俺が死んだと思っている仲間と会うのが気まずい 作:guruukulu
まさかここまで人気になるとは、想像もしていませんでした
本当に有難う御座います、お陰で頑張れます
さて、ここからは少し時を遡って、一級魔法使い試験編からのスタートになります。
曇らせの種まきですね
追記 ルーキーランキング1位になってました。もうこわい
北側諸国 キュール地方
魔法都市オイサーストにて
「あっゲナウさーん! ご無沙汰してます!」
「トゥーリか。言っても無駄だと思うが、ここでは大声を出さないほうが良い」
大陸魔法協会 北部支部
俺は尊敬すべき先輩であるゲナウさんとともに、ある方のもとへ向かっていた。
「いや〜楽しみだな、一級魔法使い試験! ついに俺に後輩ができるんですよ!」
「そうか、もうお前が来て3年になるのか。あまり実感が湧かないな」
一級魔法使い試験
3年に1度、オイサーストの北部支部と聖都シュトラールの本部の2箇所で開催される試験だ。
その難易度は極めて高く、合格者が出ない年も多い。毎回当たり前のように死傷者数も出ている危険な試験だ。
「でも、ゼーリエさんから直々に見学するよう言われるのは意外でした。これはもう将来の試験官と言っても良いのでは?」
「十中八九そうだろうな。お前は一級魔法使いの中でも、常識的なやつだ」
「いや〜やっぱり期待されてんだな〜俺。照れちゃうな〜」
「馬鹿みたいに前向きに考えられるお前が羨ましいよ」
ゲナウさんが深い溜息を吐く。
「やっぱ試験官って大変なんですか? 内容考えるのとか?」
「それも大変だが、もっときついものは別にある。試験場所の確保。小道具の用意。各方面の確認と承認。特に今回は生き物を扱う予定だから、そちらの世話。あとは……」
「うわぁ……」
「本当に、割に合わない仕事だよ」
「とか言いつつ、毎回試験官の仕事は受けてるんですよね?」
「仕事とはそういうものだ」
一級魔法使い試験は当たり前のように死人が出る。俺達試験官は、間接的にその死に関わる。
一級魔法使いともなれば、みんな少なからず人殺しは経験してきている。今更躊躇うことなんてない。
……それでも嫌なんだろうな。後輩に人殺しまがいの事をさせるのは。
本当に不器用な人だ。
「今回の試験官も前回と同じですか?」
「あぁ一次が私。二次がゼンゼ。最終試験がレルネンだ」
「今回もヤバそうですね。特にゼンゼさんとレルネンさん……」
レルネンさんとの3分間全力鬼ごっこはマジでやばかった。
あの人、ガチで殺そうとする勢いで追ってきたぞ? いや、何で俺生き残れたんだ……
「今回も誰かさんのせいで、最終試験まで残っている者がいるかどうか怪しいがな」
「誰の話をしているんだ?」
廊下の突き当りから、長い髪を持った小柄な女性が現れる。
一級魔法使いゼンゼさん俺の先輩だ。(というか一級魔法使いには先輩しかいない)
「ゼンゼ、お前が血も涙もない試験官という話だ」
「全く……私ほどの平和主義者はなかなかいないぞ」
「へぇ〜……ちなみに次リネアールさんと会ったらどうします?」
「ギタギタにする」
「おい平和主義者」
「2ヶ月後に行われる一級魔法使い試験の内容を変更する。最終試験の試験官は私が担当する。以上だ」
その知らせはあまりに唐突で衝撃的だった。試験官の変更だけならまだ良い。許容範囲だ。けどゼーリエさんが試験官を担当するとなると、話は別だ。
ゼーリエさんは俺の知る限り最強の魔法使いだ。ほぼ全種類の魔法を把握していて「生きる魔導書」とも呼ばれている。
そんなゼーリエさんが試験官? 前代未聞だ。
しかし俺以外のみんなは、驚きはしたが追求はせず、ゼーリエさんからの指示に従ってその場を解散した。
「ちょっゲナウさん! 良いんですか!? これって前代未聞の事ですよね!?」
俺はゲナウさんに付いていき、その旨を問う。
「お前がゼーリエ様の意図を完璧に理解したことが今まであるか?」
「……ありません」
「そいうことだ。時々忘れそうになるが、ゼーリエ様はエルフで私達は人間だ。種族が違う以上、どうしても理解ができない場合が生じる。お前はまだ一級魔法使いになってまだ日が浅いからな。いつか慣れる。考えるだけ無駄というやつだ」
「……理解しようとする努力だけは、やめちゃいけないと思いますけどね〜」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
2ヶ月後
「これより一級魔法使い選抜試験を行う」
一次試験の試験官であるゲナウさんが声を上げる。眼の前には魔法使いが50人ほどいる。一級魔法使い選抜試験を受けるだけあって、みんな優秀そうだ。
「今年はなかなか粒揃いですな」
隣りにいたファルシュさんが言う。この人は試験に直接的には関わらないが、裏方として色々サポートしてくれる。
「長年に渡り、魔王軍の残党と戦ってきた北部魔法隊隊長ヴィアベル二級魔法使い」
「血みどろの権力争いに勝ち抜き、宮廷魔法使いの座に就いた海千山千の老獪さを持つデンケン二級魔法使い」
「史上最年少で三級試験をトップの成績で合格したフェルン三級魔法使い」
「……ちなみに何歳で合格しました?」
「16歳」
「やっば」
これ俺の記録越えられない? いや別に越えられても良いんだけど……気にしてないし……
「まぁ、問題児もいますが……」
「ユーベル三級魔法使いですか」
「はい、二年前の二級試験で、試験官の一級魔法使いを殺害し、失格処分となりました」
あの子は……殺し慣れているな。殺人が生活の一部になっているパターンだ。正直あんまり関わりたくないな。あのブルグさんが殺されてるし。
「後、有望そうなのは……」
ファルシュさんの言葉が止まる。視線の先を見ると、熟練の老魔法使いみたいな魔力をした女の子がいた。
「あれ誰?」
「知らん」
「誰ですかねー」
あの人、相当強いな。見た目は完全に少女の風貌だが、エルフの耳をしているし、ざっと数百年は生きてるな。魔力に関しても、何か種がありそうだ。
「お二方は賭けるとしたら、誰に賭けます?」
「おい、不謹慎だろ」
「良いじゃないですか〜受験者の見定めくらい」
「私はヴィアベル二級魔法使いに賭ける。実戦経験が豊富で固有魔法も強力だ」
「俺は大穴でさっきのエルフさん……えっと名前……フリーレンさんに賭けますよ」
(エルフのフリーレン? いや、まさかな……)
「私はデンケン二級魔法使いだな。二級魔法使いの時点で、既に一級魔法使いと遜色ないほどの戦闘力を持ち合わせている」
「いや結局賭けるんじゃないですか」
そんな事を話していると、チーム分けが始まったようだ。各々が自分のパーティメンバーを探している。
(さて、フリーレンさんの様子はどうかn)
「痛だだだだだっ!!! 取れちゃう!!」
腕輪の数字が同じ。どうやらフリーレンさんのパーティメンバーは、あの取っ組み合いをしている少女たちのようだ。
「ふざけんな!! ぶっ殺してやる!!」
「やってみろ」
……
「今から賭けの離脱ってできますか?」
「「逃さんぞ」」
トゥーリの髪色はホワイトです
お気づきの人もいるかもしれませんが、この世界線のゼンゼは(誰かさんのせいで)大分はっちゃけてます
かわいいですね
一級魔法使い選抜試験編終わったらどうする?(掲示板回は行います)
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