転生者たちは終末世界で好き勝手したい!(出来ない)   作:NATTOUGOHAN

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最近超超超お気に入りのゼンゼロ小説が数カ月ぶりに更新されたので見たんですけどやっぱり自分の実力が低いことを思い知らされたので初投稿です。


未確認融合侵蝕体 下

 Soureiサイド

 

 論理コアだけ欲しいとかやっぱりあいつらディルムンで転生者目当てだよねぇ!

 私はその話を聞いている途中にそう思った。

 どうしよ、やっぱり敵側に手を貸してることバレたら電気切られちゃう?

 いやまあCEOって結構身内に甘いとこあるし大丈夫か?

 前に管理人が誤って過去ログのデータをほぼ全て消しちゃった時も減給しただけで済んでたし⋯⋯

 私がその身内に当たるかどうかは分からないけど!

 私はそんなことを考えながら、ハラハラドキドキしつつクレタと恐らくディルムン社の人?との交渉を聞いていた。その最中のことだった。

 モニュメントから化け物が出てきて私達を襲ったのだ。

 私たちは応戦し、プレーンのいる方角に吹き飛ばされた化け物はその足に踏みつけられた。

 そしてプレーンの足が変化したパイルドライバーで体を貫いて終わればよかったんだけど。

 突如また頭が光ったかと思うとアキラが痛みを訴え、その化け物を中心に巨大なエーテル結晶が発生したのだ。

 

「今す…あいつから論理…コ…を」

 

 ディルムン社の人が何か部下に命令を言っているが恐らくあの化け物のことを知っていたか?

 じゃああれは転生者?いや転生者だったらあんなことしないか?

 私はそんな疑問に包まれながら成り行きを見守っていると、結晶が破壊され中から何かが飛び出てくる。

 それはマグマの様に煮えたぎった鉄球だった。

 それは音速の杭だった。

 それは先端に巨大な鋭いフックの付いたワイヤーだった。

 先程までプレーンが使っていた何から何までが私たちを排除する為に改造され使われていた。

 

「あの野郎、プレーンを取り込んだのか!」

 

 そのアンドーさんの言葉で全てを理解した。

 プレーンはあの化け物に取り込まれてしまったのだ。

 そしてプレーンの転生特典を利用してる!

 足は六本になり、本来なにも無いはずの上部に胴体、先端に熱々の鉄球の付いた尻尾、左右の腕はネイルガン、ワイヤーシューター、肩には10連ミサイルサイロ、そしてその中央に頭部がエーテルコアに変貌したあの化け物が鎮座していた。

 ワイヤーに引っ掛けられた鉄骨が建物から引き裂かれる音と共に宙へと持ち上がる。

 そして化け物が体を捻ると空気を引き裂き鞭のように振り回された。

 

「散れ!」

 

 ベンさんの声と同時に全員が左右へ飛び退いた。

 直後に鉄骨が地面を薙ぎ払った。

 

「レーザーモード、撃て!」

 

 そしてディルムン社の部隊も動き出した。

 そのレーザーライフルが一斉に撃ち出されると、あの化け物の装甲が溶け中身が露出する。

 化け物が叫び声をあげ、私は心の中で「いけたか」と思ったがそうは問屋が卸さなかった。

 

 『未確認存在の表面素材の変化を確認、鏡面になっている様です』

 

 その損傷箇所が修復されていく。いや修復というより改良というべきかな?

 損傷した箇所が元に戻ると共に、全身が鏡面状の装甲で覆われていく。

 鏡面のような装甲が光を反射し、ディルムン社のレーザーライフルから放たれた光線が次々と弾かれていってしまった。

 

「……効かなくなった?」

 

 クレタさんはそう言っているがおそらくそうだろう。

 その弾かれたレーザーは周囲の建物を溶かし貫通していく。

 続いて赤く光る鉄球がグレースさんへ振り下ろされた。

 だがそれはベンさんによって防がれ弾き返され、その隙を狙いアンドーさんが化け物の足を一本破壊した。

 

「すごいパワーだ」

 

 アキラは驚いているが私も驚いた。

 だが一度弾かれた鉄球やそれを支える尻尾、そして破壊された足は修復され、さらに装甲が厚くなり、一回り大きくなっていく。

 

「あれは防ぎきれるか分からんぞ」

 

 巨大化した鉄球を見たベンさんの言葉に絶望している最中、Fairyがさらなる絶望を持ってきた。

 

『警告。これまでの傾向よりこのまま攻撃、防御を続けると現在取れる全ての手段に対応される恐れがあります。まずは自己改造能力の無効化を狙いましょう』

 

「でも、一体どうやって」

 

 アキラが悩んでいるが私には心当たりがあった。

 でもそれをするには論理コアの現在の場所を知る必要があり、そして最悪生きているかどうかはわからないけどプレーンの中の転生者が死ぬ可能性だってあった。

 言い出そうか悩んでる最中、突然開いても無いのにもかかわらず掲示板が開いた。

 

 


 

 

プレーンを救いたいの会

 

30:名無しの転生者

なんなんです?

勝手に開いたんですけど

 

31:CEO

俺が強制的に呼び出したよ

 

32:名無しの転生者

えっそんなことできるんですか

 

33:CEO

それとわかりやすいようにコテハン付けろ。

確かSoureiって名前だったよな?

 

34:Sourei

えっなんで名前わかるんですか?

 

35:CEO

へーリオスの資料を覗けば分かるさ

名前と現在の用途以外は分からなかったけど

 

36:Sourei

マジか

 

37:クリン

いやそんな事を話している暇はありません

プレーンを救う為の計画を考えましょう

 

38:Sourei

そういえばプレーンが転生者なら掲示板から話すことは出来るんですか

 

39:CEO

そのことなら文字化けしたHELPを全てのスレッドに送りまくって一時的にBANになったよ

 

40:クリン

そんなことはどうでもいいんです。

彼を助ける為には彼の精神の宿った回路をあれから取り戻す必要があります。

 

41:Sourei

あんな状態でできるの?

 

42:クリン

私の特典を使えばいけます。

今から論理コアの位置を示した解析データを送ります。その周辺には白祇重工の攻撃も、あれ自身の攻撃も向かわないようにしてください

 

43:Sourei

分かったけど…その後どうやって摘出するの?

 

44:クリン

グレースさんの電気グレネードで電気系統をショートさせた後に私がそこに張り付き、くり抜きます

以上です

後あなたと私たちがつながっていることはバレない様にしてくださいね

 

45:Sourei

分かりました!

 

 

 


 

 

 そうこう話している間に私たちは既に防戦一方、マシンガンの様に放たれる釘や短距離ミサイルを避けることしか出来なくなっていた。

 

[対処法がわかりましたよ!]

 

「なんだい?」

 

 アキラの問いかけに、私は一瞬だけ周囲を確認する。

 プレーンを取り込んだ化け物は、今も絶え間なく3m程の釘を撃ち出しているのでまともに近づくことすらできない。

 

[あの化け物、攻撃を受けるたびにそれに対応するように自己改造しています。なら、少しの攻撃を何度も繰り返すんじゃなくて――一度に大きなダメージを与えて、対応する前に一気に倒すべきです!]

 

『合理的です。対象の自己改造には一定の処理時間が存在する可能性があります』

 

 Fairyが補足する。

 よし。

 これなら嘘は言っていない!

 

[グレースさん!]

 

「ん? なんだい?」

 

[さっきの電気グレネード、まだ持ってますか?]

 

 グレースさんの表情が僅かに変わった。

 

「あるけど……あれを使うのかい?」

 

[はい。あれを最大電力であの化け物に直接当ててください。装甲を貫通させる必要はありません。表面に張り付けられれば十分です!]

 

「なるほど……電気系統を直接潰すってことかい?」

 

[そうです! あれだけ自分の構造を変え続けているなら、内部の制御系統もかなり複雑になっているはずです。強力な電流を流せば、一時的に動きを止められるかもしれません!]

 

 ――本当は少し違うんだけどね。

 止めたいのは化け物そのものではない。

 その隙に、クリンさんがプレーンの論理コアを取り出す。

 けれど、それを言えば色々と面倒なことになる。

 

「だけど、あいつの周りには近づけないぞ!」

 

 クレタさんが叫ぶ。

 その直後、巨大な鉄球が再びこちらへ迫ってきた。

 

「だったら俺が作ろう!」

 

 ベンさんが前へ出る。

 鉄球と巨大なコンクリートの盾が激突した。

 地面が砕け、周囲に亀裂が走る。

 

「今だ!」

 

 ベンさんが叫ぶ。

 アンドーさんがその隙を逃さず、化け物の懐へ回り込んだ。

 ネイルガンがこちらへ向けられた瞬間、その腕にドリルが直撃する。

 クレタさんとアンドーさんの攻撃によって、化け物の片腕が僅かに下がった。

 

「グレースさん!」

 

「分かってるよ!」

 

 グレースさんが腰から一つのグレネードを取り出す。

 普通の爆弾とは違う。

 内部では青白い電流が不規則に走っていた。

 

「さあ、爆破解体を始めようか!」

 

 グレースさんはそう呟くと、勢いよく腕を振りかぶった。

 グレネードが宙を舞う。

 化け物の鏡面装甲がそれを捕捉した。

 ネイルガンがグレネードへ向けられる。

 

「撃たせるか!」

 

 アンドーさんがその射線を遮るように飛び込む。

 ベンさんが鉄球を押さえ込み、クレタさんがさらに距離を詰める。

 そして――

 グレネードが化け物の胴体へと直撃した。

 次の瞬間。

 

 感電!!

 

 異様に大きな放電音と共に、化け物の全身を青白い電流が駆け巡った。

 六本の足が不規則に痙攣する。

 ワイヤーシューターが暴発し、ネイルガンから放たれた釘があらぬ方向へ飛んでいく。

 そして化け物の動きが止まった。

 

「今です!」

 

[全員、一斉攻撃です!復活する前に畳み掛けてください!]

 

「おう!」

 

「待ってたぜ!」

 

 全員が一斉に動き出す。

 クレタさんが正面から突撃し、ベンさんが鉄球を弾き飛ばす。

 アンドーさんのドリルが装甲の一点へ集中し、ディルムン社の部隊も再び武器を構えた。

 ――これなら表向きは自然だ。

 全員が化け物を倒すために動いている。

 その中に、一人だけ別の目的を持った人物が混ざっていてもきっと、気付かれない。

 あとはクリンに流れ弾が当たらない様に気をつけるだけ。

 その総攻撃も虚しく、化け物は再び動き出してしまった。

 だが、一つだけ違うことがあった。

 

「あれっ傷がそのまま?」

 

 おそらくプレーンの摘出が成功したんだ!

 証拠に論理コアのあった場所に特大の削り取られた跡がある。

 

『分析結果を更新します。現在未確認存在の内部では先ほどの様な変化が発生していません。対応能力を失ったと考えられます』

 

「なんだかよく分からんがやったな!」

 

 その後結局元のスペックが高いので苦戦したが、途中で吹き飛ばされたクレタがプロトタイプを操縦し、親子の絆のパワーでモニュメントに本体を串刺しにする形で討伐された。




未確認融合侵蝕体

広場のサクリファイスの機械融合能力と機械転生者の自己改造が悪魔合体してしまったこの世には存在しなかったはずの最悪の怪物。
論理コアの完全な掌握が行われていたならば切る、破砕する、掘削する、圧し潰す……ほぼ全ての施工技術を自己改造によって行える様にできる上に、必要に応じて火炎放射器、毒ガス、クラスター爆弾といった周囲に甚大な被害をもたらす武装が火を吹いただろう。

「こっちには反射率100%の鏡!こっちには一本でビルも支えられるワイヤー!すごいもっと見せておくれ!」

——ホロウの深部、「未確認融合侵蝕体」を観察するグレース

ディルムン社のカラーと新エネミーのカラーの一部が被ってしまった…どうしよ…

次はこの後の話とちょっとしたおまけを予定しています。
お気に入り、評価してくれると嬉しいです。
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