童磨要素強い、強ない?
第1試合で呼ばれたのはヒナタと砂の隠れ里のカンクロウというやつだ。
黒子の黒い服を着て背中に包帯で巻かれたバカでかい忍具を背負っている。
両者相対し試験官が始めると号令をかけた。
カンクロウは背中の忍具を前に出したがヒナタは後ろに手を組みニコニコしているだけだった。
カンクロウもカウンターを警戒してか、忍具を前に出し片手で支えたまま動かない。
ヒナタは右指をカンクロウに向けて差し出す。
次のヒナタの指が伸びてカンクロウの右目を貫抉っていた。。
「は?」
思わず声がでた。
全員同じ心境だっただろう。
「肉を抉った感覚じゃないですね、本体はそっちですか?」
右目を抉られたカンクロウの顔面はヒビ割れて、人形の顔が見えた。
忍具と思っていた方からカンクロウが出てきたが、表情は焦っているように見えた。
そりゃそうだろう、もし入れ替わっていなければ死んでいたのだから。
ヒナタの指はいつの間にか元通りになっていた。
「傀儡人形ですか、確かカラスでしたっけ?」
「なんでカラスを知っている・・・」
「女は秘密を持っているものですよ」
カンクロウの指が動くとカラスの口が開き、ヒナタの顔面に向けてクナイが射出された。
牽制の一撃でどう対処するかを見るのが目的だろう。
しかしヒナタは避けもせず、右目にクナイが深々と刺さった。
普通なら即死しているはずだがヒナタは相変わらずニコニコしていた。
カンクロウはうろたえており、次の攻撃が出来ずにいる。
ヒナタはクナイを抜くと床に無造作に放り投げた。
ヒナタの顔からはかなりの出血があったが見る見る内に治っていった。
しかしヒナタは突如として蹲り血をはいた。
ヒナタは「すごいですね、毒って初めてですよ、とっても新鮮です!」と言いながら笑っていた。
30秒もしないうちにヒナタは立ち上がり、「今の毒はもう効きませんよ、調合って攻撃毎に変えられます?」とかカンクロウに聞いていた。
カンクロウの腰は引けていた。
◇◇◇
カンクロウは内心パニックになっていた。
即死する攻撃を食らい普通に生きていてもう完治しているし毒も効いていない。
我愛羅も化物だが、あれは違うベクトルの化物だ。
毒は効かないが刃物は通る。
いくら化物でも首を切れば殺せるだろうと、思考を切り替えた。
指を動かそうとした瞬間、左ふくらはぎに激痛が走る。
確認すると化物の右人差し指が貫通していた。
「油断大敵ですよ」
さっきの一撃でこっちを殺す事も出来たはず、嬲ってくるの余裕をかましている。
「余裕かましてるジャン!」
カンクロウはクロウを操作して刃物の雨を降らせる。
あの化物は回避せず、ハリネズミみたいになっている。
化物は笑いなが「中々痛いですねぇ」とか言っているが、カンクロウはクロウを操作しヒナタの首を切り落とした。
◇◇◇
キバは転がるヒナタの首を呆然と目で追いかけていた。
体を見るとそのまま刃物が大量に刺さったまま立ち尽くしていた。
仲間の首が切られたのに不思議と何も感じなかった。
ヒナタの戦いが余りに強烈過ぎた。
シノが「首から血が噴出していない」といった。
ヒナタの体から刃物が抜け、首から新しい頭が生えてきた。
「首を切る判断は流石でしたね、反応出来なかったです」とカンクロウに向け拍手をしていた。
ヒナタは試験官に向かって手を軽く上げ、「降参します」と言った。
試験官も動けずにいるとヒナタは「チャクラ切れです、遊びすぎました」と言いながら倒れ、すうすうと寝息をたてて寝てしまった。
◇◇◇
三代目火影ヒルゼンはどういうことかと紅の顔を見ると、紅は何も知らないと首を左右に振った。
日向からは何も情報は上がってきていないと記憶を掘り返した。
どうするにしてもヒナタの監視は必要と考え、暗部に担架に乗せられて運ばれるヒナタの護衛を命じた。