超暴太郎!   作:エアプのハロ

8 / 8
その2に思ったより時間がかかっているのでこっちを先に出します。
ちなみに2には1週間以上かかっているんですが、これは2時間くらいでできました。
ドウシテ…
非力な私を許してくれ…


いつかの明日で:そのⅢ

-みかど、ぜっこうちょう-

 

その日、雷からのメッセージで呼び出された彩葉は、Black onyXの拠点を訪れていた。

勿論、かぐやはお留守番である。*1いてもどうせ問題しか起こさないだろう。

拠点に入って早々、彩葉が目にしたのは――

「よぉ彩葉。改めて思うが、やっぱり世の中金だよなァ~。」

兄の変わり果てた姿であった。

普段のスタイリッシュな恰好は何処へやら、サングラスをかけ全身を金色にし、首にも金のネックレス、首元には海外のセレブがよく巻いてるファサファサしたやつを身に着け、ふじゅ~の山にふてぶてしく座っている。

 

「ナニソレ、全然かっこよくないんですけど…。」

「効かねェなァ~。いくら妹といえど、所詮は俺より金のない負け犬の遠吠え!俺には届かん!」

「分かるか彩葉?この世は金が全て!愛だの友情だのと反吐が出る!」

「見ろよこのふじゅ~の山を!」

そういってウインドウを開いて彩葉に見せるがそこにはゼロが十数桁もあるのが見える。

「今となっちゃあ、このツクヨミ内で俺に従わねぇ奴などいねェ!」

「もはやこのツクヨミの支配者はヤチヨではないッ!この俺、帝アキラだッ!」

 

そんなアキラを無視してBlack onyXの2人が話しかけてくる。

「あれ、いろPじゃん。」

「すまないな、こんなことに巻き込んで。」

「どうも。ていうか、何ですかあのカス虫。」

「あぁ、アレ?実は…」

 

 

 

きっかけは些細なものだった。

ある配信のタロウとアキラの切り抜きがたまたま海外でバズったのだ。その影響で連日配信では数多の投げ銭が飛び交うようになった。当然、莫大な広告収入も入り、Black onyXは一夜にして大金と世界中の注目を得た。

莫大な富と名声を得ようと、それでも最初は耐えていた。なんなら

「俺たちはどんだけ稼ごうと変わらねぇ。お前ら子ウサギどもにとびっきりの夢を見せてやる。」

などとほざく余裕すらあった。

だが一ヶ月後…

 

 

 

 

 

 

「金!暴力!S〇X!」

そこには変わり果てたアキラがいた。

『金が全てではない』などという考えも翌月になり収益の通知が来た瞬間、全て消し飛んだ。

莫大な桁がアキラの脳に残っていた理性や感性を脳汁とアドレナリンの洪水によって洗い流してしまったのだ。

その結果、帝アキラもとい酒寄朝日は収益を確認した途端、

「ぬおぉぉぉぉぉぉ!?」

という奇声を上げ、白目をむきそのまま気絶。その後、5時間程して目を覚ました時にはこんなことになっていた。

 

 

 

「…て、いうワケ。」

「成程。…アレ、止めないんですか。」

「見てて面白いからね~。それにどうせ()()()が止めるでしょ。」

「でも、コメント欄とか大丈夫なんですか。」

「いや~、最初は少し荒れたんだけど最終的にアイツが叩き直すでしょ、ってことで今は元通りだね。ていうか妹的にはアレ、オッケーなワケ?」

「まぁ、ですよねぇ。あと、妹云々っていうより痛々しさがすごくて正直見てられないですね。」

「何とでも言えェ!俺にとっちゃ雑魚の戯言、どれだけ吠えようとこの俺に届くことは無い!」

「うわ、すっごいゲス顔。恥ずかしくないの?」

「ハァ~ン?俺よりふじゅ~が少ない奴の言葉はヘブライ語じゃないとわっかりませ~ん。」

「うっざ、もう刺した方が早くないですか」

「うわ何そのドス、ウケる。」

「ウケるじゃない。彩葉もそのドスを置け!というかどこから出した!?もうじき桃井さんが…」

「タロウだとォ?ハン、今の俺にはもはや敵ではない!見ろこの金棒を!コイツはなァ――」

「すまんな雷、遅れてしまったか。」

「いえ、時間ピッタリです。ありがとうございます。」

そういって見慣れぬ金棒を見せびらかそうとした時、タロウが現れた。

 

「来たかタロウ。ちょうどいい、ここいらでお前をぶっ潰して武力でも俺が強いってことを見せてやる。」

「すいません桃井さん、実は…」

「成程な…いいだろう!アキラお前の挑戦、受けてやる。」

「ただの勝負じゃ面白みがねぇ。条件をつけようぜ。勝った奴が負けたやつに一つ命令!どうだ?」

「ほう⋯面白い。やってやろう。」

「へっへっへ、吐いた唾は飲み込めねぇからなァ…せいぜい頑張るこった。」

 

 

 

 

KASSEN

MODE:SETSTUNA

 

-3-

「どれだけお前が強かろうとそんななまくらじゃあ俺に勝つことなんてできるワケねーだろ!」

-2-

「そうか、ならば武器の差が戦いの決定的差ではないことを教えてやろう。」

-1-

「ヒッヒッヒ…金の重みを教えてやるよォ…文字通りこの"金"棒でなァ…」

 

 

開幕と同時に金棒から牽制のミサイルが一斉に放たれるが、そのミサイルの間を突っ切って距離を詰め、無防備なアキラに向かって迷いなく刀を振り下ろす。しかし、

「舐めるなァ!こっちは初めっからソレ前提で動いてんだよォ!」

刀と金棒がぶつかり、火花が散る。

「ムッ…」

だが競り合っていたのも束の間、徐々にタロウが押されていく。これには流石のタロウも距離をとらざる負えない。距離にして約10m程を保ってお互いに見合う。

「やはり分かるかタロウ。そう、これは金に物言わせて最上位の刀匠に作らせた最強の金棒よ!お前のそのなまくらとは天と地の差がある。そしてェ…」

突如としてアキラが懐から紙のような何かをばらまく。するとその紙から鎖が飛び出しタロウを縛り上げる。

「これで動けないだろォ?ヘッヘッヘ、コイツはなんか胡散臭い呪符売り*2から買ったもんでなァ…ちゃんと動いて安心したぜ。これでお得意の弾きも使えねぇ。動くこともできねェ。これがどういうことか分かるだろ?」

「つまり!お前が俺に勝つことなど不可能!ヒャッハー!これで死ねェ!」

金棒の部分を投げ捨てて大きく跳躍し、中にある刀でタロウの首を狙う。そのハエのような動きはまさにクソ虫といって差し支えない程気持ちの悪い動きだった。

 

 

 

「頭を使ったつもりだろうが…甘い!フンッ!」

だが、圧倒的強者の前ではそんな小細工が通用する筈もなく、普通に返り討ちにされた。

「グハァ!バ、馬鹿なァ!?あの呪符をどうやって…」

 

 

「簡単なことだ。お前が長々と喋っている間に効果が切れた。それだけだ。」

「だ、だが、いくら油断していたからといって俺が反応できねぇワケがねェ!どんなからくりを使った!?」

「からくりも何も…お前ここ最近、まともにKASSENしてないだろ。腕がかなり鈍っていたぞ。」

「あ」

そう、ここ最近カス虫状態になってからというもの一切KASSENをやっていないのだ。

正確に言うと3vs3はやっているものの、大体2人が敵を殲滅してくれるので帝はおニューの金棒で遠くから適当にミサイルを垂れ流してるうちに勝てるのだ。

 

 

「そんな…そんな…」

そんな…馬鹿なァァァァァァ!?

チュドーンという効果音と共に爆発四散したアキラであったが、黒焦げアフロヘアになって這いずり出てきて立ち上る黒煙を目くらましに逃走を図る。

「うごご…クソ、俺はまだ負けてねェ…次こそ必ず…ン?」

そんなアキラの目の前に影が落ちる。細長い、丁度人型の…

「さて、勝った者には敗者になんでも命令できるんだったな。」

顔を上げたアキラは赤い悪魔と目が合ってしまう。

そのまま固まっているとむんずと掴まれ、俵担ぎされる。

「ちょうどいい機会だ、鍛えなおしてやろう。」

「え」

 

ータロウ's ブートキャンプ season5開幕ー

 

脳裏にこれまでのトラウマが一斉に蘇り、恐怖のあまり意識が遠のきそうになる。

「ひ、ヒィィィィィィ!」

「…なんてなァ!こんなモン、ログアウトすればいいだけの話よォ!あばよ、甘ちゃんが!」

そう言ってログアウトボタンを押すが何も起こらない。何回か押してみると空から紙が降ってきた。そこには

『    いとやりすぎ

 たっぷりお仕置きされてきてね♡

 それと私の彩葉を侮辱したな

      by永遠に18歳の美少女』と書いてある。

「何が永遠に18歳だよ!?実年齢8000歳がァ!」

そう口にした瞬間、タロウの下に一通のメッセージが届いた。

「ん?…おぉ、喜べアキラ。今何故かヤチヨから全力でやっていいとお達しがきた。それならお言葉に甘えるとしよう。」

ヒィィィィィィィィィィィ!ヤチヨさんナマ言ってすんませんした!マジ勘弁してください!タロウもその銃(ドンブラスター)を置け!」

そのまま担がれながら地獄への道を進んでいるとこちらに手を振る人物たちが見える。

「の、乃依、雷、彩葉!誰でもいい!助けてくれ!金ならある!」

「元を辿れば全部お前の自業自得だ。せっかくだからそのおかしいテンションも直してもらってこい。それにもう5回目だぞ?いい加減慣れろ。」

「クソ!この正論マシーンが!お前は本気を味わったことないからそんな風に言えるんだ!」

「そうだ彩葉!お前は俺を見捨てないよな?俺はお兄ちゃんだぞ!助けてくれェ!」

「ムリ、KASSENの腕と一緒にその金銭感覚とゲス顔も直してもらったら?」

「あーそうだよ知ってたよ!俺の妹はこんな奴だってよォ!畜生!」

「乃依ィ!お前は俺を裏切らないよな?なんてたって固い絆があるもんな?」

 

「アキラ…俺、アキラに今まで散々助けられてさ、感謝してるんだぜ?だからさ…」

「乃依…!」

 

「いってらっしゃい☆」

「乃依ぃぃぃぃぃぃ⁉」

アキラが最後に見たのは良い笑顔でサムズアップする乃依の姿であった。

 

 

 

 

 

その後アキラが解放されたのは数時間後のことであった。

「オァー…ツカレタ…」

「お つ か れ」

「ゑ?」

「じゃあ今度は……こっちの落とし前、つけよっか?」

満身創痍のアキラだが、出待ちしていたヤチヨによってさらに痛い目を見るのは割愛しよう。

*1
かぐや<ナンデー⁉

*2
?????「ンンンンンン~☆」




アキラ…敗因:調子に乗って効果時間を聞き逃していた。タロウとヤチヨ、そして正気に戻った後の羞恥心によるジェットストリームアタックによって無事廃人と化す。その後、妹による罵倒がトドメとなり再起不能。
彩葉…兄の奇行のせいで今後海外では研究者としての知名度より"あの"帝アキラの妹というイメージが上回ってしまうという哀れな天才。
乃依…全部撮ってた。事あるごとにアキラに見せて反応を楽しんでいる。
雷…タロウ'sブートキャンプ自主参加者。最近トラッパーなのに近接戦が異常に強くなった結果、『トラップなんかねぇよ』と異常に肩幅の広い自分のクソコラが出回っていて頭が痛い。
ヤチヨ…アキラに一週間顔が某なんj民になるようにした上で期間中毎日配信を命じた。年齢をイジられたことは十倍くらい盛って彩葉に伝えた。
かぐや…後日この配信を見て彩葉に「なんで連れってってくんなかったのー!」と拗ねたがハグで機嫌をなおした。最近のマイブームはBlack onyXのクソコラを作って遊ぶこと。
ゲス顔のイメージは『左門くん 顔芸』で検索してみよう!(ダイマ)
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