ギャンブル大好き三人組バッドボーイズ、虐げられて先がもう見えないので大暴れすることにしました〜許してくださいとかいっても許すわけねぇだろ! ザマァから始まる俺達の成り上がり〜 作:tetois
俺達は2人で並走しながら本体を狙い、チャチャがボウリングボールで相手の攻撃を破壊し、援護するといったプランへ切り替えた。チャチャは一度に一つしか発射出来ず、タイムラグが発生するので破壊できるのは盾か攻撃に使用している瓦礫どちらかだ。テッチャンと俺は盾を破壊せずに本体を攻撃しようとしたが、器用にも両方の攻撃を防ぎやがった。本体に攻撃を当てるには相手が隙を見せる瞬間を待つ必要があると考え、一旦攻撃を継続し、時間稼ぎを狙う。奴も安定して攻撃を防ぎ、一定の距離を保ちながら自身が喰らわないようにしている。
攻防が暫く続き、両者ともに戦いが水平線のまま継続した。この戦況を変えるべくまず動いたのは奴の方だった。盾として使っていた瓦礫をチャチャを攻撃対象として動かしてきたのだ。完全に攻撃側にシフトチェンジしたらしい。だが、逆に盾がなくなったのはチャンスかもしれない。俺はテッチャンを投げ飛ばし、右手から破壊する方向へ持ち込んだ。思わぬ攻撃に奴の行動が遅れた。テッチャンは右手を掴み、腕の動きを止めさせ俺への攻撃をキャンセルさせた。そしてこの隙を逃すまいとチャチャが硬式野球ボールを発射し、ピンポイントに右手を狙い使えない状況へと追いこんだ。
「グッ……このクソカス共めぇ……」
奴もダメージからかイライラが募っているらしく、生身と瓦礫両方で攻撃し始めた。本来ならば盾を活用する戦い方が有利な筈だが、それを考えられていないのであろう。こうなると非常に攻略がしやすい。俺は生身で攻撃した奴の腕を掴んで、クルンと投げ飛ばし、そこにボールによる追撃で左手も完全に破壊した。
「もう終わりだぜ……!」
「ヒッ……許してください!」
俺達が斎藤の戯言に聞く耳を持たず、ゆっくりと接近した。その時奴が叫んだ。
「こ、こうなったら貴様らの誰かを人質にしつつ、サイコパワーで操って攻撃してやる!」
俺はハァ――と溜息を付いてこう言った。
「……やってみろよ?」
「クソがぁ――!後悔しやがれ!」
その時斎藤の目が怪しく光った。しかし、何も起こらない。
「な、何故だぁ――!」
「どうやら効果はなかったらしいな。」
その刹那、斎藤の顔に右ストレートが入った。
「さて、覚悟はいいか?」
「待っ、待った!わ、悪かったよ――!私の負けだよ――!だ、だから私を助けてくれませんか!?お願いします!あ、ほら貴方達ギャンブルがお好きでしたよね!私と組めばどんなギャンブルだろうが勝てます勝てます!信じてください!絶対に借金も返せますし、ここから逆転――」
奴がそんな戯言を言っている最中に俺達は総攻撃を仕掛け、フルボッコにし、気絶まで追い込み財布を強奪した。
「ひぃ――ふぅ――みぃ――10万か。競馬1回分だな。まあ、中央通りに行けば大体300人×10から20で600万は回収できるな?」
「しかし、この人本当にギャンブルのイロハを分かってないですね。」
「だね。ギャンブルも人生も勝つか負けるか分からないから面白いんだよ。始めから結果が分かる様なギャンブルなんか愚の骨頂極まりない!」
そんな会話をしながら俺達は中央通りへ向かった。しかし、俺達に待っていたのは荒れ果てた町と嵯羅黃組員と思われる死体の山だった。そしてそこには鋭い目つきでこちらを睨む血まみれのスーツを身にまとった男がいた。