みんなで協力しようって言ったじゃん———!
あなた一人が犠牲になるって言うなら、私達は———
さて、昨日は1000人連続斬りを達成しようとした瞬間
ブラックオニキスの帝アキラが対戦相手として抜擢し、容赦もなくボコボコにされて、キレて配信を止めたところから記憶がないのだが………
そうな風に思考をまとめ、長い髪を縛っていればスマートフォンに通知が届く
『金次〜、そろそろ学校に来ないと、また担任に家凸されそうだぞ〜、ちゃんと学校来るよう言えって言われたわ、めんどくさいからちゃんと学校来たら〜?』
「……確かに、そろそろまた学校に行かなきゃヤバいか」
髪を束ね、大きなポニーテールを作りつつ、黒い瞳を流して学生服を手に取り、パチパチと服を着込んでゆく
スマコンを嵌めようと手を伸ばし、はたと学校の規則を思い返して、スマホへと手を伸ばし変えて取り直す
部屋の戸を開け、誰もいない家の中、階段を駆け降りれば、父や母がすでに食事を済ませたのだろう、リビングのテーブルには冷めた朝食と書き置きが一つ残されて居た
———今度の企画会議で、お前のグループを使用した、味覚プログラムの配信者テスターを使用した配信企画を行うかもしれない、その時はまた話す
「………頂きます」
確かに、個人としての才覚はあり、才人であるだが、驚く程に親としては向いて居なかった
子と向き合うと言うのが不得手なのだ、無論私との関係は悪いものではないが……
それは、私が一度前世というものを経験しているからに過ぎないからだ
今世での名前は
言うなれば病弱、ただそれに尽きる
驚く程の幸運もなく、笑うべき奇譚も無い
幼少より私は病気がちであり、肉体的にも翳りを見せて居た、そんな前世の父と母は、私を必死に生かしてくれた
爆弾となる病気は一つや二つではなかったが、それでも健全に生き、長らえて二十歳をすぎ、三十路に入ろうかと言った頃、悪性腫瘍……
幼少期よりの健康不良が足枷となって居たのだ……
他の部位に転移する前に、即時の治療を余儀なくされた
抗がん剤で髪が抜け、疲労が溜まる中、私は寝込み……
アニメや漫画に逃避した
とは言え直接見るのではなく、電子書籍だったのが玉に瑕だが……
そこで、私は
かぐやがかぐやである話し、彼女がヤチヨである話
最高のハッピーエンドと言われるだろう
だが、私は引っ掛かってしまった
馬鹿な考えというだろう、無理な話だと一蹴されるだろう
だがどうしても、私はそれを考えてしまった、夢見てしまった
翌日、私はガンの切除の手術中、肉体が抗がん剤の投与、並びに患部切除に耐えられず……亡くなった、と考える
実際どういう理屈であるのかがわからないが、恐らくはそうやって死んだのだろう
手術の最中、何処頭の中で思い描く流れ星に身を想い
そう願った
………何が因果かわからないが、こうして私はここに居る
神様の思し召しか、単なる偶然か、私は最後に想いを馳せた世界にいた
だから、だからこそ、私は考え、動いてしまう
しかし、私は見てしまったのだ
何処か寂しげで、でも覚悟を持った笑顔
私はそれを許せなかった
たとえそれが
私の思い描く
……とは言え、出来るかと言われれば怪しい場所はあれど……思案した計画はある
それらを行えば、確度は6割あれば良い方だ……
きっと成功して見せる、それだけなのだ
「お粗末さまでした」
「
「うん、流石に学食とか購買ってのはなかなかね……」
「じゃぁ私のサラダ分けたげる〜」
「それ芦花が食べたく無いだけじゃ無いの〜?」
いつもの様に楽しく話しながら、二人とご飯を分け合ったりして、
それとなしにテストの為にノートを貸してと請われる事になる
「はぁ……今日のご飯はそれが目的ですか」
「だって〜、彩葉のノートわかりやすいんだもん〜」
「そうそう、彩葉のお陰で成績を良いし、終わったらカフェ連れてくから!」
「はいはい、一週間前には返してね?」
と嘆息を吐きながら、私は机の中かノートを出して、二人に貸して渡す
二人からは神様仏様彩葉様と崇められているけれど、何処か楽しい空気を纏って居た
そんな時、廊下の方が少し騒がしくなってくるので、目線がチラリとそちらへと向く
見ればそこには大きく長い、腰ほどまである男性にしては長い黒……いや、頭に向けて色抜けのある薄茶の髪を纏った、背丈のある美麗な男性が教室を通りすぐていくのが見えた
側には焦る様な教師がおり、何やら話している様だが、教師や他の生徒の喧騒が大きくかき消されている
「今のって桃谷先輩?」
「やっぱ人気だね〜」
桃谷金次、この学校内で一、二を争う天性の才を持った人間であり、学校一の美丈夫であり……
曰く、彼は出席日数がギリギリだ、早退も多い
だが成績は優秀、どれもこれも
教師としては出席さえして貰えれば、という話をよく耳にしており
親御さんにも話を聞こうとしたが、忙しく話をする暇がない、という話は、たまたま職員室で担任と話して居た際に聞こえたこぼれ話だ
ある意味では、最も私が嫌いな人間、と言えるかもしれない
「凄いよね〜、成績優秀、 顔も良い、運動もできる……絶対モテてそう」
「芦花!彩葉!ごめん!私ちょっと桃谷先輩追いかけてくる!」
「ちょ、真実……!」
バタンと箸を叩きつけ、駆け足で廊下へと走り出す
彼女はあの人のファン、らしい
最近ではファンクラブに所属して、会員ナンバーは二桁と自慢を見せて居た
なんでそんなものがあるんだというツッコミは置いておくとしても、あそこまで躍起になる程の人気は大変そうだとは思って良いだろう
「ねー、 彩葉」
「ん?どうしたの?芦花」
昼食を啄み、腹を満たしている私に、芦花が優しく声を掛けてくる
「やっぱ、あの先輩苦手?すっごい顔してたよ?」
「え、ほんと?やっば………」
慌てて手鏡を取って顔を眺め、手櫛て少し前髪を整えつつ、じっと鏡越しの私を見れば、芦花はくすくすと苦笑する
「っふふ……まぁでも、あんまり邪険にしないでも良いと思うよ?良い先輩だと思うし」
「まぁそれはそうだけどね……やっぱり学校に来ないっていうのは如何なもんかと」
「ま、それもそうだね……よし、私は今のうちに、借りたノートを見て勉強をするから、またあとでね」
そう言いながら、芦花は弁当を袋に戻し、自身の机へと戻っていく、真実の残した弁当を、ため息混じりに片づけつつ、私も自習へと戻る事にした
「————という事で、今一度どうか親御さんとお話を……」
「すみませんが、あいにく私も両親とはなかなか話す機会がなく……また後日、 お電話頂いても宜しいでしょうか?」
すりすりと両手を擦り合わせ、腰の低い様子の教頭へと笑顔を向け、私は軽く一礼を向けて教室へと入る
教室に入ればやにわに騒ぎが広がりつつ、視線が一点に集中する
それを気にせず席に着けば、対面の椅子にガタンと誰かが座って———
「相変わらず人気者だねー?きーんじ」
「……
「もう食ったよ〜」
昔から彼には少しばかり振り回されて居るが———
そんな中性的な彼は、短くまとめられた……ウルフカットと言うべき黄色い髪をたなびかせ、その下り目が特徴的な碧眼は、楽しげにこちらを捉えて居た
「で、昨日は面白い配信してたねー」
「見てたんですね……」
「そりゃトーゼン」
はぁ、と嘆息を吐けば、当たり前と言う様に笑いかけ、周囲から楽しげな声が響く
何処か異人混じりの容貌の和浦、和の様子を纏った人相と言えなくもない私達は、周囲から見ればあべこべに見えても、 心の中では共に親友には違いない
私が今の私であるのは、 目の前の彼が居るお陰でもあるが……
まぁ、 幼少期に自殺を仕掛けた、などと言う話は、思い返しても仕方がない事だろう
さて、何やら20名強ほどの人数にお気に入り登録をされて居るのを見て、戦々恐々して居ます作者です
最近超かぐや姫!のノベライズ版を入手したので、細々と読み進めようと思っております
もし、感想などを頂けましたら、 作者は喜んで小躍りを致します
さて、ここで一つアンケートとして
現時点で登場して居る、主人公らオリジナルキャラクターらのキャラクターマテリアル……
設定など、ご必要か否か、を問わせていただきます、期間は第五話投稿まで、第五話投稿後、結果を参照して第六話以降、何処かのタイミングにて結果を反映させていただく形とさせていただきます
どうぞよろしければ、アンケートにお答えいただければと存じます
キャラクターマテリアルに関して
-
必要である
-
必要でない
-
どちらでも良い