無能王   作:おゆゆぬ

3 / 3
お久しぶりです、おゆゆぬです。

長い期間空けてしまい、申し訳ございませんでした。

拙い文書ですが最後までお付き合い頂けますと幸いです。


プロローグ3

???「アアアアアアアアァァァァァァァァァァーーーー!!!」

 

本来、祝福されるべき産声が、

老若男女の雄叫びをあげていた。

 

ソフィア「アテナ様、無事に産まれましたが、これ…っ!」

イティア「一体、何が‥…」

産まれたのか、その言葉を主神の前で言える度胸など

文字通り命を掛けて産んだ命、言える訳がない

 

アテナ「………これは………」

アテナが意識朦朧の中、我が子を見つめようとした時、髪も目も黒く染まった《ソレ》は侵食を始める

 

???「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーー!!!!」

 

ソフィア「きゃぁ!!」

イティア「…っ!まずい!!」

 

すぐさま、イティナが自身の小宇宙《コスモ》で己とソフィア、アテナ様に防御壁を張った。

だがそれすらも《ソレ》は飲み込もうとする。

 

???「ァァァァァァ…… 」

イティア「このままでは…………

     アテナ様!!、失礼します!!!

 

 

 

【最後の正義】テロス・デュカイオシュネ!! 」

 

 

元・天秤座の黄金聖闘士にして、教皇最強の必殺技が炸裂する。

 

《ソレ》は爆散した

 

 

か、に見えたが飛び散った《ソレ》は、まるで霧の如く煙の如く大気に溶け込む。

そして、イティア自身にも《ソレ》は飛び散ったが

 

イティア「……なんともない?」

特に身体表面上に影響もなく、問題なく動かすこともできる。

 

イティア「………一体なんだったのだ………」

突然のことに、教皇イティアは呆然とする。

しかし、それは確かに静かに彼を染めていくのだが、知る由もない。

 

 

イティア「…そんな事より、アテナ様は!?」

アテナ「……私は大丈夫です。」

ソフィアに肩を貸してもらいながらイティアに応える。

 

イティア「……アテナ様、一体あれはなんだったのでしょう」

 

アテナ「...........、あれは........、

恐らくもう現れることはないでしょう......。

いえ、逆に常に在り続ける、と言った方が正確なのかもしれません。」

 

イティア「???」

 

アテナ「......それより、わたくしの子供は........?」

 

 

ソフィア「........あちらにいらっしゃいます。」

 

目線の先には産まれたての赤ん坊がうずくまるように小さな寝息を立てている。

かすかに生えている髪の毛は、毛量が少ないにも関わらず、海を連想させるような澄んだ群青色の髪だ。

 

ソフィア「......碧い髪......」

 

イティア「一先ず、危機は脱したようですし、先程のような黒髪ではなくなりましたが......。」

 

アテナ「......構いません。どのような事があれこの子は私の愛する子供...。」

 

アテナは産まれて初めての母の抱擁をする。

 

アテナ「絶対に何があろうともあなたを守ります。

そして、ソフィア、イティア。

 

この子のためにも今日のことはくれぐれも3人の秘密でお願いします。

 

ソフィア「もちろんです。」

 

イティア「御心のままに。」

 

 

そう言って一先ず波乱の命の誕生を終えた......。

 

----------------------

 

 

 

 

-----半年が経った。

 

アテナの出産はひと段落を終え、また神殿に静寂と調和が取り戻しつつある。

しかし、赤ん坊にとっての半年は盛大で、アテナの子・白鷹(しろたか)は、髪の毛もしっかり生え、ミルク・母乳のおかげかふくよかになりつつある。

今は、母乳を飲んでおなかいっぱいなのか、ゆりかごに揺られながらすやすや眠っている。

その横で、女神アテナは静かに微笑んでいた。

 

アテナ「...無事育ってくれました。

こんなに大きくなってくれて」

 

そんな微笑ましい光景に一人の老者がやってくる。

 

イティア「失礼します。

アテナ様、お伝えしたいことが...」

 

アテナ「構いませんよ。」

 

アテナはイティアに目をやる。

 

イティア「...実はご子息のことでお伝えしたいことが...。

やはり、お調べした所、その碧き眼、碧き髪

間違いないかと...。」

 

なんとシロタカは髪と同じ眼の色をしていた。

何も知らぬ人が聞いたら、綺麗だと見とれる事だが、由来は違う。

 

アテナ「...碧き眼と髪は大いなる力の源《みなもと》。

世界を守るも、滅ぼすも生きる者次第...。」

 

 

イティア「はい...。

伝承通りなら希望にも災いにもなります。」

 

 

アテナ「...えぇ。その通りですね。

ですが、未来の子にそんな使命を押し付けるのはよくありません。

この子は私の分まで自由であって欲しいのです。」

 

イティア「...私にも分かります。

ハクレイやセージには強く真っ直ぐ進んで欲しいと。

老兵の勝手な考えですかな!」

 

イティアは微笑んだ。

 

アテナ「なので、この子には辛いですが、ソフィアに...。」

 

イティア「ですが、アテナ様」

 

イティアは急に笑みを消す。

空気がひしめきつつある。

 

イティア「私は見てきました。

数々の人《ヒト》を 。」

 




期間がものすごく空いてしまい、申し訳ございませんでした  
次話もいつ掲載できるか、分かりませんがせめて今話だけでもお楽しみいただけると幸いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。