Sideまどか
これは夢だ、けど、それでもこの夢だけは忘れない、私が始めて失った人、私の家族ににている人、椛のような形の髪型で長い髪を後に束ねる黒髪の少年、
剣を携えた一人の男の子、変わった化け物と戦っている。
結末はいつも見ることなく目を覚ます。それが今までの夢だった。
今日は内容が違っていてあまり覚えていられなかった。黒髪の女の子が同じように変わった化け物と戦いっている夢だったはず。
どんな夢でも、学校に行かなきゃならないから、お母さんに勧められた赤いリボンをつけて登校をする。
「今日も椛の髪飾りですか……って、左が赤になってる、なに?ついにまどかも色づいたってか……でも、右は変えなかったんだね……」
「違うよ!これはお母さんがお勧めしてくれたの……それに、やっぱり右は、これじゃないと落ち着かなくて」
いつもの通学路、友達のさやかちゃんは私がつけてきたリボンをみてそういった。赤いリボンを左で結んで、右は水引でもみじに結んでいる。
お兄ちゃんが使っていた水引だ。
五年前に事故で怪我をしたお兄ちゃん、名前は鹿目つるぎ、病院に運び込まれ、その夜に行方不明となった。
動けるはずがないから、さらわれたことになっている。この水引はお兄ちゃんの形見だ。
「今日でしたっけ?」
「うん、今日で七回忌、」
「そっか、そっち行っていい?」
「うん、」
もう死んじゃったとされている。けど、絶対に生きているって、また会えるって信じてる、そうじゃないと、耐えられないから。
いつも通りの授業、変わらない日常、けどやっぱり足りない、あの日から私たち家族には何か足りない、理由もわかっている、けど諦められない、
「今日は転校生を紹介をします」
先生の最長3ヶ月のお付き合い破綻報告及び、八つ当たりが終わった後、黒のロングの女の子が入ってきた。ものすごい美人だ。
「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
ただ、なぜかものすごく睨まれている、なんでだろう。
美人なだけあって他の子達も集まってきた。質問攻めにあっている。
「鹿目まどかさん。あなたがこのクラスの保健委員よね?連れてってもらえる?保健室」
「え?あ、うん」
あれ?私保健委員って言ったけ?まぁいいか、
「鹿目まどか」
「は、はい!」
「貴女は自分の人生が尊いと思う?自分の家族や友達のこと大切にしてる?」
急に声をかけられて、そんな質問をしてきた。大切にしているよ、しているから、あきらめきれない、そう言えばほむらちゃんは今まで病気で入院してたんだっけ?なら、そう言いたい気持ちもあるのかな。
「大切だよ、大切だから、認めたくない……」
右手で水引を触りながらそういう。ほむらちゃんの方は少し驚いたように、聞いてくる。
「それは?」
「お兄ちゃんが持っていたもの。未練がましいって言われるんだけどね、」
「!兄がいるの?」
意外そうな声が返ってきた。
「うん、五年前にいろいろあってね、私はあらから人と必要以上に関わることをやめてきた。けどほむらちゃんならいいかな、」
「なに?」
「ねぇ、友達にならない?」
「……ええ、いいわ」
少しいつもと違うことがあった、お昼の時。
さやかちゃんと仁美ちゃん、そこにほむらちゃんを足して一緒にご飯を食べていると、階段の方から独り言が聞こえてくる。
「あ〜もう!なんでいないのよ!今日は来るって言ってたのに!」
金髪縦ロールの綺麗な人、多分先輩だ。目が合って気まずそうに黙ってしまった。
「あのっ…」
「え?ああ、ごめんなさい、少しイライラしていてね、」
名前は巴マミっていうみたい、見滝原中学校の三年生、何でも友達がお弁当が欲しいって言ったみたいだけど、こなかったみたい、
「あら?もしかして噂の転校生?」
「はい……」
「そう、よろしくね、」
「悪い、遅くなった」
「本当にね」
どうやらマミさんが待っていた人が来たみたい、そちらに顔を向けると、
「え?」
忘れもしない、五年前、生きているなら、見滝原中学校の三年生として過ごしているはず。そして、いつも見る夢と同じ
Sideほむら
これで何度目か分からない世界、今のところ他と違ってたイレギュラーは起きていない、強いて言うならば、まどかの髪飾りが片方違うということだ。
オレンジ色の紐で、あれは紅葉かしら、そうね、そういうかたちに結んである、今回のイレギュラーはこれかしらね。
「お兄ちゃんが持っていたもの。未練がましいって言われるんだけどね、」
「!兄がいるの?」
なるほど……髪飾りはそういう意味が、その人が生きてたら何か変わるかしらね、まどかが執着するなんて珍しいし。
「うん、五年前にいろいろあってね、私はあらから人と必要以上に関わることをやめてきた。けどほむらちゃんならいいかな、」
「なに?」
「ねぇ、友達にならない?」
まさか、友達に誘われるとは思わなかった。けどこれなら近くで見守れる。インキュベータの魔の手からはらいの蹴られる。
「ええ、いいわ」
友達に慣れたのはいいとして、まさか学校の方で巴マミと会うことになるとは、今までと大幅に違うから、何が起きるか分からない。
巴マミが持ってきたお弁当は二つで片方は重箱だった。もしかして佐倉杏子かしら、あの子はかなりの大食いだったから。
「悪い、遅くなった」
「え?」
到着した人を見て、まどかのほうが驚いていた。箸を持つ手の力が抜けたのか、挟んでいた物が弁当の中へと戻っていった。
「悪いな、助かるよ、それと前回のアレ」
「ええ、ありがとう……もう終わったの?それなりに作ってきたはずだけど」
紙袋を巴マミに渡したその人は、五段の重箱を空にしていた、いつ食べたのだろうか。
「三徹飯抜きだったからな……課題残ってるから俺は行く」
「はぁ、もう少し休みなさい」
「できたらな、」
五分くらいのやり取りで、こちらには目もくれずそのまま屋上から出ていった。
まどかの方を見ると、さった人の背中を見つめたままだった。この五分を動かずにいたみたいね。
「大丈夫?」
「え?うん……ねぇ、二人とも、特にマミさん、今日時間がありますか?」
「え?今日?問題ないわよ」
「私も大丈夫よ」
「今日の放課後私の家に来てください、後あの人の名前って何ですか?」
「名前?
必死に、確認するように、困惑した表情で、まどかは何か言っている。
「ちょっとまどか、どうしたのさ、あの男に何かあるの?」
「ごめん、今は言えない、だって、ありえないから、認めたくなくて、それでも諦めたくなくて、でも、でも」
私は巴マミと顔を見合わせる、どうやらあちらも困惑しているようだ。
Sideまどか
ありえない、ありえない、でも同仕様もなぬにている。
放課後になって、仁美ちゃん意外と共に家に戻ってきた。今日はお母さんも早く帰ってくる。
「ただいま……」
「おかえり……どうした?」
「ちょっと確認したいことがあって」
みんなを、棚に飾ってある写真立ての前に案内する。その写真に写っているのは、私のお兄ちゃん、鹿目つるぎの写真。付き合いがあるマミさんなら分かるはずだ、だって、八花つるぎと鹿目つるぎはあまりにも似ているから。
「嘘……なんで?一緒なの?」
「どうしたんだ?こんな日に友達まで連れてつるぎの写真を見つめて……」
「あ、あのね、お母さん、……」
私は話た、今日あったことを、あまりに似ている八花つるぎとの出会いを。
「そいつの写真はあるのかい?」
「えっと、クラス写真でならありますが手元となると……」
「そうか、年齢も同じか、」
お母さんお父さんも困惑した表情で私とマミさんの話を聞いている。
「会うことってできるか?」
「ええ、多分大丈夫です、つるぎがいるのは、しんげつ荘、本来シェアハウスとして使われる場所です、」
私達はその場所へ案内してもらった。
空気は重く、誰も喋らない。
「ここよ、私もあまり入ったことはないから、」
「なんのようだ、」
「つるぎ!」
Sideつるぎ
外が騒がしい、課題が終わってないから静かにしてほしいんだが……
「つるぎ!」
「なんの用だ巴、それに昼にいた……たぶん後輩か……」
「本当に似ている……」
「?」
何か込み入った話があるようだ、いつもなら問答無用で扉を閉めるが、流石に無下にはできん空気だ。面倒くさい。
「なるほど…そちらの意見は理解した、だが、あいにくとその考えを違うと否定することも、その通りだと頷く事もできない、何せ、俺は五年前以前の記憶が無いからだ、鹿目つるぎが攫われたのも、五年前だったな、ならば、検査すればいい」
「検査?」
「DNA鑑定だ、ここ見滝原は医療が発展しているだろう、その程度は造作もないはずだ」
記憶のすり合わせができないのなら、科学に頼ればいい、金はかかるがそれでも一番再合成が高い。
「確かにそうだが」
「悪いが、これ以上は仕事の関係で動かないといけない、お引き取り願おうか」
「仕事?八花くんはまだ中学生だろう」
「確かに、たが、三、いや四年前からやっていることだ気にしないでくれ」
魔女狩り、巴マミも魔女を狩るが、今回は別で動いてほしい。それでも、鹿目家は懐かしく感じる、まさか本当に血筋だったりしてな、
「なんだ、家はこっちか?」
「ああ、商店街を通った先だ」
「そうか……」
魔女の気配、まだ時間として深くないが、この日付ならば、今日は少しスピード違反気味の搬入トラックが来る日だ。つまり、特売商品を買う客でにぎわう。急ぐか。
「ここでお別れ……はぁ最悪だ」
魔女の結界によって、鹿目家と魔法少女二人から一人離れてしまったまぁ、巴と確か暁美か、あの二人は匂いで場所がわかるからいいか。
Sideほむら
「全くタイミングが悪すぎるわよ!」
「本当にそのとおりね」
今は巴マミと共にまどかとその家族、美樹さやか達を魔女の使い魔から守っている。
流石に大人を守りながらの戦闘はしたことがないから、動きづらい。あと、まどかそんなに目をキラキラさせないでちょうだい。
「一体どうなってんだ?」
「それは僕が説明しよう」
インキュベータ?!なんでここに、いやある意味好奇だ、まどかが魔法少女になるハードルが上がるはずだ。親がいるならば止めてくれるはずだから。
「彼女達は魔法少女、魔女と戦う存在だ、本来普通の人じゃ関わらないから正体を隠すことがほとんどなんだけど、今はそうも言っていられない、鹿目まどか、美樹さやか、僕と契約して魔法少女になってよ」
「え?いや、でも」
まさか親がいても契約を持ちかけるなんて、くっ…本来なら問題ないのに、意識することが多すぎる。
「魔法少女じゃないと魔女は倒せないんだよ」
「そんなわけがないだろう、ようやく会えたな孵卵器、まぁいい、そこにいろ、少しでも指定した場所から離れたら、殺す」
八花つるぎ、一振りの刀を携えて、周りにいた使い魔を一掃してしまった。この人はこんなに強いのか、私達が苦戦した敵を簡単に……
「炎刀・銃……断罪炎刀」
魔女までも簡単に倒してしまった。イレギュラー、彼が今回のイレギュラーだ、
「結界が崩れるから、変身解除したほうがいいぞ」
「ええそうね」
「孵卵器、あとで話がある、しんげつ荘に来い」
「分かったよ……」
孵卵器、インキュベータをそう表した、理由はわからないけど的を得ている、魔女が魔法少女の成れの果てであり、グリーフシードから魔女を状況に合わせて生み出す事もコイツラは平気でやるから。
「魔法少女というものに対しては、俺は詳しくない、あくまで追っていたのは孵卵器であり、魔法少女自体には興味もない、魔女に成れば別だがな」
魔法少女を知らずにインキュベータを追っているの?なおのこと危険だ、それでも、まどかが魔法少女にならない為には必要だ。
「とりあえずは…!ちっ!」
「え?」
結界からでた時に、気づかなかった。本来ならば問題はない、そこは歩道だから、でも蛇行運転しているトラックに対しては意味が無い、
反応が遅れた……時止めを、いや…それもできな……
「まどか?!!!」
「がぁ゙……っはぁ」
八花つるぎが飛び出して、トラックとまどかの間に腕一本分のクッションを作った……けど、まどかは弾き飛ばされて、近くの壁に叩きつけられる。
「今すぐ救急車を呼べ!巴、トラックの番号!」
「あ、う、うん」
「……」
私は何もできなかった……まどかを守ると誓ったのに、何もできなかった、ただ立ち尽くすだけだった。