5回の転生を経て元の世界に戻ることに成功した俺、脳を焼かれた奴全員登場して大変なことになった件。   作:黒芋炒め

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第2話 愛理の謝罪

「本当に、ごめんなさいっ…………」

 

 流石に5回転生してどんな修羅場を掻い潜ってきたにしろ、幼馴染が自分の部屋で涙ながらに謝罪をしながら土下座をするのは心にくるものがある。

 

「愛理、顔を上げ」

「本当にっ!あれだけ私の悪い癖をあなたから注意してもらって!私たちの負担を庇ってもらえたのにっ!なのに、なのに私は勝ったとまた思い込んで!あなたを殺してしまった!」

 

──ああ、そういえば愛理にそう言った事もあったっけ。

 愛理は本当に思い込みが激しい。悪だと一度判断してしまえば世程のことがない限り追い詰め続けるんだよな。それで一度仲間を殺しかけた事もあった。今となっては懐かしいが。

 その時に、視野を広く見て一つの情報に惑わされすぎるなと言ったことがあったな。

 

「あの日あの時!私はあいつを倒したと思った!また思い込んだ!あれだけ和也が思い込みすぎるなって言ってくれたのにっ……。だから、すぐにあいつから目を逸らしたの……。」

「愛理」

 

 愛理は、泣きながら叫び続ける。

 

「その結果、和也はどうなったの…?私が目を逸らして喜び、3人で分かち合っていた時、和也だけがあいつに近寄ってたよね…?」

 

 愛理は、狂乱しながら言葉を発し続ける。

 

「目の前が爆発した時、何もかもが見えなくなってて、けむりがなくなってきてみえるようになってきたとおもったらあかいものとふしぎなざんがいがみえてそこにいたはずのかずやがみえなくてげんじつをしんじたくな」

 

「愛理!!」

 愛理の肩を掴みながら叫ぶ。

 

「かずくん……?」

「やっとこっちを見てくれたな、愛理」

 愛理は震えながら俺の方を見る。

 

「確かにあの時、あいつが最後に俺を殺そうとしていたのは気づいていた」

「なら」

「でも!!」

 

 愛理の言葉を遮るように俺は叫ぶ。

 

「あれは防ぎようがなかった」

「え…?」

「あの時は全員満身創痍で、まともに魔法が使える魔法少女は誰もいなかったし物理的にもあいつには届かなかった……。」

「…………」

「実際、俺も見落としていたからな。それに、最後死ぬと思った時はあいつを確実に巻き添えにしようと頑張っただけだ」

 

 あの時3人の魔法少女は満身創痍で動けず、でもこのままいると俺の爆発に魔法少女が巻き込まれてしまうと感じたから動けただけである。気力だけでどうにかしたようなものだ。

 それに、俺が1番大事な事を見落としていたせいでこうなってしまったというのが正直な話。

 

───そう、俺の心臓に自爆装置が取り付けられていた事である。言うまでもなく悪側で動かざるを得なかった理由であり、最期に爆発した原因である。

 言ったら愛理達が絶対に戦闘に参加させないと思って言わなかったが、長らく脅される事もなく普通に彼女らの味方として動いていたのもあって自爆装置そのものの存在を俺はど忘れしていた。

 

 それを最後の戦いで思い出し、自分がこのまま爆死する事を死ぬ5秒前くらいに思い出して、なんとか良い方向に持っていけたようなものだ。

 俺は間違いなく馬鹿である。

 

「なんで、なんで私たちを責めないの…?」

 愛理は震えながらか細い声で聞く。

 

「俺が、今生きているからだよ」

「でも、過去にやってしまったことは」

「そんなことはどうだっていい」

「でも…」

「愛理」

 

 俺は座って愛理と目線を合わせながら、優しく手を掴む。大切な人を失う恐怖に震えているただの女子中学生としている多くのものは掴めないであろう弱々しい手を、優しく握る。

 

「もし次、同じようなことがあったら守ってくれよ」

「…!?」

「俺は別に気にしてはいないが、愛理はあの事を気にするんだろう?」

「…うん」

「だからさ、もしまた俺を殺そうとする敵が襲ってきたら、俺を助けてくれ」

「……そんな事でいいの…?」

「ああ、俺にとってはそんな事がとても大事なんだ」

「……うんっ!」

 

 完全に納得したと言うわけではなさそうだが、それでも一定の理解はしたような表情をしている。これでひとまず大丈夫そうだ。

 

 

 

「じゃあこれから毎日3食、洗濯に風呂掃除、皿洗いと掃除をするね」

「なんて?」

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