二人のビーストテイマー~プログレッシブver~   作:ほにゃー

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いつか描いてみたいイラスト

①ベッドに押し倒されて顔を真っ赤にしてるALOレインとレインに跨って舌なめずりし、レインの服に手をかけるALOシリカ(R18)

②タキシードを着た危とウエディングドレスを着た詩乃(詩乃はお姫様抱っこ)

③泣いてる親戚の子を抱きかかえて右往左往する里香とガラガラと哺乳瓶を持ってあわてる白牙



第5話 レジェンド・ブレイブス

フィールドボスとはフロアボスとは違う。

 

フィールドボスは名前付のMobで、各層の要所要所に配置されている。

 

フィールドボスの生息圏は大抵絶壁や激流、その他の通行不能エリアに挟まれてるので、フィールドボスを倒さないと迷宮区へは入れない。

 

第二層では《ブルバス・バウ》という名のフィールドボスが一体だけで、重突進攻撃を繰り出す巨大牛だ。

 

俺とシリカ、キリトさん、アスナさんの四人はフィールドボスの生息圏を見下ろせる小さなテーブルマウンテンの頂上にいる。

 

頂上の縁には低木が生えて下からは俺達の姿が見えないようになっており、上からは覗き放題となっている。

 

「あいつ、毛皮が黒茶色ってことは、黒毛和牛なのかな」

 

「肉がドロップしたら分けてもらえば」

 

隣でキリトさんとアスナさんが緊張感無しに会話をする。

 

こっちはバレた時の事を考えて内心ひやひやしてるってのに。

 

「あ、来たぞ」

 

キリトさんが指さす方向を見ると、六人パーティーが二組とリザーブ三人の計十五人のレイドパーティーが来た。

 

フィールドボスはボスの攻撃パターンを理解し、連携動作が出来ると言う前提条件を満たしていれば、適正レベルの一パーティーで倒せるように設定されてる。

 

「あれって………どっちがアタッカーでタンクかな?」

 

隣にいたシリカがそのパーティーを見てそう言った。

 

確かにどちらのパーティーも同じような編成だ。

 

「シリカ、アイツ等の鎧の下の布装備、色分けされてる」

 

「あ、本当だ」

 

討伐部隊の鎧の下の布装備は、二つのパーティー同士で色分けされていて、片方はロイヤルブルーで、もう片方はモスグリーンになっている。

 

「でも、所属パーティーを分けるためにしては、分かりづら過ぎる。所属パーティー分けと言うより、所属組織を主張するための物に近い」

 

「………彼等、攻略部隊を役割分担で再編成しなかったのね」

 

キリトさんの隣で、アスナサンが厳しさを増した声でキリトさんの推測を肯定する。

 

「青いパーティーはリンドさんの、緑のパーティーはキバオウさんの仲間よ。リンドさんの方はリンドさんの仲間って言うより、ディアベルさんの元仲間の方が正しいけど」

 

「まぁ、気心知れてる方が連携は取りやすいってのはあると思うけど」

 

「その代わり、パーティー間の連携は悪くなるでしょ。あのボスはタゲ取るパーティーと攻撃するパーティーに分けた方がいいでしょ」

 

「おっしゃる通り」

 

そして、討伐部隊がボスの反応圏へと入ると、フィールドボスの《ブルバス・バウ》が雄叫びを上げて討伐部隊へ突っ込んで行く。

 

各パーティーのリーダーが指示を出し、各パーティーの重戦士が飛び出し、盾を構えて、「ウオオオオオ!!」っと雄叫びを上げる。

 

威嚇(ハウル)》と言う派生スキルでモンスターの憎悪値(ヘイト)を上昇させ、自分に引き付けるスキルなんだが………

 

「な、何してるんだアイツ等!?」

 

「両方でタゲを取り合ってる!?」

 

《ブルバス・バウ》はどちらの戦士に突っ込むが悩むが青パーティーの方へ向かう。

 

ズガァァァン!っと大音響とともに、巨大牛と重戦士がぶつかり合う。

 

巨大牛の攻撃を重戦士が受け止めきると、横から青パーティーの攻撃部隊が攻撃し始める。

 

「ヒヤヒヤさせるわね……でも、なんとかなりそうね」

 

「そうだな………元々一パーティーでも倒せるボスだし………だけど、これじゃ、レイドを組んでる意味がない」

 

「そうですね。むしろ、Mobの取り合いですね。今は大丈夫でも今後の事を考えると………」

 

そう言いながら、俺はリザーブの三人を見る。

 

恰幅のいい片手剣士と小柄な(と言っても、俺よりは身長は高い)両手剣士と、痩せた槍使い。

 

見た感じ、強化の良くされた防具には見える。

 

「な、なんでアイツらが………」

 

するとキリトさんが声を上げた。

 

「アスナ、あの待機組の三人の名前は知ってるか?特に真ん中の片手剣士の奴を見たことはあるか?」

 

「ええ、あるわよ」

 

「何処で?いつ?名前は?」

 

「昨日の午前中。場所はフィールドボスの偵察戦の時よ。名前はオ………オルランドさんだったかしら」

 

「オルランドか……騎士(ナイト)の次は聖騎士(パラディン)か」

 

キリトさんの呟きにシリカが袖を引っ張ってどういう事?っと聞いて来る。

 

「オルランドってのはフランク王国のシャルルマーニュ」に仕えた騎士の名前。聖剣デュランダルを持った無敵の英雄」

 

そう言うと、シリカはへーっと言って戦いの様子を見る。

 

「あっちの小柄な両手剣士がベオウルフさんで、痩せた槍使いはクフーリンさんよ」

 

ベオウルフはデンマークで、ドラゴンや巨人を倒した英雄で、クフーリンはクー・フーリンが正式で、ケルト神話に出て来る半神半人の英雄だ。

 

「どれも伝説上の英雄の名前だな」

 

「あの人達、ギルドの名前をもう決めてるみたいなの。《レジェンド・ブレイブス》って言ってた」

 

伝説の勇者たち(レジェンド・ブレイブス)》か…………

 

確かに、あの三人が攻略組として活躍したらまさしく勇者だな。

 

「あの人達、昨日の偵察前の打ち合わせに乗り込んできて、一緒にやりたいって言ったの。ステータスはレベルもスキル熟練度も攻略組の平均より少し低いけど、武曽井がしっかり強化されてて、一軍は無理でもリザーブとしてなら十分ってことで参加したの。私が参加しなかったのは、あの人たちが来てくれたからって理由もあるわ」

 

「なるほど」

 

キリトさんが納得すると同時に、また雄叫びが聞こえる。

 

戦闘に視線を戻すと、緑パーティーと青パーティーが真ん中で一塊になったジタバタしていた。

 

どうやらフィールドボスのタゲをぢちらが取ってるのが分からなくなって混乱し、ボスの突進の軌道に入り込み、衝突してしまったらしい。

 

そして、ボスが突進攻撃をする。

 

「危ない!」

 

「アタッカーはダッシュ回避しろ!」

 

キリトさんがそう叫ぶと同時に、リーダーたち(リーダーはリンドさんとキバオウだった)が立ち上がり、散開の指示を出す。

 

しかし、間に合わず突進し、剣士二人を角で引っ掛け跳ね上げられる。

 

幸い下は牧草地だったので落下ダメージを受けることは無く、HPが無くなるほどのダメージを受けることは無かった。

 

リンドさんは後退してPOT回復を指示し、キバオウさんが右手の剣を振る。

 

すると、二名が後方に下がり、入れ替わるようにリザーブの三人が前出た。

 

オルランドさんは雄叫びをあげ、背中の鞘からキリトさんと同じ《アニール・ブレード》を抜き、ボスへと突撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二十五分後

 

フィールドボス戦は一人も死亡者を出すこともなく、無事終わった。

 

《レジェンド・ブレイブス》は後退した前衛部隊の代わりを危なっかしくも見事務め、立派な働きをした。

 

「無事に終わって、良かったわ」

 

明日菜さんがそう呟き、キリトさんを上目づかいで睨む。

 

「で、キリト君はなんであの勇者さんたちが気になるわけ?」

 

「え、えっと……………鍛冶屋ネズハは《レジェンド・ブレイブス》の一員だ」

 

その言葉にアスナさんだけでなく俺とシリカも驚いた。

 

「ネズハが強化詐欺をしてるのはリーダーのオルランドの指示だと思う。ネズハの鍛冶屋が現れたのはいつ頃なのか知ってるか?」

 

「確か、二層が開通したその日だったと思うけど」

 

「まだ一週間も立ってないのか。でも、ウインドフルーレやアニールブレード級の、それも強化済みのを一日に一、二本搾取するだけでも大儲けだ。普通に狩りで稼げる金額の十から二十倍の稼ぎにはなる。レベルやスキル熟練度は戦闘しなきゃ上がらないけど、強化なら」

 

「コルがあればいくらでもできる」

 

そうと分かった瞬間、アスナさんは勢いよく立ち上がり、眼下の戦場を見下ろす。

 

そして、今にも坂道を降り、あの討伐部隊に乗り込みそうな勢いで歩き出す。

 

「待った待った!気持ちは分かるが、まだ何の証拠もない!」

 

「だからってこのまま……」

 

「証拠もないのに言っても、逆に名誉棄損扱いされる。この世界にGMはいない。だからこそ、大人数に敵視されるのは危険だ」

 

「そんな気遣い今更よ、これから一緒に迷宮区に入ろうって言うのに…………でも、言いたいことは分かったわ。確かに証拠どころが仕組みも不明じゃ、言いがかりね」

 

キリトさんの言い分に納得し、アスナさんは落ち着きを取り戻す。

 

「私も武器すり替えのトリックを考えてみるわ。トリックだけじゃなく、明白な証拠を推さる方法も」

 

「そ、そうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

フィールドボスの討伐に成功した討伐部隊は補給とメンテの為に一度マロメの村に引き返し、俺達四人は岩山を降りて二層南部のフィールドへ進む。

 

キバオウとリンドさんたちが戻ってくるまで待つのは無理だし、あの二人の事だがら、どっちが先に南部フィールドに入るかでもモメそうだし………………

 

曲がりくねった道を通り抜け、第二層迷宮区のタワーが見えた。

 

「レイン、あれ何?」

 

シリカが塔の上部前面から伸びる二本のオブジェを指差す。

 

「ああ、あれは牛の角」

 

「………牛?」

 

「牛だ」

 

「………あのボスで最後じゃないんだ」

 

「まさか。二層はここからが本番。こっから先は牛型モンスターのオンパレードだ」

 

嫌そうにするシリカの背中を押し、迷宮区へと足を進める。

 

「ほら、行くぞ。リンドさんたちが戻ってくる前に迷宮区に入らないと」

 




シリカのセリフ少ないなー

次回からはもっと増やすようにしようと思います。
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