サーヴァント銀河打者   作:個体識別番号0111

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所長による講義です。先輩。

 

「すみません。今来てもらったばかりですが、敵性反応です。マスター指示を!」

 

「うん。行くよ!マシュ!」

 

「待って。二人は冬木に来てからずっと戦ってたんでしょ?ここは私に任せなよ。」

 

「……わかりました。お願いします。」

 

「いいの?マシュ?」

 

「大丈夫です。先輩。銀河打者は正真正銘のサーヴァントで今のわたしよりも何倍も強いお方です。」

 

「それでも一人で戦うよりは二人のほうが……」

 

「キミ、サーヴァントがどういったモノなのか、知識ないの?」

 

「まったく知りません。」

 

「やっぱり。仕方ないわ、彼女が戦っている間に教えてあげる。サーヴァントというは………―――」

 

 

 ナナシビトさんが、どこからか取り出した、バットを使ってオレたちの周りにいる怪物を、倒してくれてる間に、サーヴァントというものについて、所長から教えてもらった。

 

 まとめるとサーヴァントはすごい使い魔で、元は人類史に刻まれてる英雄。偉業。概念。そこで、英霊召喚は星に蓄えられた情報を元に人類の利益となるカタチ(英霊)に変換し、呼び出たものらしい。

 過去の遺産を使うのは現代、未来を生きる者の当然の権利で、その遺産をもって未来を守らなくてはいけないらしい。(この考えは所長の意見であって皆が皆そう思っているわけではないらしい)

 サーヴァントには七つのクラスがあって、どれに当てはまるかは、英霊のたちの逸話・能力によって変わって、セイバー、ランサー、アーチャー、ライダー、キャスター、バーサーカー、アサシン。

 基本的に英霊たちは名前で弱点もバレてしまうためクラス名で呼んで名前を隠すのが一般的らしい。後、名前を隠す理由にサーヴァントの切り札である宝具が関わっているかららしい。

 

「最後っ!」

 

「戦闘も終わったみたいだ。……にしても、所長はあいかわらずご機嫌ななめのようだね。」

 

「これでは、ななめどころか断崖絶壁ですよ。」

 

「どうしたのマリー。怪物が怖くて不安なの?大丈夫、この私が来たからには安心安全の観光旅行の始まりだよ。」

 

「いえ失礼ながら、先輩があまりにもカルデアに無知すぎるため癇癪を起こしてしまっているのです。まったくもって困りものです。うっかり迷いこんだレベルです。ほぼネコと同義です。―――まあ、わたしも同じようなものですが。勤めて二年ほど経過しますが、よくわかりません。のんびり忍びこんだレベルです。ほぼワニと同義です。」

 

「そ、そうなんだ。」

 

「はい。わたしの知識はカタログ由来のものです。復唱しましょうか?」

 

「ありがとうマシュ。でも、今はいいかな。調査を優先しよう。」

 

「フォウ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ナナシビトさんがバットで怪物を倒して、マシュがオレたちを守ってくれながら進んでいった。道中、マシュが怪我をした時は所長が魔術で治療して皆大きな怪我なく調査ができた。

 

「あの怪物を見た時はどうなるかと思ったけど、流石はサーヴァント、スペックでは圧勝ね。」

 

「ふん、あんな雑魚バットの錆にすらならないよ。」

 

「わたしは、姿が怖いのは変わらないのですが……ところで所長。質問があるのですが。資料にあった冬木の街と、この冬木の街はあまりにも違います。いったいこの街に何が起こったのか、所長はどうお考えですか?」

 

「……そうね。きっと歴史がわずかに狂ったのよ。そうとしか思えない。マシュ。それに藤丸。一度しか言わないからよく聞きなさい。カルデアはカルデアスという地球モデルで未来を観る。同時にラプラスという使い魔で過去を集計する。公にならなかった表の歴史、人知れず闇に葬られた情報を拾ってくるのがラプラスの仕事と思えばいいわ。そのラプラスによる観測で、2004年のこの街で特殊な聖杯戦争が観測されているのよ。」

 

「聖杯戦争……?聖杯というのは、その、伝説にいう聖杯ですか?所有者の願いを叶える万能の力。あらゆる魔術の根底にあるとされる魔法の釜?」

 

「ええ、その聖杯です。冬木の街にいた魔術師たちが聖杯を完成させ、その起動のために七騎の英霊を召喚した―――それが聖杯戦争の始まり。この街では人知れずサーヴァントが呼ばれていた。冬木の聖杯戦争のシステムは単純よ。七人のマスターがそれぞれ競い合い、最後に残ったものが聖杯を手にする、というシステム。カルデアがその事実を知ったのは2010年。お父さ……いえ、前所長はこのデータを元に召喚式を作った。それがカルデアの英霊召喚システム・フェイト。ラプラス、カルデアスに続く第三の発明ね。」

 

「それで、喚ばれたのが私や、マシュの英霊ってワケだよ。他にも非戦闘員が一人いるけど……」

 

「第三?近未来観測レンズ・シバは違うのですか?」

 

「あれはレフ教授の発明だから。まあ、わたしとの共同開発ではあるけど。ともかく、ここがサーヴァント発祥の地なのよ。かつてここで七騎のサーヴァントが競い合った。結果はセイバーの勝利で終わった。街は破壊されることなく、サーヴァントの活動は人々に知られることなく終わったはずなの。……なのに、今はこんな事になってる。特異点が生じた事で結果がかわったと考えるべきね。2004年のこの異変が人類史に影響を及ぼして、その結果として百年先の未来が見えなくなった。だから、わたしたちの使命はこの異変の修復よ。この領域のどこかに歴史を狂わせた原因がある。それを解析、ないし排除すればミッション終了。わたしもアナタたちも現代に戻れるわ。」

 

「なるほど、よくわかりました。」

 

「はい。事態は不可解なままですが、ミッションはシンプルでよかったですね、先輩。」

 

「よし。さっそく原因を排除しにいこう!」

 

「(形容しがたい叫び声)」

 

「って、またコイツら……!蹴散らしなさい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 怪物との戦闘は、危なげなく終わった。

 

「……ふう。戦闘終了です、マスター。今回もなんとかなって、安心です。」

 

「ありがとう、マシュ

「……はい。お役に立てて幸いです。」 

 

「ナナシビトさんもありがとうございます。」

 

「立香、もっと感謝をしてくれてもいいんだよ。ドヤァ」

 

「……ねえマシュ。あなた、もしかして宝具を使えない?」

 

「……そのようです。わたしはわたしに融合してくれた英霊が誰なのかもわかりませんし、その英霊が持つ切り札―――『宝具』と呼ばれるスペシャルアーツの性能を発揮できません。藤丸先輩。わたしは宝具がうまく扱えません。……宝具そのものは何とか使えるのですが、出力は低下していますし、真名解放による真価も発揮できません。そもそもわたしのこの武器が❝何に由来するものなのか❞わからないのです。」

 

「…………」

 

「ですので、わたしの事は欠陥サーヴァント、あるいは成長性と可能性に満ちたできる後輩、とご期待ください。わたしが融合した英霊の情報をリードできずとも、先輩がマスターとして成長すればおのずと分かります。」

 

「そうね。マスターは契約したサーヴァントのパラメータやスキル、情報を解析できる。藤丸……契約者が一人前になればマシュのサーヴァント情報も解析できるでしょう。この先、他のサーヴァントと契約した時も同じよ。まずはサーヴァントの宝具と真名を知ること。信頼が増せば増すほど、そのサーヴァントの能力は上がっていくわ。」

 

「コソコソ(ナナシビトさんの宝具と真名は何ですか?)」

 

「ヒ・ミ・ツ」

 

「先輩への講義が終わったところで、接敵する前に移動しましょう。」

 

 




ナナシビト

キャラクター詳細
???
パラメータ
???
プロフィール
???
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