弱竹のかぐや、八千代の姫、月へ詠ったいろは唄   作:R,n

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私は!貴方にも救われて欲しいの!!!

だから!だからそれだけは——————



#1:彩は匂えど散りぬるを

今は昔……ではなくて?

 

 

とってもとーっても未来だったり?

 

 

いやいや、大昔でも超未来でもなくて〜?

 

 

今ともあんまり変わってない【ちょ〜っとだけ未来の世界】のお話………

 

 

なのだけれど?

 

 

これは、そんな世界に来てしまった、一人のかっこい〜男の子のお話

 

 


 

 

平日の朝だと言うのに、暗い家の中で、スマコン*1を装着し、コントローラを手に神戦KASSENに赴く者ありけり

 

その者の名は桃谷 金次(ももや きんじ)なむ言いける

 

その者、次いぞこの日こそ外に出る事なく、ついには日を過ごしてしまう

 

その彼のすぐ側で、元光る板なむありける、怪しがりて寄りてみるに—————

 

 

『金次〜〜〜〜!!!なーに油売ってんじゃコラァ!!!』

 

「……どうしたんですか龍子りゅうこさん、今日は休みですよね?」

 

『休みな訳あるかぁ!……はぁ、はぁ……急いで早くツクヨミに来いっての!』

 

「……あぁ!今日は対面配信!」

 

 

彼がポンと手を打てば、電話先の彼女は辟易した様のため息を漏らし、こう続ける

 

 

月見るなみヤチヨとの配信なんてそうそうセッティング出来ないんだから、早く来る事!……まったく、なんで私がこんなことしなきゃなんだか……』

 

「今から行くので少し待っててください」

 

 

そんなこんなで彼は携帯の電話を切り、改めてツクヨミへとむかいける———

 

 


 

 

ガヤガヤと騒がしい人の波の中で、どこが居心地が悪そうに席に座って周囲を何度も見回してしまう

 

憧れてはいたのだけれど……こう、なんと言うか……やはり私は帰ったほうがいいんじゃ……そんな思いを見抜かれたのか、私は彼女に手を取られる

 

 

「緊張してんのは分かっけど、逃げないでくださいよ?……一応局長だから、あんたに居てもらわなきゃ困るし……」

 

「そーそー、局長はがーっしりとしてればいいんだよ、後は()()がなんとかするから」

 

「お前も頑張るんだよぉ!()()()!なぁに私一人で頑張らせようとしてんだ!」

 

「えぇ〜?僕はまだ18歳の子供だよ〜?きゃぴっ☆」

 

 

そんな二人の様子を見ていると、つい笑ってしまう私が居た、あぁ、そうだったね……

この二人がいれば、なんだってできてしまいそうだ……

きっと、()()を助けることだって——————

 

 

「みんなのために、わんわんお〜!どうも、忠犬オタ公でっす!今日も元気に〜!職務果たしちゃいます!」

 

慣れた様な様子で、オタ公が手を挙げ挨拶をする、

配信画面にはすでに、オタ公が表示され、画面のバックでは私たちが待機している

 

「今回の配信は、ななな、なんと!話題沸騰中の有名ライバーグループ!神仙組(シンセングミ)のメンバーが!コラボ配信を行っちゃいまーす!あのブラックオニキスのメンバーにも引けを取らないメンバーの、神仙組、今回はそのメンバー3人にお越しいただきましたー!」

 

「最初は神仙組局長!()()()()()!」

 

「続いては神仙組副長、()()()()!」

 

「最後に神仙組のシリアスブレイカー、神仙組1番隊組長の()()()()()!」

 

「以上3名と、ツクヨミ運営側からは月見ヤチヨ、解説兼進行役はこのオタ公が務めまーす!」

 

 

パチパチとまばらに拍手が混ざる中で、コメント欄のコメントも、多くが熱量に包まれている

 

   配信コメント欄     
キター‼︎
アッツ!夢ジャねぇよなぁ!
今北産業
ヤチヨー!!こっち見てー!!
イサミー!!愛してるー!!
↑神仙組、ヤチヨ、コラボ
サンガツ
コラボつっても何すんの?
古のネット文化成立してんの初めて見た

 

 

「ヤオヨロ〜!神々のみんな〜?月見ヤチヨだよ〜?今日はライブ張り切っちゃうね〜?」

 

「うおおーー!!ヤチヨ〜〜〜!!!」

 

「はいそこー!ファン五月蝿いよー!!」

 

 

騒々しい現地のファンの喧騒の中、マイクを片手ににぎやかなファン達を、オタ公が何人か指摘してやれば、何人か声が落ち着いていくだろう

 

ファンの波を見てみるも、舞台からでは彼女が居るかどうか定かでは無い……まぁ、居ても居なくても関わり合いになれないのだけれど…………

 

 

「というわけで!コメントでも出ましたが!今回は何をやるのか!ツクヨミの傘下グループ、日本堂和*2所属の神仙組の皆さんと、ヤチヨと共に、今後のツクヨミでの発展ややりたいことなどを話していきたいと思いまーす」

 

 

オタ公の声と共に画面が変化して、デカデカと本日の話し合いの議題が出される、それを目にかけて、トシが声をあげようと前のめりになり、椅子から落ちそうになる中で、オタ公がおほんと咳をつき

 

 

「とはいえ、まずは簡単にお互い自己紹介を含めた話し合いでも〜ってことで!」

 

「はいはーい!ヤッチョは神仙組さんの過去配信、実は結構見てるんだよね〜!」

 

「えっ、マジで!?」

 

オタ公の言葉を聞いた途端、待っていたと言わんばかりに彼女が腕を大きくあげて、笑顔でそんな事を言ってくる、それに面を食らってか、ソウジが半ば素が混じった様子で反応をして

 

 

「おー、結構見てるんだ〜、見始めたきっかけとかは?」

 

「うーん、たしか〜………そう!まだイサミンが局長じゃなかった時代!もう本当に……多分配信者でもなかったか、配信者始めたてのころだったかなぁ……視聴者から『KASSENで凄い暴れている子が居る』って聞いてね〜、当時は『ついぞバランス調整ミスったか!』と私も思ったんだけど……純粋に、プレイヤースキルのうまさで潜り抜けているのを見て、そこからずーっと目をかけてたんだ〜」

 

「おー!となると……もしや神仙組の古参ファンという事に!?」

 

「あははー、実は……局長さんや公式のメンバーシップに入ってたりするのです〜、よよよ〜、おかげでヤチヨはお財布が空っぽなのです」

 

 

進行役のオタ公に問われる形で、ヤチヨが私の配信を見始めたきっかけを話し始め、それを聞きながら、若干の緊張をの色を見せまいと、必死に冷静さを私は保っていた

彼女が、私の配信を見ていた……?まずい、何かボロを見せていなかっただろうか……

ここで警戒されてしまっていれば……全てが水の泡に——————

 

 

「———ということで!お次は神仙組局長にお話を〜」

 

「あ、は、はい……私ですね?」

 

オタ公の声を聞き、ハッと顔を起こしながら、ガタンと席を揺らして背を正す

既に横の二人は話したのか、顔には若干の疲れが見えていた

確かにトシもソウジも……彼女との対面は緊張するのだろう

何せ分身ではなく当人だ、私だって緊張する……が、それ以上に——————

 

 

()()()()()()()()()

*1
正式名称、スマートコンタクト、VR空間であるツクヨミに入る際に必須なコンタクトレンズ型の機器であり、AR表示により、視界内に好きなような拡張情報を表示できる機器

*2
本作品世界観におけるツクヨミ関連グループのうちの一つ、基本的にIT産業に携わっており、ツクヨミ内部で数度行われている、イベントでの協賛を行っている、自社でライバーグループを抱えている以上、Black onyXとはスポンサード契約は行っていない




初めまして、投稿者のR,nと申します

超かぐや姫!を拝見して『これは書かねば』と思って書いたので、初投稿です()

ノリと勢いに全て身を任せたので、恐らく続きは出ないかもしれません

読者の反応が良ければ、続きを書くと思います

皆様も超かぐや姫!ぜひ見ましょう!

見てない人はそもそもこの小説を見ないか

では、反響が良ければ、また次のお話で
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