ジェラールに憑依…これ詰んでない?   作:ジェラールに憑依した

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いきなり原作ブレイクです。

苦手な方はブラウザバックしてください。





ジェラールって強いはずじゃ無かったのか?

 

 

マグノリア街郊外の開けた場所

 

 

「はあ…、はあ……くっ…」

 

 

俺は荒い息を吐いている。着ている服はボロボロ。肌は焼け、傷つき、満身創痍の状態だった。

 

 

「くくくっ…、同じ聖十大魔導かと思えば…てんで話になりませんねえ。思念体とはいえこの程度ですか。本体と合流した所で大した事なさそうだ」

 

 

目の前の髭男。ジョゼ・ポーラは俺を嘲笑う。言われ放題だが、実際その通りだった。ジョゼは服が破れているものの、大したダメージを受けておらず、俺とは真逆の状態だった。

 

 

「ジークレイン!!もう良い!!後は私がやる!!」

 

「お願い!!あたしの事なんて良いから逃げて!!」 

 

 

外から2人の女性の声が聞こえてくる。1人は緋色の髪の女騎士、エルザ・スカーレット。もう1人は金髪の新人魔道士、ルーシィ・ハートフィリアだ。俺が今回護ろうとしている2人のヒロイン達が俺を気遣っている。

 

 

「くくくっ…、おい、ルーシィ・ハートフィリア、貴方が私の言う通りに捕まるのでしたら、エルザ・スカーレットに手を出さないのは勿論、この男を解放しますよ」

 

 

ジョゼはルーシィにそう問いかける。ルーシィが首を縦に振る前に、俺は振り返る。

 

 

「ルーシィ、俺を信じ…ろ」

 

「ジ、ジークレインさん…」

 

 

泣きそうな顔だったが、ルーシィは踏み出そうとした足を止めてくれた。ジョゼが俺に魔法を放った。

 

 

流星(ミーティア)!!」

 

 

咄嗟に躱した。だが、進路を読まれていたようでそこに追撃とばかりに怨念のようなゴーストの魔力を放ち、俺にダメージを与える。

 

あまりのダメージの蓄積に俺の身体が消えかけていた。俺は地面に倒れる。

 

 

「ふん、いい加減鬱陶しいですね。これで終わりにして差し上げましょう」

 

 

ジョゼが魔力を高める。俺は極限状態だった。魔力では決して負けてない相手だったにも関わらずこのザマだった。

 

 

「くっ…」

 

 

エルザが剣を抜いた。そしてジョゼに斬り掛かって行った。

 

 

「邪魔ですよ」

 

「ぐはっ」

 

 

ジョゼがエルザに攻撃した。エルザは吹き飛ばされるがなんとか踏ん張った。そして雷帝の鎧に換装した。

 

 

「受けて見ろ、ジョゼ!!」

 

 

雷でジョゼを攻撃するエルザ。ジョゼは難なく腕で受け止めた。そのまま一撃をエルザに放つ。エルザはルーシィを庇っているので避けられない。

 

 

「う、うおおおおおっ、流星(ミーティア)!!」

 

「何!?」

 

 

俺は最後の力で立ち上がった。そのまま高速移動魔法でジョゼに突撃して、その身体を弾き飛ばした。

 

 

「九雷星!!」

 

「ぐおおおおおっ!!」

 

 

初めてジョゼにまともな攻撃が当たった。ジョゼが雷で痺れたのを俺は見逃さない。そのまま六連星(プレアデス)もくらわせる。

 

 

「っ…このガキがあ!!調子に乗るなあ!!」

 

 

ジョゼが怨念の魔力を放って来る。一撃目は躱したが、2撃目、3撃目が命中する。だが俺は速度を更にブーストさせて離脱し、ジョゼに突撃して組み伏せた。ジョゼを押さえつけたまま最後の魔法を放つ。空が暗くなり、中央から雷が堕ちる。

 

 

「真・天体魔法、星崩し(セーマ)!!」

 

「ぐ、ぐおおおおお!!!身体が痺れて動け…」

 

 

直後、隕石が落下した。思念体の俺諸共ジョゼに直撃する。大爆発で周りが吹き飛んだ。

 

 

やがて爆発が収まると、そこにはボロボロになったジョゼがいた。俺は消えて行くのを感じながら直ぐ様、周りを囲んでいる評議員の面々に命令する。

 

 

「ジョゼ・ポーラをギルド間抗争禁止条約の破棄及び、暴行罪の罪で逮捕する。捕縛せよ!!」

 

 

評議員の面々が一斉に集まり、動けないジョゼを捕縛した。

 

 

「っ…ジークレインっ…!!」

 

「ジークレインさん!!」

 

 

名前を呼ぶイントネーションが異なるが、消えて行く俺に駆け寄る2人。

 

俺は取り敢えず2人に微笑んだ。

 

 

「エルザ、お前に見せたいものがある…もう少しだけ待ってくれ…、ルーシィ…君は魔道士としての才能がある…、今は…、皆に護られてて良い…だが君は素晴らしい魔道士になる。俺が保証する…だから…」

 

 

最後まで言えずに消えてしまった。俺の視界が暗転し、再び楽園の塔内に戻って来た。

 

 

「くっ…、本当に疲れた…」

 

「ジェラール?」

 

「だ、大丈夫だショウ。なんて事はない…」

 

「そっか?なら良いけどよ…」

 

 

ショウが俺の顔を覗き込んでいた。俺はフラフラと立ち上がり、取り敢えず、柱に捕まって塔からの景色を眺める。高い所から見る景色はとても綺麗だった。

 

 

 

何故こんな事になったのか。話は1ヶ月前に遡る。

 

トラックに引かれたと思ったら次の瞬間には俺は楽園の塔の中にいた。俺の周りにはシモンとショウ、ミリアーナ、ウォーリーがいて、直ぐにここがフェアリーテイルの世界線だと分かった。夢だと思って顔を抓ったが案の定痛かった。

 

で、俺は何者って思い鏡を見た時心底俺は驚いた。青髪に整った顔立ち、片目に刺繍のある青年。何処からどう見てもジェラール・フェルナンデスだったからだ。それも既に成長仕切った姿だった。

 

ジェラールに憑依転生したと分かった俺は慌てて年代をショウに確認した。そしたら784年と帰って来て、原作開始時の時系列だと分かった。

 

試しに思念体を練習して作って見たが、出来て、天体魔法もちゃんと使えた。おおっ、俺強キャラじゃんと思って喜ぶのもつかの間ジェラールの運命を思い出した。そう、ナツに負けた後、犯罪者として生きる事になるのだ。

 

このままでは不味いと思った俺は数カ月で色々な事をした。まず、聖十大魔導士の称号を持つ思念体のジークレインを使って、原作主要キャラと関わって親交を深めたり、自分がどの程度魔法を使いこなせるのかを試してみた。一応だが、煉獄砕破(アビスブレイク)も撃てた。

 

その積み上げて来た結果が、ついさっきの光景であり、原作のルーシィのイベントである幽鬼の支配者(ファントムロード)戦への参戦へと繋がったのだ。

 

腕だめしをするのにいいチャンスだと思って念には念を置いて、対策していたのだ。ジェラール・フェルナンデスの強さを知っている俺は幽鬼の支配者(ファントムロード)の誰にもこの身体は負けないと思っていた。レビィ達のチーム、シャドウギアをガジルが暴行した際に割って入りガジルとの戦闘になった。鉄の身体に殴る蹴る等の物理ダメージは通らなかったが、流星(ミーティア)でガジルの攻撃を避けて、星の引力の魔法で空に浮かせて七星剣(グランシャリオ)を撃ち込んで勝利した。

 

この分ならジョゼにも負けないと思いながらも、ガジルを一旦捕縛して、マカロフに報告して、幽鬼の支配者(ファントムロード)に損害賠償請求が出来ると言ったが、マカロフ達は「ガキの血を見て黙ってる親はいねえ」と言って殴り込みに行ってしまった。

 

残された俺はシャドウギアの3人を看病するルーシィを護衛することに決めた。その際に俺(ジークレイン)を信用してないエルザも残った。これならエレメント4のジュビアとソルが来ても大丈夫だろうと俺は安心していた。

 

そして、ジュビアとソルがルーシィを狙いに来たので俺とエルザで1人ずつ倒したまでは良かった。

 

 

「ほう、エレメント4が瞬殺されるとは、妖精女王(ティターニア)、それにジークレイン。同じ聖十大魔導士同士、決着をつけましょうかねえ」

 

 

なんとガジルが帰って来ない為、ジョゼまでもが来ていたのだ。俺はルーシィとエルザに街の外に逃げるように指示した。そのままジョゼと戦ったのだが、狭い場所では圧倒的に俺が不利だったので、結局街の外にまで誘い込む事にした。しかしそれまでに受けたダメージが大き過ぎて、苦戦し、先程の状態になってしまったのだ。

 

なんとか幽鬼の支配者(ファントムロード)のイベントをクリアしたのは良いが、戦闘経験の無さとこの境遇は後々響いて来ると俺は実体験して分からされた。

 

楽園の塔の最上階で俺は今後について唸るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 






ジェラールに憑依はクソです。


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