サーヴァント銀河打者   作:個体識別番号0111

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序章
ようこそカルデアへ


 

「塩基配列 ヒトゲノムと確認 霊器属性 善性・中立と確認」

「ようこそ、人類の未来を語る資料館へ。ここは人理継続保障機関 カルデア」

「指紋認証 声紋認証 遺伝子認証 クリア。魔術回路の測定……完了しました。」

 

 指紋や声はわかるけれど魔術回路ってなんだろう

 

「はじめまして。貴方は本日 最後の来館者です。」

「どうぞ、善き時間をお過ごしください」

 

ドアが開いたから入ったはいいけれど何処にいけばいいのかな?

 

「フォウ?」

 

 何かの鳴き声?周りを見渡すと一匹の黒猫が遠くに居て近くに……なんだろうこの白い子うさぎかな?が一匹それと女の子が一人いる

 

「はじめまして、先輩。」

 

「ここは…?」

 

「はい。それは簡単な質問です。たいへん助かります。ここは正面ゲートから中央管制室に向かう通路です。より大雑把に言うと、カルデア正面ゲート前です。」

 

「フォウ!キュー、キャーウ!」

 

「……失念していました。あなたの紹介がまだでしたね、フォウさん。こちらのリスっぽい方はフォウ。カルデアを自由に散歩する特権生物です。わたしはフォウさんに誘導され、先輩を発見しました。」

 

 この子リス?だったんだうさぎだと思ったんだけど、撫でさせてくれないかなあっ

 

「フォウ。ンキュ、フォーウ!」

 

「……またどこかに行ってしまいました。あのように、特に法則性もなく散歩しています。」

 

「……不思議な生き物だね」

 

「はい。わたし以外にはあまり近寄らないのですが、先輩は気に入られたようです。おめでとうございます。カルデアで二人目の、フォウのお世話係の誕生です。」

 

 ……?黒猫が居なくなちゃった。遠くにいたし仕方ないかなまぁ次見かけたときに聞いてみよう……この人、名前なんだろう

 

「ああ、そこにいたのかマシュ。だめだぞ、断りもなしに移動するのはよくないと……。おっと、先客がいたんだな。君は……そうか、今日から派遣された新人さんだね。私はレフ・ライノール。ここで働かせてもらってる技師の一人だ。君の名前は?」

 

「藤丸立香です。レフさん。」

 

「ふむ、藤丸君と。招集された48人の適性者、その最後の一人というワケか。ようこそカルデアへ。歓迎するよ。一般公募のようだけれど、訓練期間はどれくらいだい?一年? 半年? それとも最短の3ヵ月?」

 

 訓練?何の訓練だろう?………なんの訓練もした覚えはないなうんない

 

「いや、訓練はしていません」

 

「ほう?という事はまったくの素人なのかい?ああ……そういえば、数合わせに採用した一般枠があるんだっけ。君はその一人だったのか。申し訳ない。配慮に欠けた質問だった。けど一般枠だからって悲観しないでほしい。今回のミッションには君たち全員が必要なんだ。魔術の名門から38人、才能のある一般人から10人……なんとか48人のマスター候補を集められた。これは喜ばしいことだ。この2015において量子ダイブが可能な適正者すべてをカルデアに集められたのだから。わからない事があったら私やマシュに遠慮なく声をかけて……おや?」

 

「そういえば、彼と何の話をしていたんだいマシュ?らしくないじゃないか。何か共通の話題でも?」

 

「わたしがフォウさんに連れられてここにきたら先輩がい居たんです。」

 

「ふむ、つまり君は迷っていたということかな?もうすぐ所長の説明会が始まる。君も出席しなければいけない。」

 

「説明会?」

 

「はい。立香さんと同じく、本日付で配属されたマスター適正者の方々へのご挨拶です。」

 

「ようは組織のボスから、浮ついた新人たちへのはじめの挨拶ってヤツさ。所長は些細なミスも許容できないタイプだからね、ここで遅刻したら一年は睨まれるぞ。五分後に中央管制室で説明会がはじまる。この通路をまっすぐ行けばいい。急ぎなさい。」

 

「ありがとうございます。」

 

 後5分後!?間に合うかな間に合うといいな……トップから一年間睨まれるのは勘弁!

 

「先輩。私も同行します。」

 

「マシュ君をひとりにすると所長に私が叱られる……私も同行する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うん、寝ちゃったねまぁ仕方ないよね眠かったんだもん。人間は睡眠欲には逆らえないよね。どうしようかなこれから一年間睨まれ続けるのは嫌だなぁ

 

「…大丈夫ですか先輩?」

 

「これからのことを思うと大丈夫ではないかな」

 

「…………先輩はファーストミッションから外されたので、いま先輩の部屋に案内していた―――きゃっ!?」

 

「フォウ!」

 

「危ない……!」 

 

「い、いえ、いつもの事です、問題ありません。」

 

 フォウは滑らかな動きでマシュの顔、背中、肩に移動して満足そうにしている。

 

「慣れているんだね」

 

「フォウ。クー、フォーウ!フォーウ!」

 

「……ふむふむ。どうやらフォウさんは先輩を同類として迎え入れたようですね……。実はもう目的地に着いています。こちらが先輩用の個室となります。」

 

「……そう。ここまでありがとうマシュ」

 

「なんの。先輩の頼みごとなら、昼食をおごる程度までなら承りますとも。」

 

「キュー……キュ!」

 

「フォウさんが先輩をみてくれるのですね。これなら安心です。それでは、わたしはこれで。運がよければまたお会いできると思います。」

 

 うわぁフォウがかたに乗った凄い可愛いけどこれから一年間どうしようかなまぁまずは部屋に入って反省かな……ん?人がいるあれ?間違っているのかな?

 

「はーい、入ってまー―――って、うぇええええ!?誰だ君は!?」

 

「なーにロマンまるで誰も来ない筈の空き部屋に誰が来たような声をあげて………来てるじゃん人」

 

「ここが部屋と案内されたんですけど……」

 

「君の部屋?ここが?あー……そっか、ついに最後の子が来ちゃったかぁ……いやあ、はじめまして藤丸君。予期せぬ出会いだったけど、改めて自己紹介をしよう。ボクは医療部門のトップ、ロマニ・アーキマン。なぜかみんなからDr.ロマンと略されていてね。理由はわからないけど言いやすいし、君も遠慮なくロマンと呼んでくれていいとも。ほら君も自己紹介して。」

 

 ……ああ、ゆるふわ系なんだ…

 

「私の名前は銀河打者遠慮なくナナシビトって呼んでくれていいよ!」

 

 銀河打者?ナナシビト?なんの関連性があるんだろう?

 

「つまり、君は今日来たばかりの新人で、所長のカミナリを受けたっところだろ?ならボクたちと同類だ。何を隠そう、ボクたちも所長に叱られて待機中だったんだ。」

 

「ナナシビトさんもそうなんですか?」

 

「いや、私はタダの戦力外」

 

「もうすぐレイシフト実験が始まるのは知ってるね?スタッフは総出で現場にかり出されてる。バイタルチェックは機械の方が確実でね。所長に❝ロマニが現場にいると空気が緩むのよ!❞って追い出されて、仕方なくここでハブられた者同士拗ねていたんだ。」

 

「酷いよね。マリーも❝何も貴方には出来ないんだからどっかに行ってなさい❞って」

 

「そんな所在のない同士、ここでのんびり世間話でもして交友を深めようじゃあないか!」

 

「……そもそもここオレの部屋ですし。」

 

「うん。つまりボクは友人の部屋に遊びに来たって事だ!ヤッホゥ、新しい友達ができたぞぅ!」

 

「よろしくね。立香。」

 

「はい。よろしくお願いします。Dr.ロマン、ナナシビトさん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……とまあ、以上がこのカルデアの構造だ。標高6000メートルの雪山の中に作られた地下工房で……」

 

「ロマニ、あと少しでレイシフト開始だ。万が一に備えてこちらに来てくれないか?Aチームの状態は万全だが、Bチーム以下、慣れていない者に若干の変調が見られる。これは不安から来るものだろうな。コフィンの中はコックピット同然だから。やあレフ。それは気の毒だ。ちょっと麻酔をかけに行こうか。」

 

「ああ、急いでくれ。いま医務室だろ?そこからなら二分で到着できる筈だ。」

 

「ここ、わたしの部屋なんですけど……」

 

「大丈夫。ロマンならここからでも一分でいけるよ。」

 

「そんな無茶言わないでくれ。ここからじゃどうあっても五分はかかるぞ……ま、少しくらいの遅刻は許されるよねAチームは問題ないようだし。」

 

「ん?私は呼ばれてないの?最後にこの美少女の一声が無くちゃ今回の作戦は失敗しちゃうってのに。仕方ない今から行くか。じゃロマン先に行ってるね。立夏次は私のコレクション見せてあげるよ。またね!」

 

「ボクみたいな平凡な医者が立ち会ってもしょうがないけど、お呼びとあらば行かないとね。お喋りに付き合ってくれてありがとう、藤丸君。落ち着いてたら医務室を訪ねに来てくれ。今度は美味しいケーキぐらいはご馳走するよ。なんだ?明かりが消えるなんて、何か―――」

 

「緊急事態発生。緊急事態発生。中央発電所、及び中央管制室で火災が発生しました。中央区画の隔壁は90秒後に閉鎖されます。職員は速やかに第二ゲートから退避してください。」

 

「繰り返します。中央発電所、及び中央―――」

 

 緊急事態?どうしようここ居ていいのかな?それとも別の場所に避難するべき……

 

「今のは爆発音か!?一体なにが起こっている……!?モニター、管制室を映してくれ!みんなは無事なのか!?」

 

「……管制室ってマシュは……」

 

「これは―――藤丸君、すぐに避難してくれ。ボクは管制室に行く。もうじき隔壁が閉鎖するからね。その前にキミだけでも外に出るんだ!」

 

「………」

 

「わかってる。マシュを助けに行こう!」

 

「フォウ!」

 

「いや、なにしてるんだキミ!?方向が逆だ、第二ゲートは向こうだよ!?まさかボクに付いてくるつもりなのか!?そりゃあ人手があった方が助かるけど……ああもう、言い争っている時間も惜しい!隔壁が閉鎖する前に戻るんだぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 管制室は火の海で生きている人なんて誰もいない様なそんな光景でそんな中ナナシビトさんは誰かを探している

 

「ミュー。ミュミ」

 

「ロマン急いで!みんなほぼ即死。一刻も無駄にはできない早く治療を!」

 

「わかった。医療室からすぐに医薬品を持ってくる!」

 

「動力部の停止を確認。発電量が不足しています。予備電源への切り替えに以上 が あります。職員は 手動で 切り替えてください。隔壁閉鎖まで あと 40秒中央区画に残っている職員は速やかに―――」

 

「キミは急いで来た道を戻るんだまだギリギリで間に合う。いいな、寄り道はするんじゃないぞ!外に出て、外部からの救助を待つんだ!」

 

「……………」

 

「システム レイシフト最終段階に移行します。座標 西暦2004年 1月 30日 日本 冬木 ラプラスによる転移保護 成立。特異点への因子追加枠 確保。アンサモンプログラム セット。マスターは最終調整に入ってください。」

 

「生きている人を助けないと」

 

 辺りは一面火の海けれど不思議と熱は感じない。そんな中生きている人を見つけようと見渡すとマシュを見つけた

 

「……!……しっかりして!今助ける……!」

「………いい、です……助かりません、から。それより、はやく、逃げないと。あ……」

 

「観測スタッフに警告。カルデアスの状態が変化しました。シバによる近未来観測データを書き換えます。近未来百年までの地球において人類の痕跡は 発見 できません。人類の生存は 確認 できません。人類の未来は 保障 できません。」

 

「カルデアスが……真っ赤に、いえ、そんな、コト、より――」

 

「中央隔壁 封鎖します。館内洗浄開始まで あと 180秒です」

 

「……隔壁、しまっちゃい、ました。……もう、外に、は」

 

「なんとかなるよ……」

 

「コフィン内のマスターのバイタル基準値に達していません。レイシフト 定員に 達していません。該当マスターを検索中……発見しました。適応番号48 藤丸 を マスターとして 再設定 します。アンサモンプログラム スタート。零子変換を開始 します。」

 

「……あの…………せん、ぱい。手を、握ってもらって、いいですか?」

 

「もちろん」

 

マシュの手はまだ生きている人の温かさがあった

 

「レイシフト開始まで あと3  2  1全工程 完了。 ファーストオーダー 実証を 開始 します。」

 

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