今どきは、何もかものスピードが速いんですわ。
ということで、もっと速く書けるように頑張っていきます!
さて、今日も今日とてゲーム配信!
『【KASSEN参加型】かぐや道について語りながら無双しますわ!!【宵月セレナ】』
配信ボタンを押して、配信をスタートさせる。
今日はSETSUNAをやる予定。
なので、すでにKASSENのロビー内にいる。
服装は、戦闘用。
「おはセレナ~ですわ☆」
『おはセレナ~』
『ですわ~~』
『おはセレナ~』
『その服可愛くて好き』
「今日は最近推しに推しまくってるかぐやさんについて語りながら、皆さんをボコって行きますわ!」
『ひどい』
『最近めっちゃ推してるじゃんw』
『かぐやってなにがそんなにいいの?』
『↑あの良さを知らないとは』
『今日も無双楽しみにしてます!』
皆一様ではないコメントが流れる。
被害者、情報通、無自覚マウント、宣教師、純粋。
今日もコメントは平和です。
「かぐやさんはですねぇ~、ヤチヨとおんなじ感じで推してましてよ!」
『そんなに!?』
『あのヤチヨと同じくらい!?』
『めっちゃ推してる!』
『セレナのヤチヨ推しと同じ!?』
一言でさらにコメントが早くなる。
またやってしまったかもしれない。
さすがに、ヤチヨと同じはだめだった。
しかし言ってしまったことは仕方ない、気にしないことにしよう。
「参加コードは【5Yc9IrO8】ですわ!どんどん来てくださいまし!」
空気を入れ替えるため、さっそくSETSUNAを始めることにした。
今回のSETSUNAはカスタムモード。
2本先取のカジュアルモードとは異なり、1本先取だ。
たくさんの視聴者とやるためにこの設定にしている。
公開してから1秒も経たずに対戦が成立した。
毎度思うけど、早すぎやしないか。
『入れなかった!』
『早すぎww』
視聴者もそう思っているようだ。
有名ライバーが参加型をしない理由の一つ。
参加希望者が多すぎると参加できない人が多くなってしまうからだ。
だが、わたしはそれでも参加型を続けている。
一人で配信するよりも、参加型の方が楽しいからだ。
始めたことで、いい感じにコメントがいったん落ち着く。
よかったよかった。
そんな事を考えているうちに、対戦のカウントダウンが始まった。
思考を切り替え、戦闘脳にする。
3,2,1。
FIGHT。
まずは観察。
見た感じ、敵の武器は近距離特化の短剣。
しかし、ポンメルが特異な形状になっていることから、わたしのレイピアと同じ飛行性能がある可能性大。
KASSENの武器は特殊な攻撃が多く、あまり見ただけでは行動が予測できない。
ただ言えることは、どんな武器にも近距離攻撃と遠距離攻撃、両方の方法が用意されているということ。
短剣が急所に向かって飛行してくる。
さっそくか!
わたしもレイピアを抜き、攻撃に備える。
が、短剣はポンメルでジェット噴射をし、軌道を変えてきた。
右目と左胸!
一瞬で新しい軌道を予測し、レイピアを構え直す。
頭を捻って1つ目、レイピアで弾いて2つ目。
敵はそれを見越して、凸ってくる。
レイピアの真骨頂は突き。
こうして、攻撃の隙に近寄られると突きの選択肢がとれない。
なので、
「おらっっ!!」
レイピアを手離し、裏拳で顔面をぶち抜く。
レイピアは地面に落ちるはずだったが、そうはならず空中にとどまった。
ここは、KASSEN。ゲームなのだ。
ここの武器に常識なんて通用しない。
裏拳は綺麗に顎下に入っていたようで、敵がスタン状態になる。
ゲーム内であるがため、気絶などではなくスタンという状態異常になるのだ。
スタン状態の敵にレイピアが突き刺さる。
その攻撃は心臓に直撃し、即死判定となった。
「ふぅ。一人目!さあ、どんどんかかってきなさい!」
一人目を倒し、次の挑戦者を待つ。
また、1秒も経たず対戦が決定し、カウントダウンに移行。
FIGHT。
*
何人かと対戦をし、今は休憩時間。
最初ほど上手く決まる試合はあまりなく、かなり疲れてしまった。
挑戦者のほとんどが、わたしの対戦を見て学び、対策してきている。
レイピアを折ろうとモーニングスターを使う人や、飛行対策でムチを使う人など。
それでも、勝率は98%以上をキープしてきている。
さすがに、完全対策したプロとの戦いではさすがに負けるけどね。
「みなさん、かぐやさんのダンス動画ご覧になりまして?すっごく可愛くてそっこーいいねしてしまいましたわ!」
『さすがw』
『かわいいよね!』
『セレナ様がそんなに言うなら、見てみようかな』
『俺もいいねした!』
休憩時間にはかぐやの布教を忘れない。
あの時の大反響は1回きりだったようで、今ではあそこまでのことは起きていない。
それでも、着実にチャンネル登録者数は増えていっている。
「あと、料理動画も良いですわよね!あのガパオライス、真似して作っちゃいましたわ!」
『俺も見た!』
『ヤチヨと同じくらい推してない?』
『推しを語りまくるお嬢様草』
『オタクお嬢様』
よし!休憩もできたしまた再開しますか!
「じゃあ、再開しますわよ!コードは【1Kg6Yac8】ですわ!」
*
集中!
3,2,1,FIGHT。
あいも変わらず、まずは観察。
戦闘において予測はとても大切な行為。
まず目に入るは、全身を覆う鎧。
機動力とスタミナを代償に防御力を上げる装備だ。
完全にわたし対策だなぁ。
レイピアでは鎧に対したダメージを与えることはできない。
なんなら、レイピアの方が耐えられなくて折れてしまう。
そうなったらおしまいだ。
狙うなら——
「ここっ!」
鎧の隙間に繰り出す突き。
しかし、相手の武器であるムチが突きの軌道を変えた。
チっ。
機動力の差を利用して、攻めるしか無い。
すぐに引いて構え直す。
しかし、隙がない。
ムチは攻撃範囲が広い。
単純な攻撃では全て弾かれ、最悪折れてしまう。
でも、そんなムチにも弱点はある。
それは、途中で攻撃を辞めると大きな後隙ができるというところだ。
作戦を決めたわたしはレイピアの持ち手にあるボタンを押す。
すると、レイピアの刀身が半分に裂け、更に半分。
計4つの刃片と持ち手がわたしの周囲を旋回する。
脳波を読み取って動くその刃片は敵の急所を突くように動く。
敵はその破片を落とそうとムチを振るう。
が、墜落した刃片はすぐに攻撃に戻る。
このギミック『多刃展開機構』は、わたしの奥の手の一つだ。
どうしても勝てなさそうな時にだけ使う。
この攻撃の弱点は攻撃力が低いこと。
でも、このように急所以外ダメージが無い敵に対しては、無駄に警戒をさせ、隙を作ることができる。
スタミナ切れによる、行動不能。
狙っていた隙ができた。
空中でレイピアが1つになり、わたしの手に収まる。
地面を踏みしめ、急接近。
そして、突く!
チっ。
かろうじて首をひねり、狙いを外された。
でも、機動力とスタミナはこっちの方が多い!
再び、突きを入れる。
今度は外されないようにフェイントを入れてから。
フェイントに引っかかり、敵が回避行動を取る。
その動きを予測し、そこを突く!
今度こそ、急所に入り、桜の花びらが首から漏れる。
しかし、即死判定ではない。
何度も、何度も突きを入れる。
何度目かの突きでやっと、相手のHPが全損した。
「はぁ、はぁ、かたすぎじゃ、ありませんこと!?」
『完全なるセレナ対策でも、なすすべなくやられる敵さん可哀想w』
『ほんと硬いな』
『何回刺したんだよ』
『久しぶりのかっこよギミック』
『しっかり勝っちゃうのかっこいい!』
久しぶりの苦戦だった。
しかし、コメントは上々の反応。
ギミック開放は手の内を明かすことになるからあまりやりたくはない。
「少し、休憩しますわ」
『さすがにね』
『連戦は厳しい』
『息切れ助かる』
「ふぅ。あ、そういえば、みなさんかぐやさんの路上ライブはご覧になられましたか?」
やっぱり休憩時間はかぐやの布教。
最近は推しの話ばかりな気がする。
『そんなのあったの!?』
『行きたかった!』
『セレナ様はやっぱり行ってきたの?』
コメントに、行ったという報告は一切ない。
しょうがないか、小さい路上ライブだったし。
わたしくらいの超オタクか、運のいい人だけしか見ていないか。
「やっぱり、オタクを名乗るならこれくらいのことはできないとだめじゃありませんこと?」
『さすセレ』
『俺はかぐやオタクじゃなかったのか…』
『さすセレ』
『行っていればセレナ様と会えたのか…』
わたしと会いたい人がいるが残念。
その日はセレナではなく、セリナで行っているので会うことはない。
忠犬オタ公くらいなら会えるだろうが。
小休憩を終え、再び対戦をやる。
「疲れましたので、少し楽にいきますわ!」
しばらくして、対戦が始まった。
敵の武器はシンプルなショートソード。
「やっぱりみなさんはこっちの感じの方が好きなんですの?」
敵の猛攻をレイピアでパリィしながら喋る。
『この無双感がたまらん』
『感じゃないぞ。ほんとに無双だぞ』
『集中してるときもかっこよくて好きだけど、喋ってくれる方が楽しくて好き』
「でも、チルっていると勝率が低くなってしまいましてよ。あんましやりたくは無いですわね」
パリィではなく、回避で敵の横まで移動する。
敵は突然のことで反応しきれず、わたしの突きを受けてしまう。
「チクッとしますわぁ~」
『この感じすこ』
『チルっててもだいたい勝っちゃうセレナ様』
『さすセレ』
突きでの即死判定は難しい。
だいたいは少しずつHPを消耗させていき、じわじわと勝つのが基本的だ。
「かぐやさんの良さはですねっ!あの無尽蔵の元気ですわっ!」
『確かに』
『それな!』
『敵さん可哀想で草』
これで10回目!
すると、さすがに耐えきれなかった敵さんが倒れた。
桜のエフェクトが舞い、辺りを装飾する。
「次の方ぁ~」
今回の相手はガントレット型の武器。
格闘タイプか?と考えている間にさっそく突っ込んできた。
「うおっ!」
反射神経とレイピア特有の機動力で避ける。
そして、逃げるついでにひと突き。
『なんでそこでカウンターできるんやw』
『反射神経ぱねぇ』
『セレナ様~!』
敵はまた突撃。
それを避けて突く。
「かぐやさんはですねっ!すごい助けたくなっちゃうんですわっ!庇護欲というやつかしらっ!」
その後も何回かやって、やっと行動が変わった。
ガントレットがロケットパンチのように飛行する。
そして、拳はどんどんと大きくなる。
「何がくるんですの?」
目の前まできたガントレットをパリィで逸らそうとしたが、
ボンっ!
目の前で爆発した。
『そんなんあり!?』
『セレナ様がダメージを!?』
「けほっ、けほっ」
煙を手で扇ぐ。
しかし、敵から目は離さない。
さすがに、その攻撃は予想外。
敵が凸ってきた。
「さすがにそれは、愚策でしてよ!」
その動きはもう慣れた。
さらに、厄介だったガントレットもさっきの攻撃で消失している。
敵に合わせて、わたしも前に移動。
レイピアを敵の胸に合わせ、すれ違いざまに突く。
心臓へのひと突き。
即死判定で勝利となった。
『おおっ!』
『さすセレ』
『かっこいい!』
『今日一のかっこよフィニッシュきた!』
桜のエフェクトを散らせて、レイピアを抜き鞘に納める。
そして、決めポーズ。
セレナはファンサも欠かさない女なのである。
げに恐ろしき執筆能力(低すぎて)
どうやったら速く書けるんでしょうか?
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