KBC キヴォトス・ベースボール・クラシック 作:阪神火球男
私は山田哲人と艦これでキャッキャしてました。
私に対して過剰とも言える程の数のカメラが向けられる。
カメラの裏では多くの生徒が慌ただしく動き回り、いっそのこと圧迫感を感じさせる。
"何度体験してもこの感じは慣れないよ...。はぁ、なんでこんなことに"
なぜ私は
「先生!リハーサルも完璧でしたし大丈夫ですよきっと!」
"シノンはやっぱり手慣れているね。何か緊張しないコツでもあるのかい?"
「そうですねぇ...。そういう時には、私は心の中で私自身を実況中継してますね!私が何かを言ったら『今の台詞はいい感じですね!』っていうように自分を実況するんです!」
"なるほど。いい方法だけれども私には難しいかな、"
私の右隣りに座る元気溌剌な子は、川流シノン。表面はとても賑やかな様子ではあるものの、普段からカメラの前に立っているからかアガってしまっている感じはしない。
それよりも問題なのは左にいるレイだ。数少ない野球部所属の生徒ということで解説として呼ばれたレイだけれども、私以上に緊張しているのが見てとれる。今も手のひらに’人’と書いてるつもりだろうけど’入’になってしまっている。
"大丈夫?レイ"
「だ、大丈夫ですよ、少し緊張してただけです。スタジアムでホームランを打ったときの方がたくさんの人に見られてますし、こんなのへっちゃらです!」
"レイ、そっちにあるのはカメラだよ。私はこっち"
本当に大丈夫かな?
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「視聴者の皆様お待たせいたしました!只今より
第六回KBC直前SP生放送を開始させていただきます!」
パチパチ パチパチ
「ゲストにはお馴染みの先生に加えて、解説として野球部所属の野正レイさんをお呼びいたしました〜!」
"よろしく頼むね"
「よ、よろしくお願いします!」
「えぇ!それでは張り切って参りましょう!まずKBCを見るのが初めてという人に向けた簡単なおさらいからいきます!」
シノンがそういうと、スタジオの大画面に映像が流れはじめる。
「正式名称をキヴォトス・ベースボール・クラシックと言いますKBC。元は連邦生徒会がある時期に起きた混乱を収めるための施策でしたが、今となってはあの晄輪大祭に次ぐキヴォトス屈指の大規模イベントとなりました。」
「参加資格はなんとナシ!10人集められればたとえ廃校寸前だろうが参加できます!」
「KBCでは全チーム優勝を目指すわけですがいきなり決勝進出というわけにはいきません!まず'プール'といって5校1組の塊を四つ作りプール内で総当たりを行います。
プール内で上位2位になることができれば晴れて決勝ラウンドへの切符を手に入れることが出来るのです!予選ラウンドの球場は基本的に毎回持ち回りですが、決勝ラウンドからはミレニアムスタジアムにて行われます。」
シノンによる力説が続くが、ふと気になりレイの方を見てみた。
始まる前は緊張していた様子だったけど、今は落ち着けているようだ。
「ーーーという感じですね!では肝心のチーム紹介に移りましょう!先生とレイさんは注目している学校などはありますでしょうか?!」
「私はやはりゲヘナ、トリニティ、ミレニアムの三大校は周りと比べて頭一つ抜けているように思いますね」
「確かにこの3校はそれぞれ優勝経験もあり実績十分!さらに実力も上澄みといえるでしょう!せっかくなのでこの3校の注目選手についてもお聞きしても?」
「まずゲヘナ校はなんといっても空崎選手でしょうね。」
「なるほど、選手としての特徴についてもお願いします!」
「はい。バッティングについてはまさしく俊足巧打*1の極みという感じで、多少のボール球でもヒットゾーンに落としてしまいます。また出塁*2した後も、足で常に次の塁を狙ってくるのでピッチャーからしても投げにくいことこの上ないでしょうね。守備においても最高水準の指標を示しており、外野守備時の送球はレーザービームとも評され、総合力の高い選手です」
「ふむふむ!では、トリニティ校はどうでしょうか?」
「トリニティ校は平均の高さが売りのチームですから一人を上げるのは難しいですが....、個人的には守月選手ですかね?」
「それは意外ですね!トリニティ校にはツルギ選手やハスミ選手、ミカ選手などが注目株であると私は思っていたのですが?」
「守月選手は遊撃手*3でありながら鋭い打球を飛ばせる好打者でもあります。また、.355という得点圏*4打率を持つなど勝負強さで上位打線が敬遠されないようになってることは、トリニティ打線に大きな影響を与えています。チームの柱を剣先選手とするなら軸こそがこの守月選手と言えるでしょう」
「第4回大会では、チームを救うプレーを見せていましたね!
最後にミレニアムについてお願いします!」
「やはり、ミレニアムは言うまでもなく天童選手でしょうね。二刀流として活躍しており前回大会ではMVPも獲得しました。
バッターとしては左右に広く強く打ち分けることができるパワーヒッター*5で盗塁も多く、もはや相手からすれば試合に出て欲しくない選手ですね。」
「ピッチャーとしては速球派*6ですが、多彩な変化球も操るエース格です。160km/hを越えるストレートに横変化の大きいスイーパーを武器にしています。」
「アリス選手はまさしくスーパースターという感じですよね!私もかっこいいと思いました!」
「先生はどこに注目していますでしょうか?!」
"私はそうだなぁ...........うん!やっぱりアビドスかな"
「アビドスですか?一度も大会にすら出場していませんが..」
"そうだね。でも今回は出るらしいし個人的に頑張ってほしいなと思ってね"
「そういうことでしたか!では、前座はここまでにして早速いきましょうか!視聴者投票によって選ばれたのはまずここです!______」
できるだけ小ネタを詰め込んでるので探しながら見てね^ ^
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