過去に戻ったので、破滅する推し箱の未来を変える。   作:匿名

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#025 声だけで理解(わか)った。

 3月からVtuberとなった私が所属している、VNIVEARTH(ヴニヴァース)という事務所は、不思議なところだ。

 

 去年の12月にVtuber事務所として起業されたという、ただの個人事業ではないちゃんとした会社だって話だけど、その堅いイメージに反して、私はあれしろこうしろだとかの命令を受けていない。

 

 ほとんどミナちゃんと二人三脚でVtuberとしての活動をしていて、モデルの作成から配信内容の方針、やり方、スケジュールとか、全部が私とミナちゃんの2人に一任されている。

 

 ──もしかしてミナちゃんって、偉い人の娘とかだったりする……?

 

 なんて一瞬考えたけど、話を聞いた感じだと違うらしい。

 

 ミナちゃんが言うには、今VNIVEARTHを改善しているクリエイターユニットとは協力関係になっていて、その集まりにミナちゃんも参加させて貰っている。

 チームの実績を証明するための材料に、ミナちゃんが私用に作ったモデルや素材を添えることで、Vtuber特化チームの総力として社長に実力を認めさせた。

 これによって、ミナちゃんも同じように会社から信用を得ているらしい。

 

 信用、というか。

 

 プロデューサーとしてのミナちゃんの実力を、実践を通して試験されている、といった状況になっている。

 というのが正しい立ち位置らしい。

 

 ミナちゃん自身はこの活動で地位を得ようとかは考えてなくて、私が今後も自由に活動できるように、発言力を持つために頑張っているんだって。

 だから、有用さが証明されても私以外は担当しないって、私以外にもプロデュースするのかと不安がっていた私に言ってくれた。

 

 ミナちゃん……!

 

 私とミナちゃん。この2人に任せてどのような結果になるのかを、試されている。

 

 私、ミナちゃんのためにも頑張るよ……!

 

 ずっとずっと、2人だけで頑張って行こうね……!

 

 ──でも、それなら会社に所属する意味ってないんじゃないの?

 

 ──個人勢としてずっと2人でやっていくんじゃ駄目だったの?

 

 そう思ったこともあるんだけど。

 

 デビュー前、会社から配信用のパソコンとwebカメラ、それにマイクが送られてきて、納得した。

 私がVtuberになる決心をしたときに見せてもらったミナちゃんの作ったLive2Dモデルは未完成で、月日が経つにつれてどんどん改良がされていった。

 完成形として仕上げられたモデルはもう、私が持っているようなノートパソコンでは動かなくなっていて、高校生の私がバイトしたくらいじゃ買えないような機材が必要になっていたのだ。

 

 金額を考えるととんでもないプレッシャーを感じそうになったんだけど。

 

 ミナちゃんは『いいのいいの! 会社なんか便利に使っちゃお!』って言うから。

 うん。そうだね。そうする!

 

 この先、私が有名になってライブなんてことをしたりするようなことになっちゃったとした時にも、バックに企業が付いている以上は、悪い人に騙される心配もなくなるんだって。

 

 ネットには悪意が潜んでいる。私もそのことは漠然と知っているけれど、ミナちゃんは私以上に、そのことを理解してるみたいだった。

 私には絶対に、その被害に遭わないように、護ろうとしてくれている。

 

 ミナちゃんは、本当に私の事を考えてくれているんだ……!

 

 ──それに。

 

 実際にデビューしてみてわかった。

 

 萬屋(よろずや)ぺすとさんという、頼れる先輩ができて。

 

 神海(しんかい)まりもさんという、会話はないけど一緒にゲームをする友人もできた。

 

 遠藤さんという、なんか変わった人もいる。

 

 Vtuber事務所に所属したことで、人との繋がりができた。

 

 裏で歌い手をやっていた私は、学校ではみんなに何かを隠しているって気持ちが、ちょっとだけ周りと心の距離を作っていた。

 友人がいないわけじゃないけど、本当のことは言えない相手。憧れている夢を、恥ずかしくて言えない相手。

 

 でも今は違う。応援してくれてるミナちゃんがいて。自分のことを素直に言える人たちに出会えた。

 

 ミナちゃんが、この箱に所属するのを勧めてくれたくれたおかげだ。

 

 

 ……そういえば、遠藤って人、エンジニアって言ってたよね。

 

 私が面接で会話した人も、エンジニアじゃなかったっけ。

 南條亜紀人さん。ミナちゃんがエンジニアって言ってた人。覚えてる。ミナちゃんとやり取りしたことがあるって人だ、その名前は覚えた

 

 デビューしてから南條さんとは何度か短い通話をしたけれど、その時は総括マネージャーを名乗っていた気がする。

 

 どっちなんだろう。まあ、本人が言うなら、マネージャーなんだよね。

 

 ミナちゃんに聞いてみれば、南條さんもクリエイターとして集まった人だから、エンジニアとしても動ける人らしい。本来エンジニアの人が、マネージャーをしている。

 

 そっか。そうだよね。

 

 疑って見れば、声が似ているような気はしなくもないんだけど

 

 自分を『みなしごエンドレス』なんて名乗るやばい人がいて、それとは別に、あの優しい喋り方で真面目そうな南條さんがいる。

 

 つまり、この2人が在籍してるクリエイターユニットってことだ。

 

 まさかね。

 

 あれが同一人物だなんてこと、あるはずもない。

 

 

   *

 

 500という数を俺1人で捌くというのには到底無理があり、地道に行っていた書類審査は5月にまで及んでいた。

 

 まあ、当然である。

 

 元々VNIVEARTH(ヴニヴァース)という小さな箱における俺の仕事内容には、ノルマと呼ぶべき強制される仕事というのはそう多くはなく、専業としてやらせて貰っている分、無理なく進行できていた──俺の私生活は考慮しないものとする──のだが、流石に500もの応募者を管理するのは手に余る。

 

 提出された動画を休憩中の空き時間に眺めたり、作業中に聞き流すなど、1人1人をじっくりと吟味するような時間の使い方は難しかった。

 

 多少雑になってしまうのは許して欲しい。

 

 正しい評価というのは大手企業にだって難しいことだ。人を増やしたところで、各人の感性や判断基準も異なってくる。選考中に人対人の間で起こる正確な情報共有というのも、簡単ではない。

 たまたま選考スタッフの目に留まったなど、運の要素も必要なのが、こういった人材募集における不平等性だろう。

 

 だからというわけではないが、今回ばかりは容赦して、欲しい。

 

 募集枠は2人だし、それも箱のエースを発掘するような優秀な人材を追求しての募集ではないのだ。これは俺の向上心の無さ、プロ意識の欠如とも言える。

 

 応募してきた人間の半分近くは応募フォームの入力に不備があったり、動機が弱すぎたり、動画の用意すらないなど、その時点で不合格となる冷やかしといっても良いようなものだったが、残りは順当な応募で、全体の1~2割くらいは真面目にVtuberを目指そうという意志を感じさせた。

 

 これが中々粒ぞろいではあるし、未来の大手企業所属ライバーじゃないかと思う声の持ち主だっていたような気もする。

 2人という狭すぎる枠に選べなくても、三期生デビューから次の月にはデビューする4期生として確保したっていいだろう。

 ……なんだよこのスケジュール。あの未来では三期生と別にオーディションしてたのか? だとしたら計画性がなさすぎる。

 

 ただ、未来の成功者を俺が進んで選ぶのは、なんだか違う気がした。

 俺はVNIVEARTHを大きくすることが目的ではないし、本来は他箱で活躍するような人材を、未来の知識を使って引き抜くのは、卑怯なんじゃないかと。

 

 そして、VNIVEARTHは社長も俺も、Vtuber業界をひっくり返そうという強い野望までは持ち合わせていない。本人が上を目指したいのであれば尊重するが、うちに所属することが、むしろマイナスに働く事だって十分にある。

 

 だから、こればかりは最終的な選択を社長に任せる。

 

 面接を通して、この社長のお眼鏡にかなうことがあれば、あの社長に気に入られることがあれば、VNIVEARTH所属ライバーとして迎えることになる。

 

 その結果で、合格者の人生がどう変わったまでには責任を取れない。

 もしもあの未来より悪くなったとしたならば、社長に目を付けられた不運か、頑張り過ぎちゃった自分自身を、恨んで欲しい。

 

 ようこそVNIVEARTHへ。

 かつて厄災だった箱、その未来は俺が変えてみせると決めたけれど。伊能凛というあの箱を作り上げた元凶は──未だ健在だ。

 

 

   *

 

 そのオーディションでは、前代未聞というか、非常に特殊な、特異な、シンプルでありながら奇抜な試みが行われていた。

 

「それでは、事前に準備をお願いしていました紙を、お手元にご用意ください。

 ええ、ありがとうございます。そうしましたら、ペンで渦巻きを書いていただいてもいいですか? 花丸を書くような感じです。ぐるぐると、綺麗に。大きく。

 はいそうです。見せてください。

 心理テストの1つですね。デザインセンスとか、手先の器用さも意外とわかります」

 

「今そちらは立ち上がることのできるスペースがあるとのことでしたね。

 差支えなければ少し動いていただいてもいいでしょうか? ……ありがとうございます。将来的に3Dモデルを用いたライブなんかも視野に入れていますからね。

 そのまま片足で立ってみてください。最低限確認できましたらその項目としてチェックをしまして、動画の内容は保存されませんのでご安心を。

 動かずに、目を瞑って10秒数えてみてください」

 

「これはビデオ通話を不可にしている方にお願いしているのですが、マイクの近く、机の上とかでもいいのですが、軽く叩いて音がマイクに入るようにしていただいてもいいですか?

 はい、そうです。ありがとうございます。そこから一定のリズムでトントントンと、指で叩いて欲しいのです。やるのは利き手じゃない方が良いですね。

 参考情報になるだけですが、ゲームセンスや、集中力の持続として確かめさせてください」

 

 こういった、一見面接とは関係ないが、実はその人の適性や本質を見抜いているのかもしれないと思わせるような工程を、いずれか1つ、俺は面接内で要求した。

 

 そして毎回、取ってつけたように言うのだ。

 

「ええ、なにしろ募集人数に対して応募人数が多かったものですから、少しでも判断材料を多く得ようと思いまして」

 

 ユニークな遊び心のある実践型テストを行うという、箱としての逸話にもなるだろうこれは、もちろん遊びや話題作りでやっているのではない。

 

 ──ドラッグ使用者がいないか、露骨に疑っているのである。

 

 会話を通して思考や言動、または行動に異常がないかを確認する。

 そして謎の心理テストのようなもので、薬物使用者にありがちな、正しく線を書けない、平衡感覚がない、一定のリズムを保てない、などを確認する。

 

 もはや直球。

 

黒宮院(こっきゅういん)みやみ』への対策である。

 

【一緒に吸うって言ったよね! 薬物マイスター 黒宮院(こっきゅういん)みやみ】

 

 デビュー当初は比較的まともだったとされる彼女が、まさかデビュー前から薬物常用者ですでに手遅れだったときのために。

 その魔の手からVNIVEARTHを守るための施策である。

 

  黒宮院(こっきゅういん)みやみ。あの未来において、ドラッグに依存した常用者で、友達紹介割引サービスのために親族もろとも周囲を薬物の沼に引き摺り落ちていった超の付く危険人物である。

 こんなもの、俺がどんなにVNIVEARTHを破滅から遠ざけようと頑張っていても、一気に全てを台無しにする可能性を秘めた脅威そのものでしかない。

 

 俺はアピール動画の声や内容から黒宮院みやみを割り出すことは出来なかったので、これはもしも彼女が応募者の中に紛れていたときに備えての対策である。

 

 そもそも声だけで特定のVtuberの中の人を特定できるわけがないのだ。

 世の中にはできる人もいるらしいが、少なくとも俺にはできない。

 

 俗にいう『オタク絶対音感』。好きな声優やVtuberに関しては、別の口調や声のトーンでも看破してしまう現代の異能。

 

 黒宮院みやみの中の人がオーディションに参加したっていい。社長が気に入って合格させたっていい。ただ、すでに危ないことをしている人間だった場合は、流石にお断りさせていただく。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が、それは黒宮院みやみではない。

 

 もしも。もしもに備えての、自己防衛手段としての、黒宮院みやみ(薬物マイスター)対策である。

 

 そしてだ。

 

 オンライン面接の1日目で、その事件は起こった。

 

 

   *

 

「はい、それではお願いいたします。私は総括マネージャーの南條と申します」

 

「えっ──

 

 ──みなしごエンドレス……さん?」

 

 ?????????

 

 戸惑うように、その名を呼ぶ女性の声。

 開口一番、もっとも予想していなかった返答に、俺は度肝を抜かれた。

 

 いや笑顔を崩すな、堪えろ。

 

 表情(かお)に出すな。何もない。俺はそんな変な名前じゃない。

 

 ここで俺が取るべきは、そうだ。

 なに変なこと言っちゃってんのと冷めた反応をすることだ。

 

「ええ……?」

 

 ──しかし、この選択に対する彼女の反応もまた、俺の内心へ爆弾を投げ込むようなものだった。

 

「みなし……ご? ああ、うちに所属する……遠藤様のことですね」

 

「あ、あぁ、す、すいません! みなしごエンドレス様! です!」

 

 (さま)

 

 ?????????????

 

 隣にいる男が、いっそう嫌らしく口角を上げたのが見ずとも伝わってきた。

 

 いやいや。

 

 待て待て。

 

 俺が遠藤様って言ったから、この子も合わせちゃった茶目っ気じゃないか。そうに決まってる。

 

「ははは。そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。力を抜いて、楽にしてください」

 

「……、だって……声、……でも」

 

 なんか小さく呟いてるけど、今こいつ声って言ったか?

 

 これが……オタク絶対音感!?

 

 この技能は、基本的に好きなもの、推しに対して効力を発揮する能力のはずだ。

 好きで好きでたまらないから、その人物の声に対してのみ異常なまでに敏感になる。そういうものじゃないのか。

 

 みなしごエンドレスの視聴者にそんな奴がいてたまるかよ。

 俺の配信はそういう内容じゃなかっただろ。奇抜な発言と場当たり的なギャグでボケ倒すだけの、特に見どころも盛り上がりどころもない凡百の配信だ。

 

 最前線を張るようなVtuberのような山場となるポイントも、人を惹き付けるようなカリスマも、俺の配信にはないはずだ。

 

 だから、それぞれの声から『みなしごエンドレス』と『南條亜紀人』の名前を結びつけるような奴がいるはずもない。

 

「ひとまず、面接を始めてしまいましょうか。……それともお休みになりますか? 時間は空いてしまいますが、今日の最後に順番を回すことも可能ですよ」

 

「いいえ! 大丈夫です~、お気遣いありがとうございます~」

 

 ……?

 

 その後、彼女は先ほどまでの動揺がなかったかのように面接の受け答えをした。

 

 なんか、ほんわかしている。悪く言うなら不真面目とも言えるが、まあ俺視点のギャップが酷かったので、念のため薬やってないかのテストを2つやってもらった。

 結果は正常だった。

 

 ……うん。

 

 ただ、好きなVtuberを聞いてみれば。

 

「それはもちろん、みなしごエンドレス様です~。

 私、キョーコちゃんの配信からVNIVEARTHに入ったんですけど、みなしごエンドレス様はデビュー配信から見ていて、最古参みなしごやってるんです~。今のところ無遅刻無欠席なんですよぉ。

 あの自由で滅茶苦茶な感じ、良いですよねぇ……。声も好みで、ただ心配してるのが、私がVtuberになったら、配信スケジュールが被って出席に参加できなったり、しちゃいますよねぇ」

 

 ああ、うん。

 

 申し訳ないけど、正常じゃないわ。

 

『キョーコちゃん』って、これまさか『佐土原(さどはら)恭子(きょうこ)』のことかよ。

 

 VNIVEARTH一期生にして登録者数50人の佐土原恭子リスナー。レアすぎるだろ。

 自称『みなしご(俺のリスナー)』だし、そもそもリスナー名ちゃんと決めてないだろ。最初の配信でちょろっと言っただけじゃん。

 しかも(さま)は付け続けるんだ……。

 

 色んな意味で正常じゃないよもう。

 

 というか、横にいる男の姿勢が興味なさそうなものから前のめりなものに変わってるし。肘をついて口元をやや隠すように頬杖を突き、ニヤニヤと……それ絶対カメラに映すなよ。

 面接でそんなポーズとる社長の姿なんて見せたくない。

 

 これ社長が気に入ったらこの人採用になるぞ。

 配信経験者だし、アピール動画も普通にちゃんと編集してあった人だし、完璧に即戦力だ。あの未来で将来的に他の箱にいたとは思わないけど、いやでも実はいたのかな……いてもおかしくないこなれた感はある。

 

 俺の身バレ。この一点さえ除けば、面接自体はまあまあ普通の内容だったと言える。

 

 それよりも、うざいのはとなりにいるこの男だ。

 

「良かったね亜紀人。キミのファンだったじゃないか」

 

 肘で(つつ)くようにして、ニタニタニヤニヤとねっとり言ってくる。

 

「うるせぇ。……落としてくださいよ。ああいう動機は箱をダメにする」

 

「どうしようかなあ……」

 

 誰だよこいつに採用権を渡したの。

 あー、まあ良いんだけどさ、本来は俺が採用権を渡すとか偉そうなこと言える立場じゃないんだし、俺が合格の最終決定権を頼もうが頼むまいが、前提として、伊能凛には社長としての決定権が本当はあるべきなんだ。

 

 そんなことを考えている俺の横で、社長は立ち上がる。

 

 窓際まで歩き、振り返って。

 

 太陽の光を背に受け、逆光の中で伊能凛は言った。

 

「でもね亜紀人。これだけは覚えておいて欲しい──

 

 

 ──キミの一番最初のファンはボクだ」

 

 

 うぎゃああああああ!!!!!!

 

 

   *

 

 そして。

 

 面接最終日。最後の候補者。

 

 500の応募者の中から、俺が唯一警戒(マーク)した人物が、画面内に姿を映した。

 

喜多見(きたみ)明日(あけび)です。よろしくお願いします」

 

 ──その声を聞いた瞬間、俺は確信した。

 

 笑顔を崩すな。堪えろ。

 

 表情(かお)に出すな。

 

 口にする語彙こそ標準語のものだが、しかしどこかゆったりとした、()()()()()()を感じさせる言葉の抑揚が滲み出ていた。

 

 いや、(なま)りなんてなくたって、俺には分かった。

 

 判ってしまった。

 

 言葉の裏に毒を染み込ませたかのような、京の余韻。

 嫌でも脳裏にこびれついている、あの声と、醜悪に細められた、赤い瞳。

 全ての終わりを確定させた、今でも忘れることのできない、あの憎い声。

 

 声だけで理解(わか)った。

 

 この女は──

 

 ── 『波羅劾(ハラアバキ)ざくろ』だ。

 

 

【誰のビジュアルを先に見たい? VNIVEARTH人気投票!!】現在公式Tvvltterにてシルエット画像を公開中。4期生デビュー後に内容が明らかになりますが、これは制作途中のラフ段階のものです。そこで、本アンケートの結果に基づいて完成させる順番を考慮いたします。皆様の推しにぜひご投票ください!(※なお一期生については、本編では未改修のためネタバレが含まれます)

  • 萬屋ぺすと
  • 佐土原恭子
  • 神海まりも
  • 詩星せるり
  • 遠藤
  • 黒宮院みやみ
  • 拳藤正義
  • 波羅劾ざくろ
  • 4期生の2人目
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