8月3日土曜日。俺は自身がマネージャー兼ライバーであるという秘密を打ち明ける協力者として、VNIVEARTH三期生の
都内在住ということもあり、予定も空いていたようでこれを快諾。他のライバーより一足先に、今月から使い始めた新拠点へ案内することとなった。
「おまたせ! って。へへ、ビデオ通話とかだと何度か見てますけど、実際に会うのは初めてですよね!」
「はい、拳藤様。本日はご足労いただきありがとうございます」
待ち合わせに指定した、VNIVEARTHの収録スタジオに一番近い駅。徒歩だとまあちょっとかかるけど、詳細な場所を伝えるならば、ここから案内するのがいいだろう。
「しゃべり方って、配信と同じ方がいいんですか?」
「んー……賛否の別れるところですね。通話でしたら私が普段そうしていただいているように、配信の時と同じ口調にしていただいた方が都合が良いのですが、ここは第三者の目もありますからね」
関係者同士のやり取りは、基本的に配信の時の口調やノリで通すというのが、VNIVEARTHの方針だ。
これは裏であったことを配信で言いたくなった時にボロが出にくいようにするためであり、またそのキャラを演じることに慣れるため、そして何より、ライバーと中の人とのギャップが多すぎて俺が混乱するのを避けるためでもある。
少し歩くのだ、その間を全くの無言でいるとなると、その後のテンションにも関わるだろう。であれば、最低限の身バレ対策だけ伝えておかねばなるまい。
「拳藤様はあまりキャラを作っていませんよね。事務所に着くまでは、配信者だとわかるような発言だけは避けるように心掛けてください。私のことを呼ぶときは南條と。私も兵藤様と呼びます」
「かしこまり!」
……。
いや、いいけどさ……。
「では、行きましょうか」
「行きますよぉ行く行く!」
歩きながら、暇つぶし程度の雑談をしていくと、目的地に到着する。
「もう着きますよ。そこのマンションがそうです」
「着くゥ! こ↑こ↓? はぇ~すっごいおっきい……」
「……建物全部じゃないですよ。ここに一室を借りています」
「まずうちさぁ、屋上……あんだけど、焼いてかない?」
「屋上は残念ながら立ち入り禁止になっていますね」
こうして事務所となっている部屋まで拳藤正義を案内したのだけど、道中の会話を経て、俺は内心で頭を抱えていた。
──拳藤正義の語彙力が、例の語録に侵食されている。
彼の配信にもその兆候はあった。
感想欄で見かける、似たような文章。一部のリスナーが共通のフレーズを使っていることに気付いた拳藤正義は、軽い気持ちで自身もその言い回しを使うようになった。
配信者活動を始める前から弐コ弐コ動画などでなんとなく聞いたことがあったものも多かったようで、そういうネット上の常套句のようなものだと思ったのだとか。
リスナーに他にどんなのがあるのかと無邪気に質問をして、雑談に華を咲かせていた。
どんな花が咲いていたのかはさておき、まあ元ネタが品を損なうものではあるけれど、リスナーとのコミュニケーションの一環だと思えばまあいいかと俺は咎めようとは思わなかった。
しかしこの例の語録というのが、動画にしても、SNSにしても、少しアングラに傾いたインターネットのサブカルチャー層に対して一定のウケを得られる。
その語録というのは、弐コ弐コ動画の全盛期に近い格を維持していた2014年くらいにはすでに流行っていたものだ。2019年では下火になりつつあるが、弐コ弐コ動画というのはネットの流行が強く反映される場所であり、同時に流行の発祥となる場所だった。
多くのリスナーが知っているため、コメントのウケが良い。そのせいで、拳藤正義は直近2回の個人配信において、例の語録を多用するようになっていた。
本人も元ネタがよくわかっていないようで、なんかネットで流行ってるテンプレとして認識しているのを良いことに、悪いリスナーたちが面白がって次々に彼に語録を教え込んでいたのだ。
まあ、こんなのは一時のネタに過ぎないだろうと、俺は油断していた。
配信外の、半分プライベートのような状態での会話だったのにも関わらず、ここに来るまでずっと語録に塗れていた彼の発言に、困惑する。
誰なんだ、この男は。
日常会話にまで例の語録を使いすぎてしまって、会話が成立しなくなっていた。
いや、思い返せば彼のデビュー配信でも、『今なんでもって』とか『ジャスティスくんかわいいなあ』とかそういうコメント多かった気がするけど、まさか乗っ取られるとは思わないじゃん。
拳藤正義というライバーは、変人集団の中に放り込まれた一般人、と評価されているのをたまに目にする。
他のVNIVEARTHライバーと比べて、彼の本質は常識人だ、とする意見である。
実際、彼以外は根が元から配信者向きというか、エンターテイナー気質のはっちゃけた感性が見受けられる。俺が戦略的に変なことをさせるまでもなく、勝手になんかやばいことをして、リスナーの注目を集め、楽しませている。
それを見て、自分も置いてかれまいと頑張って変なことをしている、というのをリスナーはなんとなく感じ取っているのだろう。
自分の直前に行われた三期生のもう1人の配信がだいぶはっちゃけていたから、それに負けじとはっちゃけて、『ジャスティスパンチ拳藤』と名乗ったのだと。
彼は基本的に配信中で得たものを身につけていく傾向にある。一度発言したものがコメントでウケていると感じたなら、それを素直に多用していく。
その配信スタイルと、例の語録がダメな方向で噛み合った結果、拳藤正義は悪魔合体というか、暗黒進化してしまったのだ。
爽やかボクシング高校生だった拳藤正義はもういない。
ただの迫真ボクシング部へと、なり果ててしまった。
悲しき男の姿がそこにはある。
「はぇ~、すっごい。普通の家みたいですねぇ!」
「はい。ここは事務所としても使えるマンション。間取りなどは、通常のマンションと同じです。
ガスや風呂、トイレもありますので、夏のオフコラボでは、ここに泊まり込むことが可能です。洗面台はこちら──
冗談めかして促すと、拳藤正義は素直に手を洗う。
良かった。シャワーも浴びないオレは手も洗わないぜ、とか言い出したらどうしようかと。
新型コロナが流行するのはおよそ半年後のこと。俺も皆も予防するに越したことはないので、今からライバーには徹底させて習慣にしておきたいところだ。
家具は本社から持ち込んだ折り畳み式の机と椅子くらいしかないので、そこへ彼を座らせる。
俺は冷蔵庫から麦茶を取り出しコップに注ぐ。
それを拳藤正義に渡すと、彼は嬉しそうに言うのだ──
「あ! アイスティーしかなかったんだけどいいかな!」
……もう終わりだよ。
純粋だった頃の彼は、もういない。
*
「はぇ~~!!
マネージャーが遠藤先輩だったんですか!!
たまげたなぁ!!」
そして今に至る。
正直、打ち明けたくなくなってきていたが、背に腹は代えられない。
こういう、信頼を損ないかねないというか、少し心配になってしまうのも、この語録のデメリットだろう。
「これは社外秘です。いえ、それどころか、他のライバーの皆様にも絶対に言ってはいけません。いいですね?」
「おかのした!」
うわ殴りてぇ。お前の顔面にジャスティスパンチするぞ。
「ちなみにこの事務所は便宜上は『収録スタジオ』となっています。公式サイトに掲載された本社とは別の場所ですので、混同しないようにしてくださいね。
ここの所在地も完全社外秘ですので、配信などでは絶対に言ってはいけません」
「えぇ……。困惑」
困惑ってそれ()で書いてあるやつだろ。実際に口で言うなよ。
「オフコラボ中に悪質なリスナーが訪ねてくることへの対策です。タレントの安全を守るために行っていることですね。ここは何と言いますか──秘密基地、のようなものだと思ってください」
「粋スギィ!!」
くそ。秘密基地ってワードを出した程度じゃ無邪気な彼には戻ってくれないか。
かつて俺の癒しだった普通の男は、一体どこに消えてしまったというのだ。
「じゃけん秘密にしましょうね」
信用できねぇ……。
「け、拳藤様。できれば……もう少し、自然体で話せませんか?」
「え……、あっ。すいません許してください! 何でもしますから!」
もうやだ。社長でいいから助けてくれ……。
こんな日に限ってなんであいつは本社に行ってるんだよ。1日1回は行った方が良いって言ったけどさぁ、別の時間でも良かっただろうに。
俺が拳藤正義を迎えに行くって言った途端、『じゃあボクも出かけようか』とか言って一緒に出たんだけど、あいつ逃げたんじゃないだろうな?
伊能凛。元々傲岸不遜というか、初対面の俺にもあんなだったように、誰かれ構わず物怖じせずに独特の雰囲気で会話をするくせに、ライバー相手だとなぜか距離を置きたがる。
別に俺相手にするみたいに、適当に会話をすればいいだろうに。
よくわからない男だ。
そして今、俺の目の前にいる男についてももうよくわからない存在になっている。
「えぇと、その、ですね。拳藤様が使われている語録というのは、恥ずかしいものなんです」
「は、はず……かしい?」
「ええ、VTuberでも恥ずかしいものなんです」
「で、でも! コメントじゃあんなに盛り上がってますよ! 『やりますねぇ!』『いいゾ~これ』って……」
俺は説明をする。
汚れてしまった彼に、残酷な現実をつきつける。
例の語録とは、成人向け同性愛ビデオで使用されるセリフを由来としていることを。それを面白がった弐コ弐コ動画のリスナーが、動画やコメントで多用したことで形成された文化であることを。
「じゃ、じゃあなんですか……俺が手に入れたと思っていた武器は、恥ずかしいものだった……?」
そうなのだ。なんでこんなにも、三期生はどいつもこいつもセンシティブな発言をしたがるのか。
「はい。そうです。お姉さんとか、どういう反応してました……?」
「笑ってくれて……、いや、どちらかというとあれは苦笑……? 言われてみれば、困ったような嗤い方……まさか、姉さんは俺に気を使って何も言わなかっただけなのか……!?」
「そうかもしれませんね。弟が楽しそうにしているのだから、水を差すのは
「な、なんてこった……姉さんが喜ぶと思ってライバーになったのに、姉さんに恥ずかしい思いをさせていたなんて……!」
いやその姉さんが恥ずかしがっていたかはわからないけど。ネットに詳しいなら逆にネタとして受け入れていたのかもしれないし。
案外素直に楽しんでいたという可能性も、なくもない。
「悔い改めて……はっ」
いや重症じゃん。どうすんのこれ。もうめちゃくちゃだよ……。
「配信中に語録を使うこと自体は問題ありません。普通にネットミームですし、そんなに詳しくない人でも自然に使ってしまう事もあります。
ですが、今の拳藤様のように、会話全てを何でも語録にしようとしてしまうのは、少し、いえかなり、恥ずかしい事です」
「今なんでもって……ああっ!!」
いやなんでこんなに語録に取り憑かれてるの。
むしろ面白いけどねここまでくると。配信でやるべきだったか。
「まあ口調については保留としまして、この事務所以外にも案内しておくところがあります」
事務所を出て、歩くことまた十分程度。
「ここは……?」
「私の自宅です」
そこは俺の借りている激狭アパートであった。
「お、お邪魔します……、えっと、へ、へー……」
拳藤正義は無言になる。
まあ気持ちはわかる。この部屋には何もない。
小さい本棚と、服を入れる小さなプラスチック製キャビネット。そして段ボールがいくつかある程度。
自宅作業用のサブPCと机、椅子。あとは畳まれた布団。
狭い部屋が逆に広く感じるような、物の少なさだ。
「オフコラボ中は、こちらで男性陣の生活をしようと思っています」
「あー、なるほど。それでここに」
「拳藤様はご実家が近いので必ずしも泊まる必要はございませんが、お泊り会、と称して集まる日だけは、泊まる、または遅い時間まで残っていただけると助かります」
「泊まらないわけ、ないです。この歳になってアレですけど、なんかすっごい楽しみですし。オレも自分から入っていきますよ」
この歳になって日常会話で語録を使い始めたことの方がアレだぞ、という指摘はさておき。
ちょっと童心に帰っているようで、しかしその言葉の節々から全くと言っていいほど純真さを感じられないが、でもそうだ、この路線でどうにか彼を元に戻すことはできないだろうか。
──童心に帰る。
考えるんだ南條亜紀人。
夏。夏休み。少年時代の思い出こそ、人の脳裏には強く刻まれる。
そうだろう。だから俺はこの少年少女たちの夏休みに様々な催しを行うことで、VNIVEARTHの存在を思い出に刻もうとしている。
逆に考えるんだ。
俺の夏休みってなんだったか。
えーっと……ゲームして、……。
いやそれしかないことないだろう。
えー。GBA、DS、PSP、Vita。
駄目だ携帯ゲーム機の記憶しかねぇ。宿題はやらずに踏み倒す派だったし、自由研究もしてなかったし、夏祭りとかも特に行った記憶がない。プールも好きじゃなければ、お泊り会だって別に……。
実は俺も寂しい人間だったのでは……?
伊能凛のことを言えた立場じゃなかったのかもしれない。
──ボクと一緒だね。
くっ、そんな風に嬉しそうにする奴の顔が頭に浮かぶ。やめろ、やめてくれ、助けて──。
──お兄さんには私と過ごした時間があるでしょ?
ああ、ああ……よし。ありがとう、持ち直した。やっぱり俺にはあの少女しかいない。
俺にとってはあの病室での毎日こそが、お泊り会だった。
色褪せることのない、大切な思い出。
過去に戻ってからこれまで、俺は個人的な趣味というものを捨て去る気概でいた。
漫画を読む、ラノベを読む、二次創作小説を読む、二次創作を書くor描く、動画を見る、ゲームをする。
それらの『遊び』は、前回でもう十分に堪能したはずだ。
だから、このやり直す機会を得た世界では、もう寄り道せずに、このクリエイター活動こそを一番のやりたいことであると、趣味と同義であるとすることで、常にVNIVEARTHのために尽くしていくことができるのだ。
これは嘘ではない。ただの自己暗示ではない。
かつての俺があの病室でもうできなかったことを、今の俺は実現させている。
それでも──勿体なくて、捨てられなかったものが、部屋の片隅、段ボールの中には詰め込まれている。
学生時代に遊んだもの。
まあゲームなんだけど。不本意ながら、これこそが俺の夏、青春なのだ。
「見たことない漫画ばっかですねぇ……え、でもジャンプだ。たまげたなぁ……。全部最初の2~3巻しかないのはなんでです?」
俺が本棚や段ボールに近づくと、後を追うように拳藤正義がそれらを眺める。
本棚とは、俺の無駄コレクション。
ジャンプの打ち切り漫画だけを収集していたという、捻くれた10代の俺。
「学生時代は、何か漫画雑誌は読んでましたか?」
「ジャンプなら少しわかりますよ。NARUTO、ワンピ、ブリーチ、あとはドラゴンボール──」
メジャーどころしか読んでいないようだったけれど、話題としては多少盛り上がった。こういうのは配信でやりたいから、途中で切り上げるとして……。
私はリボーンが好きでした、だとか適当に話しながら、段ボールを開ける。
「ゲームはどうです?」
「あー! おお!
「やってましたか。私は2ndGしかやったことないんですけど……」
「2ndG! 俺も2ndGでしたよ。中学の時。うわ懐かしいなぁ。やりましたねぇ! な、涙が、出ますよ……」
思い出が語録で穢されていく……ゲームも駄目か。
じゃあ。
「カードゲームはどうでした? モンスターズか、マスターズか別れますよね。私はこっちでした」
「あぁードンピシャっす。オレもモンスターズで、友達と店の大会とか出てましたよ」
なるほど。漫画と言い、ゲームと言い。実は結構、彼とは趣味が合うのかもしれない。
俺は2つ目の段ボールを開く。そこには百円均一で買ったプラスチックのケースに、それなりの量のカードが敷き詰められている。
デッキのスリーブは3重。もうそれだけで、カードゲーマーだとバレてしまう。
「あ、本当です? 私も自転車で隣町のカードショップまで行って、大会出てましたよ。ろくに勝てませんでしたが」
「勝てないんですか」
「使うデッキが古かったので」
言いながら一部を見せると、拳藤正義はさらに食い付きを見せる。その目はどこか輝いているようだった。
「オレもこれ! シャインロード使ってましたよ。うわマジで懐かしい。高校の時に後輩に売っちゃったんですよね、3000円くらいで」
勿体なかったなー、と言いながら慣れた手つきでカードを捲っていく。
シャインロード。光の騎士団をモチーフとしたカード群だ。エンドフェイズ時にデッキの上からカードを墓地に送る共通効果と、墓地の内容を条件に召喚する最上級モンスターを切り札とするデッキ。
うわ、うわうわうわ……、と懐かしさのあまり感嘆する彼の様子を見て、俺はこれだと決める。
「そのデッキをお貸ししますので、少しやりませんか?」
「え、いいんですか!? やっべー、どうしよ。なんかわくわくしてきた!」
そうだ。
これこそ彼を元に戻す一手。
ワクワクを思い出すんだ作戦、である。
*
配信が始まると、そこには野郎が2人が並んでいる。
:お
:はじまったか
:!?
俺こと遠藤ことみなしごエンドレスと、拳藤正義だ。
:珍しい並び
:遠藤のサシコラボって初じゃね?
:社長とやってる
:いやあれはコラボって感じじゃ無くね?
:介護?
:職権乱用だろ
確かに俺は、誰かと1対1でコラボすることはほとんどなかった。
それはこれまで、男性ライバーが俺1人しかしなかったのが理由としては大きいのだが、三期生がデビューしたことで拳藤正義、そして四期生がデビューしたことで伊能凛と、これでVNIVEARTHの男性ライバーは3人となった。
俺がモデル作成やらで忙しいせいで実現していなかったが、本来ならばこうして、拳藤正義とはデビューした直後から、もっとコラボをしても良かったのだ。
俺が放置したばっかりに、悪いリスナーに調教されて、こんなことに……。
デッキを持って収録スタジオに戻ってきた俺たちは、軽く試運転をした後、突発的なコラボ配信を行うことにした。
このスタジオの機材や防音室の使い勝手など、オフコラボでのリハーサルも兼ねてのものでもある。
社長も事務所内に戻ってきていたが、配信があるからと静かにして貰っている。
今は社長席で、寂しそうにこちらを見ている。気がする。
「拳藤正義? 拳藤正義は最近、配信で変な言葉を使ってるそうだな!」
「え、何のことっすかね。心当たりとか、ないです」
:嘘つけ絶対あるぞ
:早速使ってるし
:こりゃ先輩にお叱りかな
:まずい
「いいや、変だね。いい加減にしろいい加減。どうした一体いい加減。拳藤最近少し変、お前最近少し変」
:いやお前がどうしたんだよw
:急にうちはラップすんな
「というわけで緊急企画! なんかたったの数日で変な語録に染められてしまった拳藤正義と遊んで、元の拳藤正義に戻すぞ!!」
【拳藤遠藤コラボ】ワクワクを思い出すんだ!【VNIVEARTH】
配信枠は拳藤正義のチャンネル。チャンネル主が異端視されて、ゲストが司会として主導権を握っているのはご愛敬。
「多分先輩の勘違いだと思うんですけど。名推理」
「いやこれは重症だよ。
:重傷
:もう彼は……
:ダメみたいですね
:たまげたなぁ
いやお前らのせいだお前らの。
推定この元凶であるコメントたちは、悪びれもせずに呑気に好き勝手言っている。
拳藤正義には、一度この語録を恥ずかしいことだと指摘しているが、この配信のコンセプトに合わせてとぼけるように指示をしている。
ただ、別に使おうとしなくても使ってしまうようなので、リスナーにはさほど演じているような印象はないはずだ。
「今回の配信では、とあるゲームを通して、この汚れてしまった拳藤正義の、純真さを取り戻そうと思う」
:汚れてしまった
:誰だそんなことしたやつ
:お前らやww
:もうすでに切り抜きで素材になってるよ
「じゃあ拳藤正義、準備は良いか?」
「大丈夫ですよ、バッチェできてますよ」
「正義を失ったな……。だが俺は純粋な彼を取り戻してみせる──
──俺のターン、ドロー!! 俺はモンスターを伏せて、カードを1枚伏せる。ターンを終了」
:なんか始まったww
:先行ドローは禁止ではないのか!?
:え、何これ
:映像とか、ないの?
「さあこい、拳藤正義! この闇のゲームを通して、
ワクワクを思い出すんだ!」
「行きますよ遠藤先輩! オレのターン!! オレはサンライト・リロードを発動! 手札のシャインロードを墓地に送って、デッキの上から2枚墓地へ、そして2枚ドロー!!
オレはシャインロード・ナイト ジェイドを召喚!」
:シャインロードとかガチかよ
:今でも十分戦えるって言う
:え、あの、動画とかないんですか……?
配信画面に直撮りなどはないまま、俺と拳藤正義が決闘をする様子を届けると言うのが、今回の配信だ。
リスナーは置いてけぼりになるが、そういうネタだ。雰囲気だけで楽しんで欲しい。
実際に向き合ってカードを動かす配信だが、オフコラボであることは今回は伏せる。夏のオフコラボ企画で、初めてVNIVEARTHが集結したという印象を強めるためだ。
「そう、今回は俺と拳藤正義がデュエルをする! ただし撮影などは一切なし! 身バレに繋がるため、VNIVEARTHでは非推奨です」
「コンプライアンス研修で習いました!」
「そうだ拳藤正義。その調子だ!
そして今回だけのVNIVEARTHスペシャルルール!! 例の不潔な語録を使った場合、そのプレイヤーはダメージを受ける!!!」
「な、なんだってー!?」
:なんだそのルール
:ちょっと面白いの草
「さあ、再開だ拳藤正義。どうする?」
「ジェイドで伏せモンスターを攻撃!!」
「このモンスターは、『
:おたまじゃくしとかww
:〇~ 〇~ 〇~
:こいつ玉とか言い出しましたよ
「ははは、やっぱ好きなんすねぇ」
:あ
:あ
:はいアウトー!
「拳藤正義、汚い言葉を……使ったね?」
「ああっ!?」
「──
「ぐあああああああ!!!!」
4000 → 3190
:草
:810!?
:www
:あと4回でライフなくなるぞ
:乱入ペナルティかよw
このコラボ配信を通して、拳藤正義は見事童心に帰ることに成功し、かつてのジャスティスパンチを取り戻すことになる。
しかしまたリスナーと話している内に語録やらミームに染まっては、俺との配信で取り戻そうとするための茶番を繰り広げる、というのがお約束になるのだった。
【誰のビジュアルを先に見たい? VNIVEARTH人気投票!!】四期生のデビューにともなって、二次投票の受付を開始します!! 現在公式Tvvltterにて公開されている画像は、制作途中のラフ段階のものです。そこで、本アンケートの結果に基づいて完成させる順番を考慮いたします。皆様の推しにぜひご投票ください!(※なお一期生については、本編では未改修のためネタバレが含まれます)
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萬屋ぺすと
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佐土原恭子
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神海まりも
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詩星せるり
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遠藤
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黒宮院みやみ
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拳藤正義
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波羅劾ざくろ
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伊能凛