤ん坊だったのであまり覚えてはいないが、尊の腕の中で眠っていた感覚が蘇り微睡む。

 

「すう、すう」

 

 もはや、条件反射の様に入眠。数分もしない内に夢の中へ誘われる。

 

 

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 夏期講習が終わり、帰路に着く彩葉。

 

 暑っつい。早く帰って、不動産屋に行く準備しないとな〜。

 物件の条件はどうしよう。最低でも、一人一部屋用意するとして3LDKでしょ?配信部屋はどうしよう。家賃次第かな、余裕がありそうなら用意するとしてまずは地に足つけて3LDKで探そうか。

 

 どうやら、彩葉の中でも尊が一緒に住む事は確定事項のようだ。かぐやの子育て、尊からの主夫超えの生活支援。もう、彩葉にとって2人は一緒にいて当然と刷り込まれている。

 

「みっくーん、いらんの?」

 

 ん?誰だろう?

 

 尊の部屋の前で佇む女性を目にする。

 

「あの、どなたでしょうか?」

「ああ、めんね。うるさかってん?アタシ、ここの子のおかーちゃんなん。みっくんに会うに来たんけど、返事へーへんのよ」

 

 かなり、訛りが強いが何とか聞き取れた。天野のお母さんか、若い!

 

「お母さん?お姉さんじゃないんですか?」

「んま〜、うれしいわ〜。おべっかでもアタシ、頬がたれちゃっちゃ」

 

 黒髪のロングで、尊に似て整った顔立ち。何よりも驚きなのは顔にシワが一切ない。肌も瑞々しく、シミなど一切なく日焼けもない。まるで彫刻が人に化けてる様な美魔女である。

 

「ところで、お嬢ちゃんは?あっ、めしかして、みっくんの彼女さん?」

「いやいや、違いますよ!た、ただの友達です!私なんかじゃ天野に釣り合いませんよ…」

 

 尊母の邪推に否定するが、語尾に力がない。

 尊の隣に立つには自分では力不足だと思っているのか、それとも隣の席は同居人が相応しいと思っているのか。その真偽は今の彩葉にはわからない。

 

「そうなん?こんな別嬪さんが娘ならアタシご近所さんに自慢しちゃるに〜」

「……あ、ありがとうございます///」

 

 顔が尊に似てるからか、本人に褒められてるかのように錯覚し頬を染める。

 

「それにしちゃも、みっくん全然返事返さんね〜。お出かけしちゃるかね〜。ちゃん連絡しちゃらば良かっちゃよ」

「あ、それなら私、合鍵預かってるので開けますよ?」

「へっ?なして、お嬢ちゃんみっくんの鍵もってるん?」

「あっ、自己紹介が遅れました。私、酒寄彩葉って言います。息子さんの上の階の住人で、諸事情あってお互いに合鍵を持ってるんです」

「さかよりいろは、…じゃあ、お嬢ちゃんがみっくんがほの字のいろはちゃん!」

「えっ?!///」

 

 尊母、彩葉に水爆級の爆弾を投下。

 

 あ、天野って、そういう事だったの?!だ、だから私に対してあんなに優しいんだ。

 

 彩葉は得心する。

 

「そやったん。それじゃ、おばちゃん邪魔じゃったね〜。おばちゃん帰るからこれ、みっくんに渡しといくれる?」

 

 そう言って、彩葉に小包を渡す。

 

「これは?」

「みっくんの大好物。二人で食べちゃってな、おいしいし〜」

「あ、ありがとうございます」

「それじゃね〜。あ、これおばちゃんの番号、ナニかあったら連絡しちゃってね。おばちゃん、学生結婚に理解がある方ちゃから」

「いや、だから私達はそんな関係じゃなありませんから!」

「んふふ〜、じゃ〜ね〜」

 

 彩葉の反応で満更でもないことを察したのだろう。2人の関係を応援し後押しをする。

 

「あ、嵐の様な人だった…」

 

 尊母の勢いに押し負け、誤解を解く前に去っていく。足の速さは母親譲りだったのだろうか。

 

「はあ、お邪魔しま〜……へっ?」

 

 尊の部屋に入り最初に目に映ったのは、昼寝をする尊とかぐや。オマケにかぐやは尊に腕枕をされながら眠っている。それはもう、気持ち良さそうに。

 

「……少しだけなら、いいよね」

 

 かぐやが羨ましいのか、空いている右側に忍び込み腕枕を借る。

 

 ……いい匂い。それに、温かい。

 

 すると、あまりの心地良さに先程までの緊張は一気にほぐれ、睡魔が襲ってくる。

 

 

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 かぐやと同様にすぐに夢の中へ旅立っていく。

 


 

 これは、どういう状況だ?

 

 目を覚ますと自身の両隣に何やら重みを感じる。不思議に思い目を向けると彩葉とかぐやが尊の腕を枕に眠っている。

 

 落ち着け、順を追って整理しよう。

 まず、俺は酒寄とかぐやを見送った後、酒寄の部屋の戸締りを済ませて自室に戻った。その後は先日届いたパソコンを組み上げて、自作したAIを起動させて学習させた。

 そして、日々の寝不足が祟って少し昼寝をしようと横になった。

 つまり、俺が寝ぼけて2人を連れ込んだとかの不可抗力以外では、同衾する事態には発展しない。ってなると、俺が寝ている間に2人が俺を枕に寝に来たっと言うことだろう。

 

 寝起きの冴えた頭は容易にこれまでに起こった状況を推察できた。

 

 酒寄から覚えのある匂いがする。なんだっけ?………これって、香水の匂いか?でも、酒寄はこんな香水なんて使わないし、それにどこなおばさん臭い。

 ……まさかっ?!

 

 尊の頭に最悪の可能性が浮上する。

 

 いやいや、ないないないない。そんなミラクルないって。俺が寝てる間に来て、訪問に気付かずに酒寄がちょうど帰ってきてかち合うなんてそんなミラクルないって。きっと、帰宅途中で似た香水の人とすれ違ったんだろう。そうだ、そうに違いない。

 

 僅かな可能性に希望を見出し、最悪の可能性に蓋をする。だが、悲しきかな。尊の勘は鋭く、自身の思い描く最悪の可能性は事実である。それを、知るのはいったいいつになるか。彩葉が目を覚ますまでのほんの僅かな間だけだろう。

 

「う、う〜ん。うん?」

「おっ、酒寄おはよう」

「…あまの?……おっ、おはようっ!」

 

 目を覚まし至近距離で尊の顔を見た彩葉飛び起き、距離をとる。

 

「ちっ、違うから!」

「……は?」

「かぐやが羨ましいとか、気持ち良さそうだなあとか思ってないから!」

「……うん?」

 

 彩葉は支離滅裂な言い訳をしているが、尊は別に釈明を聞きたかったわけではない。

 

「落ち着け、酒寄。別に気にしてないから」

「……それはそれでムカつくな」

 

 想いを寄せる異性二人が左右で寝ているのに平静を装い、落ち着かせる。しかし、内心はかなり焦っている。それを表情し出さないあたりは名優であろう。

 

「それより、今日は不動産屋に行くんだろ?時間もないし、昼飯は外で済ませよう」

「落ち着きすぎじゃない?普通、女の子が一緒に寝てたら動揺するでしょ」

「ここ数日一緒に寝てたからな〜。まあ、目が覚めたら突然横に二人いた事には驚いたけど。ほら、かぐや起きろ〜」

「んあっ、おはよぉ〜」

「内見に行くから、準備しな」

「はーい」

「酒寄も、着替えてきたら?流石に制服で行くのはマズイだろ?」

「…わかった」

 

 二人は部屋を出て、自室に戻っていく。

 

「……ふう、理性が保って良かった。

 ………また物が増えてる」

 

 安堵するが間もなく玄関前にかぐやが買ってきたであろう雑貨が増えていた。

 

 


 

 

「こちらが、お客様ご所望のマンションでございます」

 

 昼食を済ませ、予約していた物件の内見に来た三人は、通された部屋を見てそれぞれ思う。

 

「うお〜、スゲー!」

「広いね」

「マンションなのに吹き抜け二階構造か。オマケに家賃は管理費諸込みで40万、配信で稼いでなかったら候補にも上がらんわ」

 

 かぐやは走り、彩葉はしり込み、尊は間取り図と睨めっこ。

 

「ねえ彩葉、二階見よっ!」

「うわっ、引っ張らないでよ」

 

 かぐやが彩葉を連れ2階に行く。

 

「はあ、ツレがすみません」

「いえいえ、構いませんよ。同棲ですか?」

 

 下世話な推察だが、傍から見ればその様に映るだろう。

 

「いや、そもそも告白すらまだです。色々あって過程をすっ飛ばして、家族認定されてるみたいで、二人にとっては一緒に暮らす事に抵抗がないみたいでして」

「そうなんですか、配信の様子からてっきり二人とお付き合いをされてるとばかり」

「知っているんですか?」

「はい、ミコトさんがタケル時代から応援させてもらってます」

「結構、古参なんですね」

 

 どうやら、物件案内をしてもらっているスタッフさんは三人のリスナーだったようだ。

 

「物件は気に入ってるんですけど、やっぱり保証人が必要ですかね?」

「そうですね。お客様の稼ぎは1ファンとして理解はしていますが、未成年者様の契約には親御様か親族の方に保証人になってもらう必要があります」

 

 彩葉も尊も未成年なので、そのまま契約する訳には行かない。かぐやに至っては戸籍どころか住民票すらない。

 よって、契約に際し親類縁者に保証人あるいは代理人になってもらわないといけない。

 

 う~ん、契約者は俺にしてお袋に保証人を頼めば問題ない。

 …が、酒寄が納得しないだろうな。迷惑を掛けたくないって言うだろうし。さっき見たお袋からのメッセージには酒寄を気に入ったかのような内容だったし、最悪強引に進めればなんとかなるか?

 

 契約問題を思案し、解決策を模索するが何処かで蟠りが生まれそうである。

 

「お待たせ」

「尊!ここにしようよ!」

 

 二階の散策が終わって二人が降りてくる。

 

「酒寄は?気に入ったか?」

「私も良いと思うけど、問題も山積みでしょ?」

「その通り、保証人が必要だな。お袋に頼めば問題ないが…」

「それはダメ、天野には今までもさんざんお世話になってるし、保証人は私が何とかする」

「アテはあるのか?」

「………無くはない。少し時間ちょうだい」

 

 母親との確執で一年以上連絡を取っていない彩葉。そんな彼女に保証人を頼める相手ははたしているのだろうか。

 

「了解。すみませんが一度持ち帰らせてください」

「わかりました。では、一旦店舗に戻りまして初期費用の見積もりだけでもご用意しますね」

「ありがとうございます」

 

 尊とスタッフは部屋を出て、今後と事を話し合う。

 

「ねえ彩葉〜、ここ住めないの?」

「色々とやらなきゃ行けない事があるからまだダメ」

「ぶぅ〜」

 

 かぐやも、最近は我慢を覚えたのか不満は露わにするが文句は言わない。

 

「……何とかするから、そんな顔しないの」

「ンムッ」

 

 かぐやを慰める為に膨らんだ頬を揉む。

 

 

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「ほら、かぐやは笑ってる方が可愛いんだから」

「___ンフー!」

 

 彩葉の笑顔に満足したのか、かぐやも頬を緩ませる。

 

「二人とも〜?行くぞ〜」

 

 なかなか戻ってこない二人に声をかけに戻ってくる。

 

「あっ、はーい!」

「ごめん、すぐ行く」

 

 


 

 

 不動産屋から家に戻り、夕飯を食べる三人。

 

「あの部屋良かったね〜。お引越しが楽しみだよ〜」

「まだまだ、課題は多いけどな」

「それについてはヤチヨカップが終わるまでには何とするから」

 

 食事の傍ら、内見した物件の感想に花を咲かせる。

 

「ねえねえ、尊〜これなに?」

「うん?そんなのあったか?」

 

 食後、デザートが食べたかったのかかぐやが冷蔵庫を物色すると見慣れない小箱があった。

 

「ああ、それ天野のお母さんからお土産って貰ったやつ。天野の好物だって聞いてるよ?」

「俺の好物……、ウイスキーボンボンか?」

 

 受け取った小包を破き確認すると、中には厳かな雰囲気の印刷をされた小箱が出てきた。

 

「おお、やっぱり。今年の夏は帰ってないから、わざわざ持ってきてくれたのか」

「ウイスキーボンボンってなに?」

「いわゆる、酒菓子だね。アルコールが入ってるお菓子だよね?」

「そう、大人連中が酒に酔ってる所を見て羨ましそうにしてると子供たちが酒の代わりに貰えるんだ。俺は特に好きでな、一人で一箱空けちまうんだ」

「へぇ〜、酔っちゃうの?」

「人それぞれだな、俺は全く酔わないけど、弱い奴は結構あっさり酔っちまうな」

「食べていい?!」

 

 かぐやも興味が湧いたのか食べたがる。

 

「ああ、せっかくだし食後のデザートにみんなで食うか」

「やったー!いっただきっまーす!」

「いただきます」

 

 三人でボンボンを食べる。

 

「おおっ、うんっま!ほんのり苦味が有るけど後からチョコの甘さが追ってきて美味しい!」

「うん、苦味と甘みのバランスがちょうどいいね。あむっ」

 

 初めての味に興奮するかぐや、落ち着いた様子で二個目に突入する彩葉。

 

「1年ぶりだが、美味いな〜。20歳まで後三年かあ〜長い様な短い様な、早く大人になって本物の酒が飲みたい」

「あっ、かぐやも飲みたーい。映画だとこうやって、シャカシャカ振るんだよね?」

「BARのシェイカーか、あれもカッコイイよな。まさに大人の飲酒って感じで『マスター、オススメのカクテルを』ってな」

「そうそう、『こちら、エバークリアとポチーンのカクテルです』って!」

「エバークリアとポチーン?……95%と90%?!死ぬわ!もっとリキュールとかの酒を!」

「ええ、じゃあ『ゴッチェ・インペリアルとスピリタスのカクテルです』」

「リキュールなのに92%?!あとスピリタスは常人が飲んでいい酒じゃねえ!」

 

 尊とかぐやの二人はバーテンダーごっこで遊び、謎に酒に詳しいかぐやの90超えの酒のカクテルのオンパレード。

 

「もっと、普通のを出せよ。ハイボールとかウォッカマティーニとか」

「ええ〜、折角なら度数の高いヤツのが面白そうじゃん!」

「それで肝臓壊したら洒落にならんぞ。酒だけに」

「「アッハハハ!」」

 

 二人ともテンションが高い。元々二人で喋る時はテンションが高いが、アルコールを摂取している事で酔ってはいないが雰囲気酔いはしてるのだろう。

 

「いやー、笑った笑った。俺たちが20歳になったらみんなで飲みに行くか?」

「行く行く、そん時までにかぐやちゃんが色々調べておきます!」

「おう、頼んだぞ!……あれ?もう無い?」

 

 二個目を食べようと箱に手を伸ばすと既に空っぽ。

 

「うえ?かぐや一個しか食べてないよ?」

「俺もだ、もしかして酒寄全部食べちまったか?」

「ん〜?らに〜?」

「………」

「………」

 

 そこには顔を真っ赤にして、呂律の回らない口で返事をする彩葉が居た。

 

「尊!彩葉全部食べちゃったよ?!」

「おいおい、マジかよ?!20個は有ったぞ?!」

 

 箱の中には全部で20個。尊とかぐやがそれぞれ1個ずつ食べ、残りが0なら彩葉は一人で18個食べた計算になる。

 アルコール摂取量としては4g未満であるが、ビールを90ml飲むのと同程度。アルコールに弱かったら酔ってもおかしくない。

 

「あっ、ゴッメーン。おいちくって、ぜんびゅたでちゃっちゃ〜」

「ヤバいよ!彩葉、全然呂律が回ってない!」

「こんなに、アルコールに弱かったのか。空きっ腹で食べた訳じゃないのにアルコールの回り早すぎるだろ」

 

 彩葉のあまりの変容に慄く二人。普段であればこの様な隙だらけの姿を見せることは無い彩葉。口調も性格もかなり開放的になっている。

 

「とりあえす、横になろう酒寄。かぐや、冷蔵庫にポ○リが有ったはずだから取ってくれ」

「わかった!」

 

 泥酔した者を介抱する時は無理に動かさないようにして水分を取らせる。アルコールの分解には大量の水分を消費するので電解質の入った経口補水液等を飲ませると良い。

 また、悪酔いをしない様に空きっ腹で呑んだり、呑みながら運動をしない様にしましょう。

 

「らいじょうぶ、らいじょうぶ。無問題であります!」

「キャラ崩壊する程度に宜しくない状態だから、大人しく寝てなさい」

「はい、ポ○リ!」

「サンキュー、ほら酒寄、飲んで」

「う~ん、飲ませて〜!」

 

 駄々っ子である。

 

「はあ、じゃあ体を起こすぞ?」

「やあ〜、寝っ転がったままがいい〜」

 

 子供を相手にしているかの様だ。

 

「う~ん、……あっそうだ!」

「うん?どうたの?」

 

 尊は考え込み、何かを思い出したのか押し入れから何かを取り出した。

 

「じゃじゃーん」

「えっ?!それって……」

 

 かぐやにとって見覚えがあり、ホンの半月ほど前まで使っていた哺乳瓶。

 

「ま、まかさ?!」

「そのまさかデース」

 

 サッと水洗いし、中にポ○リを入れ準備万端。

 

「はーい、いろはちゃーん。ミルクの時間ですよ〜」

「バブバブ〜!」

 

 彩葉を赤ん坊に見立てて、ポ○リを飲ませる赤ちゃんプレイ。高校生の身の上でなんと業の深い事をするのか、もしかしたら尊も酔っているのかもしれない。

 

「う、うわあ〜」

 

 さすがのかぐやもドン引きである。

 未だかつて見た事のない彩葉の醜態。そんな、彩葉を前に物怖じしない尊。かぐやの前にはある種の地獄が顕現している。

 

「はーい、よく飲めましたね〜。じゃあ、最後にゲップをしましょ〜」

 

 彩葉を抱え顎を肩に乗せ、背を叩く。

 

「ケプッ」

「はーい、よく出来ました〜」

 

 ゲップをした彩葉を横にし頭を撫でる。

 

「んふふっ………すう、すう」

「あっ、寝ちゃった」

 

 満足したのか、横たわった瞬間に入眠。

 

「………フンッ!」

「うぇぇッ?!何してんの?!」

 

 静かに距離を取り自身の顔面に拳を叩き込む尊。

 

「お、……俺はどうかしてた」

「ああ、それは〜……うん擁護できない」

 

 かぐやも慰めの言葉が見つからず、そのまま同意する。

 

「はあ、俺達も寝るか」

「お風呂はどうしよっか?」

「明日の朝で良いだろ、音を立てて酒寄を起こしたくないし。汗でベタつくなら濡れタオルで体を拭くくらいの間は外に出てようか?」

「いや〜、いいよ。かぐやも明日の朝済ませるから」

「じゃあ、おやすみ」

「おやすみ〜」

 

 彩葉を間に挟み、三人で川の字で寝る。いつもはかぐやが間に挟まっているが、今夜は彩葉の安全の為二人で左右を固める。

 

 


 

 

「う、う~ん。朝?」

 

 翌朝、陽の光で目を覚ます彩葉。足元ではキッチンで朝食を用意するかぐやが見えた。

 

「……ヤバっ!講習!……イッタ!」

 

 飛び起き、学校に向かおうとする彩葉。しかし、突然の頭痛に頭を抱える。

 

「あっ、彩葉おはよう。体大丈夫?」

「平気、夏期講習行ってくるから……痛っ〜」

「無理しないで、多分二日酔いになるって尊が言ってたから、今日は休んで。学校には尊が連絡してくれてるから」

「え?あ、ありがと」

 

 頭痛の原因は昨夜のウイスキーボンボン。初めてのアルコール摂取で体も不調をきたしてる。

 

「彩葉、なんか発熱もしてるみたいだから安静にしててね。今、尊が薬局行って二日酔いとかに効くもの買ってきてるから」

「……うん、ごめんね迷惑かけて」

 

 不調で弱気になってるのか、かなり素直だ。

 

「ただいま」

「あっ、おかえり!」

「あ、天野…」

「酒寄、目が覚めたか。ほら、ウコンとポ○リだ。朝、首に触れたら38度くらい熱が有ったが今は大丈夫か?」

 

 彩葉の額に手を当て熱を確認する。

 

「んっ」

「下がってはいるがまだ熱いな。とりあえず今日明日のバイトは俺が代わるよ」

「そんな、ダメだよ。これ以上天野に迷惑かけられない。それに全部ギリギリで予定組んでるから何日も休んだら取り戻せないよ。そしたら奨学金も……」

 

 体調不良で弱気になっているのか、普段では漏らさない弱音までこぼし始めた。

 

「……彩葉は…なんでそんなに一人で頑張らないといけないの?」

 

 彩葉の弱っていく姿を見て、かぐやも恐る恐る彩葉に問う。

 

「……、」

 

 かぐやの問に返事が出来ず、無言になってしまう。

 

「…エッグ、エッ…私もめっちゃ我儘言ってごめん。彩葉、死なないで〜!」

 

 彩葉に触発されたのか、かぐやも弱気になり泣き出してしまった。

 

「落ち着けかぐや、死ぬ様な事はないって」

「だってだって、映画だと人間ってすぐ死ぬじゃん!そんで、ゾンビになって生まれ変わって異世界行って宇宙で凍っちゃうんだー!彩葉行っちゃヤダー!」

「何個の映画がごちゃ混ぜになんってんのよ、大丈夫だから」

「ほらかぐや、病人の前なんだから静かにな」

 

 病人の看護に駄々っ子の面倒。この場で一番の苦労人は間違いなく尊であろう。

 

『……彩葉は…なんでそんなに一人で頑張らないといけないの?』

 

 彩葉と尊の中で反芻される、かぐやの一言。

 彩葉は誰かに話そうとはしなかった、尊も下手に踏み込む訳にはいかなかった。それは二人にとってのある種の線引き。彩葉は尊に対して劣等感を抱き踏み込まず、尊は現在の関係を壊さない為の安全策として。

 しかし、かぐやはそんな事を気にしない。いや、気には留めていたのだろう。だか、弱っていく彩葉を見て抑えられなかった。

 それが功を奏したのか彩葉は語り出した。一からちゃんと全てを話した。

 亡くなった父の話し、出ていってしまった兄の話し、変わってしまった母の話し、正しさに潰されそうになった自身の話し。母ならこの様な無様な姿を晒さない等と、今の自分を卑下しながら。

 

「………それで、私が学費と生活費を賄うならって、やっと折り合いが着いたんだよね」

「えらい簡単に言ってるけど、みんなそんなことしてなくない?尊だって家賃は親に出してもらってるんだよ?」

「そうだな、食事も家から課されるノルマで下手すると補助が減るかもしれない綱渡りとはいえ親からの支援はちゃんと有るんだ」

 

 かぐやは眉を顰め、尊は眉間に皺を寄せる。

 

「お母さんがそのくらいのこと平気でやってたし、私も譲らなかったから。最初にここで目を覚ました時のことよく覚えてるな〜。誰にも頼れないけど、自分の力で生きていくんだって思ったらめっちゃ力が湧いてさ。なんて言うかラッキー…みたいな?」

「いやいやいや、ラッキーじゃないっつーの!宇宙人調べでもおかしいって!」

「ああ、俺からしても酒寄のお母さんは普通じゃない」

 

 かぐやは抱えてたぬいぐるみを締め上げおかしいと唸り、尊は視線を下げ異を唱える。

 

「かぐやと天野には……」

 

 なにか不満を漏らしたかったが二の句を繋げられない。

 

「……うん?」

「ううん、何でも「そうだな、俺達にはわからないな」えっ?」

 

 彩葉の心情を察してか、続きの言葉を紡ぐ。

 

「酒寄が話さない限り、酒寄の気持ちは酒寄だけの物だ。それを外野の俺たちがとやかく言う権利は無い」

「ナニソレ、私が悪いって言いたいの?」

 

 何やら険悪な雰囲気。

 彩葉の語気が強くなり、尊は目尻に力が入り顳顬(こめかみ)に血管が浮き出ている。

 

「そう聞こえなかったか?要は自分にできる事は娘もにも出来る、そう言い聞かされて親が出来たことは自分にもできる?随分と傲慢だな。」

「傲慢?私にはそんな事出来ないって言いたいの?!」

「事実だろ?俺が隠れてフォローしなかったら、お前何回倒れてたと思ってるんだ」

「…っ、そんなの私頼んでない!」

「人に頼る事を知らずに、勝手に突っ走って周りの心配は無視か?やっぱり傲慢だな」

 

「五月蝿いっ!!」

 

「彩葉?!」

 

 尊に殴りかかり、押し倒す。

 

「アンタに何がわかるの?!なんでも一人で出来て、それをなんでもないように振舞って!私がどれだけ打ちのめされたと思ってるの!唯一勝ってる勉強だってアンタは大した努力もしないで私に並んで、どんだけ焦ったと思ってるの!なのにアンタは『休め。無理するな。倒れるぞ?』そんな事わかってるわよ!わかってるけどそうしないと一番になれないの!」

 

「お母さんは1番じゃないと私を認めてくれないし、お兄ちゃんは出ってって頼れないし。もう止めてよ、私から大事なもの取らないでよ………」

 

「彩葉……」

 

 彩葉は全てぶち撒けた。恥も外聞も気にせず、溜まっていた不満、焦り、憤り。尊に抱いていた全てを拳と共に打ちつけた。

 それを尊は抵抗もせず、言葉で止めることもせず受け止めた。止めようとしたかぐやは尊の手で制され仲裁に入ることが出来なかった。

 

「うっ、うっ、どうして抵抗しないのよ。アンタなら私なんか簡単に抑え込めるでしょ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 胸ぐらを掴み、涙を流しながら尊の胸に顔を埋める。

 

「言ったろ、酒寄が気持ちを話さないと俺は何も言えないって。全部ぶち撒けてくれたんだ、最後まで聞くさ」

 

 唇を切り、鼻血を出しながらも表情を変えず真っ直ぐ彩葉の顔を見て話を聞き続けた。彩葉も、薄々勘づいていたが膨れ上がった激情を抑えられず、心の奥底で尊なら受け止めてくれると信じて声を出した。

 

「………私お父さんともっと音楽を作りたかった」

「そうだな、酒寄音楽を作ってる時本当に楽しそうに見えるからな」

 

 彩葉の頭を撫で、慰める。

 

「……もっとお兄ちゃんとゲームがしたかった」

「ツクヨミで遊んでる時は誰よりも楽しんでるもんな」

 

 彩葉の背に手を当て、落ち着させる。

 

「…お母さんに頑張ったねって褒めて欲しかった」

「彩葉はよく頑張ってるよ。俺が保証する」

 

 彩葉が欲しがる言葉を紡ぐ。

 

「もっと、みんなと心置きなく遊びたい」

「それなら、体調が良くなったら遊園地にでも行こうか?」

 

 抱えていた気持ちを全て吐き出し、それを尊は受け止めた。

 

「…うっ、……ヒック、……うぁぁぁぁ!!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!」

 

 堰が切れ、泣きながら尊に謝る彩葉。

 

「何謝ってんだよ。何も謝る事なんてないだろ」

「だって、ヒック、天野を殴って、ヒック、怪我させて」

「大丈夫だって。それに彩葉を怒らせたのは俺だぞ?それで怪我したって俺の自業自得だろ」

「…でも、でもぉ、エック」

 

 感情の制御が効かず、嗚咽を漏らしながら尊に縋り付く。

 

「俺は嬉しかったぞ?彩葉がちゃんと話してくれて、ようやく同じ目線で隣に立てるんだからな」

「…ウッ、ウウウッ!」

「彩葉、かぐやも彩葉の気持ちが聞けて良かった。尊はちょっと言い過ぎだって思ったけど」

 

 彩葉の頭を撫で、尊に睨みを利かせる。

 

「それは申し訳ない。でも、こうでもしないと彩葉も喋ってくれないと思ってな。俺こそごめんな、彩葉や彩葉のお母さんを悪く言って」

「……ヒック、うん」

 

 互いに謝り、水に流す。喧嘩を経て二人の距離も関係性も大きく変わっただろう。

 

 ジュ~~~!

 

「うん?なんの音だ?」

「うわっ!ヤバっ、料理中なの忘れてた!」

 

 先程まで料理中で火も止めていなかったから、何やら鍋から吹きこぼれている。

 

「そういえば、朝飯もまだだったな。彩葉、起きれるか?」

「…うん、もう平気」

 

 尊の胸を顔を埋め、涙も鼻水も出し放題だった彩葉の顔が顕になる。

 

「……ブッ!」

「んな!ヒドい!天野のせいなんだからね?!」

「悪い悪い。謝るから、小芥子で殴るのは勘弁してくれ。…なんで小芥子がある?」

「ズビッ、知らないどうせ、かぐやがまたもの増やしたんでしょ」

 

 大正解。昨日のショッピングで気に入ったのか、買ってきて尊の部屋に安置。

 

「おっ待たせ〜。今日のメニューはネギ味噌ショウガと卵おじや。まず鰹節と細かく切ったネギとおろしショウガをクソほど練る。そこにアツアツの熱湯を注ぐ。出汁は鰹節から出るので調味料は最小限でOK。次に残りご飯を水で軽く洗ってから本だし少々を溶いたお湯に投入、卵を入れる前に鍋を反対方向にかき混ぜておくと___」

「「長い長い」」

 

 料理の詳細を語り、なかなか食にありつけない。

 

「卵は二個入ってるから栄養満点!あつあつだからフーフーして食べてね!」

「いただきます、アチッ」

 

 かぐやの言う通り卵おじやは舌先が火傷しそうな程熱かったようだ。

 

「……超うまい」

 

 しかし、残りは舌が蕩けるほど美味かったようだ。

 

「ドヤアアアアア!」

 

 かぐや渾身のドヤ顔である。声ですらどやっている。

 

「二人とも仲直りした?」

「うん、もう大丈夫」

「心配かけてごめんな」

「じゃあ、仲良しのヤツやろ!」

「「仲良しのヤツ?」」

 

 何やら謎の儀式を提案してくるかぐや。

 

「こうやってピースとピースを合わせてからチョッキンからのコッツンコ!私たち三人の合図、仲良しのヤツ!」

 

 自分の両手で見本を見せ彩葉と尊に両手を突き出す。

 

「「チョッキンからのコッツンコ?」」

「ほらあ、彩葉と尊も!」

 

 彩葉は左手を、尊は右手を。

 

「「チョッキンからのコッツンコ」」

「よ〜し!これで三人共仲良し!」

 

 やはり、かぐやはフリーダム。最後の『コッツンコ』はキツネ同士の接吻のよう。それを意識したのか彩葉と尊は顔が熱くなる。

 しかし、不幸中の幸い。彩葉は熱で顔が赤くなって、尊は殴られた後なので赤より青が目立って互いに気づかない。

 

「なあ、彩葉」

「えっな、なに?」

「いい加減、苗字で呼び合うの辞めないか?喧嘩の後に苗字呼びはカッコつかないよ」

「えっ?いきなり言われても、それに今更変えるのも変じゃない?」

「じゃあ、俺だけ変えるけどそれでいいのか彩葉?」

「……わかったわよ、尊」

 

 二人の仲は深まったが、それは友情の話し。恋愛面では互いに初心者であるから、一歩も前に進んでない。




 難産でした。
 主人公が彩葉の事を見てるから、どう足掻いても体調不良に出来ない。だから、彩葉には二日酔いになってもらいました。
 芦花の誕生日イラストで酒に酔ってる彩葉を見て、随分大胆な事をするな〜っと思ってもしかしたら彩葉はお酒に強くないのかもと思い、泥酔させました。
 その後の彩葉の激情を形にするのが、まあ〜大変。満足のいく内容になったと思うけど、出来ることならもっと踏み込んだ感じにしたかった。自分の語彙力が情けないです。
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