ファンの心とかないんか? 作:笑っちゃうよね〜たはー
作者はアホですので時系列とか細かい設定は無視してください。(訳:記憶力悪くてあんまり覚えてない)
見切り発車でなんとなくやっただけなのに結構伸びてて感動してます
超かぐや姫!の二次創作が増えるといいですね!(直哉の二次創作も増えてくれると助かるねんけどな)
禪院直哉にとって”酒寄彩葉”という女子生徒はまさしく優等生であった。
成績優秀で運動神経も高く、コミュニケーション能力も兼ね備えているまさに才色兼備を地で行く人物である。
しかし彼女は母親との相性がすこぶる悪く、一人上京して生活費を稼ぎながら学校に通っていた。
そのせいで彼女の主食は水と小麦粉で作った味のしないパンケーキというものである。
そう、とても貧乏であったのだ。
故にその言葉を聞いた時、直哉の思考はフリーズした。
「ごめん。もう一回言ってくれへん?」
「ですから、住所が変わったのでそれを届け出に来ました。と言いました」
「なるほどな……ちょい待って、一旦考えまとめるから」
住所が変わった、それはいい。在学中に住所が変わる生徒は居るには居る。
だが問題はそこではない。
(ここって……オートロック付きのマンションやんな?あのでっかい奴の)
彩葉が現在住んでいる住所は所謂”高級マンション”と呼ばれる物件であり、親からの仕送りが少ない彩葉ではそこに住むことなど間違いなく不可能であった。
──では何故住めるようになったのか。
考えられる可能性としては三つ。
一、親との関係性が修復され、仕送りをもっとしてもらえるようになった。
二、株やFX等の、バイト以外で高額の収入を経ることができるようになった。
三、犯罪をして手に入れた。
上二つはまあいい。一の状況が一番望ましいが、二でも問題などありはしない。
それに株以外にも『ツクヨミ』といったサイバー世界で収入を得る方法も確立されており、そこで大成した可能性も存在する。というかそれが一番高い。
だが最後の三つ目だけは別である。
「絶対無いって分かっとるけど……犯罪とかした訳やないよな?」
くどいようだが、直哉は彩葉を生徒として信用しているし信頼している。
一生懸命生計を立てながら勉学にも励んで、好成績を維持している姿は尊敬に値するものだ。
しかし犯罪に加担した、若しくはそれに準ずる行動を起こしたとなれば話は別である。
限りなく低いと分かっていても、担任としてそれを聞かずにはいられなかった。
「してません」
静かに、だがそうきっぱりと彩葉は言う。
その目は直哉をしっかり見据えており、一切の曇りも無かった。
その目を見た直哉は、彩葉の発言を信じるに値するものだと判断する。
「了解、ほな受理しとくわ。変なこと聞いてごめんやで。午後の授業も頑張ってや」
そう言って直哉は学校に登録されている彩葉の住所を変更する作業へと移った。
「失礼しました」
そう言って彩葉が出たのを確認してから、直哉は手を止めて再び思考に耽る。
(ちょっと前までのあの様子やと、別に母親との関係が修復したわけでもなさそうやな。宝くじが当たったみたいな可能性もあるけどそれは現実的やないし、株に関してもそう。となると考えられるのは……)
「『ツクヨミ』かぁ……」
仮想空間である『ツクヨミ』──そこでは”ふじゅ〜”というマネー制度が導入されており、それを使って『ツクヨミ』内で買い物をしたり、現実世界でお金に変換したりとその使い道は多岐に渡る。
直哉は職業上”ふじゅ〜”を現金に変換することは出来ないが、そのシステムを使ったことは幾度とあった。
(『ツクヨミ』で稼いだとなると……”ライバー”か”プロゲーマー”か。まあ大抵は前者……ん?そういや酒寄ちゃんの声って何処かで聞き覚えがあるような気がするんやけどな……)
「禪院先生〜次授業じゃありませんでしたか?」
そこまで考えた時、直哉の思考が呼び止められる。
ふと時計を見れば、昼休み終了まで後3分も無かった。
「あ、ほんまやん。教えてくれて助かりましたわ。おおきに」
思考を切り捨て、直哉は急いで授業の準備を終えて教室へと向かう。
直哉は立派な担任であると同時に、一人の教師でもあるのだ。
◆◆
その日の夜、家に帰ったNAOYAは『SETSUNA』をプレイしていた。
現在の状況は直哉が一本先取し、二本目が始まるまでの待機時間。
「あとは言わんでもわかるやろ?詰みや、死ぬで君」
そう挑発して相手のペースを乱し、自身の有利に持っていこうとNAOYAは画策する。
開始の合図が鳴ると同時に相手は怒りに任せて愚直に飛び込んできた。
それをひらりと躱してNAOYAは裏拳を叩き込み、そのまま3段蹴りを放つ。
だが飛び上がった隙を敵は見逃さなかった。
着地した瞬間にできる隙を狙い撃ちして斬り掛かる。
その刹那──NAOYAが目の前から消えた。
「なっ!」
古武術に”膝抜き”という予備動作を消す技術が存在する。
着地すると同時にその慣性を利用してNAOYAは膝のみならず股関節・肩と抜いていき、倒れるより滑らかに相手の真下へと移動した。
姿勢は低く、力の流れを殺さず
その一撃を以て相手のHPを削り切ることにNAOYAは成功した。
「ま、がんばり賞ってとこやね」
そう告げたNAOYAの目前には既に対戦相手は居なかった。
「なんや落ちたんか。しょーもな」
NAOYAは落胆の表情を見せる。
最も相手が落ちた原因はNAOYAに全てあるのだが、それに彼は気付いていない。
いや、気付いていながらもそれを止めないのだ。
自覚してる分余計にタチが悪いと界隈では有名である。
「ひえーっ、相変わらずエグい運動神経だな」
少し休憩を挟もうとしていたその時、NAOYAに向かって声がかけられる。
NAOYAがそちらに目を向けるとまず目に入るのは二本の角と赤い髪の毛。
赤鬼をモチーフにして作られたそのキャラデザインは、数々のユーザーを虜にしている。
そのプレイヤーとは
「あれ?アキラくんやん。誰かと思たわ」
『ツクヨミ』内において屈指の人気を誇る”ブラックオニキス”のリーダーであり、プロゲーマー。
そしてNAOYAの唯一のフレンドである──帝アキラであった。
「久々に一戦やろうぜ?」
「ええで。今日もハンデ付きの方がええか?」
「ハッ、今日こそボコボコにしてやるよ」
そう言って帝はNAOYAから送られた招待を受理する。
二人の戦いはお互いの気が済むまで行われた。
ちなみに本日もNAOYAの勝ち越しであったことをここに記しておく。
一回りくらい離れた女子生徒を下の名前+ちゃん付けで呼ぶのは職業柄流石にやばいと思って名字+ちゃん付けにしときました(普通に呼んでそうではあるけど)
これからどうしようかな(白目)
見切り発車でやってるからマジで適当なんだよな…(プロットとかないんか?)