転生者たちは終末世界で好き勝手したい!(出来ない) 作:NATTOUGOHAN
それに伴ってディルムン社の転生者部隊も拡大してます
エリー都編は次で終わらせる予定です。
1:名無しの転生者
このスレは現在拡大中の零号ホロウについての情報交換スレです。
助け合いましょう
2:名無しの転生者
やべえよやべえよ
プルートー区の家がホロウに飲まれちゃったよ
3:名無しの転生者
ヘーリオスの情報全然役に立たねえじゃん
4:名無しの転生者
もうミネルヴァ区の6割が飲まれたらしい。
5:名無しの転生者
エーテリアスの転生者達助けて!
6:名無しの転生者
自分の家もホロウに飲み込まれた
7:名無しの転生者
もううちのバリケードが破られた
もう終わりだ
8:名無しの転生者
誰か私の持ち主知りませんか
ミネルヴァ区の出版社に行ってたんですけど
9:名無しの転生者
もう誰もそんなこと確認してる場合じゃないよ
10:名無しの転生者
多分〇〇出版社だよね。
あそこホロウに飲み込まれたからもう誰にも分からん。
11:名無しの転生者
なんかエーテリアスデカくなってない?
12:名無しの転生者
私防衛軍所属なんだけど、エーテル活性が上昇してるせいでエーテリアスが強くなってる!
13:名無しの転生者
何処か逃げられる所ない?
14:名無しの転生者
なんか刀でエーテリアスをめっちゃ切ってる女の子見たんだけど転生者か?
めっちゃ助かったんだが
15:名無しの転生者
今プルートー区※〇街の家に取り残されてるんだけど誰か助けて
外がもうあいつらでいっぱい…
16:名無しの転生者
やばい、何か職場に変な集団が襲撃してきた。
17:名無しの転生者
スマホなんですけど持ち主が俺のこと落としちゃったんです
助けて
ディルムン・コーポレーション ホロウ内地下オフィス
「おい掲示板見てみろ、酷いことになってるぞ。」
初期の頃と比べエーテリアス転生者が増えた事で拡張増築され、最早オフィスというより街に近くなった地下オフィスの寮でグラトニーは掲示板で外の惨状を確認していた。
「まあ俺たちにはあまり関係ないけどな。」
何処か別世界の出来事かのようにダンスマットで遊んでいたキャラバンが言う。
オフィスが有るのは零号ホロウとは離れたホロウであり、しかもホロウによる害なんて関係ないエーテリアスなのでほぼ他人事なのだ。
「…いいや関係あるぞ。」
その話を遠くから聞いていたトラキアンがやっていたゲームを止めてキャラバン達の方にやってきた。
「そりゃどうして。」
キャラバンが不思議そうに言い返す。
「どの道俺たちの上司で人間であるCEOも黙って見て無いだろうし、今回のホロウ災害は異常だ。発生してから少ししか経ってないのにこの有様、もしかしたら最悪の場合エリー都の全てを覆って文明崩壊もあり得るかもしれない。そうなったら俺たちのこの文明的暮らしだって全部ダメになる、だって俺たちの使っている機械類って侵蝕があるからホロウ外から定期的に取り替えなきゃならないんだからな。」
「それは確かに」
「まあそりゃそうだよなCEOは人間だ。」
その長言に寝てしまったグラトニーを除き近くで聞いていたプグヌスとキャラバンはこれが如何に緊急事態であるか納得したらしい。
「その通りだトラキアン、文明は私の思い描く転生者の楽園を作るのに必要だからな。少しでも被害を減らすのと転生者を
背後から響いた、聞き覚えのある落ち着いた声。
三人が振り返ると、そこには愛用の杖を弄びながら、不敵な笑みを浮かべるCEOが立っていた。
「起きろグラトニー、君達には今から被災地に行って新型ヘリで
「そんな地味な仕事でいいんですか、ボス」
キャラバンが意外そうに聞き返す。
もっと派手な殲滅や蹂躙などを命じられると思っていたのだ。
「地味?とんでもない。とても大切な役割だよ。」
CEOは杖をいじり、エリー都の地図を映し出した。
「作戦の概要を言うぞ、二度は言わないからな。まず現在21機のヘリが零号ホロウ内で観測データを集めている。通常機器ではホロウ内外の通信は出来ないからヘリのネットワークに搭載したプログラム転生者に観測データを掲示板経由でホロウ外に居るクリンに送ってもらい、その解析結果から転生者の位置を割り出す。」
ホログラムに無数の赤い点と数機のヘリが映し出された。
「ここからが君たちの出番だ。その観測データを元に君たちが乗る超大型武装ヘリのルートを決める。結果にもよるがまず転生者が最も少ない地域でエーテリアス転生者には転生者の救助作業をしてもらう。」
その話を聞いていたグラトニーが声を上げた。
「いやちょっとまて、まず最も多い地域でするんじゃないのか。」
その問いに、CEOは不敵な笑みを浮かべ、杖の先でホログラムの「赤い点が密集した地域」を指し示した。
「いい質問だグラトニー、そこの説明をしよう。」
CEOは猫耳をぴくりと動かし、淡々と説明を続ける。
「点が多い地域……つまり物や人が多い地域には、今ごろ防衛軍や治安局のような連中が総出で向かっている。そこへ我々がノコノコ出ていけば、救助競争どころか、普通にエーテリアスとして真っ先に排除されるだろう?」
杖から動画が投影される。
それは上空から撮影された避難民を守る防衛軍がエーテリアス相手に死に物狂いで戦っている映像だった。
「……あー、なるほど。まあ邪魔しちゃ悪いしな。」
「その通り。逆に、この赤い点が数えるほどしかない地域を見てみろ。ここは軍がたどり着けてないか、完全に切り捨てられたエリアだ。つまり、我々がエーテリアスどもの群れの中で何しようが邪魔が入らない『ブルーオーシャン』というわけさ。」
そうして赤い点が減った後ヘリは固まって被災地を周回し、また元の位置の戻った。
「そうしてその地域の転生者を救助し終わったら、その地域にエーテリアスをキャラバンが集合させ、エーテリアスがいなくなった地域での非エーテリアス部隊による転生者の救助活動を開始する。」
それを聞いたプグヌスが言った。
「で、そのあとその集めたエーテリアスはどうするんだ?まさか俺たちが処理するわけじゃないよね。」
それを聞いたCEOは、地図を動かし、外側に螺旋を描くタワーを指した。
「さすがにそんな無理難題を君たちに押し付けるわけではない。その集めたエーテリアス達をこの式輿の塔の周辺に集めることによって、恐らく都市の上層部はその周辺を見捨ることを決断し式輿の塔を爆発させる。そうなる前に君たちはヘリに搭載されたブースターを使って撤退し、エーテリアスどもは木端微塵になる。どうだ完璧な作戦だろう?」
ポリゴンになっていくホログラムの塔とその周辺を見て、CEOはニコリと笑いながらグラトニー達を見た。
「作戦名は…そうだな、オペレーション・パレードだ。」
ディルムン社製ホロウ内用ヘリ
従来なら空間の捻じれによってホロウ内でヘリを飛ばすことは無理だと思われてきた(独自設定)。
だがこのヘリは違う。
ディルムン社最新鋭の小型データスタンドの搭載とディルムン社独自のネットワークとの接続により、リアルタイムキャロット生成が可能になり、安全にホロウ内を滑空が出来るようになったのだ。
大型エーテリアスが搭乗することを想定した超大型バージョンも存在している。
将来的に軍に卸す予定
「なんかバキバキ鳴ってる? ああ、空間の歪みを強引にねじ伏せている音だ。安心しろ、計算上はあと30分はバラバラにならない」
――ヘリに搭載されたプログラム転生者
緊急時に何悠長に話してんだとは思われるかと思いますが、それは観測データの解析の時間が長いということで。
もしホロウ内でヘリとかが飛んでたのを見たって言う人が居たら教えてくれるとうれしいです。
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