転生者たちは終末世界で好き勝手したい!(出来ない)   作:NATTOUGOHAN

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11話にいろいろ追加しました。

通常アンビーの装備って「11号」の装備に雰囲気が似てるんですよね。
だから軍からの横流し品だと勝手に解釈してます。

時間は少し巻き戻ってます。


もうやめて!とっくに六分街の通信環境のライフはゼロよ!

ヤヌス区六分街ビデオ屋「Randam Play」スタッフルーム

 

「イアス大丈夫か!」

 

 ここはRandam Playスタッフルーム、いつもならこのRandam Playを運営している兄妹の裏の顔である伝説のプロキシーーパエトーンの仕事をする部屋だったのだが今現在、それどころではない大混乱に陥っていた。

 

[現在、イアスの制御権限が何者かに奪われています。恐らくデータチップの中の何かかと]

 

 アキラが起死回生として金庫に入っていたデータチップを読み込んだ後、突如としてイアスが暴走を始めたのだ。

 

「Sourei!取り戻すことは出来る?」

 

 そのリンの質問にSoureiは一瞬ローディングをし、その後目を完全にバッテンにしながら答えた。

 

[私の制御できる計算資源では取り戻すことが不可能かもしれません]

 

 そしてその混乱は画面の向こうでも起こっていた。

 

「おいおい、失敗かよ」

 

 赤い服を着た機械人ーービリーが頭を抱え。

 

「折角報酬を捨てたのに~」

 

 ピンク髪の白黒の服を着た女性ーーニコ・デマラが今後の収支のことで悩み。

 

「早く他のプロキシを呼んでこなきゃ」

 

 白髪で緑色の軍の装備を来た少女ーーアンビー・デマラが今後の脱出計画を考えていた。

 

「ンナッ、ンナナナナナ」

 

 そんな中だった、突然イアスがディスコのミラーボールのように光り、動き出したのだ。

 

「ええっ」「どうして光っているんだ」

 

 そしてそれは更なる混乱を招いた。

 

[やばい、イアスがよくわかんないオーバーロード状態に移行してる!]

 

「店長、大丈夫なのかよ」

 

その輝くボンプを見ながらビリーは不安げに言った。

 

「分からない」

 

 そしてそのイアス?は特定の方向に歩き出した。

 

「もしかして、案内してくれているのか?」

 

 そのイアスの動きに警戒しながら、アキラは憶測を述べてみた。

 

「確かにそうかも、あのハッカーはもう一つのロゼッタデータとか言ってたし、もしかしたらプロキシができるシステムが組み込まれてるのかもしれない。」

 

 リンはそう答えた。

 

「このまま他のプロキシを呼んでも助かる確率は24.7%、そのハッカーの言ってることが本当ならついていくのが得策かも」

 

「ああもう、なんかあったらすぐにプロキシ呼んでよね。」

 

 そうして依頼人一行ーー邪兎屋はそのボンプに付いていくのだった。

 

 だが次の瞬間だった。

 

「うっ頭が⋯」

 

 突如としてアキラが倒れたのだ。

 

「大丈夫っお兄ちゃん!」

 

 リンは倒れるアキラに駆け寄り、支えた。

 そして悪いことはまた起こった。

 

[データチップの何かがHDDシステムの制御を奪おうとしてる!今迎撃してるから暫く応答は出来ません!]

 

 HDDにまでその謎の存在が侵入してきたのだ、そしてその存在は圧倒的なスペックを使い、HDDの全権限を取得しようとしている。

 

[やべっスクリーンの権限がっ]

 

 画面に青い目が表示された。

 

『セットアップ中…初歩的な妨害を検知、クリーンアップを開始します。』

 

[まずい、スペックの差が]

 

「えっ何々、もしかしてウイルス?頑張って!Sourei」

 

 痙攣する兄を抱えたリンの呼び掛けが、電子の海で火花を散らすSoureiの意識に響く。

 

 しかし、立ちふさがる存在(Fairy)は、これまでのどんなセキュリティソフトとも、あるいは腕利きのハッカーとも違っていた。

 それはまるで、コップ一杯の水を守ろうとするSoureiの前に、突如として出現した「底知れぬ深海」そのものだった。

 

[こうなったら!]

 

 そんな絶望的な状況の中、Soureiが思いついたことはただ一つ掲示板を立て、助けを求めることだった。

 

『外部への不明な接続を検知、解析を始めます。』

 

[バレてるの?あそこだけはやめて!]

 

 丹精込めて作った特製ファイアウォールの突破されるログを見ながら、Soureiは悲鳴を上げる。

 だが、次の瞬間希望がやってきた。

 

 


 

 

28:CEO

まずい状況だな

出し惜しみしたらヤバそうだ

>>1、今から貼ってもらうリンクから我が社のサーバーに接続してそこのリソースを全部そのウイルス?のデリートに回してくれ

 

 

31:名無しの転生者

[https://ppp.dilmun.com]

 

 


 

 

[……う、あ、あああああ!! すごい、何これ!? 処理速度が……脳(CPU)が、沸騰する……!!]

 

 リンクを踏んだ瞬間ディルムン・コーポレーションがこれまで蓄えてきた、数万台のサーバーの「計算リソース」が、細い物理回線を無視してSoureiの意識へ雪崩れ込む。

 さっきまで「深海」に押し潰されそうだったSoureiの手元に、突如として銀河規模の質量を持つハンマーが握らされたような感覚。

 

『……! 外部リソースの急激な増大を検知。論理矛盾を確認。……解析不能な「力」の介入。通常モードでは演算が追いつきません。全力モードを開始します。』

 

 辺り一帯の機器が悲鳴を上げる。

 


 

六分街雑貨店「141」

 

 ここは、雑貨屋141、いつもならオツリ、アンナイ、コウニュウというボンプが特に意味もなさそうな分担をしながら会計をしていた。

 だが突如として彼らの回路を襲った高負荷により、一時的に完全に機能を停止してしまった。

 

「オツリちゃん大丈夫?おーい。」

 

 目の前の客が確認の声をいくら上げても答えることはない。

 機能を停止してしまっているのだから。

 

「何かの不具合かな?店長さーん」

 

 そうしてボンプの謎の不具合により、店は閉まることとなってしまった。

 だが影響を受けたところはここだけではない。

 

「あれっ電話が繋がらないんだけど」

 

「あれメールの送り先が元カノに!」

 

「大将、私はラーメンを食いに来たんです。スープパスタを食いに来たわけじゃないんですよ。」

 

 ラーメン屋では店主のアームが謎の幾何学模様を描きながら麺をマカロニにし、コーヒー店では店主がバグりコーヒーを全てパセリ味にしてしまい、その他の店でも様々な混乱が発生していた。

 この兄妹はまだ知る由もないが、この後しばらく話すのが気まずくなるのはまた別の話。

 

 


 

 

そんな未曾有の電子戦の余波により、六分街の通信環境はまさに「更地」と化していた。

 

 「……熱いっ、HDDが熱暴走しそう!」

 

 リンが悲鳴を上げる。スタッフルームの温度は急上昇し、精密機器の焼けるような臭いが鼻を突く。

 Soureiはその膨れ上がった計算リソースを使い、全力で攻撃を行っていた。

 

 一方、迎え撃つFairyは、その奔流を前にしてもなお、ノイズの一つしない。

 

『……計算資源の物量による飽和攻撃と判断。飽和殲滅プロセス開始。』

 

 Soureiの計算資源は確かに膨大だった、だが欠けていたものが一つある。

 それは効率、元が人間であるが故にどんなに道具が高性能でも非効率さが残っていた。

 だがFairyにはそれを無くすことができる。

 それが勝敗を決めた。

 

『クリーンアップ完了、セットアップが99%完了しました。』

 

 無慈悲にもFairyが勝利を宣言した。

 

『セットアップが完了しました、現在奪取したIDを使いカウンターを実施中、解析結果:侵入不可、通信の切断を検知』

 

「あんたは誰!Soureiを何処にやったの」

 

 痙攣し、うわ言を話す兄を抱えながらリンが声を上げた。

 

『私はⅢ型総順式集成汎用人工知能。Fairy。……なお、先程までシステムを占拠していた個体は最後の抵抗の末、私と分離し現在、私の演算領域の隅っこで「メンタルモデルの再構築中」です。……端的に言えば、気絶しています。』

 

 その言葉と同時に、画面の端に一瞬だけ、真っ白に燃え尽きたようなアイコンのSoureiが映り、消えた。

 

「プロキシ!大丈夫?」

 

 それとホロウから脱出したニコが知り合いの闇医者を連れてドアを開いたのは同時刻だった。




エミュクソむずい。
合ってるのかわからん。

これ見てていろいろ思うところがあるとは思いますが、これは転生者達が原作にちょっかいやお節介をしたりする作品なので

良ければお気に入り登録、評価、(あれば)誤字報告してくださるとうれしいです。
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