再スタートキヴォトス   作:猫と兎の総力戦

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"アレ"の準備

「ハナコ…"アレ"の準備はどうだ?」

「えぇ、滞りなく進んでいますよ♪」

 

 よく分かっていない読者の為に説明してやろう、現在は前話から10日ほど経ち11月20日。そしてヒフミの誕生日が11月27日、勘の良くない人でもお分かりだろう。

 そう!アレとはヒフミの誕生日パーティのことだ!事のきっかけは今日から大体2日前…

 

───────────────────

 

 

 

 時は遡り現在11月18日火曜日、暇で散歩してたら見つけたセリナちゃんを誘拐してファミレスに入り、適当に料理を注文し机に突っ伏しながらセリナちゃんに問いかける。

 

「なぁセリナちゃん、11月27日って何の日か分かるか?」

「ノーベル賞制定記念日ですよね」

「それもそうだが違う違う、そうじゃない」

 

 私の返答に疑問を持った表情を浮かべるセリナちゃんに質問の答えを発表する。

 

「11月27日は〜……ヒフミの誕生日だ」

「あ、そう言えばそうでしたね」

 

 と、言うことで私とセリナちゃんはヒフミに隠れて誕生日パーティを企画することにして、ハナコの居る教室へと向かった。

 ハナコの教室に着き、ヒフミの誕生日パーティを提案すれば二つ返事で了承してくれて早速明日から準備を始めることに。そして今に至る。

 

〜回想終了〜

───────────────────

 

 

 

 

 

 とまぁこんな感じだったと言うことだ。そこでだ、君達も気になっているであろう企画の大まかな内容を発表しよう、気になってなくても発表するがな。

 

 

  遊びに誘いヒフミの誕生日に

      私の家に呼ぶ

         ↓

   夜まで遊び泊まらざるを

     得ない状況する

         ↓

  ヒフミを外に連れ出しそのうちに

  飾り付けなどの設置をしてもらう

         ↓

  家に戻った瞬間に特別性の

  大きなクラッカーを鳴らす

  (火薬を使わない安全な物なの

   で引火の心配もない)

         ↓

その後は私が作った料理やケーキで祝う

 

 

 大体はこんな感じだ、かんぺき〜。

 

「古食ちゃん、飾り付け用のフラッグガーランド*1も作り終えましたよ」

「よし、順調だな!」

 

「そちらはどうですか?」

「実はだな…中々上手くいかねぇんだよ、そこでだ、少し方針を変えてタワーロールケーキという物にしようと思っている」

「タワーロールケーキ…ですか?」

 

 タワーロールケーキとは、小さなロールケーキを段々に積み上げて作る可愛らしいケーキであり。一度試してみたがロールケーキも小さくて簡単だしこれにしようと決めたのだ。

 あとはセリナちゃんの報告を待つだけか、もうそろそろだと思うが…やはり難しかっただろうか。

 

 噂をすればなんとやら、モモトークでセリナちゃんからの報告だ

 

 

 

[古食ちゃん、言われた通りの物を入手できましたよ]

[じゃああとは私の料理だけだな、かんぺき〜]

[もう少しでそちらに着きますので]

[おっけー]

 

 

 

 セリナちゃんの報告を受けこのまま何事もなく完了する…と、思っていた時期が私にもありました。

 

「古食ちゃん、暇なので遊びにきました」

「ヒフミ!?」

 

 マズイ!誕生日パーティ用の飾り付けと料理の材料が机に放置されている!このまま入られれば計画はバレて失敗に!

 これでもうおしまい…なのか?全てバレて計画がパーに…まだだ!まだ終わらんよ!ヒフミにバレない様にハナコに材料とフラッグガーランドを隠すように指示し、セリナちゃんに今は戻らないように連絡する。

 

「うぉぉぉぉ!!」

「古食ちゃん!?」

 

 私はとりあえずヒフミに突撃に外に出す!そしてこの勢いのままどっかに連れて行く!盗んだヒフミと走り出す〜。

 と、とりあえずここまで来れば大丈夫か…危ねぇ危ねぇ、あと少しで計画が台無しになる所だった。

 

「急に頭から突撃されたからびっくりしましたよ…」

「いやーすまんすまん」

 

 許せヒフミ、全ては誕生日パーティの為なのだ。さて、アッチは上手くやってくれてるだろうか、まぁハナコもいるし大丈夫だろう。

 それはそうとだな、無鉄砲突撃したせいで変な所に来ちゃったな。何ここ、スラム?いや、たしか…そうそう、ブラックマーケットだ。

 

 うーん…まさかこんな所に来るなんてな、取り敢えず早く帰ろう。いや、その前にハナコに様子を聞いておくか

 

[ハナコよハナコ、そちらの様子は?]

[こっちはフラッグガーランドも料理の材料も隠せましたしいつ帰ってきても大丈夫ですよ♡]

[分かった、すぐに帰る]

 

 取り敢えずもう帰っても大丈夫らしいしさっさと帰るか、ここ薄暗いし気味悪い。あとヒフミはペロロ様のグッズがあるからと言って店に入るな、値札を見ろよボッタクリ価格だぞ。

 ヒフミの頬をペチペチし大人しくさせて手を引き出口を探す。ここ無駄に広いから面倒だな…壁ブチ抜いてやろうかな。

 

 ウゼェウゼェめっちゃウゼェ、少し進む度にチンピラが絡んできてめっちゃストレスなんだが?もうガチで壁ブチ抜いて帰ろうかな。

 

「ちょ、ちょっと待って!」

「ん〜…?」

 

 誰だ?またチンピラなら容赦はしねぇが、振り向けば赤髪にメガネを掛けたショートのヤツと、あと白髪のメスガキっぽいヤツがくふふ〜、とか言いながらコチラを見ている。

 …マジで何なんだコイツら、私達に何用じゃ。面倒臭いしもう日も傾いてきてるし、無視して帰ってやろうかな。

 

「あ、貴方達のこと見てたわ!」

「チンピラ達を軽くいなして凄いね〜、くふふ〜♪」

 

 何だコイツらマジで…あ、もしかしてチンピラ達のボスとか?それで部下共をボコられてやり返しに?でも弱そうだし軽くボコって帰るか…

 

「お前らアレ?チンピラ達のボスとか?もしそうならボコって帰るが」

「ち、違うわよ!私達は貴方に憧れて話しかけたのよ!」

 

 …は?私に憧れて?どこに憧れる要素があるんだよ、こちとらただの一般トリニティ生徒だぞ。ていうかコイツらゲヘナの中等部だよな、あと多分同年代。

 そんな奴らが私に憧れる〜?別の誰かと勘違いしてんじゃねぇのかな、ゲヘナの連中がトリニティ生に憧れるなんて前代未聞だし。

 

「誰かと勘違いしてんじゃねぇの?私はトリニティ生徒だぞ」

「その制服を見れば分かるわよ!それに勘違いしてもないわ!」

「アルちゃんはね、貴方が高等部のチンピラを容易くボコボコにしてる姿に心惹かれたの〜♪」

「ちょっとムツキ!それ言わないでよ!」

 

 うーん…多分この赤髪メガネがアルで、白髪メスガキがムツキかな。まぁそれは言いとして、もう時間も押してるし構ってる暇もない。

 あとペロロ様グッズに誘惑されてるヒフミの頬をむにむにするのも疲れてきた、早く帰りたい…

 

「もう時間も押してるし帰るね、じゃあな」

「あっ、ちょっと待って!せめて連絡先…を…」

「行っちゃったね〜♪」

 

 ムツキとアルが名残惜しそうにしてる姿を後に走り家に向かう。

 

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

 

 

「はぁ…折角アウトローに近づけると思ったのに…」

「まぁまぁ、きっとまた会えるよ♪」

 

 陸八魔アル()はあの人…たしか金髪の人が古食ちゃんと呼んでいたし古食と言うのだろう、その古食さんがチンピラをバッタバッタと薙ぎ倒す姿に惹かれ、勇気を出し話しかけたが帰ってしまった。

 まぁ…こんなメガネをかけた大人しそうな人なんて古食さんは興味ないわよね、でも大丈夫よアル。本物のアウトローは誰にも頼らず一人でなる物なの、だから古食さんにも頼らずアウトローになってやるんだから!

 

「取り敢えず!私達の目標は変わらないわよ!明日もハードボイルドな私を目指すのよ!」

「くふふ〜♪楽しみ〜」

 

「おい、ガキ共」

 

 気を取り直しブラックマーケットから出ようとすれば先程古食さんによってボコボコにされた不良達に話しかけられる。

 

「な、何かしら?」

「アタシら少ーし…イラついてんだ、付き合ってくれよ」

「アルちゃん、もしかしてこれヤバい?」

 

 笑いつつも冷や汗をかくムツキと一緒に後退する。しかし、不良達はそれを許さず私達の後退に合わせてジリジリと近寄る。

 

「こ…来ないで!」

 

 不良達が武器を構え痛みを覚悟した時、不良達のすぐ横の壁が破壊され壁の向こうから誰かが出てくる。その出てきた人はショットガンを放ち不良の一人を気絶させる。

 その人は長い白髪をなびかせ、エメラルドグリーンの眼が光を反射していた。古食さんだ

 

「こ、古食さん…?」

「嫌な予感がして来てみれば…こういうことか」

 

 嘉瀬乃 古食()は神秘によってもしもを直感的に感じとり、ヒフミを家に置いてきて戻ってきてみれば窓ガラス越しにアル達がさっきシバいた不良共に絡まれていた。

 その現場を見た私は道通りに進めば間に合わないと感じ取り、家の壁を蹴破って突撃する。

 

「大丈夫か?」

「は、はい…」

 

 不良の一人をショットガンで撃ち気絶させた後、アル達の安否を確認するために振り向けば、アルは目に涙目を浮かべながら返事をしてムツキは平然を装いながらもアルにしがみつき震えている。

 

「…気分悪いな」

 

 弱い奴を虐めてる奴らを見ると昔を思い出してイライラする。弱い奴をボコボコにしても何もないんだがな、まぁそこはゴミ共にしか分からない価値観なんだろ。

 だからまぁ、そんなゴミ共だからこそ気兼ねなく、容赦なくボコれる。そこだけは不良共の言い所だな。

 

「オイ、また戻ってきて何の…」

「五月蝿いなぁ…お前ら見てるとイライラするんだよ、黙っててくれる?」

 

 態々ゴミ共を痛めつけるのは面倒だ、ヒフミ達から少し悲しい空気を感じてしまうから。だがここにヒフミ達はいないし、アル達を痛めつけようとしていた。理由としては充分だ。

 

「お前らのそのしつこさに免じて、ゴミ共ではなく敵と認めよう」

「だから…!?」

 

 私は今出せる最高速度を出し、わずか5秒の間で敵の2/3を気絶させる。この速度は、反転した結果で得られた身体能力をフル活用してようやく出せる速度だ。

 時速は実に100㎞、秒速では約30mにも及ぶ。ヒフミを抱え本気で走ったあの時より速い、そして実は隠していた力が一つある。

 色彩の力だ、半分のみほ反転だから小さい反転しか使えないが、練習すれば殆どの物は反転できると司祭が言っていた。流石に人まで反転させるには完全に反転しないと無理らしいが…

 

 だが少し反転させれるだけでも受ける恩恵は大きい、例えば体力の残量を反転させ回復…なんてこともできる。

 少し無理をすれば意識を反転させ無理矢理気絶させることだってできる。それ程に色彩の力は大きい、そして制御も難しかしい。

 一度制御を失えば私の身体が壊れる。まだその結果には至っていないが、もしもの神秘がその未来を見せてくれたし色彩もそう言っていた。恐らく本当のことなのだろう。

 

「お前ら、覚悟はできてるか?」

「く、来るな!」

 

 問答無用だ、2秒で残りの敵を潰しアル達の元へ向かう。

 

「さて…お前ら家は…なんだよそのキラキラした目は」

「古食さん…いえ、師匠!」

 

 …は?師匠?

 

「え、お前今師匠って言ったか?私に?私に向かって?」

「はい!」

 

 嘘だろぉ〜、私が師匠だと?ムツキに目配せをして助けを求めるが諦め半分面白半分の顔をしていた。いやそんな顔してないで説明しろよ。

 

「師匠!アレどうやったんですか!?ものすごい速かったです!」

「あー…ただ本気で走っただけだ」

「凄いです!私に教えてください!」

 

 面倒なことになっちまったな…取り敢えず適当な理由付けて帰るか、ガチ目に時間押してるし。ヒフミ達を待たせるのもダメだしな。

 

「すまん、用事あるからまたな」

「じ、じゃあせめて連絡先を!」

 

 これ以上付き纏われても面倒なだけなので仕方がなく連絡先を交換する。早速メール来た、直接言えよ目の前にいるんだから。

 

[私に特訓をつけてください!]

[直接言えよ、あとヤダ]

 

 私の返信を見てガッカリするアルを余所にムツキも連絡先の交換を強請ってくる。面倒なので適当に交換して帰宅、今日はちと疲れた。帰ったら寝よっと。

 

「ただいま〜、今帰ったぞ〜」

「あ、おかえりなさい古食ちゃん」

 

 私が帰宅したのを認識にこちらに歩み寄るヒフミを抱きしめ寝室に誘拐する。なんかめっちゃ困惑してるけど気にしない気にしない、ヒフミをベッドに押し倒しそのまま抱きしめて寝る。

 ヒフミの匂いを嗅ぎながら寝ると質が良くなるのだ。ということでおやすみ、因みにヒフミはこのまま帰さないつもりだ。

 

 …寝れない、全く寝れないんだが。そして起きるタイミングを逃して寝たフリの状況がずっと続いている。起きたい、とは言え今更こんな状況で起きれるはずもなく。まぁ…ヒフミの匂いを合法的に嗅げるし別に良い…かも?

 と、言うことで寝たフリ続行。ヒフミの匂いは良い匂い〜、で、こんな変態行為が本当の目的ではない。

 まぁ半分はヒフミの匂い目的だが…折角だし私の神秘について解説していただこうかと思いましてね。司祭よ司祭、出てきなさい

 

〘…何用だ〙

 

 おはよ、司祭。暇だから私の神秘について解説してくれる?

 

〘…致し方あるまい、貴様の神秘。もしm〙

 

 説明長過ぎたのでカット、まぁ私から簡単にまとめると

 

もしも君『未来見えるよ!限度はあるけど欲しい未来を選べるよ!強いね!すごいすごーい!』

 

 と、言うことだ。

 

〘我の解説は…〙

 

 すまん長過ぎたから…

 

〘…まぁ良い、それで他に聞きたいことがあるのだろう?〙

 

 せいか〜い、よく分かったね〜。

 

〘…それで聞きたい事とはなんだ?〙

 

 色彩の事だ、アル達にちょっかい掛けてた奴らボコッた時にさり気なく使っていたがアレはなんだ?

 

〘…我も深くは知らぬ〙

 

 そっか〜…残念

 

〘ただ一つ言える事がある〙

 

 それは何だ?早く言ってくれ

 

〘お前自身が──〙 

 

 

 

 

〘─色彩に近づいているということだ〙

 

 

 

 

 …なんだ、そんな事か。司祭が溜めて言うから身構えたじゃねぇか

 

〘…色彩に近づいているという事は重要な事なのだぞ〙

 

 私からすりゃ重要なことじゃないね、例え私が 古食()じゃなくなっても心底どうでも良い。それに私は死ぬ覚悟くらいずっと昔に付いてるさ。

 

〘…そうか〙

 

 じゃ、私は眠いから寝るぞ。おやすみ

 

〘…分かった〙

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

 

〘…あの時もそうだったな、実に懐かしい〙

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

ん〜…もう朝か、朝食を作らねば。ハナコもいい加減私の家のテレビでR-18見るのやめてほしいんだけどな、てか生々しすぎんだろコレ。ネットフ◯ックスで見てるせいでおすすめに出てくるんだよ。昨日もヒフミに誤解されたし…

 ハナコに少し強めなチョップを頭に食らわせてエプロンを取り出し、台所に立つ。そういや一昨日はグループモモトーク、略してグルモ*2に私のエプロン姿が送られてたな、ヒフミも[まさに正妻]とか言ってたし。

 

 因みにちゃんとチョップは食らわせたし手加減もしていますよ。私は無慈悲ではないので、あとヒフミのスマホの写真フォルダに面白いのないかな〜って見てみたら私の写真でビッシリなのは嬉しかった。

 因みにチョップは無事食らった、まぁまぁ痛かったぞ。

 

 朝食を作りリビングの食卓に並べる。因みに今日は手抜きでおにぎり一色だ、まぁ美味いし手軽だしたまには良いだろ。

 お手軽ラクチン!おにぎり素晴らしや。

 

「おはようございま〜す…」

「おはようヒフミ、セリナちゃん」

 

 寝起きで寝惚けてるヒフミの頬をむにむにしながら食卓につき、朝食を食べる。リスみたいに頬張ってて可愛いなヒフミ、思わずペロp…やめとこ。

 朝食を食べ終わった後はヒフミのお着替えを手伝い何するか皆で話し合う。最近はどっか遊びに行ってばかりだったので今日は家でゴロゴロしようと決まった。

 まぁたまにはこんな日も悪くない、それより何だこの状況は。右腕はヒフミに抱きつき寝ていて動けないしセリナちゃんは左肩に頭を預けて寝てる、ハナコは…この状況をチャンスと捉え堂々とR-18を視聴している。

 

 クッソ…チョップ食らわせてぇけどソファの端と端に座ってるから手が届かねぇ。あと何だその顔は、ドヤ顔でこっち見てんじゃねぇよ後で覚えとけ。

 ていうか手も痺れてきた…けど起こせばこの寝顔が見れなくなる…あと一つ問題が…

 

 

 

ヒフミは寝起きの機嫌がたまにだがめっちゃ悪い!

 

 

 

 いや朝とかに起こす分には良いんだ、不機嫌になることないし。ただ問題は昼寝中に起こした時のヒフミだ、昼寝中のヒフミを起こした時高確率で不機嫌になってしまう。

 因みに不機嫌になったヒフミは無口になり無視してきて目つきも悪くなってしまう、あぁ…司祭よ、私はどうすれば良いのだ。

 ヒフミに無視なんてされたら私はもう…皆死ぬしかないじゃないっ!アッヤバいそろそろ腕の痺れも限界に…

 

 くそぉぉ!!腕の痺れも限界なのにヒフミの寝顔が可愛すぎて起こせん!あと不機嫌になってしまったら私のハートがブレイクしてしまう!もうダメだぁ!おしまいだぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 …勿論私は抵抗するで、写真で。という事で始まりましたヒフミの寝顔撮り選手権!!ヒフミの寝顔を一番可愛く撮れた選手が勝利!因みに参加者は〜…

 

浦和ハナコォ!

 

「ふふっ♪よろしくお願いします♪」

 

 そして次なるハナコ選手のライバルは〜…

 

いつの間にか起きてたセリナちゃぁん!

 

「どうしてこんな事に…」

 

 そして審査員兼解説者はこの私!嘉瀬乃 古食が務めさせていただきます!それではルール説明!

 一人に与えられる挑戦権は3回!交代で写真を撮っていき最後に私が一つひとつじっくりと!丁寧に観察させていただきます!それではまずはハナコ選手から!

 

 さあまハナコ選手、まずはじっくりとヒフミの寝顔を観察しています。おっと私に向かってピースしてきました、大人の余裕ならぬ痴女の余裕という物でしょうか?

 おっとここで早速スマホを取り出し写真を撮る構え!撮ったぁぁぁぁぁ!!!ではセリナ選手のターンに移行しましょう!

 

 

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 さぁ時は移りましてセリナ選手のターン、どのようにして撮るのか見物ですね…おっと早速スマホを取り出し〜…撮ったぁぁぁ!?

 なんと言う即断即決!澄ました顔*3で退場!これには古食審査員もにっこり!ハナコ選手からもヤリマスネェと好評!

 それでは再度ハナコ選sy((カット、長ぇよ

 

 

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 はいどうも、古食です。選手権の途中でヒフミが起きて怒られました。でも幸いなことに不機嫌ではなさそうで安心です、無視されたら私普通に三日三晩泣いてましたから。

 過去にもそれで収集つかなくなったことあるんですよね、ハナコも珍しく疲れ切った顔してた。ごめんね。

 

「うーん…やる事ないね」

「そうですね〜、何か良いのがあると良いんですけど」

 

 何かねぇかな…あ、誕生日パーティの準備のこと忘れてた。でもまぁ、ヒフミもいるしできないか。なら別に今日はいいか。

 

「さむーい…ねむーい…さむーい…」

「どうしたんですか?いきなり」

 

 寒さを感じたので取り敢えずヒフミに抱きつく。暖かくて眠くなる〜、もうこのまま寝ちゃおうかな…んー、ヒフミに撫でられるの最高。あと背中ポンポンしてくれるの好き、ヒフミらぶりー。

 …もう少しで私はSRTか、やはり行きたくない。だからって泣く訳にはいかない、皆を守るから。守る人が泣いてたらダメだろ?

 

「…大丈夫ですよ、古食ちゃん」

「ッ…」

 

 ヒフミに先程より強く抱きしめ頭を撫でられる。察せられたか、情けないな。本当は私が守らな…

 

「古食ちゃんが守る側ではありません」

「ヒフミ…?」

 

「古食ちゃんが守る側ではありません。だって古食ちゃん弱いじゃないですか」

「いや…」

「いつも強気ですけど辛い時はすぐ泣く、弱いじゃないですか」

「…」

 

 そっか、そうかもな。私は弱いのかもしれない、昔と変わらないんだな、昔は弱くて泣き虫だった。だから強くなろうと、泣き虫の自分を捨てようと必死に頑張ったけど、やっぱり昔はそのまま残るんだな。

 けどまぁ…守られる側でも良いか、守ってばかりじゃいつか疲れるよな。ならヒフミ達に守ってもらおう。…私はいつももらってばかり、いつか恩返しがしたいな。

 

「あ、泣いてる」

「うるさい…目が痛くなっただけだ…」

 

 これからも、この関係は続けていきたい、私だけの青春(反転)の物語だから。私は反転する、何度も繰り返し反転する。

 それが私に定められた未来、だけど私は守られる側だ。きっとヒフミ達がそんな暗い話を否定してくれる、私はそれを信じるだけだ。

 

 

 

 

 

そして少し時間は飛びヒフミの誕生日パーティの前日深夜…

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 現在私はヒフミ誕生日パーティ会議用のグルモでハナコとセリナちゃんと通話で会議をしている。

 

「セリナちゃん…ハナコ…準備は良いか?」

「はい!ヒフミさんへのプレゼント、ペロロジラもバッチリです!」

「たしかプレミアム品でかなり高いんですよね?古食ちゃんが全負担していますが…」

 

「大丈夫だ、昔に貯めていた使い道のない金がなくなってむしろスッキリしたくらいだ」

「これ一つで1億円ですが…」

 

 昔、誰よりも弱虫で怖くて外にも出れなかったころ特にお金の使い道もなくて気づいたら2億円貯まっていた、これでもまだ1億残ってるのが驚きだ。

 

「そして古食ちゃんの料理ですが…」

「大丈夫だ、問題ない」

 

 無論、私もしっかり調理を完了しており保温ボックスに隠してある。保存に便利だから結構愛用してるやつだ、それにフラッグガーランドも予備まで制作済みだ。あとは明日を待つだけ…!

 

「じゃあおやすみ、明日は無事誕生日パーティを完了させてヒフミを驚かせような」

「はい♪」

 

 私はおやすみと言って通話から退出し、ナマケモノの被り物*4を被り寝た。因みにこのナマケモノの被り物は去年に奮発して買った一つ2万円の普通に高いやつ。 

 

 

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 おはようじょー、朝ですね。相変わらず朝は眠くて叶わん。もう暴れそうだ、さて今日は待ちに待ったあの日、そう…ヒフミの誕生日パーティ!!!それに今日は朝からヒフミの家に集合なのでさっさと支度して向かおう。

 今日の服装は前の服屋で買ったヒフミセレクト*5だ。あといつもの棒こと鉄パイプ君とショットガン*6、お財布とハンカチティッシュ。一応折り畳み傘も入れておこう。

 

 一通り準備を終えたので家から出てヒフミの家へ向かう。久々にヒフミの家に行くから楽しみだな〜、今日はすこぶる機嫌が良い。不良共に絡まれても全然許せるくらい、まぁ許せるだけでボコボコにはするけど。

 

 しばらく歩きヒフミの家に着いたのでチャイムを鳴らす。さすればヒフミの可愛い声と共にドアが開き家に招かれる。

 

「おはよ、ヒフミ」

「はい、おはようございます古食ちゃん」

 

 家に上がりリビングに連れて行かれればセリナちゃんとハナコももう既に着いているようだ。

 

「ハナコもセリナちゃんもおはよう」

「おはようございます」

「おはようございま〜す♪」

 

 さて、今日は誕生日パーティ計画の決行日だが実際は夜まで暇だ。なので適当に遊びに行くことになっている。と、言うことで行くのは水族館!!実は私水族館とか動物系統の物は結構好きで二ヶ月に一回くらいは行っている。

 それに今回行く水族館はキヴォトス最大級のは特別ツアー付で12〜20時で予約している、丁度良い時間帯に終わるだろう。

 

 と、言うことで11時に出発することにしたのでそれまでゴロゴロすることに。因みに今私はヒフミに膝枕してもらいつつ撫でてもらい甘えてるとこだ。ヒフミ好き大好きらぶりーヒフミ。

 

「ん…眠くなってきたな」

「それなら寝てて良いですよ」

「そうか?ならお言葉に甘えて」

 

 ヒフミの膝枕暖かくて最高に眠くなる、それでいてモチモチしている。最早世界最高峰の膝枕、と言っても過言ではないだろう。ということでおやすみ、水族館楽しみだぜ。( ˘ω˘)スヤァ

 

 

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 はいということでおはようございます。現在は11:13、出発まで大体20分はありますね。なのでちょっと早いけどご飯を食べましょう!

 普段なら私がご飯を作りますが今日の私はぐ〜たらデイなのでコンビニ弁当にしました!いや〜久々のコンビニ弁当だから楽しみ〜。因みにメニューは焼きそば弁当とおにぎり、梅と塩を二つ買った。

  

 あと私とハナコ以外は手作り弁当らしく少し恥ずかちい。ハナコもコンビニかと思い期待してたら、少しお高い店のおにぎり店の所のお弁当だった。中身は豪華なおにぎり盛り。梅に鮭、それと高菜とイクラ。

 ハナコにお値段を聞けば二千円したらしい、いや高すぎやろがい。おにぎり5個で二千円?おにぎり愛好家の私でも流石にその値段なら買わねぇぞ。

 

「「「「いただきます」」」」

 

 やっぱおにぎりは塩と梅が一番美味ぇよな、異論はネットにでも書き込んでどうぞ。

 

「古食ちゃん、ちょっとこの卵焼き食べてみてください」

「良いのか?」

「はい、味見してほしくて」

 

 雑談しながらご飯を食べ進めているとヒフミが自分の弁当箱から卵焼きを取り出し、私の口に近寄せてくる。折角の厚意を無碍にはできないしヒフミの手作り、という素晴らしき卵焼きなので遠慮はせずにいただく。

 美味しい美味しい、流石ヒフミだ。私の好みの塩っ気の強い味だな、ていうかヒフミの好みは甘めだったよな。

 うーむ…きっと塩と砂糖を間違えたんだな!*7ドジで可愛いじゃないか!好き!

 

 さて、お昼ご飯もそろそろ食べ終わるし出発時間も近づいてきたのでご馳走様をして出発準備だ。私は軽装備で先に車に乗り、車のエンジンを温めておき皆を待つ。

 皆も準備完了したらしく車に乗り込む。それを確認し、車を出し水族館へ向かう。

 

「楽しみですね〜♪」

「そうだな、そういや皆で遠出はスキー以来だな」

 

 車を運転しつつ雑談したり、曲を流して皆で歌ったりして水族館に着くまでの暇を潰す。

 ヒフミは意外にも音痴だけど可愛かったし、セリナちゃんは普通に歌がめっちゃ上手くて盛り上がった。ハナコは遠慮して歌ってくれなかったけどいつか歌わせたる。

 

「守るべき理由はいつも〜単純明確♪」

「古食ちゃん歌うの上手いですね」

「ふふ、そうだろうそうだろう」

 

 そんなこんなで楽しく運転していればもうすぐそこに水族館が見えてきた。やはりキヴォトス最大級の水族館だからデケェな、天井に実寸大の鯨の模型が乗ってるとかスゲェな。

 あと後ろの席の二人*8、私の好きな所山の手線ゲー厶しないでくれ。普通に恥ずかしいんだけど。

 

 と、そんなこんなしていたら着いたな。ヒフミ達を入口近くで降ろし私は差駐車場に停めて向かう、うーん、やっぱりデカい。

 遠い所から見てもデカかったのに、こんな近くで見ればデカいの一言に尽きる。見上げても端と端が見えないくらいにはデカい、とまぁそんな感じで眺めながらヒフミ達の元に行く。

 

「ヒフミ〜、戻ったぞ〜」

「あっ、古食ちゃん」

 

 私が駐車場に車を停めている間に入場券を人数分買ってもらったのでそのまま入場する。さて、何から見に行こうかな。

 ペンギンとか色々ある。鯨もいるのか、流石キヴォトス最大級。サメもいるのか、ていうか殆どの種類がいるじゃんね。とりまガイドさんに着いて行くか。

 

 様々な魚の説明を聞きながら、ガイドさんに着いていき魚を鑑賞する。チンアナゴ等の小さな種から、鯨やサメ等の大きな種がいる。因みに私が一番好きな種類は鯨だ、因みに理由はなんか暖かそうだから。

 そしてもうそろそろイルカショーの時間に近づいてきている。イルカショーは見ているだけでも面白いが実は私達が今受けてる特殊ガイドコースの人はイルカの餌やりや、ランダムの二人組でイルカショーの参加もできるのだ。

 

 実はこれ、私が少し仕組んでいて裏で従業員を買収して私とヒフミを選ぶようにしてある。つまり、私とヒフミの二人っきりでイルカショーのサメという貴重な経験をし、最高の思い出を作るのだ!

 

 おっと、そろそろイルカショーも始まるな。遂にイルカショーが始まり高い所に吊るしてあるボールを鼻で叩いたり吊るされたリングをくぐったりなどイルカショー定番の芸がお披露目される。

 さて、そろそろだ。イルカショーの店員さんが私とヒフミを呼び出して、会場に向かう。因みに私も何をするかとかは分かっていない、だってこれ日替わりだし教えてくれなかったもん。

 ということで何をするのかワクワクしていると裏に連れて行かれ水着を差し出される。どうやらイルカに乗りながら店員さんが投げたボールをキャッチする芸のようだ。

 

「えっと…取り敢えず着替えましょうか」

「そうだな」

 

 水着に着替え裏から出ようとするとヒフミに腕を掴まれ止められる。

 

「ヒフミ、どうした?」

「えっと…その…少し緊張して」

 

 理由を聞けばあれほどの大勢の前で何かするのは初めてで緊張しているらしく少し心の準備が欲しいらしい。なるほど…それならばアレやるか。私はヒフミを抱きしめ頭を優しく撫でる。

 

「えっと…古食ちゃん?」

「覚えてるか?昔、私が苦しかった時によくしてくれたやつだ」

 

 ヒフミは私が苦しかった時、よく抱きしめ撫でてくれた。端から見ればただのスキンシップだが私はこれをされると心が落ち着いて不思議と恐怖も緊張も無くなった。

 だからきっと、ヒフミもこれで大丈夫なはずだ。だって(幼馴染)がついてるんだからな、大丈夫だ、きっと上手くいく。"もしも"なんて考えるのは私の仕事だ。

 

「…ありがとうございます、お陰で緊張もなくなりました」

「そうか、良かった」

 

 ヒフミが落ち着いた様子に嬉しく思っていると店員さんにイチャイチャしないでくださーい、等と茶化されながら裏から出る。ヒフミの顔を見れば頬を赤らめながらも嬉しそうな表情だ。

 私もその表情が見れて嬉しい、こんな私でもヒフミを幸せにできるんだ、と。さて、そろそろ始まる。

 確かにこんな大勢に見られながらだと緊張する、だけど大丈夫だ。この"もしもの否定者"が全ての失敗の未来を取り除こう。私の前で暗いもしもなんて考える奴はいない。全て上手く行くからな。

 

 

 

 

 

 

            

 

 

 

 

         …遅れたけど続きました

*1
誕生日パーティとかによく見る三角形の飾り

*2
グループラインみたいな物、ウチ独自の設定だから気にしなくて良いよ。

*3
呆れた顔

*4
筆者が実際に使ってるやつ

*5
四話参照

*6
まだ名前未定なので感想で案ください。ほんっとうにお願いします

*7
鈍感女誑しめ()

*8
ヒフミとセリナちゃん




 いや…本当に遅れてすいません。一応前話で遅れるかもと言っておいたとは言え一週間は先延ばしにしすぎたかもしれませんね…それに私今年は受験シーズンなんで本当に遅れます。すいません。
 なので評価と感想、あとできればお気に入り登録も…お願いします!ね?
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