ギャンブル大好き三人組バッドボーイズ、虐げられて先がもう見えないので大暴れすることにしました〜許してくださいとかいっても許すわけねぇだろ! ザマァから始まる俺達の成り上がり〜 作:tetois
「「「ウワァァァァァァァ!!!」」」
「これどうするんですかぁ!このままだと本当に死にますよ!」
そう言われている間にもどんどん地面へと近づいていく。早く何か決断しなければ俺達は死んでしまう。
「よーし。チャチャ、バカでかいバランスボール出せ!」
此処で最後の賭けとして俺はチャチャの能力に頼った。どんなボールでも作り出し、発射できる能力である。作り出したボールをクッションの代わりにできないかと考えたのだ。正直言って無謀でしかないが助かる道はこれしかない。
「おめぇまさか始めからそのつもりで飛び降りたのか!?あれは俺も全く慣れていない能力だし、必ずしもできるとは限らねぇぞ!」
「うるせぇ!あれしか方法無かったんだよ!まさか嵯羅黃がトラックで突っ込んで殺しに来るなんて思わなかったんだよ!さあやれお前なら出来る!」
「こうなったらどーにでもなりやがれ!!!」
その時チャチャの能力が発動し、地上の空き地に少し大きめのバランスボールが作り出された。
「あそこに飛び込――」
と俺が言った瞬間にバイクにバランスボールが当たり、俺達はバイク諸共空き地の壁にふっ飛ばされた。少し痛いがボールがクッションになってなんとか助かったらしい。まさか助かるとはとは思わなかったので俺の胸中は喜びと驚きの気持ちでいっぱいだった。
「痛ってぇ――。だけど助かった――!」
俺は勢いのまま空を仰ぎ見て思いっきり叫ぶ。
「なんとか生き残ったな!俺の能力のおかげだ。」
チャチャは鼻の下をこすりながら誇らしげにしている。全く調子のいい奴だぜ。
「ハァハァ……まじで死ぬかと思いましたよ!!無茶苦茶な事するんだから!」
テッチャンはへたり込みながらそう言った。まるで人生の全ての気力を使ったかのようになっている。そんな2人をよそに俺は衝撃の事実に直面する。
「あ――やっぱりじゃねぇか!!!バイクが――!ローン組んで買ったからこれで実質借金1000万に突入しちゃったよ――!」
「おめぇのローンはどうでもいいとして高速の奴らはどうなったんだ?」
バイクローンはどうでもよくないだろという気持ちを抑えつつ俺は双眼鏡を付け高速の方へ目線をやった。すると奴らのトラックとバイクが大火事になっている様子が視界に写った。恐らく俺達が飛び降りた後に止まる事が出来ず、飛ばした火の玉と共にクラッシュしたのだろう。ともかく高速の奴らはもう再起不能だ。お金を回収できなそうなのが少し残念だが。
「なんとかなったぽいな……。とりあえず中央通りまで戻るぞ!」
とりあえず中央通りまでそこまで偶然にも遠くなかったので走っていった。しばらく進んでいると、建物が荒廃している所に着いた。
「ほう。あの死の方位陣から生き延びるとはな。ここから先は通さんぞ!」
「お前は中央通りにいた――」
「貴様らのせいだぞ?余計な事しやがったから嵯羅黃はスターファイナンスと全面戦争になっちまった……!私が貴様らをギッタギタにしてやる……!」
と言った瞬間、斎藤は俺に殴りかかってきた。そこそこのパンチだ。これならいけるだろうと受けとめた直後、横から瓦礫が飛んできた。こいつは超能力って奴か?相当な速度であんなのに当たったらひとたまりもない。俺は咄嗟の判断で後ろに飛んだ。
「おいおい……嵯羅黃さん今までは入院だけで済ませてくれたのにもう許してくれなさそうだな……」
その後次々と瓦礫を操作してぶつけようとしてくる。さらに奴は左手でもう一つを盾として利用し、攻撃出来ないようにしている。成る程。手を使って計二つの物体を操る能力らしい。手を破壊できれば勝機があるかと考えた俺はある作戦を立て、2人に伝えた。
「これじゃあ近づく事すらままならねぇな。チャチャはボールでの援護を頼む。俺とテッチャンで本体を追い詰め、手を破壊する!」
「了解!」