転生者たちは終末世界で好き勝手したい!(出来ない) 作:NATTOUGOHAN
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そんなこんなで結局金の魅力に抗えず依頼を受けることに決定した僕らは、白祇重工のアンドーを名乗る謎の依頼人と共に黒雁街跡地へと向かった。
突貫工事で補修した様なゲートが少し気になったが特に何事もなく、とても社長とは思えない低身長な少女? ──クレタ・ベロボーグ。
とても堅気とは思えないクマのシリオン──ベン・ビガー。
そして何故かイアスを近づけたくない気がする女性──グレース・ハワードと出会い、地下鉄改修プロジェクトを引き受けたことにより競合他社に嫌がらせを受けていること、そしてベンさんに今回何故僕たちが雇われたのか教えてもらっていた。
「プロキシさん、うちの会社が独自開発した「ホロウ用知能重工業機械」は知ってるよな?」
「ああ、聞いたことなら」
「さっきも言った様にうちは競合他社から妨害を受けている。そんな時期に……」
グレースが割り込む様に声を上げた。
「うちの子供たちが4台もホロウの中に行方不明になったんだ!」
「待てグレース、その言い方だとお客さんに誤解されるぞ! プロキシさん、子供たちというのは知能重機のことなんだ」
後で説明されたのだがグレースにとって知能重機は先代社長の作ったプロトタイプをもとに改良をして作り上げた我が子も当然のようなものらしい。
「それが数日前、論理コアを更新してあげた直後のことさ……ホロウの中で作業していた3台が指令を無視して自分の意思でホロウの深部に入っていってしまった以来戻ってこなくてね……」
ん? 3台? さっき言っていたのは4台だった様な……
「あれ? もう一台はどうなったんだい?」
「残りもう一台はまた別に失踪したんだ。その事故の後念のため点検しよう思ったら、目の前でいきなり四足が無限軌道になったんだよ。その現象に驚いていたら逃げ出してね…此処のゲートをブチ破って外に逃げていってしまったんだよ」
ああ、あの修理されたゲートはそういうことだったのか。
「それで最終的にはホロウに入ったところまでは分かったんだけどね…問題はその道中なんだ…真夜中だったから少なかったものの目撃されていてね。噂が広がる前に対処しなきゃいけないんだよ…」
トーンを落としたグレースに続けてベンが頭を抱えて言った。
「問題はそれだけじゃないんだ。最近うちの工事現場の近くを何者かに探られているんだ」
「さっき言っていた競合他社かい?」
「恐らくそうだと思うんだが。もしその探ってきてる連中に何故か一人で居る我が社の重機が見つかったら。それをスキャンダルとして公開されてしまうだろう。それだけは避けたいんだ」
「そういうワケだ、プロキシ。行方不明の重機4台を捜索するために、ホロウの奥までガイドが要る──これがうちらの依頼だ」
ホロウ内部
『ウェーン助けてください〜』
ディルムン社の秘書である私──クリンは今日も今日とてメカスーツを着ながら兼任している転生者の救出を行なっていたのだけれど……
『待ってる間にエーテリアスから慌てて逃げていたらひっくり返っちゃいました。こんなんになるんだったらキャタピラにしなけりゃ良かった〜』
目の前の救出対象がひっくり返されたカメの様にキャタピラから戻したらしい四足をブラブラさせている光景に頭を抱えていた。
これではとてもとても精神の宿ってる論理コアの摘出は出来ないかな。
「どうしましょう。こういう時に頼りになるグラトニーは最近CEOの指示で今郊外に出張をしているし、一番力持ちのプグヌスはまだ着くのに時間がかかりますし……」
この場にいる全員で持ち上げようにも少々時間がかかることは解析でわかってしまっている。
これでは本来の持ち主である白祇重工にこの現場が見つかってしまうのも時間の問題じゃないかな。
何時もなら消すかそういう転生者を呼んで記憶を処理するんだけど後々に影響が出るかもだからCEOに止められてるんだよね。まあ取り敢えずひっくり返すか。
「ひっくり返すから手伝ってください」
周囲のドローン、部隊のみんなが集まってくる。
見つかる前に急がないと、そう考えていると最悪の事態が発生してしまった。
「おいってめえら、あたしの会社の重機の周りで何してんだ!」
確かあの赤髪の少女は……確か白祇重工の社長だったかな?
「プレーン、怖くないよ。さあ戻ろう」
そしてあのエンジニアはグレース! まずい!
『ウワー!!』
グレースを見た彼はブラブラなっていた足を180度回転させ、三倍ぐらいの長さに伸ばして逃げ出してしまった。
「あんなことができるなんて、早く中身を覗いてみたいな! ハァハァ」
この怪奇現象に興奮するグレースを見てそんなんだから逃げられるんですよと私は思ったがまずは進行方向にいるエーテリアスを後から生やした鉄球で蹴散らしながら逃走する彼に追いつくことを優先することに決めたのだった。
Sourei side
「プロキシ!あいつらを追うぞ!」
「あのドローンあんなに小さいのにあんなに武装を詰め込んでるなんて!機会があったらじっくり見てみたいな〜」
逃走したプレーンと謎の集団を追うことに決めた私たちだったが私は少々面倒なことに思い至ってしまった。
『解析。あの重機の内部構造はホロウの空間の様に自律的に変化を繰り返している模様』
「自律的に変化しているだって!どういうことだ」
アキラは驚いているが私にはその不思議現象に少々心当たりがあった。そう転生特典である。
そしてもしあれが転生特典だとしたら、あの重機は転生者である。
じゃああの集団は?転生者関連で現在動くのは私の知っている中ではディルムン社しか居ない。
私はビデオ屋の電気を握られている手前下手なことができない、そしてFairyが余計なことを言ったら終わっちゃう。
だが今のパエトーンの依頼はあの重機の回収を手伝うこと。
だがあの集団はディルムン社所属で転生者が宿った重機の回収が目的だったとしたら?
私はパエトーンの一味だ、パエトーンを裏切ることはできない。
じゃあ私のやるべきことは?
[……]
とにかく黙ろう。知らんふりすれば多分いけるいける。
原作でのこの章の最初のムービーに出ていたファイアウォールを嫌がってた子が転生者になって逃げ出しました。
プレーンという名は捏造です。
総合評価ランキング上位行った小説ってなんで未完も付けずエタってしまうことがあるんでしょうね。
私には理解ができない。
楽しみにしてるのに。
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次回「未確認融合侵蝕体」