KBC キヴォトス・ベースボール・クラシック 作:阪神火球男
「テーマパークに来たみたいだぜ。テンション上がるなぁ〜」
ブルアカの野球イベを思い出したので書いた。後悔はしていない
先生。その人は連邦生徒会長の失踪後にここキヴォトスにやってきた怪しい
キヴォトスにおける大多数の先生への印象はこんな感じだ。
(…けど、結構子供っぽいところとかもあるわよね。プラモデルを買ってたりもするし。)
心の中でそう独白する少女の名は、早瀬ユウカ。シャーレの部室まで歩く傍らに思考を巡らすが、どうにもその対象は先生になりがちである。
(浪費癖があるのも心配だわ。そういえば先生の
ーーー!ーーー!ー球はーイトへ!
思考の中に入りすぎたのか、既にシャーレの部室前に着いていたことに気付かなかったがふと扉越しでも聞こえる妙に気合のこもった声によって現実に引き戻される。
一瞬先生の声かと考えたが明らかに声質の異なっていたので、大方仕事を置いといてアニメでも観ているのだろうと当たりをつける。
(もう!先生ったら私がいないとすぐに仕事をサボっちゃうんだから。今度こそビシッと言わないと−−)
コン コン
反応がない。1回2回と繰り返すも
「先生、入りますよ!」
そう言って中に入ると____
「これは……野球?ですよね」
"うわぁ‼︎もう来てたのユウカ。ごめん気づかなかったよ"
「私はちゃんとノックもしましたからね。それで
は何です?観たところ野球のようですけどキヴォトスでの映像ではないですよね」
ユウカの視線の先には先生と同じ、しかし先生より遥かに屈強だと分かる大人たちが野球をやっている様子が現代のテレビより低い解像度で映されていた。
"ユウカは野球知ってるんだね"
「えぇ、でもそこまで知ってはいませんよ。毎年ミレニアムでは企業対抗戦があるのでセミナーの決算で初めて知りました。」
キヴォトスでの野球は基本的に、企業の持つチームによるアマチュア野球であり生徒たちによる学生野球やプロというのほとんどいなかった。なので、キヴォトス野球は規模や知名度、人気というのもマイナー競技の域を出ないものでほとんどの生徒は存在すら知らない人が多い。
"小さい頃から野球を見るのが
(!先生の小さい頃ですって!色々聞くなら今しかないわ!)
「野球ってどう楽しむんですか?」
"大体の人は自分の好きなチームを応援する感じかなぁ。あとは、好きな選手を応援したりする人も多いね"
「なるほど。先生は応援してる人とかはいるんですか?」
"うーん、私のときはトリプルスリー*1とか流行ったけど個人的には特にいなかったかなぁ。でももう引退してるんだけどイチロー*2っていう人がいたんだけどスター性もあって憧れたなぁ"
「先生自身はやってたりしたんですか」
そこまでスラスラと喋っていた先生だが
それを聞くと少しばつの悪い様子で、
"一応してたけど上手くはなれなかったよ。そうだ、その時の写真があるんだけど見「見ます‼︎」"
(先生の小さい頃の写真⁉︎ってべ、別にただ少し気になってるだけよ私は!そうこれは好奇心、ただの好奇心なのよ)
"ははっ、そんなに反応してくれたら私としても嬉しいよ。けど今は持ってないからまた今度持ってくるね"
「分かりました。楽しみにしておきますね♪」
そうやってその場でこの話題は一旦の終わりを迎えた、
はずだった。
壁に耳あり障子に目あり部屋中に盗聴器あり。出所
連邦生徒会はこの事態を重く受け止め、迅速かつ平和的な対策を検討したものの良い案が出ずに会議が三徹目に入ろうとしたときある役員が、
「先生と趣味仲間であるという関係性と小さい頃の写真という貴重な資源の独占は最も避けなければならない事態であります。私からこの二つの特定個人もしくは組織による独占を防ぐ思案がありまぁす!」と
これが先生の㊙︎写真をかけた
KBC キヴォトス・ベースボール・クラシック
の起源である(引用:クロノススクール)
野球は知らないけれどブルアカは好きだっていう人と
ブルアカは知らないけれど野球は好きだっていう人どちらも楽しめる作品にしていきたいです!
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