ポストアポカリプス世界で金稼いでコーヒーをのむおっさんの話 作:うぇりー
降ったぼろぼろの市街地を車が進む。一昔前なら過去最高気温などど騒いでいたニュースはとうに無くなり、あるのは防寒着なしではいられない極寒だけ。
「にしても寒いな」
「おまえはずっと寒がりだな「ウィリー」」
「なに不機嫌そうな顔してんだよ」
「いったい誰のせいだろうな」
こいつ、いつにも増して口が悪いな。
寝起きだからか?
「さて、もうすぐだから準備しろ。
俺が見張ってるからその間に土嚢とか運べ」
「え~あれクソ重いんだけど、逆じゃダメ?」
「PKMで見張りしたいって言うなら別にいいが」
あーそうだった
クソ、これなら違うの持ってこりゃよかった
「わかったわかった、俺が運ぶよ」
「そうかじゃあ準備始めるぞ」
「了解。じゃあ陣地作るから見張りと偵察お願い」
「了解。これならもう一人ぐらい連れてこればよかったな」
「それな~けど手の空いてるやつがいなくてな」
ほんとあいつら俺が金欠の時に限って仕事入れやがって...
少しぐらい手伝ってくれても罰は当たらんだろうに
4時間後
「よし、出来たな」
「そうだな。後は来るのを待つだけだ」
「にしても改めてイカレてるよ。機関銃もってくるとか」
「CQBはリスクがあるからな」
「にしてもだ」
何回言うんだこいつは...
まあいい、後は待つだけだし白湯でも飲むか
「なに飲んでんだ?」
「? 白湯だけど」
「健康でも気にしてんのか? こんなご時世に」
「別にいいだろ」
カッ!
「! 銃声だ」
「音的にSKSだな」
「よし、定位置につけ」
「了解」
「おまえら!高い物だけ奪え!
安いがらくたは無駄だ!」
「別にいいじゃねぇか、ちょっとぐらい」
「いいから黙って」
パスッ バタッ
「! 狙撃だ!」
「どこからだ!?」
「いいから隠れろ!」
パスッ パスッ
「クソが! 足から血が!」
「黙れ! クソ、どうすれば。」
「! あそこだ! 北のビルの屋上!」
「建物に隠れながら向かえ!」
「一人やった。残りは4人、うち一人は足に当てた」
「了解。それじゃこっちの出番だ。」
チャージングハンドルを引き、指より太い12.7mm弾を装填。
スコープのゼロインを確認、照準をこちらに来る唯一の道に合わせる。
「こっちだ! アイツラ絶対ぶっ殺す!」
敵の声が聞こえてくる。熱くなる頭を冷たい雪が冷却する
3
「あとちょっとだ!」
足音が近づく
2
「クソ! 狙撃がうざい!」
ハンドルを握り直す
1
「よし! もう少しだ!」
スコープを覗く
「Say hello to my little friend!」
ダダダダダダ!
分発650発で飛び出す12.7mm弾が、瞬く間に2人の脳髄を吹き飛ばす。
慌てて打ち返してくるものも当たるわけもなく弾は土嚢に留められエネルギーを失う
そして、
パスッ
「一人ヒット。残り一人」
「了解」
開け遮蔽物のない広場において、狙撃と機関銃の二重奏から逃れる方法は存在しない。
「こいつ! ぶっ殺s」
こうして、襲撃隊は何の成果を上げることもなく全滅した。
「よし。これで後片付けも終わったな」
「機関銃じゃなきゃもっと早く終わったがな」
「はいはい」
こいつ案外しつこいな…
まあいい
「それじゃ、帰還するぞ」
「了解〜」
さて、帰ったら報酬で何か食べるか。
「ということで依頼は完了だ」
「了解、報酬は…これだ。11万ルーブル」
「はい、確かに」
「にしても聞いたぞ。町中で機関銃ぶっ放したんだってな」
「だったらなんだよ」
「いや?ただイカれてるなって思ってな」
「はいはい」
「あとこれ、頼まれてたコーヒーだ マンデリン」
「! ほんとにあるとは思わなかった」
「こっちも長いことやってるんでね ツテがあるのさ」
「それで? 値段は?」
「100g1万 これでも安くした方だぜ?」
「…仕方ない、200gもらおう」
「まいどあり!」
さて、帰って美味しいコーヒーでも飲むかな
プロットとかなしで書いてるので次回は2.3日後になると思います