【TS】チートスキルで異世界転生無双できると思っていたのに   作:夕焼け小焼けの

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TSという結果から逆算し理屈付けの為に書いた第一話


チートスキルで異世界転生無双できると思っていたのに……

 

「────ブギィィィ!!!」

 

「おわーーー!!!」

 

 走る! 走る! 逃げる! 

 巨大な体躯、真っ赤な毛皮、異常発達した鋭い牙。オレは今、イノシシの魔物に追われていた。それも、ただ追われているだけではなく──

 

 全力疾走すると胸が揺れて痛い! 女性はみんなどうやって走ってるんだ!? コツとかないの!? 重心も歩幅もまるで違う! 気を抜くとすっ転びそうだ! 

 

 

 ──女性の身体に生まれ変わって。

 

「……くぅっ、どうしてっ、こんなことに!!」

 

 

 

 ◆◇◆

 

 

 

「やぁ、こんにちは」

 

「──……こんにちは」

 

 見渡す限り白い場所。何処とも知れぬ場所。目の前に誰かが居る。誰とも知れぬ誰か。それが挨拶してきたので、ぼんやりしたまま挨拶を返した。

 

「君は先ほど死んでしまったよ。若く善良な君が死んでしまったのは、僕も悲しい。だから、もう一度頑張ってみる気はないかな」

 

「もう一度……え、待って、死んだ?」

 

 聞き流せなかった単語に、脳みそに纏わりついていた眠気が吹き飛んだ。

 

「そうとも。そしてこれが君が人生で蓄えた……いわば『魂』の力だ」

 

 それがオレに向かって手をかざすと、体の内側から──いや、もっと奥から何かが湧き上がってきた。その熱は光となって放出され、それの手元に集った。

 

「オレの……『魂』……?」

 

「うん、君の年齢にしては多い方だと思うよ。この『魂』の力、これを……」

 

「──ッ!」

 

 手元に集まった光が更に収束し、目も開けていられない程の輝きを放ち──! 

 

「──分かりやすく数値化したものがこの『スキルポイント』だよ」

 

 ゲームめいたチャチなステータスウィンドウとそこに表示される『4768』という数字に変わった。

 

 ……。

 

「雰囲気が台無しだぁ……」

 

「あれ、ダメだった?」

 

 ダメではない……ダメではないが……台無し。

 というかここどこ? なに? 

『死んだ』だとか『魂』だとか、雰囲気に流されていたけど全然分からない。

 

「それでこの『スキルポイント』なんだけど、ウィンドウのこっちのページに行くと『スキル』とその取得に必要なポイントが書いてあるから……」

 

「待って、あの、ちょっと、待ってください」

 

 粛々と続く説明を遮って問いかけた。

 

「あの、えーと、オレ、死んで、アナタ、神サマ?」

 

 緊張と混乱で語彙力が死んでいる。

 

「そうだよ。厳密に君の言う『神サマ』とは違うかも知れないけど、単にそれらしいことが出来る未知の生き物、として扱ってくれても構わないよ」

 

「はぁ、なるほど? どうも」

 

 つまり何? 神サマとは違う? 

 まぁ相手が神サマでも悪魔でも、オレに見分ける術はない。何でもいいか。

 

「えぇと、今オレは……私はどういう状況なんでしょうか」

 

 ふと気付いたらこの真っ白い地平線が見える場所に居て、推定神サマに出会った。オレが把握していることなんてそれだけだ。

 一体何が何だか──。

 

「……本当に分からない? 分かるよね? 僕は君が分かるように説明しているよ」

 

 ──分かる。本当は分かる。でもそんな、そんなまさか、本当にそんな事があり得るのか。

 

「君が『異世界転生』と呼ぶものだよ。欲しいスキルを選んで、もう一度人生をやってみる気はないかな」

 

 目の前に居る推定神サマは、どこを見ているとも知れない瞳で、オレを見つめながらそう言った。

 

「好きだよね? こういうの」

 

 ……前言撤回。コイツは悪魔に違いない。

 あまりにも怪しくて、現実離れしていて……それでいて都合がいい状況に、オレは胸の高鳴りを抑えきれなかった。

 

 

 ◆◇◆

 

 

「────で、ここを押すと並び替え(ソート)絞り込み(フィルタ)が出来る」

 

「おぉ……便利、というか至れり尽くせりですね……」

 

 ここを押すと……へー、スキルの詳細説明が見れるのか。これは分かりやすいな。

 夢中になって弄り回していると、生温かい視線を感じた。

 

「君が気に入ってくれたみたいで、僕も嬉しいよ。時間はいくらでもあるから、じっくり考えて『スキル』を選ぶといいよ。僕はここで見てるから、聞きたいことがあったら教えてね」

 

 いい歳して新しいおもちゃに夢中になってたところを見られたみたいな気恥ずかしさがあった。

 誤魔化すように礼を言って、スキルの選定に戻る。

 習得に必要なスキルポイント順に並び替え(ソート)してみたり、特定の種族専用の『スキル』に絞り込み(フィルタ)してみたり、シナジーがありそうな組み合わせを探してみたり。

 

 ……楽しい。

 オレは習得に40億ポイントかかるような『チートスキル』をポンと渡されるよりも、限られたポイントの範疇で組み合わせを考える方が好みだ。というか、40億かかるスキルの説明がポエミー過ぎて何も分からん。『新たなる(きざはし)に掛かるつま先の澱』って何? 

 まぁ時間制限は無いようなので、まずは取得可能な全スキルを把握することから始めるか。

 

 

 ◆◇◆

 

 

 ふぅ……何となくの方向性は見えてきたかな。一旦、いくつかの質問と、スキルの一覧から得た情報をまとめるか。

 

 まず、『スキル』について。

 スキルの総数はまさに無限と言える。ありがちな『魔法』や『武器』を操るもの以外にも、『歩き方』『走り方』『座り方』……あらゆる行動の一挙手一投足がスキルとして存在する。

 各スキルには0(未習得)から10の『スキルレベル』が存在し、学習や経験を積むとスキルごとの『熟練度』が溜まり、一定に達するとレベル1(習得)となる。

 この場所なら、スキルポイントを注ぎ込むことでスキルレベルも上げられるようだが、安価なスキルすら手持ちのスキルポイントでは上げきれなかった。

 

「十分に熟達した者でも、『スキルレベル』は6くらいだよ。それ以外の全てを擲ってひたすら鍛え上げて、ようやく9に届くかどうか、くらいかな」

 

 効率が悪すぎる……スキルレベルに注ぎ込むのはナシだな。

 

 

 次に取得に必要なポイントについて。

 これは各スキルの性能と、転生先の世界での需要によって算出されているらしい。

 単に強力なスキルほど高いわけではなく、強力で皆が欲しがるスキルは高価に……逆に言えば、強力でも誰も欲しがらないスキルは性能の割にポイントが安い。例えば、【死体操術(ネクロマンシー)】スキルなんかは、書いてある説明はかなり強力そうなのにやたら安かった。

 いやー危なかった。お得! と何も考えず飛び付いたら転生早々に吊るされてたかもしれん。

 

 これを聞いてオレが思い付いたのは、必要なスキルポイントから、世界の需要を逆算できるのではないかという事だ。

 神さまに直接聞いてもいいが、オレはそもそも何を質問していいのかすら分からないほど転生先の世界に対して無知だ。致命的な齟齬に気付かない可能性がある。

 確認を取る形で質問しながら、世界観を割り出していく。

 

「僕は【死体操術(ネクロマンシー)】も良い『スキル』だと思っているんだけど、使っている子は少ないね」

 

 神さまは神さまで常識とズレがある可能性は高いな……。

 オレが転生するのは、剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジー……言ってしまえば、よくナーロッパと揶揄されるような世界。

 魔物という強力な外敵が存在するせいか、『戦闘力』が特に重要視されているようだ。

 もっと言えば、『殺傷能力』のあるスキルの需要が非常に高い。

『防御』や『回復』は『攻撃』スキルに比べて必要なポイントが安く、ましてや『娯楽』に分類されるスキルは性能に比して明らかに安い。

 ……でも男性用の『性技』関連スキルは不釣り合いに高い。女性用と思わしきスキル群に比べて圧倒的に高い。【絶倫】とか必要ポイントが3桁近いんだが。バカがよ。

 

 とにかく、費用対効果だけ見て娯楽スキルばかり取るわけにはいかないので、『戦闘』系スキルも取得する必要があるだろう。

 

 で、最後に『専用スキル』について。

 さっき話に出た男性用スキル【絶倫】のように、特定の性質を持つ者にしか扱えないスキルがある。

『獣人』専用の【超聴覚】【超嗅覚】や、『エルフ』専用、『ドワーフ』専用、『魚人』専用など、多種多様の種族が生まれつき持っているであろう『スキル』群だ。

 生まれつきと言うだけあって圧倒的に安く、それでいて強力だ。似た効果のスキルを他種族が得ようとすると、大量のポイントを必要とする。

 と言っても0ポイントで取得出来るわけではないあたり、先天的な疾患としてこれらのスキルを持たずに生まれる者もいるようだ。

 

 

 まとめると、まずオレが取得すべきは『専用スキル』! 

 種族『人間』専用スキルから、有用そうなものをいくつか取得していく。非常に安価でお買い得……と思ったのだが。

 

「ちょっと待って。君は転生すると種族は『天使』になる。だから『人間』用のスキルは取得しても効果がないよ」

 

「え、『天使』?」

 

「そう。ここに居る君は『魂』だけで肉体を持たないから、転生する時に僕が『魂』に合わせて肉体を作るんだ。人間の赤子として産まれる訳ではなくて、形式上は僕の子である『天使』ということになる」

 

 な……なんてこった。この彼……彼女? がオレの父親だか母だかになるらしい。

 

「どちらかと言うと『彼』で『父』だよ」

 

 そうらしい。その辺は深く考えていなかったが、なるほどそう言う仕組みか。主観的には『異世界転生』というより『異世界転移』に近そうだ。

 でももう『人間』専用スキル取得しちゃったんですけど……。

 

 いや、これ取り消しできるな。『魂』の力とか言ってたから、てっきり不可逆かと思ったが。そもそも取得まではいけちゃうのはバグじゃないんですかね。

 

 因みに『天使』専用スキルは既に取得済みになっていた。生まれつき持ってるのが『種族スキル』なんだからそりゃそうか。『人間』専用スキルが未取得だった時点で気付くべきだったな。

 そして、『天使』専用のスキルはどれも非常に強力だ。

【意思疎通】はあらゆる言語を理解し、扱う事ができる。

【スキル確認】は自分の取得しているスキルとそのレベルを確認できる。

 今触ってるコレが引き続き使える権利らしい。自由に取得したり取り消したりは出来ないようだが。

 他にも【不老】【祝福】【羽衣】【魔力体】などなど……と強力そうなスキルが並ぶ。ていうかこれが無かったら意思疎通出来ない所だったのか。危ねぇな。

 

「過去には『スキル』を一つも選ばずにそのまま転生していった子も居たからね。それでも不自由しないように気をつけているんだ。その分の『スキルポイント』はサービスだよ」

 

「え、そんな人居たんですか」

 

 その場合、余ったスキルポイントってどうなるんだ? 

 

「『スキルポイント』を余らせると、『魂』の内側に蓄えられるよ。蓄えられた分は、転生してからの行動に応じて自動で振り分けられることになる。例えば、普通なら【剣術】スキルを得るのに1ヶ月剣を振る必要があるところを、余った『スキルポイント』があれば1時間くらいで習得できるようになるよ」

 

「なるほど……実際に転生してから必要だと分かったものを後から習得できるのはいいですね」

 

「そうだね。この場所みたいに完全に無駄なく振り分けることは出来ないけど、僕も応用が効いて良いやり方だと思うよ」

 

 まぁ、オレの考えていたやり方とは合わないかな。『種族』の変化や余ったスキルポイントの扱いを鑑みて、若干の軌道修正は必要だが、大筋は変わらない。オレが主軸にするスキルは────コレだ!! 

 

 

 

【全ての道は頂に通ず】

 習得しているスキル数に応じて、熟練度獲得量が増加する。

 

 

 

 オレは考えた。この場所の、この状況における最も大きな優位性は何か。

 強力なスキルを選べること? スキルの詳細な情報を確認できること? スキルレベルを簡単に上げられること? 

 違う。確かにどれもかなりありがたい事ではある。だが、『スキル』を身につけ、鍛え上げ、使いこなす事は、普通に産まれた者だって出来ることだ。

 

 今オレに与えられた最も大きな価値。それは────0を1に出来ること。

 

 例えば、【剣術】を習得し、その上で【魔法】も学ぶこと。

 例えば、【剣術】のみに邁進し、その『スキルレベル』を上げること。

 どちらが容易で効率的だろうか。

 当然後者だ。何事も0を1にする事は、1を2にする事より難しい。

 

 スキルレベルを0から1に上げるための基礎は、当然大切──だが、学んでいる最中の基礎は役に立たない。要領を掴めず、学習効率も悪く、使いこなすための鍛錬も出来ない。スタートラインに立っていない。

 

 この基礎部分をオレはスキップできる。最も効率が悪く、価値(ポイント)(やす)い期間をショートカットし、最初からスタートラインに立てる。そうなればあとは走るだけ。効率は落ちるが、ただ使い続けるだけでも『スキルレベル』は上げられる。

 

 これこそ、この場所が持つ最も大きな優位性。故に、スキル数を参照するスキルと相性が抜群だ。しかもこのスキルはこの状況あって真価を発揮するためか、効果の割にポイントが安い。そして、似たようなスキルは他にもある。

 

 

【一流は一流を知る】

 習得しているスキルのスキルレベルの合計に応じて、熟練度獲得量が増加する。

 

【器用貧乏】

 習得しているスキル数に応じて、未習得スキルの熟練度獲得量が増加する。

 

【多芸】

 習得しているスキルのスキルレベルの合計に応じて、未習得スキルの熟練度獲得量が増加する。

 

【積み重ね】

 同系統のスキルを複数習得している場合、その数に応じて同系統のスキルの熟練度獲得量が増加する。

 

【学びの連鎖】

 習得しているスキルのスキルレベルが上昇してからしばらくの間、熟練度獲得量が増加する。

 

【広い視野】

 習得しているスキルのスキルレベルが上昇した際、他の習得済みスキルも少量の熟練度を得る。

 

【早熟】

 スキルレベルが1〜4のスキルの、レベルアップに必要な熟練度が減少する。

 スキルレベルが7〜10のスキルの、レベルアップに必要な熟練度が増加する。

 

 

 

 エトセトラエトセトラ……。どれも安くは無いが、得られる恩恵を考えれば破格も破格。

 他にも『スキル習得数に応じて魔法の威力が上がるスキル』とか、『スキルレベルに応じて魔力消費を抑えられるスキル』なんかもある。これなら質より量作戦の弱点をカバーできるだろう。

 

 まずは、これらの『スキル習得数』や『スキルレベル』を参照するスキルを取りまくる。

 次に汎用的で安価なスキルをいくつか揃える。

 そして、残りのポイントを『娯楽』系を含むとにかく安価なスキルに注ぎ込んでスキル数を増やす! 

 これがオレの考えたスキル習得戦略……の、はずだったんだが。

 

 先の一連、『種族』の話で思い付いた事がある。

『専用スキル』……非常に安価で強力だが、特定の性質を持つ者にしか扱えないスキル群。

 

 そう、『扱えない』スキルだ。

『習得できない』訳では無い。

 

 本来なら無意味な違いだ。そもそも『扱えない』者は『習得する』手段がない──

 

 ──この場所でなければ。

 

 オレは全ての『専用スキル』を、安い順に片っ端から取得していった。

 

 

 

 ◆◇◆

 

 

「で……できた……」

 

「おめでとう。頑張ったね」

 

 

 ──スキル総数3000以上。

 

 そのうち、効果を発揮しないもの、発揮しても殆ど意味がないもの、複数のスキルの効果が相殺して無意味になっているもの……。

 これらのスキルが大半を占めるが、数だけなら世界一だ。

 

「普通は多くても100個を超えないから、僕も3000個は初めて見たよ。史上最多数だね」

 

 神さまから確約まで貰ってしまった。頑張った甲斐がある。

 

「では、君の選んだ『スキル』を君の『魂』に定着させ、君を『転生』させるよ。準備はできたかな?」

 

「……はい」

 

「……どうかしたかな、何か気になる事があったら言ってね」

 

 あーー、えーーと。

 

「いや、その……いよいよとなったらやり遺したこととか浮かんできて、ちょっと未練が……」

 

 どうして死んだのかは思い出せない。オレの記憶では、普段通りの日常の中、いつの間にかここに居た。

 身体もいつも通り……ここにあるのは『魂』だけらしいが、それを自覚出来るような差異も無かった。逃避行動として、スキル選びに集中していただけだ。

 

「僕にもできない事、してはいけない事はある。だから君を戻してあげる事はできないよ。でも大丈夫。君の行く末は、少なくとも、ここで消えてしまうより良いものになることを保証するよ」

 

 その言葉を聞きながら、意識が遠のいて行く。

 

 

 光。

 白く。

 弾けて。

 混ざって。

 落ちて行く。

 ──────。

 

 

 

「───いってらっしゃい」

 

 

 

 

 ◆◇◆

 

 

 

 ……音が聞こえる。鳥が鳴く声、木々が風でそよぐ音。

 

 空気の振動が鼓膜を震わせ、神経を電気信号が奔り抜け、脳が刺激される。

 

 ──身体が、ある。

 今、オレは。

 

 

 

「────生きてる……」

 

 

 目を開けば光が突き刺さる。足元の地面が身体を圧し返す。冷やりとした風が皮膚を撫でる。

 あの場所では全く気が付かなかったが、さっきまでのオレは確かに死んでいた。

 

「……お礼、言い損ねたな」

 

 あんなにも至れり尽くせり良くしてくれて、こうして再び生きていけるようにしてくれた。なのに最後の言葉がなんか陰気なものになってしまった。

 

「真剣に祈ったら届いたりするのかな……あれ、なんか声、高……」

 

 出来立ての身体だから調子が悪いのかな? ふと喉元に触れようとして──

 

 

 ──ふにゅ

 

 

「──ほぁ?」

 

 柔らかな感触。視線を落とすと、殆ど透けているような薄布に包まれた、膨らんだ胸元が目に入る。

 

「え、お……へ?」

 

 掴む。触れる。触れられている感覚も同時にある。

 手。骨張っていない、小さく、薄く、柔らかい手。

 見下ろしたことで、さらりと髪が流れて視界に入る。

 

「え、これ、髪……(しろ)っ……(なが)っ……」

 

 これ、は。

 

「──オレ、女になってる!?!?!!」

 

 オレは、自分の胸を鷲掴みにしながら、甲高い声で悲鳴を上げた。

 

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