マブラヴオルタネイティヴ〜願いそして望む者〜 作:ガトリング餅
俺は急いで階段を駆け上がり、部屋に入る。
机を漁り何も書いていないノートを広げ、これからするべき事を書き出した。
「まずは、衛士になることでしょ?ハイヴ建設阻止は……うん、パスで。え〜っと、あと夕呼先生にも会いに行かないと、あ〜!でも俺10歳だから衛士にもなれないし不審がられるか……」
「ウガァァ!」と頭を掻きむしり机に突っ伏す。
この時、武ならすぐに行動に移すんだろうけど残念ながら俺にはそんな勇気は無い。
昔から心配性である俺は、念には念が無いと落ち着かない。
これをするためにはこれをする、これをするためにはこれをするというのを書いていくうちに、枝分かれのような構造になっていった。
「まずは、体力作りかァ」
善は急げということで、とりあえず走ることにした。
玄関に向かい靴を履く。靴が小さいことに驚いたけど気にせずに外に出た。
何度も見た景色は変わっていない筈なのに、どこか懐かしいと感じた。
「ぜぇ……ぜぇ…うっ……」
武や純夏の住んでる家、駅や商店街、そして基地の近くにある丘。
走り出して数十分、途中で死にかけていた。
正直舐めていた、体力のなさを改めて実感していた。
「子供ってこんなに体力ないのか…?俺が小さい子と遊んでいる時、無限に走り回ってたのに……」
丘の木にもたれ景色を見渡す。とても美しい景色だった。何度も見たはずなのに何故か目が離せない、この景色は俺にとっても武達にとっても特別だと思った。
───だからこそ、守らなければならない。武が守った、守ろうとしたこの世界を。
「……よしっ!明日も走るか!」
顔を叩き気合を入れる。時間はまだある、限られた時間でどこまで行けるかが問題だ。
「おい、こんな所で何をしている!」
「……エ?」
声のする方向に振り返ると、そこには肩に銃を掛けている兵士2人が迫ってきていた。1人は穏やかで優しそうな人で、喋りかけてきた人はけっこう怖い見た目の人だっ
た。
「えぇと、走ってたら疲れてて……あはは」
「…はぁ、警戒して損したぜ。いきなりこっちに向かって走ってくるもんだから敵かと思ったら丘の方に行きやがってよ、侵入すると思って来てみたらこれだよ。」
「な、なんかすみません……」
「まぁまぁ、この子も悪気は無かったわけだし」
俺は正直に答えると、怖めの人は溜息をつきながら頭を掻きむしる。申し訳なさそうにしていると優しそうな人がなだめてくれた。俺、ヤサシイヒトスキ
「ところで、なんでこんな所を走ってたんだい?」
「確かに、なんでだ?」
「……実は俺、衛士になりたいんです! だから、体力つけて戦術機に乗って友達を、この街を守りたいんです!」
話終わったあと、2人を見ると驚いた顔をしていた。
「驚いたな、まだ小学生くらいの子が……」
「小さいのによく考えて行動をしてるな、俺は応援するぜ」
「あ、ありがとうございます?」
その後、色々話終わったあと家に帰る。
あの2人の名前は、優しい人が佐藤軍曹。怖い人が近藤曹長という前の世界ではなんの面識もない人だった。
「あぁ〜久々に走ったから疲れたぁ」
家に帰りベッドに飛び込む。1日目だけどだいぶ収穫があった。このまま頑張ろうと意気込み眠りについた。
「すいません!!遅れましたぁ!!」
教室のドアを勢いよく開け、挨拶をする。
俺は忘れていた、学校があること、小学生は朝が早いということに……
挨拶をすると、クラスメイトの視線が一気に集まり少し後ろに下がる。先生からは注意だけで済み席に座る。
「よっ凪!遅刻とか珍しいな」
「あはは…ちょっと寝坊しちゃって」
席に座ると隣から声を掛けられる。白銀武だ。
この頃の武を見たのが懐かしく一瞬誰かは分からなかった。……こっからハーレム野郎になっていたのがとても恐ろしい。
そこからは少し懐かしい授業を受け、学校が終わり武、純夏と3人で帰る。この時間が、空間が全て懐かしかった。
守れるのだろうか、あの2人を、皆を
「凪、どうしたんだよ置いてくぞ!」
「ナギちゃん行くよ!」
「あ、引っ張るなよ〜!」
できる限りでいい、全力でやろう。そう思った。
服部 凪のプロフィール
年齢10歳(精神年齢18)
身長155cm
誕生日2月14日
特徴 白髪で茶色の目、母親に似た中性的な顔、小さい体だが筋肉がしっかりしている(いわゆる細マッチョ)
好きな食べ物 和菓子、肉
嫌いな食べ物 ピーマン